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VOL.25.7
猛暑到来
一か月ほど続く猛暑だが、暑中休暇に入っているような気がしている。とはいってもオフィスは開業中だし、変な季節に振り回されて日にちすら覚えきれないでいる。七月に入ったと頭に叩き込んで自覚を促しているが、暑中はがきすら思いつかない。
新聞の天気図を見ても、テレビの天気予報を見ても各地とも33度から36度以上を記録、列島が釜茹でに会っているような暑さに辟易している。日本ばかりではない。北海道より緯度の高いロンドンでも40度を超す気候だというし、スペインでは46度を記録している。パリーでも熱波とでもいうべき異常高温を理由に、約1,500校の小学校を五日間の休校の措置を取ったという。異常気象が人間の社会生活と生産活動に与える影響は計り知れない。よって生じる大規模な自然、天然災害は早晩、人命にまで及んでくる悲劇的様相を想像するのである。
こうしてみると地球温暖化が叫ばれて久しく、地球上の各地で、世界的な気温上昇が記録され、他は以て知るべしである。異常気象に襲われた開発途上国の地域の人達が受ける被害は悲惨であり、言語を絶するものがある。熱波の襲来とは逆に、洪水の発生で集落が消滅するといったこともある。こうした状況は、先進国にも分け隔てなく襲い掛かってくるものである。これは間違いなく気候変動のもたらす現象だと、人間が犯している人的被害に違いないと実感的に切迫感にさいなまれてくる。国連のグテーレス事務総長が以前から警告しているように、以て事態は深刻である。
地球上で起きている壮大な自然現象の忠告にも関わらず、人間がかかわる工場や動力といったエネルギー社会は、原因となる二酸化炭素を相変わらず吐き続けているし、この地球上で戦争を仕掛け合っては、人為的に殺人を、しかも大規模に行ったりして悪さを顧みないのが人間である。デジタル化を良しとして、猛烈な競争社会を突き進んで停まることを知らない。情感無き社会の到来であり、無機質な人間社会の挙句には死に至る道を示していて明白である。
ましてや、プーチンやネタニアフのような人間が社会をリードしようとしているから行き着くところは自滅しかない。北極の白く光る美しき氷山の上に、原爆、水爆の閃光を浴びさせるような破壊である。
しばらくの愚痴であるが、日本を襲っている猛暑も、ロンドンやスペインもそうだが、深遠な神の振り給う扇子は、無秩序な熱波の到来を払いのけてくださるだろう。しばらくの辛抱である。
7月1日
理不尽なトランプ減税
富裕層や大企業に大きく恩恵を与えるという、トランプ減税が下院を僅差で通過して成立した。貧困な低所得者層を対象にした減税ならば経済対策として一般的にも頷けるが、そうではなく低所得者層に厳しい結果をもたらしている内容であるだけに、腑に落ちないものが多々ある。テスラのマスクも、これが将来の財政赤字の拡大を招くとして大反対して、トランプと対立している案件である。これによって10年間に述べ460兆円もの財政赤字が発生すると見込まれている。
今回、トランプが発動した関税措置で得られる金額では賄えきれない額である。長期的には景気の下支えになって、アメリカ経済は安定感が増すかもしれないが、政策的には、そこから企業利益に拡大を見込んだ、税収の些少の増額を期待しているかもしれない。しかし今回は低所得者層に向けられている公的医療保険などが削減され、その額は10年間で1兆ドルにも上る。
トランプが目指したこの大型減税を以て彼自身は「一つの最も美しい法案」と称しているが、一方、これ反対する方では、「一つの大きく醜悪な法案」として非難している。今後10年間で公的な医療保険に入れない人は、1700万人にも達すると云われる。減税の恩恵が企業や富裕層ほど熱く、低所得者層に負担が増すと云うのであれば、米国社会は、所得格差がますます広がり、アメリカの市民社会にとって不安定な要因にもなりかねない。展望を欠いた、理不尽な政策と云うべきだろう。 7月5日
トカラ列島の頻発する地震
学生時代に九州は鹿児島の指宿まで旅行をしたことがる。鹿児島県の南端に聳える開聞岳は、通称、薩摩富士とも呼ばれ、薩摩半島の南端にそびえる標高924mの火山である。菅笠のような形をして優美な姿を南太平洋にむけて立っている山で、ふもとには池田湖がある。この先、南方にかけて大小さまざまな群島を形成しているトカラ列島は、鹿児島県の屋久島から奄美大島に至る約200kmの間にある12の島々の島しょ列島である。紺碧の海に囲まれて、島のどこからも広大な海原を展望できる南海の風光明媚の地である。この島々のうち、人が住んでいる有人島は7つ、残りの5つは無人島である。
トカラ列島は、屋久島の先にある口之島を出頭に南に向かって7つの小島が並んでいる。その先は奄美大島である。今、このトカラ列島周辺に海底火山系の地震が頻発して、わずかな島民を不安に貶めている。深度1を感じる地震の回数はこの一週間の間に1200回以上に及び、最大の震度5前後の地震は7回に及んでいる。深度は浅く、20キロ前後である。トカラ列島に住む人口は600人前後であるが、一部の島民はフェリー「トカラ」に乗って、鹿児島県に避難している。日常生活の理由で島に留まる人も多く、又、避難したくとも牛を飼育している酪農家は、生きている牛を残して島を離れるわけにはいかない。苦渋の決断を強いられて島に残っている。島が連続して揺れているようだが、夜も満足に眠れない人も出てきており、心身の健康状態が心配である。早く収まって、島に再び平穏な日々が訪れることを祈っている。
明日は七夕である。令和7年7月7日で、7の字が続く縁起の良い七夕である。トカラ列島に平穏な日々が一日も早く訪れることを願い、同時に不穏で、騒々しい世界に諍いのない平和な日々が訪れてくれるように、笹の葉に願いを込めたささやかな短冊をつるしたいと思うことしきりである。 7月6日
敬愛する菊山泰二氏の召天
敬愛して止まなかった菊山泰二氏が6月27日天に召された。享年97歳であった。自由が丘にほど近い「玉川神の教会」では、最も古い信者の在籍者であり、主に仕えた会員である。日曜礼拝ではいつもご子息の信一さんと一緒に見えていらした。小生の行っている仕事、事業について多大な関心を持っておられ、常に労をねぎらって励ましていて下さっていた信頼し甲斐のある大先輩である。聖書に熟知され、信仰生活をおおらかに送ってこられた人柄が窺われる。昵懇極まった仲ながら、軽率な飲み食いに興じたりすることもなく、長い会話を交わすほどでもなく、柔和にして慎ましやかな人柄であるが故に気心があって、親しくさせていただいた。顧みて永い付き合である。発刊される昭和経済会の月刊誌、昭和経済を愛読され、小生の著述を楽しみにされていた。
教会の週報で今朝、初めて訃報を知った次第でおどろいているところであるが、葬儀はおそらく家族、身うちで静かに行われたに違いない。私は朝、お悔やみの手紙を書いて、和歌の二首を添えて、謹んで玉川郵便局のポストに投函した。 在主 令和7年7月7日
敬愛す菊山大兄の天に召す褒むべきや又悲しむべきや
おほきみのもとに旅立つ菊山師イエスと歩む栄光の道
穏やかな風情にいつもおはす君神のみもとに主とともに行く
幸いなリ十字架に付き主とともに天つ精霊に包まれし行く
夜の電話
帰宅して風呂に入り涼んだ後、しばらくして夕食に付いた。7時からのテレビは、相変わらずトランプの関税措置の報道でもちきりである。事荒立てて騒ぐ人は世の中に沢山いるが、トランプ程精力的に立ち回って事案に事案に浮かう人は珍しい。心身の勢力は一体どこから出て来るのか不思議になるくらいだが、疲れを知らないトランプの心身の強靭さは畏敬に与えするものである。もとより頭の回転は驚異的であり、権力をいかんなく発揮して留まるところを知らない。立派なものである。敢えて苦言を呈すれば、単純だが、彼は喋りすぎであり、言葉に漏れが多い。紆余曲折の後だと云ってしまえばそれまでだが、結論を決するまでの交渉の中で、言葉に信頼性がない。担当者がよく述べる感想として、最後まで心底を読み切れないと云うのが通例である。既成概念の壊しやで、内向きの自国第一主義はかなり軌道修正されてきているが、無定見で、思い付きで、場当たり的だと酷評される所以ある。
「見知らぬ訪問は」
社団法人 昭和経済会
理事長




