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社団法人昭和経済会

理事長室より
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理事長室より

VOL.18.2

梅一輪咲きて群青の空裂けり    2月1日


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戦後間もなく倫理研究所と云った名称の団体があった。戦争で猛烈な戦火に見舞われた東京の下町は一面の焦土と化し、未だいたるところに焼け跡の残る頃である。疎開先から一足先に父の後を追って、母、兄弟から離れてきたには、それなりの事情があった。焼け跡のバラックで父と起居を共にし廃墟から立ち上がって間もない小学校に通っていた。倫理研究所の早起き会には、朝早く起きて会場となっていた浅草二天門近くの建物の二階で開いていた場所に行く。浅草の富士小学校6年生の頃、何度か父に連れられて行った。仕事に就く前の「修養の道場」とでもいおうか。指導員がいて人としての生活上の倫理観念について述べていた。迎えた神国敗戦の時。戦争のさなか、騒然とした社会情勢、生命の危機に晒された毎日の生活。飲まず食わずでも、そこから解放された心の自由で明るい社会生活があった。家庭の主婦や中小企業の旦那衆が多かった。主宰していた人は丸山敏雄と云ってたような気がする。物資の不足する戦後のどさくさの一時代であった。上野駅の地下道に住む浮浪者たちは、そうした時代の象徴的光景である。早起き会は、その中に芽生えた青草のように思えた。
むごたらしい戦争の被害は甚大であった。教育勅語、軍国主義の教育方針を受けてきた少年時代。ろくに勉強もしなかった。軍事独裁政治下での国民に対する制約、制限、抑制、抑圧、統制、そして禁止と来る。普通の場合であれば、いわば人権にかかわる問題である。そして国家総動員と来た。絶対服従。ましてや戦場では。人のいのちの軽いこと、扱い方は馬より下で犬猫の有様である。国家権力による国民の奴隷化である。

少年期であった。戦争が終わり、困窮した生活の中で味わう挫折感もあった。そして集団活動、団体行動、団体生活に反発し、大きな抵抗感を持っていた。集会には父は熱心に通っていたが、小生は勧められても行かなかった。暗い戦争時代と云う社会で、特別な事情に置かれてきた特別な感情と意識からである。いわば反抗精神である。しかしそれは正しくしっかりしていたものである。

荒廃しきった社会にあって、会では「万人幸福の栞」と云った手帳が配られていた。満足な書物の無い時代である。これを毎朝口誦していた。そしてそれぞれの持ち場、職場について行ったようである。その手帳の中に( 人生は神の演劇、その主役は己自身である )という文言があったが、未だに記憶に残っている。小生が得たものはそれだけである。伸び伸びとした自由主義の思想が盛られている感じがした。高等学院の副院長で高齢のドイツ語教師の逸見教授は、「人は己ながらに生きよう」と、卒業アルバムに書かれていた。とりもなおさず、それは個人の尊重である。そうだ、倫理研究所の指導員の一人に福浦という名前の指導員がいた。立派な先生だったということは子供心に覚えている。遠い昔の回顧である。      2月1日

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長期金利の上昇が気になってきた。十年物の国債利回りが少しずつ上昇してきている。金融政策のかじを取る当局としては神経質になりかねない時点である。少しずつではあるがアメリカの長期金利も上昇している。金融政策も正念場である。
不動産市場もひところから比べると投資家はもとより実需需要者にとっても慎重である。融資を付ける金融機関が慎重な姿勢を示してきている。こんな現象はあまり見たことがなかったが、最近拙宅の近所で大手不動産会社が一戸建て住宅分譲を手掛けたりするとすぐに完売だった。ところが最近はそうでもない。いつまでたっても売れないままの状態が続いている。異変が起きている。
完全雇用が達成してくると、一方で人で不足が生じていながら、消費者の購買意欲が出てきていない。供給の方は自動化によって人出不足を多少は補てん出来る。ちぐはぐな状態だが。景気循環的に見ると、昔のケインズ的な学説からすれば不況に突入する前触れである。不況阻止のための公共事業的政策が取り上げられる局面である。今は複合的な政策でかなり影響を食い止めることが出来よう。しかし無視はできない。
昔と時代は大きく変わって、社会機構も組織も考え方も大きく変革を遂げてきている。そうした中で時代が変化して当局のコントロールの手法と技術が進歩して功が奏している。
度々触れてきているが、最近のニューヨーク株式相場も、やや転換に射しかかってきている。このままスピード上げて上昇していくようだと明らかにバブルの兆候で、いつはじけてしまうとも限らない。トランプ政権はが発足して一年、ニューヨーク株式相場はうなぎ上りである。1万8000台であったニューヨーク株式市場は今夜2万6000円台に来て、連日市場の高値を更新してきている熱狂ぶりである。世界経済故好調を反映してのことでもある。又アメリカのオイルシェールの活発な発掘で生産量が時往題してエネルギーに対する懸念は払しょくされている。疎の便gdpを押し上げている。又政権の内需拡大政策が功を奏し、失業率の低下と改善が著しい。さらには新しい産業分野で成長が見込まれるIT産業やAI産業と云った分野での新規投資の活発な道が期待される。又大型法人税の減税案の国会通過に伴って従来の企業業績の回復に上乗せされて、企業の利益創出による業績向上は顕著である。こうした力強い経済力をバックに株式市場の活況を見ているが、如何にも先取り感が強すぎる。冷静になって調整が必要な局面である。

8000ドルもあげてきているこのスピード感は、頼もしいが、経済の持続的成長を充たすためにもバブルと云う毒素を排除しながら、均衡ある経済の発展を期さなけれればならない。行き過ぎた部分は修正され、再び戻ってくるような弾力性が市場には必要である。3000ドルの調整があってもいいだろう。 2月1日


やっぱり出たか。白菜泥棒。青野菜が一般に寒さ続きや寒波襲来とで生育が遅れている。価格高騰で、今年の元旦に詠んだ一句。  青野菜高騰止まず去年今年   白菜が千二百円とはこれ如何に 
笑ってはいけないが、白菜泥棒とは、滑稽である。たかが白菜大根の類いである。深刻さを通り越して、何とも悲哀のこもったみじめな社会の様相にも思えてくる。被害届で警察が窃盗の容疑で捜査を開始したというが、物々しさとは裏腹に、コミカルな感じがしてふっと息を抜くような気がする。以前にも大根泥棒があった。畑にトラックが横付けになって一面の大根を抜いて運んで行った。見ていた人は、役者が、農家から買い付けて運んでいたものと思っていたとか。白菜だけでなく、大根も被害に遭うかも。大根も高いからなあ。何とも平和な日本である。
コインチェックの仮想通貨の流出事件からすれば。今回のコインチェックの大量の流出、大きな社会問題である。安全性、利便性を主張していたが、お客が預けた金が口座から引き出せなくなっているとか。分けの判らないらない取引所を介して金の出し入れ、売り買いをやっているらしいが、実態がはっきりしない。これは一体なんだ。ボタン一つで580億ともいう出された金はどこに行ったのか、しかも25万の人の被害とも云う。この世界で集められている金は50兆と云う。バブルの落とし子か。既に社会的影響力は計り知れない。補償する金とはどこにあって、会社は実際に補償能力があるのか。詐欺的犯罪要素が濃い。白菜、大根とは違う。苦笑してはいられない。 ·


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今日は節分である。夕方から家内と二人で豆まきをした。用意して置いた福豆を三袋、漆塗りの赤椀に入れて一階、二階と部屋を廻って豆をまいた。先ず玄関の戸をあけて、福は内、鬼は外と連呼する。別に恥じらうこともないが、大きな声を出しても近所に届くような環境でないのが幸いである。矢鱈と大きな声をだし近所に聞こえたりしていると、親切な方が何事が起こったかと、警察に通報されても困る。さほどに節分で豆まきだと云うのに住宅街は静まり返っている。今の人たちにはきっと昔からあった豆まきなどの慣習など知らないご時世である。知っていても意味がないことはやらないということかもしれない。昔は近くから遠くから、豆まきの声がしたものだ。そんな時、春が来たなあと云う気持ちになったものである。季節感があって、今迄にも豆まきのことについては毎年色々とものを書いてきた。それをめくってみるときっとこれまでの生活や世相のことが分かってきて面白いかもしれない。

撒いた福豆は、後で拾って食べられるように、こだわるわけではないが国産大豆100%。出羽三山の山伏が祈願をこめたものと袋に記してあった。寒波が押し寄せて寒々とした空である。変な気候で春が近づいてくるような様子は感じられないが、庭の梅と紅梅が咲いていること、加えて雪が解けたあとに蕗の薹が少しばかり青い芽を出しているのに気が付いた。やっぱり春は約束通り来ているのだ。
豆まきを終えて不思議と安心した。一年の節句にちなんで、祈りの行事を済ませた安ど感である。全ての部屋の戸や窓を開けて豆まきを終えてから、家内と二人で尾山台駅の商店街に出かけてみた。今日は少し暖かい感じねと妻が云っている。春かな。 2月3日


今日は立春。季節の巡りは正直である。天気予報では今週いっぱいは寒波が続くとの予報である。北日本では再び大雪警報と、実際に物凄い積雪になっている。しかし拙宅の生活は暖かい日差しと、心なしか春の風を感じさせるような一日であった。春の足音は確実に近づいてきている。
教会の礼拝が終わってすぐに帰宅して、たまたまNHKののど自慢を久しぶりに来いたあと、春の日差しを受けて庭に出て春の様子をうかがっていた。やはり蕗の薹がいくつも頭をもたげてきて確実に春を告げている。そのまま尾山台駅まで散策に出かけた。温かくして出かけたが、やはり春の風を感じた。帰宅して昼食をとる。家内は未だ教会に居て留守だが、食材は豊富に用意されているので気の向くままに出して食べている。部屋には燦々と春に光が注ぎ込んで気持ちは爽快である。三時半に気が向いたので再び外に出た。英気を養うに充分な条件と環境である。
駅近くのドトールは一杯だったのでそばのヴェント・ドヴェールの店に入り窓際に席を取り、コーヒーを飲みながら俳句を心ゆくままに遊びながら作る。河出文庫から出版された新歳時記を持っているので作るのが楽しみである。
因みに  春の雲我れが心も動きけり    梅一輪咲きて万象のよみがへり   人権と自由尊重の春の空      
ざっと七十句程作ってきた。一時間半ほどの面白くて楽しい時間である。まじかにある春を迎えて、心が躍る今日の日和である。  


ところで先週のニューヨーク株式が669ドルの急落を演じて取引を終えている。明日の週明けの東京市場がどのような反応を示して始まるか要注目である。下落率も違うしリーマンショックの時とは様相が全く違う。あの時は世界的な金融危機であった。比較することはできない。今回、下げ幅が足りないとすれば、相場はしばらくぐずつく可能性がある。日柄の整理である。東京市場で明日の寄り付きから強烈に叩きつけられて反転すれば、ガス抜き効果を発揮して、相場に弾力性がついて逆に将来に息を延ばす効果も発揮されるかもしれない。
何しろニューヨークはピッチが激しすぎた。以前から要注意と呼びかけてきた。好調なな企業業績の回復があるり、法人税の大型減税の恩恵もあって強力な材料があるものの、背景に企業にとって向かい風となる長期金利の上昇が経済的懸念である。急激な金利上昇が企業にとってマイナス要因となることが長期て見に露呈されてくるようだと、企業にとっては大きなマイナス要因である。資金が市場から逃げる結果になるからだ。
長短の影響については慎重に考えるとして、兎に角、明日の東京市場を見てから判断しよう。 2月4日


.今夜始まるニューヨーク株式市場は焦眉の点..

週明けの東京株式市場は先週のニューヨーク株式の急落を受けて寄り付きから売り物がかさみ、結局先週の終値から589円安い2万2686円で今日の取引を終えた。ニューヨーク市場と同様の下落率であった。2,52パーセントの下落率である。夕方から始まった香港指数は1パーセントの下落で始まっており、欧州各市場も1パーセント前後の下落率で始まっている。軽微に終わるかどうか、ここまで吊り上げてきた高嶺県内の株価水準、早晩訂正する局面にあった。
新聞紙面の一面長官に出ていた世界同時株安と騒ぎたてるか何とも言えないが、動きとしては水を差された形で、市場は目先神経質な動きになる可能性が大きい。暫くは余震が続くかも知れない。余震がきっかけで本震とも云わないまでも、揺れの大きなものに繋がると云った要素は、今のところ確実に見当たらないような気がする。
しかし、だ基本的に長期金利が上昇していることは大きな問題と、私自身は以前から提言していたところである。今までに8000ドルも順調に上げてきたダウである。3000ドル幅の下げがあって調整しガス抜きをした方がと、思うくらいである。余裕を持って3000ドルの幅を覚悟していた方がいいと個人的には思っている。それでも気にならないと云うような太っ腹でいた方がいいかもしれないが。理想的なのは余震として、もう一段下げたあと反転に転じるか。その方がすっきりして安心がゆくかもしれない。短期的荒治療のガス抜きである。激しい乱高下があってもいいが、短期で終焉を迎えるのが理想的である。ニューヨーク発株式急落は世界景気に与える影響があまりにも大きいので、しっかりした足取りでいて貰いたいものである。

2,5パーセントの下落が、どちらに向いて今後の株式を動かしていくか今のところ判断するには難しい。株価が今の景気回復を支え、大きな下支えになっているのは事実である。又景気をけん引した居るのが、好調な株式市場の値上がりにある事も事実である。株式による含み資産の増大は消費を刺激し、有効需要を盛り上げ、生産拡大を促す。それが設備投資の増大をもたらす。労働者の賃金も上がる。社会的な富の増大。円滑な経済の拡大的展開である。しかしそれがやがて終焉を迎えると云う理屈であるが、如何にセイブしながら経済を進めていくか、手腕が問われるところだ。

反面、企業の好調な決算発表。これからはちょっとした賢明な選別買いが投資家に求められる。どちらとも判断しかねる状況だが、日本時間で今夜11時半から始まるニューヨーク株式市場の動きが気にかかる。        2月5日

予想したように案の定の株式急落である。先週末に669ドル下げたニューヨーク株式市場の影響を受けて週明けから今日浦区を続けている東京株式市場。今日も166大円以上の下げを演じて結局1000円少しの急落を付けて取引を終えた。ニューヨーク、東京とも、この二日間でざっと11パーセントの下げである。動揺が起きているが、急激に上げている時は気付かずに、下げ始めると底なしの恐怖感になるのが投資家のしんりであり、定めである。上がるも相場、下がるも相場、海の引き潮、上げ潮と同じ、欲望をあらわにして人の思惑を演じて常に動いているのが人の世の道理である。相場の上げ下げについて云えることは、冬来たりなば春遠からじ、待てば海路の日和かな、アクが抜ければ次の展開が待っている。


節分を過ぎて艶めく朝日かな

株急落豆に当たりて逃げる鬼

煌めきの空を仰げば雪の富士         2月6日


先程始まったニューヨーク株式市場である。400ドル以上下げて始まったニューヨーク株式取引は、500ドル近くまで下げた後、わずか10分ほどの間に急速に上昇に転じ、現在20ドル以上のプラスに上昇している。これで投資家心理が幾分落ち着いてきたものと思われる。今日の午後は東京市場が騒然とする中なか、経済会の会員の諸君や知人から相場の先行きについて訊ねられたりした。経済の好調な状況に変化が見られたり、経済のファンダメンタルが変わったなら別だが、そうでないからむしろ押し目買いかも知れないと云ったりしていた今日の午後である。日経平均で1400円ぐらい下げていた。中には買いを入れて、押し目を拾った人もいるようである。企業業績の向上を意識した銘柄が、昨日ストップ高を演じたというのに、今日はストップ安をして引けたというのまで出てきた。

米、日などは高値から二日間で11パーセント前後の下落を記録している。たった今始まった取引でも500ドル近く下げた場面を入れると13パーセントぐらいに下落したことになる。直に戻しにかかったように、揺さぶりがあって、市場がガス抜きに成功したとすれば、これに越したことはない。むしろ雨降って地固まるの喩えではないが、株価に弾力性がついて動きやすくなったかもしれない。相場の世界だから乱高下する状況にある事は承知の上、余震に注意して対応すべきだろう。問題は金融情勢の変化が背景にあるからだ。
35パーセントから21%に下げられたアメリカの法人税の減税。そのの恩恵を受けて跳ねあがって業績の上方修正を発表している本田、ソニー、トヨタなど反発力があるだろう。おしなべて3000億から4500億の利益の上乗せを果しているから驚異的である。日産なども利益一兆円を計叙する過去最高益を記録、各社とも好調さを軒並み発表している。小型株のなかにもこれに類似した企業はかなり出てきている。持続性が問題だが、企業努力で将来の見通しも強気を打っている。業績優秀な企業の決算発表銘柄が安心して買えるかもしれない。
先ずは今のニューヨーク株式の動きからして、市場と投資家心理の間に、小康を保つことが出来て幸いである。世界の国々が、多くの人たちが安堵したのではないだろうか。小生もゆっくりした気持ちで就寝できる。

今夕は東京プリンスホテルで5時から開かれたH社主催の取引先感謝の会が盛大に開かれた。招かれていったが、700名ほどの関連業者が参加して活気な雰囲気であり、豪勢なパーテイーであった。沢山のご馳走にあやかって、明日の仕事の関係上、幹部に挨拶して先に失礼してきた。ビールやワインではなく専ら好きなシャンパンを飲みながら、特別にステーキを二枚も食べてしまった。久しぶりに胃が騒いでいる。帰途、タクシーの中で田端義男が歌う名曲、玄海ブルースを歌いながら、そして赤くライトアップされた東京タワーを見上げながら機嫌よく帰宅した。 2月6日  PM11.50

急反発して終わった昨日のニューヨーク市場。それを好感して朝方から買い物を集めて始まった今日の東京株式市場。一時は日経平均が700円を超す勢いであったが、利益確定の売り物に押されて、この日はたった35円高で最終取引を終えた。行って来いの相場であった。未だ軟弱の場面で、分岐点にある。上下700円からの値幅で動いている。相変わらず投資家の慎重な姿勢がうかがえた。ここ三日間の市場の展開で相場が底割れするような状況ではないことがわかるが、依然として乱高下を繰り返す展開になっている。しかし値が鍛錬されて来れば、そのうち収斂した時点にかかるのではないのだろうか。昨年暮れから市場が高すぎて、いずれ3000ドル近い調整が必要だと指摘していたところだある。その分はバブルだと思っていた。
先週末から始まったニューヨークの方は、そうした方向へ一気になだれを打った感じだが、高値から3000ドル幅のレンジで調整を図っているような気がする。東京市場もそれに連動する形である。悲しいかな、独自の動きが取れていないのは致し方ない。ただはっきりした原因があってのことで、昨年10月頃からアメリカの長期金利が静かに上がってきていることが株式急落の原因となっているし、それが今回バブルの部分を破壊しにかかっているということである。相場は相場に聞けで、上がれば下がる、下がれば上がる常道である。当分は余震が続いて、ひやひやする場面が続く。そして軟弱に過ぎてきた部分が固まっていくだろう。
それにしてもトランプ政権発足後であるが、ダウ1万8000度あたりだったものが、その後に於いて2万6000ドルにまでに値上がりしてきた。1年の間にあれよあれよとのぼりはじめ、大方の予想を覆すものであった。暴落すると云われていたのに全く逆であった。4割近い値上がりは歴史的であり、世界経済を動かして如何にインパクトが大きいかがわかる。
立場上、そして企業経営者と一人として、景気の動向を左右する株式市場の動きを注視するのは当然のことで、このところ急展開しつつある市場の先行きに神経をとがらせているところである。東京市場が軟弱な展開をしたことで、これから始まるニューヨーク市場がどうなっていくか大きな関心事である。
バブルの一面がはがれたことは確かめられた。更にバブルの面を剥がしにかかってくるかs、そこの判断が問題となる。行き過ぎてそこ割れと云うブレーキが利かなくなると、危険である。何事も過ぎたるは及ばざるがごとし。基調が強い現在の経済環境がどう反映されていくか、そこの心理状況が注目点である。
こうした時期、今日発表された企業の景気動向指数が120と云う。平成20年を100とした場合で、この数字は過去最高とのことである。思惑の働く株式市場である。吉と出るか、凶と出るか、分岐点にある市場、先のことは断じがたい。2月7日PM10,30


想像もあしなかったタイプのアメリカ大統領が登場して、一年が過ぎた。一見して雑であり大まかであり、どんぶり勘定のおっさんが街なかを走り抜けていくのと同じで、考え方が一方的であり、唯我独尊的で単純である。役者としては西部劇に出てくる正義の保安官、悪者のギャング、それでもトランプの場合は正、悪どっちにも取れない一面がある。だから大胆な手法を以て演出する。緻密な計算をしていたらヤンキー魂を発揮できい。あたりかまわず乱暴であるけど、打ちこんだピストルの弾は命中している。ただめがけて打ちこむ先が問題だけだ。弾を打つにあたって周りの取り巻きがしっかりしていないと誤ったり、逆になったりするから、どうしてもしっかりした取り巻きが必要である。トランプの場合、重要な閣僚が試行錯誤を繰り返しながらも、結構しっかりした人物がつていることが一抹の安ど感を持たせている。。国務長官、国防長官などど、きわめて冷静である。ガキの振る舞いを傍で見ている。くるくる変わるトランプの発言を適当にコントロールして発信している。大きな国を指導していくには、トランプのような性格と、滅茶苦茶であってもスタミナを誇示する行動、それが政治的力量と評価されるのだろう。
かくして一年が過ぎた。今にも北朝鮮を一発仕掛けて軍事行動に出るかと思っていたが、自生してきた。金正恩と同じで威嚇し合ってきた仲なのだろう。政策的に見ても独善的で過激な発言は静かに後退してきている。大きな国際的問題となっているパリ協定の脱退、TPP協議の脱退、決めたには違いないが、先に続かない状態で、自ら首を絞めていることもあって、政策に矛盾が露呈されている。アメリカ第一主義を声高に唱えても、相手があってのことであって決して独演上ではない。交渉に手詰まりを感じて今になって焦っているようにも見受ける。これは判断の甘さ、ずさんさ、直情性が災いした結果である。孤立主義を掲げて手を引いている間に、中ソの巧妙な外交の手にかかって、安全保障上の隙間を与えてしまったいる。戦略上優位に立とうとして実戦的配備に有効な小型核兵器の開発を指示、促すと云ったりして、慌て振りは国際社会に対して恫喝と映ってしまっている。世界が核兵器廃絶に向かっていると云うのに、逆のことを言っている。整合性がない、場当たり的で頓珍漢としてこれが移ってくる。自己顕示欲は人一倍あって話題性があり面白い人物と性格である。 こうした人物は、以外と国民から受けがいいので、今井となると穴が開いてしまって寂しい気がする。いつまでも務めていてほしいとは思わないが、せめて任期中は頑張ってもらいたい。   2月8日

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急落に世界同時株安も三日目にして歯止めなりしか

経済の鉄則に沿ひ欲望の渦巻く先に危機のひそみぬ

トランプの就任以来の続騰の株に休むの謂われかしこき

激震のあとの株価の余震にて尚慌て行く街なかの人

株式の先は未だなり未だはもふ思惑ゆへに測りがたきに

複雑な世を織り込みて繰り返す株の習性を確と見るべし

未だなほ上下に振るる株式の思惑なれば致し方なし


ここにきて朝鮮半島に蠢きの米日韓の間に起こりか

北鮮の融和政策に警戒す米日高官の怪し発言

北鮮の五輪の輪に入り融和策これにすり寄る韓国情勢

願わくば朝鮮半島に平和的核なき豊かな土地となさらむ

駆け引きの鋭さ増して米朝の圧力対話の両刀使いつ

いよいよ明日からピョンチャン冬季オリンピックが開幕だ。競技の一部は今日から始まっている。世界の国々と地域から優秀な選手たちが一堂に会して、スピードと技と美を競いあう。オリンピックの精神を生かして、自己最高のベストを尽くして平和の祭典にふさわしい成果を出してもらいたい。政治的な、軍事的な勢力が幅を利かす雰囲気だが、そうした風潮に流されず、平和の祭典を純粋に進めて、友好親善の輪を広げていくことが大事である。
韓国は大陸性気候のもとにあって随分と寒い地域の国である。今のこの時期、一日のうち普段でも零下5度前後だと云うし、寒い時には零下20度まで下がると云う。緯度から云うと日本の新潟、山形に相当する。なるほど寒いはずだ、蒙古、シベリア大陸から吹き付ける雪と風に直接晒されている。日本海をわたってくるのと、日本では奥羽、信越、飛騨山脈にさえぎられる気象条件とは相当の隔たりがある。日本は素晴らしい地形と気象条件に恵まれている。今年の寒波は特別で、日本海側は記録的な大雪に見舞われて散々な目に合っている。しかし季節の微妙なめぐりに恵まれた日本、古事記の神話にも出てくる理由がわかるはずだ。

先ずは得意の俳句から。


ピョンチャンに花咲く北の美女軍団

競技より美女軍団に男の目

ピョンチャンに真紅のコートの北の美女

競技場南北統一冬の陣

ピョンチャンへ平和の使節美女軍団

五輪の輪北朝鮮の南下して

五輪の輪より興味あり美女軍団

米日韓軍事演習より北の美女

一時的緊張緩和五輪の和

弾よりも平和の使者とピョンチャン市

美女軍団越えて三十八度線

可愛こちゃん花の応援に気を抜かれ

五輪の輪興味百倍美女軍団

目が覚めたら6時半。経済動向を左右するニューヨーク株式市況はどうなっているか、インターネットを開いて検索。結果は1071ドルの下落である。経済の先行きを示す長期金利動向に敏感になっている。昨年の暮から私が想定していた3000ドル幅の調整範囲を超えてしまうかどうか。今までのところニューヨーク株式は高値の2万6600円から昨日の時点で2万3860ドルまで下げてきているので、2700ドルの値幅で下落していることになる。さてこの先どうなるか、私自身は大いに関心を持って見守亭る。ニューヨークだ二番押しを付けたことから目先はバブルの幅と思っている3000ドル近くまで幅を下げて来ているので、払拭できれば越したことはない。今日の東京市場も影響を受けるだろう。だんだんとショックは和らいで来るかもしれない。
トランプ大統領は今日の1000ドルを超す株式の下落について、経済の力強さを強調して、それは大きく間違っていると云っている。
今日からピョンチャン冬季オリンピックは開催冴える。世界の92の国と地域から多くの選手が参加して競技を競い合う平和の祭典である。
北鮮の参加で特別な雰囲気となった。政治色も出てきて、これが良い方に向かって行くことを期待したい。北鮮に対する韓国の姿勢が微妙に変わりつつある。韓国政府の独自の手腕にも期待する情勢かな。米日韓の連携にくさびを打ち込んできている北鮮の政治的攻勢。これに韓国の文首相が積極的に対応。騙されるのではないかと、成り行きを見ている米日の苛立ちさが手に依取るように分かる。 そもそもは北朝鮮が核開発だミサイル開発だと云いさえしなければ、将軍様の地位だって確保できるはずである。それもどぎつい独裁政治体制の維持ではなく、国民生活の安全確保に発ったものであれば、金正恩の地位的確保は担保されるに違いない。その見極めが大胆になされることが望ましい。
同じ民族同士なので平和的解決に進展するなら結構だが、 分断されてから70年以上も経っている。怨念も深いだろう。政治体制も違っているのでなかなか統一の話までには程遠い。しかしいつまでもこうした状態が続くわけではないだろう。何かの機会を活かして努力することは大事である。今回のピョンチャン・オリンピックは絶妙ななタイミングと個人的に評価している。北が核ミサイル開発を放棄して、国際社会の制裁を解き、韓国と対等に話し合えばいいだろう。国の体制を含めて相互歩み寄りの話し合いである。金正恩は話の判る男、賢い男だと持ち上げたたトランプの言葉が正しかったという結果になってほしいものである。2月9日


株が下がっているのは大きな誤りであり、間違っていると、トランプ大統領。簡潔、明瞭、直情的。くどくどした講釈は皆無。直感的でズバリ当たるかも。
小生が持論としてきた3000ドルのレンジで、下落幅を想定してきたが、昨日のニューヨークの株式相場は、その近くまで接近。目先のバブルがはじけて、今後は正常な景気観測で動く展開にと予想。
                                    2月9日

フェイスブックを使っていて、こんなに便利な報道、通信手段はないと思っている。私の場合は物を書く仕事もあるので、本業の仕事の合間に当意即妙、瞬時に書き留めておくことが頻繁である。外交に出てしまうと別だが、オフィスで机に向かっているとつい手が出てしまう。ペンではなく指先でパソコン相手のキーボードである。別に私のホームページもあるから、気がまぎれる。おかげで定期刊行物に載せる作品を豊富に貯蔵でき有難い。原稿用紙に書いているのと量、質ともに格段の差である。
短歌、俳句についても自在に書けて便利なことこの上ない話である。
英文学者だった大内義一名誉教授が生きていたら、二人で豪快に笑って、スピードについて物書きに専念していることだろう。わっ、ははははははは・・・・。
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株が下がっているのは大きな誤りであり、間違っていると、トランプ大統領。簡潔、明瞭、直情的。くどくどした講釈は皆無。直感的でズバリ当たるかも。
持論とした3000ドルのレンジで、下落幅は近くまで接近。目先のバブルがはじけて、今後は正常な景気観測で動く展開に。余震のなか、日柄の整理が続くだろう。
1000ドル以上の値下がりを短期間で二階も演じたので、相場は急激に二番底を確かめに行っている。内外の経済環境は大きな変化をしているわけではない。謂われるところの経済のファンダメンタルが変わっているわけではないので、相場の自律的調整場面と云った方が適当である。その幅が、トランプ相場の過熱気味であった部分がどの程度まで剥げ落ちるかである。
ただ行き過ぎたりすると売りが売りを呼び、投資家の心理が怯えたりすると下げ過ぎということにもなりかねない。パニック、思惑が過ぎてあらぬ混乱をもたらす要因を惹起せしめないとも限らない。そうした時には当局の賢明な判断と制作を打ちだす必要になってくる。そうにはならないだろうと思うのである。引き金となったものはアメリカの長期金利の上昇である。そして今後も金利が上昇していくのではないかと云った危惧の念が市場に広がった故である。今後は緩やかな調整場面で、横ばいが続いていくだろう。

今日の東京株式は日経平均で700以上の下落で始まったが、結局508円安で今日の取引を終えた。今週に入ってから3000円幅で乱高下を繰り返すニューヨーク株式市場で、東京市場も振り回された感じである。先週末から今週までの取引を終え、これから三日連休を控えているが、引けにかけて若干戻し気味で終えたことは微妙な雰囲気を感じさせている。
来週は陽転するのではないだろうか。限界ばかり追い詰めていたらきりがない話になってしまう。もともと上下に動く習性の者だから当たり前な話で、どこかでこつんと天井に触れるのと同じで、底を打つ場面もどこかでこつんとする水準が必ずあるというものである。トランプも自慢していた株式相場がこけてしまう様子を見て、とうとう怒りだした。そろそろ底だろう。来週の陽転を楽しみに、この連休を過ごすとしよう。        2月9日

今日は飛びぬけるような快晴の空で終日爽快な気分であった。この天気も今日限りで明日から又崩れるとの予報である。折角の週末と連休が雨ときてはうんざりだが、一雨ごとに寒さも和らいでだんだんと温かくなってくる前兆である。
今日は会社を早く出て帰宅し、一風呂浴びたあと庭に出て夕焼雲を楽しんでいた。家内が買い物先から小生の大好きな蒸し栗をかってきてくれた。ご機嫌で食卓に着き、寛いで食事をした。何と言っても家で食べるめしは一番美味い。機関誌の掲載する論文を書いたあと、8時から始まったピョンチャンオリンピックの開会式の模様をテレビで楽しんで、結局10時過ぎまでのファイナルステージをつうじて完ぺきに楽しんた。冬季オリンピックとしては最大規模、世界92の国と地域から6500人の選手と関係者が参加の由。平和の祭典にふさわしく雰囲気は上々の、否、極上の出来栄えである。
制裁中の北朝鮮の突如の参加で、デリケートな政治問題も含んで色々と取り沙汰されている平和の祭典だが、この機会にそうした下らぬ緊張を解きほぐす結果になれば、平和の祭典の真価を発揮することになってオリンピック精神の意義の大きさに気づくことにもなる。長きにわたり朝鮮半島の分断が続いてきている現実は、悲劇と云うしかない。障害を乗り越えてそろそろ解決すべき自立の時である。民族統一の悲願をこめて、これまた南北和解の契機となればこれに越したことはない。一段の努力を望むところである。    2月9日今日は飛びぬけるような快晴の空で終日爽快な気分であった。この天気も今日限りで明日から又崩れるとの予報である。折角の週末と連休が雨ときてはうんざりだが、一雨ごとに寒さも和らいでだんだんと温かくなってくる前兆である。
今日は会社を早く出て帰宅し、一風呂浴びたあと庭に出て夕焼雲を楽しんでいた。明日が雨だと思えない空の雲の色合いである。家内が買い物先から小生の大好きな蒸し栗をかってきてくれた。ご機嫌で食卓に着き、寛いで食事をした。何と言っても家で食べるめしは一番美味い。機関誌の掲載する論文を書いた後、8時から始まったピョンチャンオリンピックの開会式の模様をテレビで楽しんで、結局10時過ぎまでのファイナルステージをつうじて完ぺきに楽しんた。平和とひかりをテーマに、多くの先端技術をソフトにこなして演出している。大きな会場の輪の中に、そして鮮やかに交錯する光の中に五人の子供を置いて人間の姿を消すことなく最後まで尊厳性を主張しているようである。
冬季オリンピックとしては最大規模、世界92の国と地域から6500人の選手と関係者が参加の由。平和の祭典にふさわしく雰囲気は上々の、否、極上の出来栄えである。
緊迫且つデリケートな政治問題も含んで色々と取り沙汰されている平和の祭典だが、この機会にそうした下らぬ緊張をほぐす結果になれば、平和の祭典の真価を発揮することになってオリンピック精神の意義の大きさに気づくことにもなる。長きにわたり朝鮮半島の分断が続いてきている現実は、悲劇と云うしかない。民族統一の悲願をこめて、これまた南北和解の契機となればこれに越したことはない。一段の努力を望むところである。    2月9日


ピョンチャンオリンピック開会を前に騒ぎ始めたニューヨーク株式市場。一週間経過したその間にも想定していた3000ドル範囲内で上下に揺ぶられて、今のところ底割れするような事態に至っていないのは幸いである。物には弾みと云うものがあるから、うっかりすると間隙を突かれなくぃとも限らない。
韓国で開かれているオリンピックで揺さぶりを賭けられている事案がる。北朝鮮がオリンピックに参加する意向を示してから、和やかな話題を振りまいてピョンチャン入りした選手団と美女軍団、それと政府高級位の代表の人たちである。
そうした中、昨日のニューヨーク市場は相変わらずの乱高下を繰り返している。相変らず激しい値動きを繰り返し値固めを行っている。この日も500ドル上げて始まった後、今度は尚500円の下落を演じたあと引けにかけて戻しに入り、結局330ドル高で取引を終えている。1000ドル幅で上下に振れて取引を行っている。凄まじいエネルギーと勢いである。これで目先の下値とする二番底の確認が出来た。
天気予報では雨でぐずれているかと思ったお天気だったが、朝起きた時には晴れ間がほろがって、春の気配である。草萌えの前の静けさとでも云おうか、風もなく穏やかで静かな日和である。静かな微睡だが、小鳥が頻りにさえずっている。三日間の連休である。のんびりとやるべきことをやりながら、賞を狙った短編の小説でも書いてみるかな。いや、それは下らんこと。自分が納得出来る、もっとレベルの高い躍動感あふれるものに取り組んでみたい。忙しい上に忙しさの積み重ね、それでは飯でも食って寝るか。朝風呂、朝寝だ。


韓国を訪問中の北朝鮮の代表団のなか、金正恩の実の妹である金与正氏について大いに注目している。彼女は政府上級位代表の要員の実力者である。スマートで女性としての品格を添えていてとても良い印象である。将来を展望して真の平和の使者となるかもしれない。今回応援としてやってきている美女軍団、藝術団と一緒に、当然、それ以上に関心事である。
南北朝鮮は同じ民族でありながら永年、対立抗争の関係に置かれてきている。北の体制維持を掲げて、良し悪しは兎も角として民族を統治してきている事実は紛れもないことである。そこに国家としての誇りと自信と権威と云ったことは、他国と同様、厳然として存在している。
片や韓国も近代民主主義制度のもと、違った体制を築きつつ同じ年代を経過して発展してきている。38度線で分断されてきている両国が、どこですり合わせを行って妥協と融合と発展の道を進むか、当事国の国民の英知と英断にかかっており、平和的解決が求められている。そのための解決に向かって賢明な努力を期待している。
それではこれからピョンチャン・オリンピックの競技を観戦しよう。ピョンチャンと云う名前のひびきがロマンチックで素晴らしい。現実とはとがって、菫の花が一面に咲いているような景色が浮かんでくる。

出た!。 強烈、大胆な一発である。韓国の文在寅大統領に対し、北朝鮮の金正恩主席が訪朝を要請した。訪韓した金与正特使が親書を渡してた。
朝鮮半島をめぐっては、北鮮の核ミサイル開発を中止し、朝鮮半島の非核化が求められている。これさえなければ、国際社会は厳しい制裁措置を解き、北鮮の国際社会への参加を促す筈になっているが、現実には解決していない。これが問題である。
当事国同士の交渉については、米・日が深く関係していて、北鮮は敵対視している。くびきを嵌められている韓国の融和政策がどこまで効果を発揮できるか、文大統領の判断が注目だ。先ず当事国の判断だが、極東アジアの安全確保は前提であることは確かである。

提案だが、オリンピックを契機に北鮮がその間ミサイル核実験を強行していない。頑なな姿勢をしばらく中止している。ピョンチャンピに参加を決めて、政治的には高級位代表を派遣して接触、交渉の機会を掴もうとしている。彼らは4月に行われる米韓合同軍事演習を気にしている。そしてこの中止を求めている。.話し合いの接触点はここだろう。この点で何らかの妥協点を見いだし、歩み寄れば大きな突破口となるはずだ。決断するかどうかだろう。制裁が効いて、今のこうした状態まで来ている。ほほえみ外交だとしても、そこにまでたった北鮮の状況を賢く判断すべきである。

日本としても、敵対視する国が近くにあって核兵器を保有し,いつ使用されるかわからない状況では、将来の我が国の安全と日本国民の生命財産の保証は確約できない死活問題だからだ。

北朝鮮にはこうしたジレンマを克服して核開発を全面的に廃止し、韓国と民族統一に向けた平和と安寧と繁栄のために前向きな対応を決断する千載一遇の好機ととらえるべきである。絶妙なタイミングを以て決断した行動の結果、折角手にしたチャンスである。2月11日


一昨日、ダイクで超小型の農業用ハウスを仕込んで庭畑にかぶせた。昨年暮れに撒いたほうれん草の時期が遅かったせいか、生育が悪く、加えて寒さと雪の降雪でほぼ全滅である。種まきのタイミングを多少逸したせいである。残念である。自然界の掟は微妙であり厳しいものがある。幸いにも近くの三井さんに頼んで育ててもらっていた青菜類の苗がプランタンにたくさん用意できたので、それらを車で搬入し一面に植え替えた。今日の作業は朝から始まって夕方までかかった。
土地は去年の暮に石灰を蒔いてしばらく休耕させてて置いたし、肥料も十分に撒いてあるので、黒い土は見ていても頼もしいくらいに栄養十分である。土起こしだけで追肥する必要はない。植え替えた苗はしっかりしているので大きな収穫を期待している。残ったスペースは何かほかの野菜類の種でも蒔こうかと思っている。三井さんの助言で兎に角プランタン五個を用意してほうれん草のタネをまいてみた。うまく育つようであればある程度まで大きくなったところを畑に植え替えてみようと思っている。ハウス用のネットを新しくかけたのは、今の時期、餌に群れる野鳥の激しい攻撃を避けるためである。
今年の寒さは異常だ。寒が明けてとっくに立春を過ぎたと云うのに、周りを見ても樹木の芽吹くのはもう少し先かもしれない。気まぐれな気象では再び激しい寒波が西日本や日本海側に吹き付けて厳しい豪雪をもたらすようなことを云っている。しかし太陽の柔らかな日差しを見ると、紛れもなく春の足音がすぐ近くに聞こえていそうな雰囲気である。確かに春は来ている。肌に触れるそよ風は温んでいる。頭を出している蕗のとうがその気配を告げている。


一方、冬季ピョンチャン・オリンピック会場では4日目を迎えた。2日目に行われた女子アイスホッケーの試合では、韓国、北朝鮮の合同チームに是非勝ってもらいたかった。残念ながら初戦でスウェーデンに負けてしまった。豪快なスキージャンや、モーグル、ショート・トラック、そしてスケートの1500スピードなど堪能した後は、今日はフィギュアの個人競技が行われている。

氷上を舞う選手たちの美しい姿はそれぞれにたとえようもなく魅惑的である。まるで妖精が銀盤に舞っているようで、吾知れず別世界を逍遥する気分に慕っている。陶酔のあまり自分でもやってみたいという気持ちである。 2月12日

一昨日、スーパー・ダイクで超小型の農業用ハウスを仕込んで庭畑にかぶせた。昨年暮れに撒いたほうれん草の時期が遅かったせいか、生育が悪く、加えて寒さと雪の降雪でほぼ全滅である。残念である。しかし近くの三井さんに頼んで育ててもらっていた青菜類の苗がたくさん用意できたのでそれらを車で搬入し一面に植え替えた。今日の作業は朝から始まって夕方までかかった。
土地は去年の暮に石灰を蒔いてしばらく休耕させてて置いたし、肥料も十分に撒いてあるので、黒い土は見ていても頼もしいくらいに栄養十分である。土起こしだけで追肥する必要はない。植え替えた苗はしっかりしているので大きな収穫を期待している。残ったスペースは何かほかの野菜類の種でも蒔こうかと思っている。ハウス用のネットを新しくかけたのは、今の時期、餌に群れる野鳥の激しい攻撃を避けるためである。又失敗してしまったほうれん草は、ためしにプランタン五個を使ってタネを蒔いてみた。うまく疎だって畑に移し替えが間に合うようであればしめたものである。 自家栽培のほうれん草は去年の大豊作に味をしめて、拙宅はもとより知人、友人にも差し上げて喜ばれている。

今年の寒さは異常だ。寒が明けてとっくに立春を過ぎたと云うのに、周りを見ても樹木の芽吹くのはもう少し先かもしれない。気まぐれな気象では再び激しい寒波が西日本や日本海側に吹き付けて再び豪雪をもたらすようなことを云っている。しかし太陽の柔らかな日差しを見ると、紛れもなく春の足音がすぐ近くに聞こえていそうな雰囲気である。確かに春は来ている。肌に触れるそよ風は温んでいる。頭を出している蕗のとうがその気配を告げている。

一方、冬季ピョンチャン・オリンピック会場では4日目を迎えた。2日目に行われた女子アイスホッケーの試合では、韓国、北朝鮮の合同チームに是非勝ってもらいたかった。残念ながら初戦でスイスに負けてしまった。豪快なスキージャンプやモーグル、ショート・トラックや、スケートの1500スピードなど堪能した後は、今日はフィギュアの個人競技が行われている。

氷上を舞う選手たちの美しい姿はそれぞれにたとえようもなく魅惑的である。まるで妖精が銀盤に舞っているようで、吾知れず別世界を逍遥する気分に慕っている。陶酔のあまり自分でもやってみたいという気持である。     2月12日


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モーグルで日本の原口選手が銅メダルを獲得したと云うニュースが飛び込んできた。日本初のメダル獲得である。続いて女子1500メートルで高木美帆選手が銀メダルを手にする快挙である。いよいよ日本選手に弾みがついてきた。そして今日フィギュアの羽生選手が練習先のカナダから今日ピョンチャン入りした。昨年11月右足靭帯の損傷で治療、カナダでリハビリと練習に励んでいた。完全に回復した模様である。熱気の高まった今日の興奮する一日である。

政治色濃厚ととやかく騒がれる今回のオリンピックだが、南北朝鮮半島の緊張が高まる現実を前にして、北朝鮮のほほえみ外交と揶揄される状況は、たとえそれが単なるほほえみだろうと銃を構えた外交よりは、格段の意義と価値があることは言うまでもない。今回のほほえみは嘘でも詐欺でもないようだ。韓国が、五輪を機に訪韓した金与正他、北朝鮮の政府要員を最大級に歓待する姿勢は、文首脳らの対話を通じた平和外交に対する並々ならぬ情熱と意欲を感じてくる。バッハ・オリンピック会長も、五輪閉会後に北朝鮮を訪問すると云う。スポーツが政治の問題を解決し平和的貢献をすることは意義があるということである。殊更分離して考えることではない。意見は正しい。
先程アメリカのペンス副大統領が、場合によっては条件なしで北朝鮮と対話に応ずる用意があると言明。 いよいよ出た。渾身の一発だ。

朝鮮半島をめぐる国際情勢は俄かに急展開する情勢になってきた。

トランプは今回のこうした動きに対して以前のように攻撃的な非難を行っていない。ペンス副大統領の意向に沿ったものの考え方に変わってきている。現実的な転換をめざし、硬直した状況の打開を図ろうとする気持ちが窺える。

北朝鮮の権威を保ち、非核化をすすめ、南北統一への突破口とならんことを願うばかりである。美女軍団と芸術団は、韓国の声に合わせ、祖国統一を歌いながら帰国の途に就いた。君たちは若いが聡明で純真な平和に使者であることを、その使命を帯びて将来の夢に向かってきた芸術団、美女軍団である事を切に期待するものである。 二月12日AM11.00


豪快な一発に、春雷がとどろいた。ペンス副大統領の勇気ある一言である。一歩前進の朝鮮半島情勢。核兵器でなく、英知を搭載した平和のロケットが、紺碧の空を昇って行く。下らぬ銃砲の代わりにだ。   2月12日


スキージャンプの高梨沙羅選手が見事、念願の銅メダルに輝いた。金メダルを目指していたに違いないが、今迄も付きが回らなかったので、メダル獲得は格別な思いで、感激に違いない。
外国選手に比べて何と小さな体をしていることか。身振り手振りの大きな松岡修造だが、身をこごめてインタビューしていても、それでもまだ小さい。その小さな体から、物凄い力と、闘争心と、意志が発揮されているから不思議である。天才的鍛錬の成果である。おとなしい彼女であるが、子供のように素直な表情が崩れて、めったに見せない喜びの笑みが童心にみちて可愛らしい。高いジャンプ台に立って滑降し、力強く踏み込んで空中に飛んで行く彼女の姿は、小さな赤とんぼが羽を広げて飛んでゆく姿そのものに見えた。
インタビューで彼女はメダルを手にしたことで更に自信を付けて、将来に向けて大きな夢を語っていた。メダル獲得、おめでとう。各種目の競技は、吹雪く寒波の中で更に続行中である。

訪韓の報告を受けて満面の北朝鮮の金正恩主席の様子が大きく報道されている。今回の偉大な成果を受けて韓国との和解と融和への道を積極的に進めていくように指示したとの事。五輪参加を機に、平和政策を本当にとるようなことになれば 歴史的意義を残す大転換点だ。弾薬庫を抱えること忍になるか、平和の泉の源泉となるか、隣国にある日本にとって、その動向は注目である。離れたまま遠くから互いに吠えあっていたのでは真意をつかむことはできない。接してみなければ、ことは判らない。大きく動き出した南北朝鮮半島情勢。いがみ合いを解き、和解と融合に向けて行ければ素晴らしいことである。
金正恩の満面の笑顔は天真爛漫の風貌にも映る。平和と安全、自由と人権こそは万人が求めてやまないところである。小さな朝鮮半島が混乱と危機を乗り越えて、世界に和解の発信をすることが出来れば人類社会に素晴らしい教訓を示すことになる。

平和乗せ北より風の五輪の和

またたきも艶めく星の春の宵

ピョンチャンに北鮮参加五輪の和

美女軍団金与正(キム・ヨジョン)らも参加して

北温くむ風吹き来たれ五輪祭

米・日の内政干渉と不快の文

外交のふらふらおろおろ米、韓。日

春嵐天真爛漫金正恩

意外なり金氏の笑顔可憐草

爆笑に近き金氏の春笑顔

外交にメダルの北鮮五輪祭

スピードと美と技きそふ五輪祭

北鮮のほほえみ外交春の風

政治色五輪の存在価値発揮

jジャンプして金氏が掴む金メダル

核兵器廃絶機運五輪祭

ピョンチャンに波ひろがりぬ春月夜

銀盤に舞ふ妖精や五輪の夜

スキージャンプ背に粉雪と朧月

銀盤に大輪の花五輪の和

氷上に舞ふフィギュア―の美しき 
2月14日


オリンピック競技会場で活躍する選手の結果が知りたくて、このところ帰宅する時間は早くなっている。会社でテレビを見ているわけにはいかない。会社は勤労の場である。どうしてもというなら能率上仕事をさぼって堂々と自由行動を選択して帰ってきた方が精神衛生所にもさぼって帰ってきた方がいい。職場によっては不可能かもしれないが、適宜に判断することである。クロスカントリーの競技にもつながる精神論だ。今日は新たに4個のメダル獲得が入ってきて、感動は沸騰するばかりである。我々はどうしてもメダルの獲得数に目を奪われ勝ちだが、国土と人口からみる限り、日本は、外国に比べてメダルの獲得率は相対的に高いものとなっている。メダルの数はすぐに目につくから気になるのは仕方がない。
女子スピードの1000メートルでは小平奈緒選手が銀、高梨美帆選手が銅メダルを獲得した。同じ種目で二人の選手が同時にメダルを獲得するのは日本では初めてである。表彰式には二つも日の丸が上がった。カナダが金を取っていて、しかも世界新記録を更新した。レースは白熱して圧巻であった。小平は31歳、高梨は23歳。顔つきまでが似ていて最初は姉妹かと思ったくらいである。一方、スキージャンプは瞬発力で勝負だが、クロスカントリーでは持久力がものをいう。そのクロスカントリーで期待の渡部選手が堂々の銀メダルを獲得して湧いている。二度目の同目の銀メダルと云う実績だから、鍛えられた力そのものの表現である。これも見事であり、立派であり絶賛ものだ。スノーボートでは平野曉斗選手が銀メダルにかがやいた。弾みをつけて回転しながら難度の高い技を繰り返し、空中に舞う姿は華麗であり、躍動感にあふれたものだ。

今日の仕事は時間的に外出先が多かった。今朝家を出る時に着付けたオーバーが脱ぎたくなるくらいに温かくなって、春一番のような陽気であった。日も長くなって、ピョンチャンオリンピックの競技会場の寒くて吹雪いている様子が嘘のように思える。積雪4,45メートルを記録したと云う山形県の大蔵町では、またもや大雪に見舞われる天候だが、もう少しの辛抱である。ところが今度は一気に進む雪解けの被害を気にかけている。大雪で孤立し山間部では、雪崩や洪水に要注意だ。ここまで来ると川端康成の小説「雪国」の冒頭に出てくるような情趣に浸るどころではない。豪雪と闘っている雪国の人たちの苦労が先ず先に浮かんでくる。
そんなこと思いながら、呑気な話をするわけではないが、私は帰宅後もう一つのプランタンに土を盛り、ほうれん草のタネをまいてみた。うまく育つようであればで適度に大きくなってところで庭畑に移し替えてみようと思っている。ほうれん草は冬場を越してこないと上手に仕上がらない。いわば実験的に栽培してみるつもりである。ほうれん草は昨年独特に育ててて味をしめているので、再度の挑戦である。
若者たちが大きな夢を果して活躍する姿を見ながら、夢を追う姿は何人にとっても実に美しいと思うのである。私も瀟洒な夢を追って些細な事柄に目を配って、自分の気持ちを果している。若者の負けない勇気と感性を持ち続けるためだ。人間は思いようでどのようにも物事を変えて行けるものだ。正しい有益な方向にである。賞味期限は自分が勝手につけている。出勤途中、銀座木村屋で買ってきたアンパンを冷蔵庫に入れておい忘れていたが、賢明な事務員が廃棄してくれた。そうでないと小生が気にせずに食べてしまうからだろう。     2月24日


先日急落したニューヨーク株式市場は値幅で調整が済んだようである。以前からダウの高値を付けた時点で3000ドルの部分はバブルであると指摘していたが、年明け2月になってから実際にこれがは事ケル過程で市場は混乱した。私は以前かなトランプ政権発足以来、右肩上がりで上昇を軸けてきた相場の内、相場が上がった8000ドルから5000ドルを引いたは部分はバブルで生じている部分だから早晩崩れると云ってきたが、年明けの二月に入って想定した通りにその部分が崩れ始めた。見事に的中したことで大いに自己満足している。冷静になって考えていたことで今までになかったことであsる。別段統計上にのとった分析したりしたものではない。経験則から来た専らの勘である。その後は3000ドルのレンジで激しく乱高下を繰り返す場面で値段が鍛錬されて、均衡点に近い水準に収れんされた。こうした見解も当った。株式、金融市場でも、市場機能を短期間で見事に演出した、近代にあまり見かけない展開であった。

トランプは先日の議会証言で一般教書の中でも就任以来の株高が、あたかも自分の功績によるものかの如く自慢げであったが、これは誤りである。たまたま世界経済が回復基調にあってその持続線上にあったまでのこと。全くないとは言えないが、あったにしても2000ドルか3000ドルの範囲に過ぎない。あとの2000ドル、3000ドルの部分は世界経済の追い風の部分である。
各種公共事業の予算要求や、大型法人税の減額措置など内需拡大の政策は国内の雇用を生み出し良好な環境を作り出している。やや過熱気味なところがあるくらいだ。インフレの懸念と共に、歳出の増大で赤字幅が拡大し、財政再建に警告値を発する兆候大である。
むしろ逆に国際経済に於いて各国と軋轢を着たし、マイナス要因を作っている。世界との協調関係から離脱をしたことで将来にわたる負の遺産を残したに過ぎない。ここにきてジレンマに遭遇している。パリ協定からの離脱、TPPからの離脱など。アフタからの離脱をほのめかしたりしているが、できないでいる。もたついているその間にも中国の一帯一路の拡大を許し、ロシアの介入に隙を取られてり多くの損をしている。

ただここに来て問題なのは為替の動向である。一気に106円台に突入してきている。日本の場合にこれが全体の経済にどう響いていくかだ。

オリンピック競技に喩えれば、スキージャンプで弾みをつけて空中に飛び出し、見事に飛距離を飛ばし着氷に成功したとでも云おうか。有象無象の思惑が絡んだ場所だが、資本主義の本質をマーっケットで極めた真理を貫いているところは、人間の英知にもつながる論理である。社会主義的、計画経済ではこんなわけにはいかない。自由主義経済だからこそ機能を果す所以である。

判らないところもある。もっぱら連動して追随する東京株式市場だが、このところの円高である。アメリカの財政赤字がまたもや拡大するところ、貿易不均衡がますます大きくなってきてトランプがまたぞろ騒ぎだいて噛みついてきている。自分でじゃぶじゃぶと金を使って借金ばかりしているので当たり前な話であるが、それを人のせいになすりつけて何だかんだといちゃもんをつけて来るのは如何なものだろう。メキシコとの国境に壁を作ると未だに云っている。そんな金を使うくらいならそのための有効な手段が建設的に考えられないのだろう。2兆4000ドルもかけると云う。まるで万里の長城を築くようなことを云っていて、蓁の始皇帝の頃なら気宇壮大な権力誇示にもつながる話だが、今のこの時代、奇想天外、誇大妄想に通じて馬鹿馬鹿しく思う。ベルリンの壁も壊された歴史が、今の目の前にもあると云うのに。そう思わないトランプが不思議である。実益に乏しいことは分かっていて、無駄な金使いである。    2月15日


起きざまに読む

走り出す韓国・朝鮮の融和策に慌てる米・日政府高官

艦隊を繰り出すさまは過去のこと今日の友好の朝鮮半島

大挙して乗り込む朝鮮の美女軍団ほほえみ外交と訝る米日

賑やかに開幕したる五輪の和ピョンチャンの地にかかる虹の輪

若人と来たれ加われ五輪の輪平和の虹の輪をつなぎ行け

ピョンチャンの空に大輪の五輪の輪スーポーツ精神の銃にまされ里り

次々と技と力とスピードを発揮してゆく若人の群れ

それぞれに己れの力を発揮して演技に出でし若人の列

鮮やかに宙に飛びだし回転を繰り返す身は踊る鳥にも

オリンピック開会式の会場に米・日・韓。朝の揃い踏みとも

仲良きは良きことなりと老いぼれに演技で伝ふ若者の群れ

膨大な軍事予算を若者の未来に向けて使へ給へや

先日の昭和経済会の講演親睦会の席上、講師に招いた寺島実郎さんと歓談中、彼が自分の座右の銘とする言葉を取り上げていた。論語から引用したもので、小生も昔から好きな言葉の一つであったことに意を同じくして流石だと頷いた次第である。中学時代の漢文の授業でも学習した。深夜、今でもひときわ明るく光る北斗星をながめて、満座の星の運航を気宇壮大に思うことである。

北辰の其の処に居りて而して衆星の之に共ふが如し。

子曰、「為政以徳、譬如北辰居其所、而衆星共之」。 子曰く、「政を為すに徳を以てすれば、 譬へば北辰の其の所に居て、 而して衆星の之に共かふが如し」 と。
北辰を人格化して、満座の星を仰ぐを以て、世を治めるに徳を備えた人物の、重要性を説いた孔子の言葉である。その言の格調高いひびきと確たる信念にも大いにひかれるところである。
現代に通じて,余りある言葉である。

人様によく聞かれることがある。小生に関して何か、座右の銘とする言葉をお持ちになっているかと。世間に対して不遜な態度を取るわけでは毛頭ないが、今更座右の銘とするようなものはない。自分の生き様そのままが、座右の銘であると。そのくらいの図太い神経がないと、この世は生きて行かれないかもしれない。資源とする教訓については、別として。座右の銘とする言葉が、きっと多すぎることなのかもしれない。言葉に縛られていくことも、時に苦痛となることもある。それでは聞くだけ野暮だと云うことになる。夏目漱石が小説、草枕の冒頭の述べているように、とかくにこの世は住みにくい。そうした中にあってて、求めて求めずらいことだが、己ながらに天衣無縫、と云う心境でいることが一番いいように感じる。


ピョンチャン・オリンピック8日目を迎えた今日フィギュア・スケートの羽生結弦選手がショート・プログラムでリングに立った。
長身、細身の体を十分に生かした力強く軽やかな演技は、一分の狂いもなく、完璧であり神技にに近いものであった。水澄ましのように氷上を滑る姿は優雅である。高く飛び跳ねて舞う彼の連続四回転ジャンプ。それを見事に決めて着氷した。競技は圧倒的な強さを見せて他を圧倒し、得点順位のトップに立った。しかも氷上の彼は終始軽快な滑りである。終演後の会場は、満場の観衆が賞賛と歓喜に湧き立った。

たゆまぬ強靭な練習で鍛えあげた選手たちの身体は、筋骨隆々としたものだが、羽生選手の身体はほっそりして、見た目が涼しく、きわめて繊細である。それ故に、氷の上を滑らかに滑る姿は優雅であり、時に妖艶にも思われ、表現力に哀愁すら帯びてくるものがあって、実に魅惑的である。さらには芸術性の高い魅力すら発揮してくる。羽生選手に生まれつき与えられている天賦の才能というものがある。自己を信じてそれを思う存分に発揮した成果ではないだろうか。うまく云いきれないが、スポーツと芸術と云った融合の完成された境地を一瞬見る思いである。

競技については是非全力投球でリングに臨み、世紀の祭典にふさわしく思う存分に楽しみ、且つ力を発揮してもらいたい。そして願わくば金メダルを日本にもたらしてもらいたい。これからの戦いと勝利を信じて期待している。

迎えた今日の大会九日目。圧倒的な演技を以て羽生油弦選手の金メダルが確定した。前回のソチ・オリンピックの続く金メダルの二連覇達成の偉業を成し遂げ、世界の王者の座を射止めた快挙である。今回は怪我の治療とリハビリ、練習期間の不足などの重圧を受けながらであったが、そうしたものを全く感じさせなかった。精神力の強さに感服する。二連覇達成は、日本にとって66年ぶりだそうである。この日私は妻と共に午後一時45から始まった羽生選手の演技をテレビで観戦し、固唾をのんで見守った。そして4分半の銀盤に舞う羽生選手の力のこもった優雅な演技に感動を以て喜びを共有することが出来た。完璧な演技に終始した感動の場面である。
又、最後に出場した宇野昌磨選手も力強い演技を見せて堂々の銀メダルを手にした。初めて出場したオリンピックであったが、颯爽として臆することなく自分の実力を信じて十分に発揮した成果である。若干二十歳の宇野選手の絡みのない性格が、将来の羽生選手の背中を追って、更に独自の領域を築いていく選手に成長していくだろう。
期待通りの成果を上げた両選手に、心からの祝福を送る次第だ。金、銀メダル獲得、おめでとう。私にとってもまた全てについて大いなる励みをもらったような心境でこの先、自分の仕事に精をだし、沢山の歌を詠んで更には社会のために尽くしていくことが出来る。


金メダル羽生選手に輝きぬ銀のメダルの宇野選手にも

快挙なり金、銀獲得の両選手誉れも高きわれが日本

      *

次々と強豪選手の登場す氷上に舞ふ決戦の時

氷上に演技予定の選手らの六人が出で熱き前哨

オリンピック二連覇を期す羽生選手本番前の二十分の間

素晴らしき演技に酔ひて楽しみぬフィギュア・フリーの氷上の舞ひ

たほやかな調べに乗りて水すまし池もに泳ぐ心地こそすれ

四回転サルコを決めて四回転トリプル・スキップと続く妙演

しなやかに肢体を伸ばし表情を滑る羽生のさまに魅かれり

春の日の池もをすべる水澄ましは入選あしゅのそれに喩えて

四回転ジャンプを見事に飛び終えてガッツポーズに完璧の業

あの細きスリムな身にそいずくにやtからと技の湧きででしかと

細き実の居ずくにひそむ強靭な力とバネのありかかとぞ思ふ

たゆまなく励む練習に於けっ可なり研ぎ澄ましる骨と筋との

在る時は竹の如くにある時は鋼の如く岩に発つ身よ

氷上のぶたいいちめんを伸び伸びとすべる選手の広き世界よ

氷上の滑走演技を完ぺきに終へ快心の羽生選手は

見事なり羽生選手の金メダルこの先も又高み目指すと

面白く興味がわきぬカーリング五輪に合はぬ競技ながらも

力からおよそ程遠き見方して娯楽興味にふと覚へしに

孤を描き波を描きて行くあとを春風が追ふ氷上の上

金メダル受くる姿にあかとくの朝日に光る富士を重ねり

こころよくはずむ調べに泳ぐ身の選手に我も湧き立ちにけり

人のみの容姿端麗は定めなり羽生選手の活かす業とも

華やぎの中に刺繍の調べにて神技に近き業と覚へし

艱難に克ち重圧を跳ね除けて一心不乱に挑む姿余

圧巻の王者の貫録示したり羽生選手の銀盤の舞

驚きのメダル獲得の瞬間を捉へて我も歓喜致せり

このあとのフェルナンデスの美しき演技も十分楽しみ候

宇野昌磨選手も二位を迫撃し銀奪還の一瞬の時

金メダル羽生選手に輝きぬ銀のメダルの宇野選手にも

快挙なり金、銀獲得の両選手誉れも高きわれが日本

      *

次々と強豪選手の登場す氷上に舞ふ決戦の時

氷上に演技予定の選手らの六人が出で熱き前哨

オリンピック二連覇を期す羽生選手本番前の二十分の間

素晴らしき演技に酔ひて楽しみぬフィギュア・フリーの氷上の舞ひ

たほやかな調べに乗りて水すまし池もに泳ぐ心地こそすれ

四回転サルコを決めて四回転トリプル・スキップと続く妙演

しなやかに肢体を伸ばし表情を滑る羽生のさまに魅かれり

春の日の池もをすべる水澄ましは入選あしゅのそれに喩えて

四回転ジャンプを見事に飛び終えてガッツポーズに完璧の業

あの細きスリムな身にそいずくにやtからと技の湧きででしかと

細き実の居ずくにひそむ強靭な力とバネのありかかとぞ思ふ

たゆまなく励む練習に於けっ可なり研ぎ澄ましる骨と筋との

在る時は竹の如くにある時は鋼の如く岩に発つ身よ

氷上のぶたいいちめんを伸び伸びとすべる選手の広き世界よ

孤を描き波を描きて行くあとを春風が追うふ氷上の上

金メダル受くる姿にあかとくの朝日に光る富士を重ねり

こころよくはずむ調べに泳ぐ身の選手に我も湧き立ちにけり

人のみの容姿端麗は定めなり羽生選手の活かす業とも

華やぎの中に刺繍の調べにて神技に近き業と覚へし

艱難に克ち重圧を跳ね除けて一心不乱に挑む姿余

圧巻の王者の貫録示したり羽生選手の銀盤の舞

驚きのメダル獲得の瞬間を捉へて我も歓喜致せり

このあとのフェルナンデスの美しき演技も十分楽しみ候

宇野昌磨選手も二位を迫撃し銀奪還の一瞬の時


小平奈緒選手が見事金メダルを射止めた。2月18日午後9時過ぎに始まった女子スピードスケート500メートルに出場した小平選手は,絶妙なスタートを切って氷上を快走、スタート直後からスピードを上げて疾走した。眼光鋭くカーブを滑る姿は、云うところの獲物を狙うヒョウに似て見るものの心を揺さぶり奮い立たせるものがある。四年間の練習を通じて常に金メダルを狙って来たと公言する闘志満々の今回の挑戦。言わずもがな紅焔となって最後の直線コースを力強く走りきった。36,77秒、オリンピック新記録をマークして金メダルを獲得した。女子スケート界にもたらした歴史的瞬間であり、最初の栄冠である。
小平選手は既に1500メートルで銀メダルを獲得、金、銀メダルを日本にもたらした。メダル獲得の執念に燃える、想像を絶する訓練の積み重ねの成果である。31歳、若々しい熱気あふれる姿に喝采し続けていたい心境である。全力疾走する小平選手の面ざしは、なんと魅力的か、静かで心優しい日本女性の姿を象徴するもので、真の力強さを禁じ得ない。地味ながら、底力のある日本の母ちゃんの姿を、それは母としての意志の強い頼もしい姿かもしれない。

4年に一度、流石にオリンピック精神に触発されて、連日夢中になって観戦している。妻が競技種目の予定を調べて情報を提供してくれる。肉薄する接戦に意気高揚を感じ、この際、大いに自分の精勤と士気の鼓舞に役立てている。精気挽回と涵養に千載一遇のチャンスと思い、あっ晴れ選手に倣って前向き志向である。執筆も、自ずから斯くの如しで連日俳句や短歌も湧水の如く自在に詠めて限りない。お蔭で月刊誌・昭和経済に掲載する短文に役立っている。蛇足になるが、小生の大脳の前頭葉は全回転、その中の一分の海馬は激しく振動、その一部の組織の歯状回から発する微小な分子は旺盛で活動的ある。これが弱まると人間は認知症になってしまう。この組織も日頃の活用、訓練、鍛錬が必要である。感性の練磨に大いに役立つだろう。多くの優秀なスポーツ選手を代表して、オリンピックに参加している選手たちから、テレビを通じて学んでいる。それは青春である。

食卓に出る好きな鮭の歌を詠んでいたら、あとから後から次々と鮭の歌が詠まれて、止めようがない。魚屋で売っている活き活きとして脂ののっている鮭の身について詠んでいたら、いつの間にか鮭になりきって詠んでいる。大海を回遊して数年後にふるさとの河に返ってくる鮭の世界観は、広々としてさまざまに魅力がある。

俳人の金子兜太さんが亡くなった。享年九十八歳である。戦後の句界を代表する一人である。俳句に季語を入れない作句を主張した人でる。戦争体験者で、そこから反戦思想を盛り上げて立派な句を残している。安倍内閣の安保関連法案にも断固反対している闘士である。作句にも反戦平和の騎士として新風を起こし、新時代を築き上げた。
私は云うところの無季派ではない。つまり固定観念にこだわるわけではない。しかし定型化された俳句は、美の境地を表現する最高の形式であると理解しているからである。俳句には季語を入れるべきとする有季派である。一方で、それは作者の自由であったもいいと思う。無季派の人が極端に走ると、俳句と云うよりは短詩に近いものと云う風にも解釈している。無論、反戦平和の俳句には自ずから深く感銘している一人である。
追悼句を百ほど作ってご冥福を祈った。大いに無季派的表現を使った。後日、月刊誌・昭和経済に掲載するつもりである。


カーリングで日本チームが見事銅メダルをゲットした。最終戦、対英国との対戦をエンド8からテレビで観戦していた。神経戦に等しく終始イライラする展開だったが、逆転に成功、エンド10で相手の最後の一打のミスで5対3として振り切った。
その瞬間、テレビが速報を流し、スピードの高木奈那選手が金メダルを獲得したと云うニュースが飛び込んできた。この方は全く気が付かなかった。新たな競技として加えられた種目だそうだ。400メートルを16周する、持久戦であり、且つスピードを以て首位を競うレースである。リプレイを見て最後の一周にさしかかってからのレース、迫力の場面を見た。。高木選手の先頭を走る選手の、追い越す渾身の力の発揮に驚いた。
いずれにしても日本選手の活躍が続き、最後まで目が離せない感動の瞬間が続いている。これでメダル獲得は13個となって冬季オリンピックの実績としては過去の記録を更新した。素晴らしい激闘と奮闘の成果である。女性の活躍が目ざましい。
ピョンチャンオリンピックのテレビ放映に務めた関係者諸君の努力奮闘にも感謝したい。明日は最終日であり、閉幕式である。大成功裡にその日を迎えられて、その歴史的意義は大きい。

同時にこれを機に朝鮮半島の和平への機会をゲットすれば、まさに金メダルだろう。楽観的な小生には、南北統一への道筋が開かれたような気もする。緊迫してきた朝鮮半島の和平への大きな展望が開かれることを期待したい。それが現実味を帯びてくれば、ピョンチャンと云うエキゾチックな名前の響きが、平和のシンボルとして歴史にその名を大きく刻まれることになろう。べっるりんの壁の崩壊と同じように。 2月24日

平和の使者としてピョンチャン・オリンピックの開幕式に送りこまれた北朝鮮の金正恩の妹、金与正氏。一方一昨日その閉幕式に派遣されたトランプの愛嬢イヴァンカ氏。女性が活躍する大舞台となった。しかも若くて溌剌としている。政治の舞台は、恐喝し合う男同士では最早役立たずである。代表者として、たとえ互いに手を握り合わずとも、会場の雰囲気だけでも違うだろう。金氏とペンス副大統領とでは歯がかみ合わない。イヴァンカなら女性同士、何か期待してもいいかもしれない。軍事的恐喝で脅しあっていても金ばかりかかって何の利するところもない。ましてや事が起きたら互いに一発アウトである。日本は有事の際だけでなく、制裁解除の、無事の際の国際情勢の大きな展開にも目を配る時だ。
少子高齢化社会に対応して、社会保険、医療制度のことばかりにとらわれて政策を苦慮するのでは駄目だ。そうした金を積極的に使って出生率の改善、向上を図るべきだ。五人以上の子供を産んで育てている家庭には、国から特別褒章を授け、経済的負担は国が持つ臨時立法を議会に提出して成立させること。
子供たちをたくさん育てた家庭には、平和願望の思想が強い。そして苦労人の人たちも多き、人の苦労も知って世の中の道理を会得した人、思いやりのある人間性豊かな人たちが比較的に多い。 率先垂範して、指導者たる資格は原則として子宝に恵まれた人が立つべきことなども、今の厚労省の大臣など、又事務次官など、そして都道府県知事や市町村の長たるものなど。これ如何に。
2月24日

ピョンチャンオリンピックは今夜、日本時間で10時過ぎ17日間の熱戦を演じ、大成功裡に閉幕した。セレモニーの様子をテレビの実況で妻と楽しんだ。大会では日本選手の大活躍も称賛できた。金4、銀5、銅4のメダル獲得の壮挙である。新種目に加わった女子スピードのマスタードでは何と高木奈那選手が金メダルをゲット、初の女王の座に輝くという快挙である。400メートルトラックを16周してトップを決める。頭脳的戦略を描きながら技能を駆使しスーピードを競う競技で観衆は終始手に汗を握る闘いの場面に気が震える。身長155センチの小柄な体から、大きな体の他国選手に交じって走る高木選手は子供のよう様に可愛らしかった。それが世界一の座を射止めるとは。
競技を通じて、世界から参加した選手たちの中に感動のドラマも沢山生まれた。閉会の辞に立ったバッハ会長の言葉にも観衆の心を揺さぶるものがあった。オリンピック精神は未来永劫に続けて行かねばいけないと、クーベルタンの言葉を告げて平和と愛和の大切さをを強調した。オリンピックの、五輪の旗が次の開催国の北京に渡された。五輪の輪は、地球上の五大陸を結ぶ結束の輪である。17日間に及んだ競技会場には、大きな事故もなく競技が順調に進んだことも称賛するところである。予期せぬことも多い不穏な時代にありながら、群衆を狙うテロもなけらば暴力もなく、抗争、対立もなくすぐ手竿ワイであった。まさに平和の祭典である。この意義と成果をこれからの世界に示していく理解と努力が必要である。

顧みて平和追求の実現可能な道は、先ず南北首脳が朝鮮半島の平和的話し合いを以て、アメリカとの対話に向けた道筋を付けることである。北朝鮮は今回のオリンピックの成功を見て必ず対話の道に動いてくる。韓国の文首相の対話への意志は固い。アメリカを動かして独自の道を歩もつとしている。祖国統一の大思想を胸中に抱いている。オリンピック開催国としての権威を貫きバッハ会長とも会談して、バッハ会長オリンピック精神に希望を託している。バッハ会長の予定するこれからの北鮮訪問は、政治では解決できない問題について、大きな前進を見つけ出すに違いない。同じ民族がいがみ合った関係は、既に半世紀半に及んでいる。悲劇を生み、大国の振り回しに翻弄されて何ら益するところがないことが分かってきた。世紀の祭典に南北統一への機運が幾多の試練を乗り越えて今日、ようやく危機を克服、実現しようとしている。ピョンチャンオリンピックは、そうしたことを以て歴史的意義を体現した祭典であった。

朝鮮半島を取り巻く国際情勢は大転換する期待がある。隣国のことゆえ日本の対朝鮮半島の外交姿勢が硬直化しないよう柔軟な対応を迫られてくる。アメリカはすでに動き出している。スポーツ精神を以て南北和平への努力を惜しまないバッハ会長の英断と決意と行動に敬意を表したい。隣国の朝鮮半島の有事の際は、と呑気なことを言っている状況ではない。一発の砲弾が世界を震撼させたら、半島はもとより日本の受ける打撃は予想のつかないものである。

選手の活躍に小生の勤労意欲にも弾みがついたピョンチャンオリンピックであった。先ずは力と技と、美とまではいかないが、善の体現を目指して、尚、日々の健康こそが大切なことを会得した17日間である。周知の言葉だが、健全なる精神は健全なる肉体に宿る。付け足せば、それは又、愛他の心に根差すものでなければならない。 日々努力研鑽の道であるが、それは青春でもある。その持続性に希望を以って歩んでゆこうと思っている。 2月25日


また、にわとりを飼おうと思い始めた。子供たちの小さかったころは白色レグホンを三十羽ほど飼った経験もあるが、今回は六羽くらいの雌の名古屋コーチンと、雄のブリモスを一羽。出入りの大工に頼んで比較的大きな小屋を庭の南東の角に建ててもらう。庭の全てを使って放し飼いにするわけにはいかないので、小屋から外に出て自由に遊べるスペースに囲いをすれば、にわとりは終日そこで自由に遊んでいられる。中雛を飼うことにして、あと同じ環境で大きくする、これが一番だ。夢の一つが実現できそうだ。嬉しいなあ。

若いころは広い雑木林の中に瀟洒な住まいを建て、にわとりを沢山かって、如何にものどかな風景に収まる様な生活をしたいと云うのをぼんやりと抱いて描いていた。未だにその痕跡が残っていて、方々に広い雑木林を持っている。地べたに生える荒れ草はすべてにわとりが啄んで食べてくれるので、必要な立木だけ残しておけば下刈りや掃除をしなくてもいいくらいに綺麗になってしまう。そんな脱俗的な生活は今となっては無理だから、せめて五,六羽ぐらいのにわとりなら今の住環境でも充分可能である。

今の場所に住宅を建てる前には、にわとりを飼うに恰好な環境にあった。敷地も今よりは更に広かったし、にわとりを離し快ずるのに絶好の環境であった。南側の歯広い植木畑が広がっていたしz周囲とは道路を隔てていて近所との距離が離れていた。大きな小屋も作れた。友人が砧の農協から白色レグホンを30羽買って来てくれたので一瞬にして賑やかな生活になった。尾山台駅前の交番でにわとりを飼っているうちと聞けば必ず教えてくれた。ちゅうび名だったにわとりが大きくなって卵を沢山産んだ。備え付けた巣箱に入りきれずに縁側の下に山のように生んだりしていた。それを熊手でかき寄せたりしていた。綺麗だった花壇の庭は滅茶苦茶で見る影もなかった。それでも野趣に富んだ生活は見応えがあった。可愛い人懐っこいにわとりは、温かい思い出をたくさん作って、生活の中に潤いすら与えてくれたものである。そうした思い出をもう一度再現したい気持ちで一杯である。

社団法人 昭和経済会
理事長 佐々木誠吾


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