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社団法人昭和経済会

理事長室より
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理事長室より

Vol.9-08  イタリアでの首脳国会議

  文芸、学術の国を選んで,イタリアのライクラで開かれた主要国首脳会議、いわゆるG8サミットは、包括的な会議を終了し、八日に声明を発表しました。特に 「核兵器のない世界に向けた状況を作り出してゆく」 とした、「核軍縮と不拡散」 に対する強い意志を表明した画期的な声明となりました。実現するまでにはいろいろな障害はありますが、世界は今、これを歓迎して大いな成果を収めたことに喜びを覚えています。日本からは麻生首相が出席しました。今回は、主要国のうち中国が国内治安問題で胡錦濤主席が急遽帰国すると云う事態でしたが、会議は無事成功裡に収まりました。
      今回の首脳会議では他に、
   (一) 世界経済、 
   (二) 地球規模の気候変動  
   (三) 北朝鮮、イランなどの地域情勢
についても議論が交わされました。
      G8サミットの直前に開かれた米・ロ首脳会談では、オバマ大統領と、メドベージェフ大統領との間で「戦略核兵器の削減」で大枠の合意に達したことは、G8の会議を円滑に推し進めるのに大いに役立ちました。核不拡散の合意は、テロの危険な行動を阻止するための重要な基礎であります。
又、地球温暖化対策についても具体的数値が盛り込められました。なんと産業革命といった昔習った言葉が出てきましたが、「産業革命以前と比べた気温上昇を二度以内に抑える」 といった途方もない課題です。
      日本国憲法の序文ではありませんが、私たちは 「自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって・・・・・」の理念の重要性がいみじくも認識されるとおり、各国がそれぞれに広く国際的視野に立って、相互に支援、協力してゆく精神を喚起していかねばなりません。そのことが、地域紛争を防ぎ、国家間の対立をと不信を解消していくものとなります。グローバル化の、地球規模の観点に立って物事を考え処理していくことが益々重要であります。持続的な世界平和と、経済の調和的発展を期するものだと確信しています。      (7月10日) 


    中国の躍進

  7月15日、中国人民銀行が、6月末の外貨準備高が2兆1316億ドルになったと発表しました。これは前年比17.8パーセントの増加になります。日本円にして約198兆円で、日本の外貨準備高の2倍を超えるものです。中国の外貨準備高は3年前に比して約2倍の増加で、中国は国際金融市場でも一段と存在感を高めてきております。
私はたまたま7月号の「昭和経済」の「近時雑感」で、中国経済で関連記事を書いております。今から25年前の、1984年5月、私は昭和経済会主催で41名からなる経済使節団を組み、中国の北京を訪問し、中国の首脳らと画期的な会談を行い、幾多の有益な成果を収めてきました。当時の中国は、経済の改革解放の助走段階にありました。会談の席上、まさかの日中合弁事業の提案を受けて「寝耳に水」の感があり、感銘を受けて帰国しました。
その後の中国の市場経済の導入と、経済発展の成果は驚嘆に価します。当時、中国の人口は約9億7000万人でした。この25年間のうちに3億3000万人も増加していることを考えると、むべなるかなと感じております。私は出迎えた中国の王曜庭副主席ら当局と胸襟を開き、忌憚なく意見の交換をはかり、相互理解を深め、その後の活発な交流の端緒を切り拓いて有意義であったことが思い出深く残っております。
あれから25年が経ちました。「花を看又花を看、川を渡り又川を渡る、春風江上の道、覚えず君が家に到る」と、私は会談に臨み、中国訪問の思いを中国詩人の漢詩に託したのであります。5月の薫風そよぐ江南の地は、緑に映えて大地はのどかな陽ざしに光溢れ、さながら楽園の地を行くような気分でした。上海、蘇州を視察し、更に桂林に風光明眉の地を訪ね、忘れ得ぬ思い出も持ち返ってきました。中国では当時、非開放地区も多く、外部に全く知られざる地区も存在していた頃であり、暗く後進的な時代でもありました。
今、世界経済のグローバル化が急速に進んで、国際社会では顕著な事例の列挙にいとまがありません。G7首脳会議はG8に、今ではG20首脳会議に拡大し、その役割と責任を広めてきています。富と力の象徴である中国のGDPが日本を抜いて、世界一に躍進しています。しかも中国は、外貨準備の約7割をドル資産で運用しています。アメリカと中国を基軸とした世界の構図から、私たちは目を離すことはできません。それだけに自由と民主、平和と繁栄、公正と信義を、地球儀を回転させながら、両国の理性と知性、大国としての風格と品位をもって、大所高所から国際社会に臨むべきことを心から要望したいと思います。(7月15日 記)

   
          

           
暑中御見舞い申し上げます。


 梅雨があけて、いよいよ本格的な夏の到来です。皆さま方の益々の御健勝を祈念いたします。
 
 昭和経済会は今年、創立75周年を迎えております。又 月刊誌は、創刊60周年を迎えました。(途中、戦中、戦後の混乱期で中断された理由です)。永きに亘り大なる主旨に基づいて信念を貫き、活発な活動を行ってくることができました。今後ともよろしくご支援ご鞭撻をお願い致します。
 これからの時代は若い人たちが率先してあらゆる問題に取り組み、自己研鑽のもと協力、協調してグローバル化の国際社会に対応して挑んでいかなければなりません。
 それには足元を堅固なものとし、心身共にのびやかに鍛えて、柔軟に対応してゆくことが大切です。これからの当会の活動と啓発にどしどし、参加されてゆくことを期待します。
 私は和歌を詠んで、私自身を活性化させ、現実にあてはめる努力をしています。又、反対に、もとより現実を直視し、和歌を詠んでいます。ちなみに前号のホームページには、忙中の閑を求めて詠んだ和歌の一部、二百五十首ほどをのせています。一首はそれぞれ、時に小説をしのぐ内容の広がりを持ち、森羅万象を凝縮しているものもあります。それが和歌の真髄だと思っております。中から一首をとりあげて、吟味して広くご想像頂ければ幸いです。(7月15日 記)
       

平成21年7月10日

社団法人 昭和経済会
理事長 佐々木誠吾


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