line

社団法人昭和経済会

理事長室より
LAST UPDATE: 2024年12月13日 RSS ATOM

HOME > 理事長室より

理事長室より

Vol.8-15 金融危機を乗り越えて

 


          オバマ氏の米大統領にクリントン国務長官の構想はいかんや

         オバマ氏の国務長官にクリントン議員の起用も一考にあたえす

この一ヶ月、私は固唾を飲んで世界の経済情勢を見守ってきました。手も足も出ぬほどの混乱と緊迫した状況が続いております。まさに歴史上かって経験したことのない大規模且つ複雑怪奇な化け物の登場に、経済金融市場は混乱し混迷の度を深め、世界経済に暗黒の影をおとしています。状況分析と、将来の展望すら描き得ない状況にホームページも発信し得ず、刻々変る金融株式情勢を凝視、熟思するのみで、忸怩たる思いでおりました。
        こうしたなかで、一年半近くに及ぶ白熱した米大統領選挙が、民主党オバマ氏の圧倒的勝利で漸く終結したことは、世界中の人々にとって一縷の希望を持って迎えることが出来ました。しかも屍(しかばね)同然のブッシュ政権の決別を願う多くの人々に、アメリカ大統領の選挙の結果は、安堵と希望を与えたことで、歴史の勝利といっても過言ではありません。米国民の強い変革支持の表明がなされたことで、超大国の民主的指導力は依然として揺るぎ無いことが確認されました。このことは、只今直面するこの世界的大混乱のさなかに授った神の恩寵の賜物としか思えません。アメリカの国論が選挙の結果、いつまでも厳しく二分されることは、世界にとっては不吉な前兆となりかねないからであります。
      アメリカの伝統的開拓者精神が、依然として発揮されいる古くして新しき発見であります。新しき将来の世界を展望して、勝利の結果を一つの国民的意思として収めたことは、我々人類にとって小異を捨てて大同につく、賢明な選択であり幸いな結果でした。人種の差別、偏見を克服して格差への不満を将来の課題として、国内を一つに収めて団結し、このアメリカ発の金融経済危機を突破していかなければなりません。世界の国々は、アメリカがコケレバ、自国に及ぶこの冷徹な現実を見せ付けられたに違いありません。幸いそのアメリカには、希望を掲げて前進する意志と、気迫と、行動力があります。しかも民意が、建国の精神を脈々と継いで、自由と民主主義の理念に守られていることは何と幸いなことでしょうか。
      アメリカは自ずと反省と改革の道をゆっくりではありますが、着実に歩み続けています。このたび20カ国の首脳が一堂に会して、この未曾有の金融危機にいかに対応して混乱の収拾を図るかが話し合われました。共同宣言を出して昨日閉幕しました。日本からは麻生首相が出席して、リーダーシップを発揮して、世界に貢献しようと懸命な行動を採っていることは、世界の潮流にのった必要欠くべからざる方向性を示すものであります。この20カ国の採った行動は歴史に残る快挙であります。
       会議に於いては、アメリカ大国の一国主義を排し、今までの米国流の市場原理主義的な思想は大きく修正されることになりそうです。そして欧州と新興国の発言を大きく取り込んで、国際的協調体制を構築してゆくことの必要性を確認しあいました。思うに、アフガン、イラクの悲惨な二つの戦争を引き起こし、市場主義をはきちがえた金融混乱を引き起こしたブッシュ政権の失政から、アメリカを始め世界の国々が、而して我々人類は大きな教訓を得たはずです。G20ヶ国首脳の開催は、互いに危機共有の意識を確認し、諸問題の解決に巾広く連携しあう意義を確認しました。
       ところでアメリカの新しい指導者を来年の一月二十日に迎えるに当り、先の選挙を通じて初の女性大統領候補として目ざましい選挙戦を戦ったクリントン上院議員が、オバマ政権の国務長官として就任されるとすれば、その時代的意義はますますインパクトが大きく、歴史的変革を遂げるにふさわしい人事となるに違いありません。 強烈な性格も個性の一つで、その言動は洗練されており、内外に手腕を発揮してもらうこともいいのではないでしょうか。オバマ氏に一考を求める所以であります。 11月17日。
 

平成20年11月17日

社団法人 昭和経済会
理事長 佐々木誠吾

Vol8-14 アメリカ大統領にオバマ氏か・・・・


        変革を掲げて進むオバマ氏に米大統領の座を与へかし

       アメリカは今よみがえる好機なり悪しき思想を絶ちて前へと

        オバマ氏の現状打破と変革の道に希望を寄するアメリカ

       
大統領選挙の開票の推移は、早くもオバマ候補が予想通り快進撃を続け、このまま300以上を獲得して、文字通りグローバルな重責をになう若き,しかも初の黒人大統領が誕生する見通しです。変革を目指して初志貫徹、正確に将来を展望し、今の閉塞、沈滞状況のアメリカを打破して、情熱と信念を以って変革への王道を邁進して行ってもらいたいと思います。
内外に山積する問題の解決は容易ではありませんが、世界をリードして,平和と繁栄の道を力強く進んでもらいたいと念願して止みません。オバマ氏に勝利を! 神のご加護あらんことを!。                                       11月5日12時

平成20年11月5日

社団法人 昭和経済会
理事長 佐々木誠吾


copyright (c) Showa Economic Study Association サイトマップ プライバシーポリシー お問合せ