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社団法人昭和経済会

理事長室より
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理事長室より

VOL.22.7

記録的猛暑

  雨の降らない梅雨入りかと思っていたら、梅雨が明けたという気象庁の発表で、今度は途端に猛暑の襲来を受けて日本中が右往左往し、今や節電騒ぎと水不足で「てんやわんや」である。いたるところで40度を記録し、熱中症の患者の搬送で救急車は走り通しである。パトカーも、救急車も、消防車もサイレンを鳴らしっぱなしの走りりっぱなしである。収まりかけたと思っていたコロナ感染者の数も、又ぞろぶり返してきた。しかも灼熱の太陽のもと、外に出ただけで頭がふらついて、熱中症の初期症状かと思われる始末である。頭だけでない、足腰までふらつき始めた。危険である。執拗なコロナ感染と、熱中症の症状とが見分けにくくなって、医療現場も大変である。

  銀座の並木通りのプラタナスの木陰に隠れて、深呼吸をして体を整えた。目の前のユニクロの店に飛び込むか、無印の良品の店に飛び込んで涼を採って休むか考えたが、ユニクロは嫌いなので近くの銀座ルノワールの喫茶店に飛び込んで休憩することにした。ユニクロと云えば商魂たくましいおやじだし、商才はあってずば抜けているが、「坊主にくけりゃ袈裟まで」ではないが、最近はプーチンにも似てきたし、人間度を越すと顔つきまで似てくるものである。猛暑で頭までいかれてくると、つい妄想に取りつかれたりすると危ない。街なかを走る救急車に乗せられたら、行く先は決まっている。心配する家内や子供たちに不注意を叱られること必定である。「だから言ったじゃないの」と云う歌の文句でじゃないけれど、替え歌など歌ってる場合ではない。明日は土曜日だというのに、しかもこの暑さであるが、取り引きの契約があって、宇都宮まで行かなければならない。こちらから頼んでいる大事な契約だから準備万端のつもりで出社してきたのに、地下鉄の銀座駅から地上に出たとたん、出社途中で全てはこの猛暑にかき回されているのだから、何かのご託宣と考えて、自然に逆らわず云うことに従って行動するしかない。

  以前若い女の子が歌っていたが、「あなた任せの男になりたい」と又替え歌の走りが口に出でてきたりしたが、女と男を間違えたりするようでは日射病にかかり始めだと、急いで出されたアイスコーヒーにミルクと砂糖を程よく入れてかき回して飲んだところ、口と喉を通過し、はたまた頭の中までコーヒーが涼風を吹き込んでくれたように瞬間すっきりした感じになった。冷房のきいた店内から窓越しに街なかと並木の影を眺めていると、日差しと緑の輝きに、石坂洋二郎の「青い山脈」の歌が浮かんできた。藤山一郎が歌っていてくれた。奈良光子も歌っていたかと思うが、若い時代を謳歌し、一世を風靡した名歌である。映画化されたが主演は何といっても永遠の処女とまで言われた原節子である。ゆえに脳裏を離れずにいまだにわが胸の内を徘徊してやまない。女学生を演じた杉葉子もいたが、相棒の池部良も然り、みな颯爽とした出で立ちであった。戦争に負けた国の人々とは思えないほどの明るさと楽しさを演じてくれたものである。終戦の年の夏も暑かったけれど、どれだけ多くの人々が「青い山脈」の歌に勇気付けられたことだろう。並木路子が歌っていた「リンゴの唄」もそうだった。歌は世につれ、世は歌につれである。

  ルノアールで生気を取り戻した小生は、救急車に乗るようなこともなく、勇躍して事務所に向かい机に向かうことができた。半世紀近く通いなれた仕事場である。客人によってはこのビルのオーナーかと勘違いしてくださる御方もいる。大した仕事をしているわけではないが、宅地建物取引業の免許の更新を終えて免許番号も(16)となって数だけは番号を伸ばし業界で最長となっている。手持ちの資産の運用を手掛けて半世紀にわたるが、頼まれた仕事は受けて立ち実績を伸ばしてきている。免許番号は企業の歴史を刻むものでもあり三井不動産、三菱地所、東建と云った日本を代表する大手不動産会社を相手に業務を行うこともあるが、そこの社長は就任しても5,6年務めれば退任失業になるが、小生は創立以来約半世紀以上経つがいまだに社長を務めており、未だに止めそうにもない。小規模ながら資金は潤沢に回るので好きな執筆活動が可能であり、誰にでもできる金儲けは二の次である。今の内閣の責任者になって一年未満の岸田さんは、人生100歳説を唱えて厚生経済の重要さを打ち出しているが、このところプーチンが仕掛けたウクライナ戦争に反対してEU,NATOなどと連携して宿敵プーチンのロシアの前面に立って大活躍をして立派である。風采もまあまあだし人当たりもよいから、後の政治生命に万端怠りの内容にして長生きしてもらいたい。大学の政経学部時代のずーッと後輩にあたるが、それゆえに蹴躓くことのないよう身辺を清廉潔白に身を賭して頑張ってもらいたい。岸田さんが言う通り、世界が平和でなければ経済は回らないし、国民生活は向上しないに決まっている。小国の諍いなら未だ残存しているが、プーチンのような戦争を仕掛けて帝国主義的野望を果たそうとするのは前時代的妄想であり、現代社会には通じない。この世からさっさと消えて去ってもらいたい輩である。

 プーチンはまだ70歳、日本の柔道を好んで有段者になっているが、精神は腐敗し、暴力団の組長と変わらない。人を殺め、破壊者としての虐殺的行為は歴史に汚点を残し決して消すことができない蛮行を繰り返して顧みない輩に成り下がった。以て、許すべからざる人物である。無断で他人の家に土足で上がり、蛮行を繰り返す鬼畜以下に成り下がった流れ者である。何人の人を殺したら気が済むのか、領土や家財を奪っても、所詮手前のものにはならぬ。落ち着けばやがて公衆の面前で裁かれる運命である。せめてその程度の制裁を受けて、三途の川を渡ってゆくがいい。地獄の穴が口を開けて待っててくれる。

  それはともかく現実に目の前で多くの市民が非情に虐殺され、家財が焼失し、生き残った者は飲まず食わずで路頭に迷う人の続出を許してはならぬ。ロシアの暴虐を見かねてフィンランドとスウェーデンがNATOの加盟に踏み切った。祖国の領土、と国民の生命と財産を守り、自由と民主主義を確保するための賢明な選択と決心である。旧ソヴィエトの政治体制の革新的変革がない限り、侵略を主眼に置く陰湿、非情な南下政策は身に付いたままで止まないだろうから、現下に於いて自国の防衛策を講じるには、大小合わせた周辺国は一団結して自由、民主主義思想を堅持するNATOに急ぎ加盟する必要がある。NATOは、遅滞なく加盟希望の国に対して受け入れ準備を行い実行して連携していくべきである。ウクライナのNATO加盟は時の国情に左右された要素があって、稚拙で遅れたがゆえに残念な結果であった。それはとも斯くと云いながら、ペンが自然とウクライナの惨状に傾斜してしまうが、今日の暑さをしのぎつつ、明日の出張に備えることが出社のあとに完了したことで、気分的に開放された一日が終わったのである。青い山脈を目指し、明日は新幹線で久しぶりに出張である。
                                             7月1日


    領域を侵犯しかねない中露

このところ中国とロシアの艦艇が相次いで、日本列島の近海を航行して半周する形で行動しており、日本政府としても重大な関心を寄せて警戒しているが、何をするか分からない両国のことゆえ、特にロシアに関しては軍用機の動きも活発化してきているので、海に囲まれる我が国の防衛態勢は厳格を以て臨まなければならない。6月30日付けの朝日新聞の朝刊の記事によると、日本周辺の海洋と空域で、ロシアと中国の艦艇と軍用機の動きが活発になってきており、時間差を設けて一定の共同歩調をとっていることが分かってきているという。その前の報道記事でも、ロシア極東艦隊が津軽海峡を通過して太平洋に抜けていったということである。津軽海峡は本州と北海道の間であり、海底には青函トンネルが通じており、我々としてはそこを外国の軍用艦が通過するということ自体、驚愕する事案と心得ているが、いったいどうした状況なのか、いぶかしく思うのである。

  今日は更に我が国の防衛省が4日、ロシア海軍と中国海軍のフリゲート艦各1隻が、同日朝に相次いで沖縄県・尖閣諸島沖の日本の領海の外側にある接続水域に入ったことを明らかにている。いずれも領海への侵入は確認されていないが、中露の軍艦が接続水域内をほぼ同じ時間帯に航行するのは、2016年6月以来のことだといっている。ウクライナ戦争の勃発以来、米欧に協調してウクライナ支援に回る日本に対して、ロシアはこのところ異常な対応をしてきており、日本を非友好国として従来の関係を断ち切る姿勢を顕著にしてきている。昨日もサハリン2の権益を消して第三者に無償譲渡するという大統領命に署名したという。一方的に召し上げた形である。サハリン2には、日本の商社は資金を支出して、産出した液化天然ガスを日本に輸入している。辻強盗に似た手法で、国際法規もへったくりもない仕儀である。ここにきて中国がにわかにロシアに同調して、ウクライナへの侵攻を続けるロシアと、台湾への圧力を強める中国が、一定の共同歩調をとって、日米をけん制しているきらいがある。 続    7月3日

 防衛省によると、ロシア軍艦は午前7時5分に尖閣諸島の魚釣島南西の接続水域に入り、午前8時16分に接続水域を出たという。一方、中国軍艦は午前7時44分から6分間にわたり、同じく魚釣島南西の接続水域に入ったという。防衛省は、中国軍艦がロシア軍艦を監視するなど、何らかの対応をしていた可能性があるとみている。

 このロシア軍艦は、直前まで別のロシア軍艦艇2隻とともに付近を航行していたという。3隻は台風4号による悪天候を避けるため、尖閣諸島周辺を航行していたとみられる。何かと言いがかりをつけて近づいてくる怖い幽霊を見ていて寒気を感じてくるが、岸田さんにしっかろしてもらわないと第二のウクライナになっても困る。27回も面談していた安部さんだったが、今や騙されどおしであったことがはっきりして、それだけならいいが、何だかんだと云ってはその都度税金をはく奪されていたようで、一つも国益につながらなかった。相手の国の本質までつかみきれなかったのかもしれないが、歴史教科書を見れば一目瞭然である。日本に攻めた元のフビライではないが、台風を神風と見立て日本の領海と領空を、怪しくうろつく中露艦艇と空挺軍用機が、一緒になって波と風に飲み込まれてしまってほしいと思うが、いかがなもんだろうか。        7月3日

気味悪き艦艇部隊が日本の周辺を行く中・ロ国籍

日本を巡る四海を巡行す中・ロ艦艇の動きしきりに

海洋の進出狙ふ中国の浮かぶ岩礁を基地に築けり

海峡を渡った青函連絡船出会いがしらにロシア軍艦とは

終戦時日ソ不可侵条約を破り日本に侵攻の兵

連携す自由・民主の国々の専制・独裁国と対峙し

広大なロシアの領土もツンドラで生産性なき土地もあまたに

習近平国家主席も皇帝の気分嵩じて民を忘れり

海洋に浮かぶ岩礁を埋め立てて前線基地をあまた領土に

岩礁を埋め立て自国領土とす太平洋の覇権図りつ

余りにも露骨に見えし中国の海洋進出に軍艦を出し

かけうどん一杯までが値上がりすウクライナ戦争のプーチン故に

嫌がらせとも覚へかし中国の千隻近い漁船現はる

波がしらかぶる漁船は中国の木の葉の如く揺るる大海

中国は十四億の国民を養ふ市場の規模の膨張

中国の目指すゼロコロナ政策の世界経済の縮小を来たす

波高し台湾海峡のにらむさき台・中国家の風雲けはし

ウクライナ戦争のはったと台・中の攻防に進む気配ひそかに

日本のNATO 参画に意義深く極東アジアの戦略にも効す

弓型に中露を囲み防戦の国を交えて深む連携

海洋の自由な通行権を確保して交易拡大に努む我らは

侵犯や侵攻を殺ぎ公正と秩序を旨と独立主権を

法規なり主権と領土の一体化明かして守れ我れが祖国を

公正な国際法規を順守して自由交易の促進を期す

ジョージアの大使を呼びて話聞く昭和経済会の講演会にて

スウェーデン、フィンランド両国の加盟にて結束固むEU・NATOよ

いやらしさ面に滲みてプーチンの司のお面をかぶる山賊

スネークの面にも似たりプーチンの領土解放とは何の意味やと

ウクライナ破壊尽くして解放すとは欺瞞極めて罷り通らず

プーチンの出鱈目政治が跋扈してしたい放題を許す世界は

ウクライナ産の小麦をかっぱらい大型船で運ぶロシアと

ミサイルを打ち落とす術なかりせば最新兵器を提供せん世は

ミサイルを打ち落とす弾なぜ撃たぬ迎撃兵器は当たり前なり

プーチンの暴行・略奪は朝飯前人を殺めて焼き払ひゆく

ウクライナ・ルガンスク州を開放すプーチン式の盗っ人作戦

人のもの盗んで解放とは此れ如何に盗っ人猛々しとは此のこと申すに    七月五日

がらっぱちのジョンソン首相

  ウクライナ支援問題で積極的なジョンソン首相が、自国の政権運営に暗雲が立ちはだかっているようである。ロシアに向って髪を振り乱し、受け身に立つウクライナに戦車や砲弾や資金を思い切って出し、ロシアの侵略に対抗しているのが勇ましい。NATOの一員としてアメリカやフランス、ドイツと云った主要国と一緒になって奮闘している。金髪を無茶苦茶にザンバラ髪に仕立てなりふり構わずの体であるが、やんちゃ坊主と思いきやオックスフォード大学を優秀な成績を以て卒業し、元をたどれば貴族院的な血筋を持った立派な紳士だそうである。

  ジョンソン首相は先月6日に、保守党の党首不信任投票を辛くも生き延びたはずなのに、ここにきて政権内の重量級閣僚が反旗を翻した。内務相や財務相を経験し、昨年7月に閣僚に返り咲いたジャビド保険相と、次期首相の最有力候補に名前が挙がるスナク財務相が昨日5日、ジョンソン首相の政権運営を批判し、相次いで閣僚を辞任したのである。この他にも保守党の副党首を含む4名の議員が、党の要職を辞任したそうである。ジョンソンを巡っては、新型コロナウイルスの行動制限期間中に政府関係者が飲食・飲酒を伴うパーティーを開催し、ジョンソン首相自身も罰金を科された。又、性的不祥事を起こしたピンチャー院内幹事長代理が辞任に追い込まれ、過去にも同様の事件を起こしていた事実を知りながら、同氏を首相官邸の要職に登用した首相の任命責任が問われていた。政治的問題とか政策的問題で物議をかましているならともかく、下らぬことで上げ足を採られて失速している感じで、判官びいきではないが、逆風に在って可哀そうな感じを持っている。

  ちょっとした不手際だが、あのザンバラン髪のじゃじゃ馬だからつい羽目を外す結果になって、下らないことでミスを犯し英国風の伝統的規律を以てどってっぱらに風穴をあけられてしまうのだろう。 重量級の閣僚に逃げられたでは内閣が持たないし、急ごしらいえの閣僚では野党の激しい追撃に対抗しえないだろう。 大英帝国の面影をほうふつとさせ、片やシェクスピアの気品をのぞかせる英国議会に軽妙な笑いを吹き込んで、コミカルな旋風を巻き起こして政治を庶民により近づけたジョンソンだが、翻された反旗に蛮勇を振るって答えられるか、開けっぴろげで気取らぬ仕草に好感を持っていただけに、ただならぬ内閣の潮流に心配である。上手に政治の世界の娑婆を潜り抜けていって貰いたいと思っている。ロシアのプーチンが暴れ出しているご時世である。仕事が中途半端になってEU、NATOの足並みに乱れを残されたのでは、世界のこの先が心配になってくる。 粘れジョンソン!。頑張れジョンソン!。                   七月七日


七夕

  フィリッピン沖に発生した台風四号が九州の佐世保に上陸したあと、熱帯低気圧に変わって四国、東海地方に流れて行ったあと、今日は前線の航跡に大雨をもたらして太平洋上に消え去っていったと思われる。午後から真っ青な青空が天上に広がって、今夜の星空は満天に輝く星空が眺められ、天の川がはっきりと見えるはずである。

  小さいころから聞いて来た七月七日の節句にちなむ話であるが、大きく広がった天の川の西岸に住むはた織りの名人だった織姫と、東岸に住む働き者の牛使いだった彦星が住んでいた。二人は織姫の父親である天帝のすすめで、思いがかなって結婚した。しかし、織姫と彦星の二人は仲睦まじくするばかりであった。そのうち二人は傍目にもわかるくらいに全く仕事をしなくなってしまった。これに怒った天帝が、天の川を隔てて睦まじいふたりの中を割いてしまい、それぞれを離れ離れにしてしまった。ところが今度は、二人が悲しみに明け暮れるばかりで、全く働かなくなってしまった。

  思い悩んだ挙句に天帝は、二人が仕事に励むことを条件に七夕の夜に限って再会することを許したのである。七月七日、七夕の夜になると、天帝の命じたことに従って、カササギの翼にのって天の川を渡り、年に一度、許されて二人は再び会う瀬の機会を手にすることができたのである。七夕の日は、それを喜び祝う行事である。ミルキーと云うほどに乳白色に染まった大きな天の川、その天の川を渡って織姫と彦星は再開する姿がはっきりと見えるかもしれない。夕焼け空が真っ赤々で赤く染まった世界だったが、やがて青味がかってくると、空の色は紫から紺色にうつり、深い紫紺の空は漆黒に沈んでいった。オフィスからの帰途、移り沈んでいく空の色を見ながら、満天の星空を楽しみ、うっすらと帯びた大きなかすみの大河を見るかに見えてきた。今夜は、笹の葉に沢山の飾り物をつけて、短冊には願い事を書いて天の川に向けて掲げると、願い事がかなえられることになっている。たくさんの願い事があるが、まとめてお願いしたいと思っている。         七月七日

びっくりしたジョンソン首相の辞任

  与党内部から叩かれ痛めつけっれている英国首相のジョンソンについて踏ん張って頑張れとエールを送ったばかりであったが、その日に耐えられずに辞任に追い込まれたというのである。たまたまジョンソンのことについて取り上げて記事に書いたとたんにこの始末に遭遇した。政界を揺るがしている原因がコロナで禁止されていた飲食やパーテイーを官邸内で開いていたと云ことや、ちょっとしたした猥雑なごぢっぴに絡んで釈明が明確でなかったことが災いしていたようである。そうした場面で言い訳がましく政治家が嘘をついていたという騒ぎになって、そもそも政治家が嘘をつくなんて信用できないと云う本質的な点に触れていくことになって、責任を取ったということである。単純で簡単なことの処理を誤った結果出る。

   こうした不祥事が続く中、与党保守党内でも求心力を失い、50人を超える閣僚が離反した。ただ、後継者が決定するまでは職にとどまると言明した。がらっぱちのやんちゃ坊主の性格と振る舞いは特異なもので、高貴を重んじる恵国の伝統的風潮に逆らうような感じだが、それが型破り的なところがあって極めて精力的であり、今回のウクライナ侵攻を決行したロシアに対してもNATOの中でも突出して戦闘的でウクライナにとっても大いに味方となって元気をもらっているところである。

  
         *

     安倍、元首相が奈良の大和市で街頭演説中に暴漢にあって、拳銃で背後から撃たれ路上に倒れ心肺停止の状態であるという。意識はないという。12時のニュースに飛び込んできた。ショックであり云う言葉を失っている。事件は11時半頃に起きたとのことである。30分前である。現場からの中継は騒然として混乱している。一刻の手当てを急ぐ安部さんの容体が心配である。倒れている安部さんのそばで心得た人が、人工呼吸を行っている。救急隊はまだ来ていない感じである。数人の警備員が、犯人らしき人物を横倒しでとらえている。パトカーが着て、やがて救急車が群衆の中に割って入ってきた。迅速、適切な治療と、安倍さんの回復を祈るばかりである。
                                       七月八日 12時5分
犯人は拳銃を使って安部さんを背後の至近距離からピストルを撃ち、安倍さんが演説をやめて振り向いたところを二発目を撃っており、現場の映像からもそれが確認される。その間、二、三秒である。演説中の安部さんの背後に犯人らしき人物がいて、この人物が安倍さんに近づいて拳銃を撃つ白煙が立ち、しばらくして二発目の音がして安倍さんが倒れた。阿倍さんはあおむけに倒れて動く気配がないが、周囲の人があわただしく救助のために動いている。急を要する事態だ。    15時30分


  元首相の安部さんが、選挙運動の街頭演説中に暴漢の銃弾を浴び不慮の死を遂げた。衝撃的で言葉が出ない。決死の救命に、万策尽きた結果である。蛮行極まりなき輩なり、街頭で応援演説に立って二分後の安倍さんの背中に銃弾を発射、演説をやめて振り向いた安部さんに二発目の銃弾を浴びせた犯人は、その場で取り押さえられたが、路上にあおむけになった安倍さんの身体には重篤の傷跡が刻まれていた。心肺停止でほとんど意識不明の状態であった。居合わせた医療関係者が救命措置の人工呼吸を行っていたが、駆け付けた救急車によって搬送され、直ちにドクターヘリで県立の奈良医科大学付属病院に運ばれた。銃弾は右首を抜け心臓に至る重傷で、止血と輸血を行い、医師団による4時間近い懸命の治療を施されたが5時3分、死亡が確認された。死因は失血症である。誠に以て、悲痛なことになってしまった。日本はもとより世界中に衝撃が走った。    7月8日

  自由で民主国家の安全で安心な日本で、元首相で現役の政治家が、選挙運動中に凶弾に倒れたというショッキングなニュースは、一瞬にして世界を駆け巡ってしまった。なんという愚かで蛮行な行動を起こしたものか、哀悼の念とともに、世界に不信の念が付きまとって流れたのである。悲痛であり残念である。計画的と思われており、犯人の背後関係について徹底的に調べなければならない。             


悲壮なり嗚呼悲愴なり安倍さんの今凶弾に倒れんとす

街頭の応援演説に凶弾を受けし安倍さんの血に染まりけり

安倍さんの功績大に惜しまるる世界の平和のしるべ示して

自民党長期政権を樹立して保守盤石の基盤立てけり

日本のシンボリックな政治家の訃報に驚く世界各国

暗殺の計画的な実行に何か怪しき動機ありしか

凶弾を受け安倍さんの街頭に倒る悲愴の群衆の中

執拗に安倍元首相を追いかけるテロ強行の背後関係

犯人の幼稚な供述に疑義在りてテロの背景も検証すべしと

要人の警備に不備な点ありて容易にテロを実現せしむ

民主主義選挙の演説に暴漢のテロに政治家の最期とはなる

政治的風雪を越へ民衆に政治の基本を説きて逝くなり           

安倍さんの最期となりぬ街頭の選挙演説の赤き踏み台

卓越すリーダーを失ふ日本の政治に聊か不安残しぬ

安倍さんのしかばねを越え遺志を継ぎ政治の道をと岸田首相は

各党の党首も深く哀悼を述べて参議院選挙に臨みぬ

暴力で自由な言論を封じ込む悪しき業こそ目指す敵なり

振り返り見れば安倍さんの浮き沈み疾風怒涛の政治人生

安部さんの笑顔を絶やさぬ面差しの育ちと品の良さが利点に

怒っても正直それが面差しに出てないことが人柄の良さ

安倍さんの三本の矢のいみじくも的に刺さりて途上にありき

経済のデフレ脱却に万策を駆使しても尚しるべ半ばに

集団的安全保障の枠組みを見事になして安き得るなり

安倍さんの67歳の人生にやるべきことの多く無念に

良き友もあれば悪しき友もあり憎しみを越へ愛で包みつ

人生に友多ければ敵も居てその道如何に歩みゆくかな          7月9日


  安倍元首相の逝去を悼む

  有能なリーダーを失うことは、日本の将来にとって大きな損失である。ましてや暗殺と云う手段で時の政治家を抹殺するということは、我々の培ってきた民主主義制度の根幹にかかわるものであって、悪しき謀反であって断じて許されるべきものではない。国の品格を損なうこと大なるものがある。

  安倍一強内閣を長きにわたって運営し、それなりの骨格を築き上げ国益を守り、激動する世界情勢を上手にくぐり抜けてきた功績は大きなものがある。身体の不調を理由に政権を退いてから早や3年弱が経つが、その間、自民党政権は2度交替したが、政情は混乱することなく自民党政権が存続してきている。今日、参議院の選挙が行われているが自民党の堅調な戦いが功を奏し、開票結果はおおむね国民の信任を得ているようである。テロの起きてしまったことは慙愧に耐えぬところであるが、この先安易に連鎖的な誘発を根絶し、影響を最大限にとどめて人心の安寧に努めなければならない。

  思うに、安部元首相は67歳、まだまだ働き盛りの活発な年齢であり、持病を理由に内閣を退いたが、その後は健康を回復、現に自民党内の最大派閥である清話会の会長を務め、政策決定にも効果的でかつ精力的に自説を繰り返し、文字通り実力者として国政に関与して旺盛な活動を発揮している。内外に与える影響力は絶大、且つ時局に鑑みて啓蒙的であり、反対派もいるから良し悪しはともかくとしてその実力の発揮を惜しむこと大なるものがある。有象無象の乱立する政治の世界である。裏を探ればきりなきことながら、朦朧としてはっきりせぬ犯人の供述から凶悪犯罪であるテロ事件は許しがたく、今回の事件は根深いものがあるような気がしてならない。

日本の対外信用の失墜も大きく無念と思ふ今日なり

蛮行のテロの背後に何かしら怪しき意図を窺ふは否か

一介の輩が大事を犯す件裏を探るは是か非かを問ふ 

余りにも供述内容の拙速に謎めきてなほ疑がはせしむに

日本が誇る政治家の一人にて世界が事件に注視致すに          7月10日

参議院選挙の結果


昨日行われた参議院選挙では予想通りの結果となって、自民党は、改選単独過半数となる63議席を獲得して大勝した。各種情勢調査の想定通りの結果に、官邸幹部は無風状態の体で「感想は特にない」とそっけない論評である。それよりも突如起こった安部元首相の暗殺事件で早くも政局の動きに思惑が走って、党内最大の派閥の動向に気が行ってしまっている。岸田政権はこの選挙で以て今後の三年間は独自の指導力を発揮して安泰である。世界情勢が激変する中、政局の安定こそ望まれるところであり、しかしながら岸田さんにとって課題山積であり喜んではいられない。むしろ慎重かつ冷静な対応が必要になる情勢でもある。案件の処理について岸田さんの手腕が問われるところである。勝因は自民党が勝ったのではなく、野党が負けたことが原因である。野党の候補者一本化が進まなかったこともあり、勝敗を左右する1人区で28勝4敗。選挙対策を担当する党幹部は「単独過半数って久しぶりだ。気分はいい」と気を弛めて一杯機嫌である。

  松野博一官房長官は11日午前の記者会見で「国民からいただいた声をしっかりと受け止めながら、新型コロナ、エネルギーや食料を中心とする物価高騰、ロシアのウクライナ侵略など、足元の内政外交の諸課題にしっかりと取り組んでいきたい」と述べた。全く同感である。

 立憲民主党は6議席減の17議席となった。あらかじめ想定されたように「負けは負けだけど、よく踏みとどまった」との党関係者の評価が広がっている。泉健太代表は10日深夜の会見で引責辞任を否定した。党ベテランは「みんなの責任だ。ここで顔を代えるなんてやると代表候補になるものが誰もいなくなってしまう」と火消しに躍起の様子である。しかしながら党内から責任論が浮上する可能性がある。相変わらずの停滞気味の低気圧のようで、陰気臭い雰囲気が漂っている。

 一方、日本維新の会は目標の12議席を獲得して党勢を伸ばしつつある。しかし数の上では限界がある。大阪城から風林火山の旗を振っている感じで、スマートさを感じないし大物が出てこない感じである。従来型の野党の諸君に魅力がないから、それを補完的な存在としてむしろ良い方策がないかという感じで票が流れている。今回の選挙を機会に広く野党連合の構想をぶち上げた方は国民にとってもはっきりしてくる。日本維新の会の名称そのものが一部の思想的グループを連想させて大衆受けしないから、全国的に伸びないことが分かっている。「全国政党化」を目指して最重視した東京、京都の選挙区を落とし、松井一郎代表は「結果を見れば我々は力不足。負けを認めざるを得ない」と述べていた。その通りである。ただ、11日早朝に比例票で立憲を上回ることが確実となり、党幹部は「ここまで接戦をやってきたことは評価になる」と手応えを口にした。立憲との票の奪い合いでは心もとない。その前に立憲民主党との連携を考えるべきである。政権交代がスムーズにいくような政党に成長しないと、いつまでたっても国民の信頼に報いることができない。共産党を除く野党が一つになっても、一向におかしくないはずである。国民にとっては分かり易くなっていいはずである。

 社民党は比例区で得票が有効投票の2%を超え、公職選挙法上の政党要件を満たした。福島瑞穂党首は11日午前、国会内で記者会見を開き、「政党要件を維持し、国会の中で社民党としてがんばれるのは本当にうれしい」と述べ、安堵の表情を見せた。憲法改正反対を一途に唱えて理念は賛成だが、かたくななところがあって時代性を読みきれないところが難点である。社民党の場合、党首だった往年の土井たか子を思い出す。1988年の参議院選挙では自民党を過半数割れに追い込み、「山が動いた」と名言を吐いて党勢拡大に努め、一時期、天下を取ったかに見えたが、首班指名では参議院ではとったものの、衆議院では海部俊樹に敗れ歴代首相に名を貫くことは出来なかった。「駄目なものはダメ」ということも言って、信念堅固なところを見せていたが、政界に在って融通性を欠いたがために、その後の凋落は著しく、今は福島党首が一人となって頑張っているが、そうした時代もあったことを省みると感慨深いものがある。      7月12

    ラクロス競技で国際的快挙

   最近、男女を問わず、学生の中でとみに盛んになってきているラクロス競技だが、いつの間にか国際競技大会に参加して、日本の代表チームが強敵のイギリスチームを撃破して第三位に食い込んで、堂々の銅メダルを獲得したとの情報が入ってきた。それも延長戦に入っての激闘を演じて、日本にとって初のメダル獲得の快挙である。

  第2のオリンピック競技ともいわれている「ワールドゲームズ2022」がアメリカ・バーミングハムで、7月7日から17日にかけて開催されている。世界から100を超える国と地域が参加して3,600人以上の選手達が参加する大規模な国際大会である。これに参加していた男子ラクロス日本代表が、イギリスに勝利し、銅メダル獲得という史上初の快挙を達成したわけで、日本ラクロス界が喜びに沸騰している。

  ラクロスは2028年のロサンゼルス五輪で正式種目入りが有力視されている競技だが、日本の国内ではボランティアとして大いに普及しており、全国の大学や高校にチームが全国的に組織され、日本ラクロス連盟の下でリーグ戦が活発に行われている。若者にとって人気のあるスポーツであり、将来は更に拡大されて爆発的に普及していくはずである。日本にはいまだプロリーグが存在しないため、今回の「ワールドゲームズ2022」では、参加した日本代表のほとんどの選手が、平日は普通のサラリーマン生活を続け、各自がチームの実力をレベルアップさせるため余暇を利用して練習練習を重ねて来ており、今大会も各自が有休を取得して参加している。謂わば戦うサラリーマン集団が、有休を取得して出場した世界大会で銅メダルを獲得したわけである。彼らは学生時代にラクロス・プレイに参加し、幾多のリーグ戦を戦い抜いて来た百戦錬磨の強豪たちである。戦いに勝つべくして勝った。この精神的な錬磨と達成感を持続させて、世界に名をはせていって貰いたい。

  斯く申す小生は未だかって、ラクロス競技に参加したことはない。そもそもラクロス競技はアメリカのインデアンが争ったり、戦争をしたりせずして互いに力を競い合う、平和的目的で行っていた競技である。詳しくはそれ以前に古くから先住民に伝わってきた神聖な競技で、いくつかの説が取りざたされているが、斯様に米欧では心身錬磨の名門の競技として、ゲーム自体は古くから心身鍛錬の国技としていつも注目されてきている。

ラクロスは、1986年に関東の大学一年生が日本に初めて持ち込んだ競技である。最初の頃は必要な用具を米国から持ち込み、4,5人のグループから始めてきたもので、30年の間に今日のように大きく成長し、日本でも多くのプレイヤー達が育っていった珍しい事例である。

 不肖の息子もそのメンバーの一人であったが、大学時代にアメリカのジョンズホプキンズ大学に留学した時に、学究かたがたラクロス部に所属してプレイを学び、いまだに交流を深めている。学生はもとより一般社会人も参加したラクロス連盟なる団体も作られており、全国的な展開を繰り広げている健全なるスポーツである。参加して登録されているプレイヤーは1万数千人に及ぶようである。息子は大手運用会社の役員を務めているが、社会奉仕活動(ESG)の一環として日本協会の理事長を兼業で務め、精力的に仕事をこなしている。 立派な精神と云うか、心がけを以て大きな社会に立ち向かっている。人々のための奉仕活動に挺身することは、経済社会、文明社会に向かってグローバル化に対応してどうしても必要なことである。

  兄の影響を受けた娘の明子は大学時代に、ラクロス部を最初に立ちあげて運動部の一つに仕上げ、母校に大きな足跡を残してきている。日本の代表選手の一人としてリーグ戦に参加、アメリカにも遠征試合を行ってきている。現在でも、強力なチームとして活躍しているそうである。このLACROSSEの競技はオリンピック・ゲームとしてIOCに承認され、2028年のロサンゼルス五輪での正式種目の採用を期待されている。   

  純粋にアマチュアスポーツとして世界的な広がりを見せているラクロスは、今や多くの大学間での国際競技として熾烈なゲームが展開されており、掲げる目的は実に初々しく新鮮であり、発展的であることに気付くのである。曰く、「LACROSSE MAKES FRIENDS」 はラクロス・プレイヤ一が掲げる標語であり、世界的活動の実践的基盤である。この言葉は奇しくも、我々は日々直面している「企業家精神」にも通じるものである。この不動の言葉は将来を展望して、もろもろの人々を勇気づけ希望に燃えた若者たちを世に輩出していく大きな機運でもある。更にいうなれば「美と力と技」を表現した止まぬ、人間賛歌の平和の騎士部隊であり、期待は力強く、大きく広がっている。

  一足早く、「ワールドゲーム・2022大会」で、日本のラクロス社会人チームが錚々たる国際試合で銅メダルを獲得するまでに至って快挙を成し遂げ、喜ばしき限りであり、心から祝福するところである。                                            7月14日

美しき季節となりぬ山かわの恵み豊かな神の在りせば      七月一五日

   異常気象は世界的

  異常気象は世界的規模で深刻である。ましてやこうした時期にロシアがウクライナに侵略戦争を仕掛け、豊かな大地の破壊に日夜奮闘し、尊い命を失わしめているというのだから、気違いでない限り理解に苦しむ。こうしたことを国家が先導して率先し、重火器の武器を使ってやっているのだから、天候だけでなく、人間の頭が、そして世界が狂ってきている証拠である。ロシアの撃ち込む大量の大砲の弾やミサイルで、ウクライナの美しい街や、緑豊かな大地は破壊されて穴だらけである。多くの住民の命が犠牲になって、土に埋められている。埋葬されたのはいい方で、未だ野ざらしで、野獣に食いちぎられている。残酷、非情の地獄絵図である。挙句にその土地を住民ともども略奪し、ロシア国家に併合するというのだから、国家的強盗を地で行く恐ろしき輩である。鬼畜プーチンの平然とした顔つきが、天に向かって唾を吐く邪鬼そのものである。正義の天罰が下ってほしいと思う。安部さんを撃った犯人は、相手を間違えているのではないか。矛盾だらけで理屈が通らないから、夏目漱石の厭世観みたいな気持ちが生じてくるのである。霞の世界に引っ越ししたいといっても叶えられないし、忍の一字で頑張るしかない。上がっていくひばりは決して楽に飛んでいるのではない。小さな体の全体を震わせながら懸命になって舞い上がっていくのである。やがて力尽きて泣き止み、万有引力の力を借りて降りてくるのである。楽しく泣きながら霞の空に舞い上がってくのは、ほんのわずかな時間の間である。労を惜しんで生きようとするわけではないけど、体を壊してまで務める必要はない。自然に任せて浮力しながら、歌を歌えたら、居眠り出来たら、最上の幸せだろう。地球も異常気象になってきて、以前のようになかなか任せてのんびりと云うわけにもいかなくなってきた。

  他人の土地と住まいに勝手に上がり込んで物財を脅し取り、狼藉を繰り返し果てには平和に暮らしているそこの家族を殺害して、挙句に居直ってしまうと云うのだから、地獄に生きる集団と輩に等しい。矛盾だらけの世界だからどうしようもないが、おかげで原油が高騰し、その余波ですべての資源が高騰して消費財にまで影響して、人間謝意を混乱に落としめている。地球環境改善を歌って来た我々社会でも、二酸化炭素の削減にかじを切っているが、エネルギー不足を解消するため止む得ず石炭火力に頼るようになってきてしまっている。この上の地球温暖化に拍車をかける始末である。人間の英知はどこに消え去っていってしまったのか。困惑の毎日である。だから今日も新型コロナ感染者数がぶり返して収まるかに見えた環境の悪化がまたぞろ始まって、東京では何と過去最高の3万人を突破する勢いである。これももしかすると気球環境の激変と、異常気象の齎す所以かもしれないぞ。 断捨離ではないが主義主張を越して、世界を平和な状況に持って行ってくれる人が一人、出現してくれるだけでいいから、何人も必要でない、一人だけでいいから、そんな世界が望ましく思われる。 七月二一日


天候の異常をきたす昨今の梅雨入り梅雨明けを繰り返しけり

今日は又午後より猛暑の日照りにて別に大雨洪水の報

豪雨の地域と日照りの地と別に日本列島の色めき立ちぬ

EUに乾燥の気象に山火事の頻発続く以上気象下

ぶり返すコロナ感染の新型は英文字、数字に意味の解せずに

以前にもまして感染力の猛威なり軽症の度合いに幸いなりき

   断捨離

  物を大切に扱う、ましてや古いものを大事に取っておくということを美徳として学んできた我々にとって、日常活用したりせずに役立たずに置いておくものが沢山ある。そうしたものを再び物置にしまっておいたり、そのために納戸が不要のものでいっぱいになってしまっている場合が多い。人によっては狭い家に居ながら足の踏み場もないくらいにものを置いている人もいる。だらしなさが手伝って気分のいいものではない。整理整頓ができないといった状態に、ますます拍車がかかってくる感じである。ひょっとするとその人の清潔感の欠如にもつながってくる。とするとその人柄にも差しさわりが出てきたりするかもしれない。

  そもそもあまり聞きなれなかった言葉「断捨離」とは、その語源とはを調べてみた。即ち、ヨガの云うところの「断行」、「捨行」、「離行」という三つの考え方に基づいて提唱された。「不要な物を断つ、物を捨てる、物から離れる即ち執着しない」 という行動基準を示しているが、人生、詰めるところ生き方を目指すことが、断捨離の本当のあり方だと言える、とあった。日常生活を営む上で、対象に立ち向かう姿勢と、価値観のようなものを問われている気がしてきた。小生は大事にしていた欅の一枚板の豪勢な和式のテーブルを、長年床の間の奥にしまっておいたが、大きい故に活用することもできず、いわんや飾り物にもできぬままの状態に置かれていた。一枚のケヤキの大きな板を保存するだけで、買うとなるとえらい代物だが、売るとなると二束三文の値段しかつかないし、もしかすると持ち運び代で金を払うような結果になりかねない。昔、去る材木商の頭が何年かのちには何倍かになるといってすすめられたもので、日ごろ鑑賞しながら謂わば投資用的感覚で買ったものである。断捨離を行ったこの日には、長椅子と一緒に小生のその座卓が対象になってしまった。

  粗大ごみを扱う業者に連絡を取ってもらって一階の座敷においてある代物を整理して、断捨離の実行にとりかかった。長さ2m80ある長椅子を運び出し、その奥にある重い欅のテーブルを引き出した。重量もあって立派なものである。その他雑物と云っても磨けば価値あるものかもしれないが執着せず捨てるという思いで対処しなければならない。もったいないという気持ちがあったが、思い切って処分することにした。たまっていたものを吐き出したといった感じで、床の間付きの和室が明るく広々として清涼感を感じて庭の芝生を眺めていた。 活躍してくれた娘と一緒に、妻も胸の内がすっきりしたという表情である。断捨離と云う言葉の意味を味わいながら、身軽になることも楽な生活の一部だと価値観を確かめていた。さて次は何から手をつけていくかなと、思案に暮れるところで、断捨離の修行を積んで、なかなか卒業するまでには至らんようである。 七月二〇日

お祝ひに母の誕生日に娘来て整理掃除と忙しき身に

断捨離をしきりに勧む娘より合理性を得て整いにけり

日常の始末に焼きて閉口す折に孝行娘が手伝ひに来

海の日の祝日は良し健やかに尚にこやかに子供らの来ぬ

海原の青きうねりの白波と岸に打ち寄す今日は海の日


むっとする暑さである。幸い冷房の効いて居間に居るので、庭を眺めると蒸し風呂のように陽炎が立っている。畑はなりものや、野菜るいなどは夏枯れで手入れを怠っているので、雑草が茂っている。そうした中、トマトが高い幹を立てて、かろうじてこの暑さに耐えているようである。立派なもので大きな赤いトマトを身に着けて、完熟のままで実は溶けるように甘く、スイカではないが、その場で口に頬張れる。これも又真夏の風物詩である。

  お昼のテレビニュースで天気予報を見ていたら日本列島が真っ赤に色塗りされて、真っ青な高気圧に覆われていて正に灼熱と云った表現がぴたりと当てはまるようである。一歩外に出たりすると頭がふらつくくらいである。帽子をかぶって日射を避けていかないと危険である。こんな時に外出する人は無いだろうから、ましてや昨今のコロナ感染のぶり返しは凄まじく全国十八万人以上、東京でも3万5000人近い感染者数を記録し、記録更新を驀進中だから危険を冒してまで暑さの中を出ていくはずがない。夏休みも始まって、土曜の休日だというのに街なかはひっそりとして人影を見ないありさまである。土曜と云えば、土用の丑に日でもある。子供たちから電話があって、夕方みんなで食事をしないかと云う連絡である。元気をつけに合点して、等々力にある「きく川」に皆で行くことにした。小生は警告劇場の地下二階にある「きく川」がいつも行っているので、そちらの方にでもと思ったが、地元のきく川に決めて夕方出かけることにした。

  それにしても芝生は奇麗に刈ってあるものの、庭畑はこの暑さゆえに荒れ放題である。何とかしなければならないと思っているが、矢張りこの暑さが峠を越すまで仕方がなかろうと、あきらめ気味である。     7月21日



     暑中お見舞い申し上げます。

   猛暑のみぎり、ご自愛いただき、
         ますますのご健勝を祈ります。

大空に入道雲のもくもくと力みなぎる時はきにけり

   令和四年  盛夏        理事長   佐々木誠吾      

                                        
    

社団法人 昭和経済会
理事長 佐々木誠吾


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