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社団法人昭和経済会

理事長室より
LAST UPDATE: 2019年03月15日 RSS ATOM

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理事長室より

VOL.19.3

トランプ、金首脳会談、イン・ハノイ

米朝簿首脳会談の不発にて今後の成果に成果期すべし

   ベトナムのハノイで開催された米朝首脳会談は残念ながら、大山鳴動ネズミ一匹はおろか、目的とした合意事項について何一つ着地点を得ることなく物別れに終わった。問題が大きく一気に踏み出すには準備が足りなかったと云うことか、兎も角問題点をあぶり出したことで先送りしたことを以て良しとすべきである。功を急ぐあまり,後に禍根を残すことがないよう懲りずに、次回のチャンスを辛抱強くうかがうことが大切である。この点だけはかろうじて合意に達したようである。

   金氏はピピョンヤンを必発して陸路三日間の長旅であった。中国内陸部を経てハノイに着いたときは平和の使者の面目を保って早くも凱旋気分で嬉しかった。一方、国内の問題を抱えてロシア疑惑の追及の渦中にもまれるトランプ氏は、ハノイでの成果を引っ提げて一気に汚名を挽回しようと、意気高揚、ハノイに乗り込んだ。我々も難関を突破して、終戦決議を以て朝鮮半島の平和的基盤を築くものと期待していた。期待が大きかっただけに、会談が不調に終わったことは一時的にもショックであった。雨降って地固まるの喩えがある。 両首脳があっただけでも両国の事情があからさまになって、良しとすべきである。 

   北朝鮮の非核化を目指すアメリカ、経済制裁の全面的な解除を求める北朝鮮。両者の思惑が叶わずに別れたが、金氏がアメリカの大幅な譲歩を期待しすぎた感がある。ともあれ軍事大国を目指してきた北鮮が、経済発展を目指す方向に大きく舵を切ったからには日本も、千載一遇のチャンスと受け止めて、経済交流と拡大を目指して、積極的に金氏との接触を伺っていった方がよい。 何はともあれ、北鮮が核実験やミサイル発射をやらないと云いきったからには、再び緊張の罠に追い込むことだけは避けて、窮鼠猫を噛むの事態だけは絶対に避けて、門戸開放の道を開くべく最大限の協力を図るべきである。日本のとなりで核兵器使用の国が存在する情況だけは何としてでも阻止したいし、それは極東の安全保障上欠くべからざる条件である。平和の希求を目指す国としても、在ってはならないものである。
     続 3月1日


雨音の久しくたたく夜半より耳に妙にも聞こえ来るなり

春雷を伴ふ雨の吹き止みて光みなぎる午後の空かな 3月1日


米朝会談の不発

  米朝会談は不発に終わったが、就中、金正恩の姿がどことなく憂いを含んで見えたのが印象的であった。貧苦にあえぐ人民の生活を何とか救済しようと頑張って出てきたはずだが、トランプとの会談の結果は、期待に反し裏切られた感じはいがめない。金正恩の落胆がにじみ出るような思いが、胸中に透かして見えるような感じを受けて、金青年が好意的に見えて、何となく不憫に思ったのである。トランプに比べてみると、人間的に純粋、清潔に見える感じがして、世間で云う程の悪人然としたものでないことが分かってきた。指導者とか国家のありようとかを度外視して考えると、レベルの高い育ちのせいだろうか、素直な表情から、そうしたことが窺えるのである。
  取り巻きやヴェールに隠れたところがあって、一般的な思考から隔離された悲劇的なところもないではないが、人間的な温情主義を感じる。そうしたところが老練、狡知的なトランプをして、彼は素晴らしい優れた指導者、好きなタイプだと云わしめる点かも知れない。北鮮の、今まで隠されてきた一面が明らかになりつつあることは好ましいし、これからの外交関係を前進させていくためにも明るく良い結果をもたらしてくれるのではないだろうか。会談は決して失敗、失望に終わったのではなく、お互いの信頼関係を更に進化させていくものと確信したい。     3月2日


紅白の梅咲き匂ふ屋敷にて囀り高きうぐひすの声

戦争と殺戮のなき平成の御代の改元に望む平和を


失念

  パソコンをいじくっていて 「しまった」と思ったが最後、折角書いた文章が消えてしまい取り返しのつかないことになって、慌ててしまうことがある。今回もそれでしくじって、がっかりしているところである。会社の仕事の合間に書き綴っているので、電話かかかってきたり、客が見えたりしていると、タイミングを逸してついキイボードの操作を慌てていくことになって失念のリスクが大きいことは承知している。今も、確か多くを打ちこんできた作品を消してしまった。残念である。
  自分で書いたことだから思い出して書きなおしたらいいではないか、多少の違いが生じてもいいのではないかと思うのだが、イライラするばかりで、納得を得ない。そうした時はしばらく机から離れて、そうした焦燥の念から逃れることにしている。そうでないとし仕事が前に進まないからである。こうした経験は今回に限ったことではない。今までにも何回となく経験して苦い思いをしているにもかかわらず、性懲りもなく来ている。こうなったからには、そうした状況に遭遇した時の身の振り方を考え置くことにしている。


ミサイルの再び発射の噂にて違ふ北鮮の何ぞ思惑

劇的なトランプ、金との会談で幼稚な始末に終わる結果が

北鮮の金氏が思想の転換を図ると思ひきやさにあらずとも

権力の座に就き民を顧みず再び奈落の道を行くかや

対立と戦争の危機を回避して英知に満ちた姿勢貫け


社団法人 昭和経済会
理事長 佐々木誠吾


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