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公益社団法人昭和経済会

理事長室より
LAST UPDATE: 2020年06月03日 RSS ATOM

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理事長室より

VOL.20.6

第二波に突入したコロナ感染の波

  コロナ禍に騒ぐ世界だが、戦う相手が目にも見えない静かなものだけに、一方的に騒ぐのみで闘争力が抜けてしまう感じすら出てくる。しかも油断すると知らぬうちに感染して症状すら出ない場合がある。感染に気付かないでいる人が、他人に感染していく場合がある。そして症状が出た時には重症化する段階であって 救命措置を装着して死との戦いである。運が悪ければ、死と向き合って戦う救命装置を付けられないまま、放り出されてしまうこともある。目下は感染したら、これを治す薬がない。とにかく魔がさすことがないよう、入念な感染防止策を講じなければならない。人から移されないようにすることである。そして人に移さないことである。

  したがって人と接近したり、ましてや触れたりしないように。仮にそうした環境に入らざるを得ない状況に至った時には、マスクをつけて、のちにうがいと手洗いを励行するといった単純な予防策しかない。極めて日常的な措置の励行である。そして謎が多い疾患だけに、最小限自分の体を鍛えておくことが、最大の防御である。どんなウィルスでも、それに抵抗するだけの体力、体質を祖鳴いていることが肝要だ。何故なら、この種のウィルスと闘うのは中、長期的期間に及ぶ可能性があるからである。コロナウィルスと、上手に共存を図っていく必要がある。治療薬がない以上、避けて通ることができない。だとすれば、感染を防ぐには、日常的な方法として三密を避け、外出を控え、万が一外出した時は帰宅後には手を洗って消毒し、うがいをし、外出にはマスクを着用するといった原始的な手法で対応するしかない。

  先ほどのNHKのニュースセンター9時の報道では、現在までのコロナウィルスの情報的数値として、世界の感染者数は617万人、死者数が37万人に及んだ。短期間の間に広範囲に及んで感染が拡大した。コロナウィルスの猛威の凄まじさを物語っている。

  中でも現代物質文明の先端を突っ走るアメリカの数値が、けた外れに飛びぬけている数値には信じがたいものがある。感染者何と177万、死者10万3000人を数える。経済発展の陰で隠されてきた格差社会の矛盾が、コロナによってあぶり出された感じである。トランプの強気の姿勢に陰りが差し始めている。次に多いのがブラジルである。感染者49万8000人、死者28万8000人、死者については埋葬する場所がないといい、正に死臭ぷんぷんの街なかである。特に劣悪な貧困層の生活環境が、感染拡大をもたらしている。そしてロシアでは感染者39万6000人、死者4500人、独裁を狙うプーチンの魂胆で数字は信用できない。やたらに肥満体の人が多いから死者は相当数いるはずである。そして英国の27万人に死者3萬8000人、ロンドン塔の弔意の鐘が鳴りやまない。テムズ川の辺りに死体が転がっているという前代未聞のことも。そしてスペインである、イタリアと同じような風土と人間の陽気さで、三密が守れない国である。飲んで酔っ払って、歌って踊っている国だから云うことを聞かない。いずれも感染者23万人、死者3万人前後で経済優先と自粛ができずに走り出した。フランス、ドイツも18万人台だが、死者数において前者がが2万8000人に対し医療施設が充実しているドイツが8,500人となっている。死者でガンジス川の水が濁っているというインド、トルコ、ペルーと続いていく。武漢市が発生源となった中国では、強烈な都市封鎖を行って交通を遮断し、人の越境、移動を禁止するなどの措置を講じ、コロナうウィルスの初動の封じ込みに成功したとされている。感染者数8万人、死者8000人と他の国に比べて極めて少ない。終息宣言まで出して、経済再稼働にいち早く移行している。

  それにしても世界は、凄惨な目に会っている。しかも発表される数字が毎日刻一刻と変わっているから、アフリカ諸国や中南米といった後進国にいたっては、これからがどんな数字で出てくるか見当もつかない。言うなれば長期戦の戦いに入っている。戦いは国境を越えた戦いであり、国境のない戦いである。こうしたときには各国がバラバラな対応をしていたのでは効率も効能も悪い気がする。コロナは国境を越えて自由に往来する、目に見えぬ存在である。一国の対応が成功しても、他国の影響を受けてまた多発生しないとも限らない。 落ち就てたかに見えてきた東京の感染者数が、又不気味な様相で油断ができない。

    こうした中、日本は強制力を持たない自粛要請の発令で済ませているとし、世界が一様に、日本は奇妙な不思議な国だと、感染状況と死者数について例外的に優秀な国だと褒めちぎっている。要は国と地方自治体が一体となって、きめ細かなコロナ対策を打ち出して情報を共有し、国民が理性的に行動した成果である。しかし終息宣言が出ないまま、回復に向かっているという判断で、緊急事態宣言が全面的に解除された。コロナとの戦いは、長丁場になる可能性が高い。これからは感染リスクと、経済会活動開始のリスクを負った両輪の稼働を上手に操っていかなければならない。
                               6月1日

公益社団法人 昭和経済会
理事長 佐々木誠吾


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