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公益社団法人昭和経済会

理事長室より
LAST UPDATE: 2018年01月13日 RSS ATOM

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理事長室より

VOL2018/1/1

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謹賀新年

鐘の音や気概大きく去年今年
去年今年満座の空に月渡る
初空や茜の空に鷹一羽
初景色輝やく嶺に富士の山
わが意志と思惟を貫き去年今年        三郎

皆さんのご健康と、ご活躍を祈ります。
    元旦

去年今年(こぞことし)と云って俳句の季語に当たり、正月の季語です。新年、初春、三日、松の内、など沢山あります。去年今年とは、去年から今年に移り変わることですが、言葉には、過去を顧みて未来を望む、と云った万感の意もこみあげてきます。悪いことは忘却の隅に捨て去り、厄を払い、新しい溌剌とした気概を以て未来に臨んでいくと云う闊達な精神が窺えて来ます。


   天気晴朗の正月三日

初春の光りほがらに照り映えて真澄みの空の広く明けゆく

ひむがしの空大らかに明け初めて初日に光る富士の白雪

正月の酒酌みかはしはらからと幸多かれと祈る此の年

大晦日の夕方になって例年に従い、長男家族が拙宅にやってきた。昔と違って、暮から大晦日にかけては、正月を迎えるために主婦は大掃除で大変である。子供の頃はよく手伝いを頼まれた。くたくたになって元旦を迎えたものである。今は核家族だから、本家や実家の掃除の手伝いなどやってくれるはずがない。家のなかや外回りが綺麗に済まされたあと、大挙してやってくるのである。
ゆうがた6六時、年越しそばを食べて過ごす。満月を見ながら近くのぎん屋に向かった。もとより満員の盛況だったが、客の回転は速い。待つこと十分。個室の良い席が取れた。締めて六人、各人思い思いに好きなものを注文する。落語の蕎麦屋ではないが、小生は、そばの醍醐味はもりそばに限るとの思いから、大盛りの、盛り蕎麦を注文する。この店のそばは、味に深みがあって堪能できる。
隈なく晴れ渡る青空を眺めながら、除夜の鐘をきき、幸先良い元旦をむかえた。
朝、天気晴朗の空である。正月料理をたしなみながら、気分は横溢。地元の玉川神社には早朝から長い列が作られて、善男善女が願いを込めてお初詣にやってきている。いつ絶えるともわからない人の列である。私たちはここ数年、他の場所を選んでお参りしている。環八を渡って玉川堤に下って行く。途中のナザレン教会を左に曲がり田園調布に向かって行くと、左手に小高い森がある。そこに瀟洒な神社がゆかしく立っている。宇佐神社と云う。五十段ばかりの石段を登っていくと僅かな平らな場所に出る。祠は北側に発っている。保育園にウサギが遊んでいるような温かい雰囲気の境内である。下に多摩川を望み、遠く駿河連峰の山なみが遠望できる。この日も富士山が快晴に空に輝いていた。人影もまばらだが、社務所には正装した巫女さんがお札を扱っていた。
二日には家族全員がわが家に集まり、新年の酒を酌み交わし新年を祝い、妻が作った三段のお節料理をいただいた。みんな明るく健康に新年を迎えることが出来、神様に感謝する。娘夫婦は暮れの28日から台湾旅行に行って二日の日に返ってきた。一家団欒に大輪の花が咲く。昼は終日、燦々と降り注ぐ太陽の光り、夜は煌々と光る月の光り。お父さん、見事な月よ、と妻が云いながら窓の外を指す。庭に出てみると、金色に光った大きな月が真上にかかっている。満天の星も輝いていて、素晴らしい月見だ。そして除夜の鐘をきいた正月は、すべての厄を打ち払い、清新の気に満ち満ちて、希望と自信をこめた大いなる年のスタートとすることが出来た。山に、海に平原のふるさとに、赤々とのぼる朝日影を仰ぎ、幸いなるかな、素晴らしい精気横溢する新年の三が日であった。      1月3日


営業開始

今日4日から営業開始である。年末から正月にかけて十分に英気を養った。いざ出陣である。目指すところは一歩先を制して、市場を開拓していかなければならない。同時に従来の得意先の充実を図り、勝機を逃すことのないようインパクトを与えて行かなければならない。それが事業の持続的発展につながるからである。会津八一の学規の一つに、日に新面目あるべし 、とある。

迎えた平成30年度は、先進国の経済拡大が続く専らの観測である。超金融緩和政策で資金供給が経済の後退を阻止して市場環境を大きく整えてきた。大成功お言っていいだろう。デフレ脱却の出口が見えてきた。例えばAIなど活発な技術革新に依る新たな需要の拡大は、歴史的展開を刻んできている。潤沢な資金供給がそれを後押し居てきた。完全雇用に近い状態である。アメリカのシェールガスの発見と発掘技術の向上によるアメリカ経済の質的構造改革は大規模である。それをニューヨーク株式市場が遺憾なく示してきている。経済のダイナミズムを促した。中東原油への依存度をなくした。アメリカはむしろ原油の輸出国に転換した。
こうした力強い背景が、企業家に期待と自信を持たせた。ニューヨーク証券取引所は連日の大商いに活況を呈し、ダウは連日の高値更新を記録中である。生産、消費共に好調な指標である。FRBの低金利政策の見直しも受け入れ可能な市場環境になりつつある。株高によって資産効果もはじけ、資金の回転は順調である。アメリカに雇用をのスローガンも字幕が薄れるほどに失業率の低下は著しい。むしろ労働力不足の問題が持ち上がってきている。完全雇用の実現が経済のピークを齎す危険性がある事を経済学者のケインズは言っている。このところのコントロール如何であろうか。
そこで日本は中國、ロシア、EU,アフリカなど、広く動向を掌握し、先頭を切って独自の経済外交を進めていく必要がある。資金と技術を以てアフリカ諸国にも楔を打ち込んでおくべきだ。北朝鮮の動きも変わってきている。劇的変化の予測も推測される。将来の北朝鮮との経済交流を視野に入れた政策決定の思案など準備しておくべきだ。    1月4日

おどろくべき株高

昨年に続き、2018年度に入ってからのニューヨーク株式の奔騰、驀進ぶりは驚くばかりである。更なる企業業績の向上と、経済指標の期待数値の上方修正が追い風だ。しかし過熱して買い過ぎれば、バブル化である。IT,AIと云った新技術の革命的活用に依る、将来の大変化を期待している。希望に満ちた経済社会の大変化を織り込んで、株価は進んでいる。実体経済から異常に乖離してはならない。しかし、現実の非常に興味を引くのは、トランプ政権の混乱ぶりと、アメリカ経済とは別の問題としている状況である。

それと以前から予想していた北朝鮮の挑発姿勢の膠着状態が逆に、南北朝鮮半島に対話の機運が盛り上がってきて、一触即発の緊迫した状況が徐々に緩和されてきている証左とする大きな期待が背景にある。トランプと金正恩との激しいやり取りが常態化して、これ以上一歩も進みえない状態になりつつある。これ以上の攻撃が無駄だとわかったとき、理性的に思慮する余裕が出てきた。そこに少しの突破口が開けられれば、一気に問題は解決の方向に進む可能性がある。ピョンヤンで開催される冬季オリンピックへ、北朝鮮が、韓国の呼びかけに対し参加の意思を表明してきた。国際的な株高も、こうした背景を読み込んでいる。

IT産業、AI産業の爆発的は前進と普及。そのこと自体が、ピープルズ・キャピタリズムの問題意識を、根本的に変えている。即ち戦争は売り、平和は買いの常道が始まっている。相場は相場に聞けの理由なき理由か。              1月6日

日曜礼拝

新春の鐘の音ひびく教会の祈りも新たわれがこの年

あめつちの全てを愛し限りなく神の恵みの溢れみちたり

今年最初の日曜礼拝である。穏やかな日本晴れが続いている。妻を乗せて車で一緒に行く。定刻10分前に礼拝堂に入った。窓から日がさす南側の席に座った。説教は創世記三章から、み言葉の取り次ぎがあった。アダムとイブが禁断の実を取って食べてしまったところである。隠れる私、探す神と題して。今年は乱れなく、平穏に仕事に励み、世のため人のために働くことが出来るよう、願いを込めて神に祈った。
礼拝後、シニアの会主催の短いフィルム鑑賞があったので出席した。鑑賞者二人。明治、大正、昭和の初期にかけて北海道で受刑者の教育と宣教に当たった牧師、その後家庭生活学校も開設、留岡幸助の苦難の回顧録の紹介である。留岡牧師の、キリスト教的愛の教育に一生を捧げた物語で感動した。
そのあと女性会が作ってくれた昼食にあずかった。十人ほどの席上、正月の間イスラエルに旅した女性の話なども雑談的に聞く。


初春の光りかがやく大空を教会の鐘鳴り渡りゆく

此の年の穏やかに過ぎ争ひのなき日と神よなさしめ給へ
                                        1月7日


南北朝鮮の閣僚級会談
風雲急を告ぐ


一気に動き出した南北朝鮮半島情勢である。
独裁者の心中は図りかねるが、今の韓国の首相の言動も図りりかねる。日本国に対する姿勢である。友好親善の手を差し伸べているが、不可逆性のある問題についていちゃもんをつけることがわからない。例えば慰安婦問題。そして竹島問題。浦を加うぇせば羨望、妬み、やっかみ、不信と複雑である。
米朝の互いにこぶしを振り上げて罵倒、恫喝し合うよりも、互いに合図をしあって話し合いをする方が、より建設的である。
米、朝、韓の動きに、人の良い日本国が、梯子を外されないようにすべきだ。油断は禁物。
韓国、北朝鮮の対話は、オリンピックだけではない。それは単なる踏み台。事務レベルから一気に閣僚レベルの上級会談に急展開。独自の南北朝鮮の協議である。
かってトランプが云った、金正恩は賢い男だと。それは間違いない。安倍さんしっかりしてくれ。私もそうだがね。


急展開の朝鮮半島


適宜を得た、南北朝鮮の電撃的提案である。朝鮮半島に解決の糸口がかすかに見えてくれば、極東の軍事衝突は回避できる。対立、不信に依る悪魔の拡散、しかも核戦争は回避できる。その反動で朝鮮半島に和平への壮大な道のりが急速に開けてくる可能性がある。
それを期待して投資家に安心感が広がり、世界の株価はなおも一段高を演じるだろう。しかし慎重に考えて、逆も又真なりで、ふたを開けたら違っていたこともある。理屈通りにいかないのが世の中である。木の葉が沈んで小石が流れるとは。世の中は思い通りに行かない。だからデコボコが生じる。デコボコは早晩均衡状態に収斂されるが。最近妙な事実を知った。いずれお話しする機会があるかも。
9日の閣僚級レベルの南北朝鮮会談に歴史的に注目したい。急展開に決まって、日米も付いていけないくらいである。積年の相互不信を払しょくし、確信して民族の幸せのために。平和の祈りを捧げつつ、成功を祈ろう。
情熱的に決まったものではない。国際的な制裁が効いて、国情としてもはや限界である。ここが潮時と当事者が考えた。自滅を避けた賢明な決断である。金正恩は賢い男と、トランプが云った通りである。
1月7日

学び舎の朋友の死

昨年12月31日に、高等学院、大学時代の朋友のk君がなくなった。明けて1月2日の夜、奥さんからの電話、そして息子さんからの連絡で知った。学生時代からまじ愛読書家で、静かな男であった。誠実で実直な性格が自分の性格に合ってここまで付き合えた。訃報は予期せぬもので突然であった。沈痛の思いである。
代々、目黒の柿の木坂の大きな屋敷に住んでいたが、現在、厚木に近い大和市に移っている。厳父は千五の石炭事業で成功した実業家である。空襲旅行をした時は、厳父のひと声で行く先々で歓待を受けた。当時の八幡製鉄、高岳製作所などの工場などを見学しながら、良にとめさせてもらったりした。
K
K君が目黒の柿の木坂から、現在の大和市に映ったのは二十年ほど前になる。南に温かく相模連峰のなだらかな山なみが好きだったのだろう。通夜の日、私は会社を早く出、東京駅から横浜へ、相模線に乗って大和駅に降り立った。慣れぬ道のりで寒い夜であった。5日の通夜に赴いた。
私が供えた生花の札には、早稲田大学・朋友として母校を記して自分の名前を書いた。彼の棺の一番近いところに置いてくれてあった。身内として座ってもらいたいと奥さんや息子さんの言葉で、云われるままに一番前の席に座った。真正面に飾られた写真が、彼の人がらを十分に示して、穏やかである。無二の親友である。最近も電話をして健康を確かめたばかりである。赤が好きで、赤と黒のチェックのシャツを下着に着ている。温和な笑みをたたえる写真は、彼そのものの写真である。祭壇の、その下に棺が置かれてある。写真を見ていると、その中に彼の亡骸が置かれているとは思えない。焼香する時も私には、ほとけとなった棺の彼を拝顔することができなかった。勘弁してくれとつぶやいた。信じられないからである。彼の最後を見届けに来たはずのものが、無意識にそれを拒んでしまった。男らしい君のほがらかな写真だけで十分である。
通夜のお浄めの席では、奥さんの隣で終止話を伺い、息子さんたちがかわるがわる隣に来てくださり故人を偲び、昔の懐かしい思い出話に耳を傾け合ったのである。世話になった九州一周旅行や、拙宅で飼った三十羽のにわとりと卵の話など。光陰矢のごとし、随分遠い昔の話だ。
帰宅して寝床に着いたが、その頃になって熱いものがこみあげてきたのである。   1月5日

 朋友の逝去を悼む

川滝の逝去を通じ悟りけむ人のいのちのさすが虚しき

川滝の信頼厚く友情を貫く友もめずらしきかな

豪邸を柿の木坂に築くとき臼井もおりて心強きも

その臼井去年の二月に亡くなりて我が寂寞に追い打ちをかく

我が友の臼井が逝くは右腕をもぎ取られたる心地こそすれ

高鳥もわが社に居れば頼もしくその高鳥も忽然と逝く

建築の神髄を得て理念あり当代きっての建築家と見ん

川滝が建たる屋敷は今もなほ柿の木坂に在りて偲べり

友情を貫き通し人生を語りし友のみたり逝きたり

願はくばイエスか阿弥陀のもとに居て安らかに身を置かれおらまし    合掌    1月11日


公益社団法人 昭和経済会
理事長 佐々木誠吾


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