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社団法人昭和経済会

理事長室より
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理事長室より

VOL.20.1

令和二年元旦

新玉の年明けにけりまほろばの光り豊かに栄えけるかな

正月の空うららかに晴れ渡りひかりみちみつ我れがふるさと

瑞雲の茜の雲の間を昇る初の朝日の厳かなりき

正月の空うららかに晴れ渡り光みちみつ我れがふるさと

富士ヶ嶺に降る白雪の初の日に黄金の色に光り輝く

十国の峠に立ちて厳かに見る初富士の真なか近くに

この年も希望に燃えて少年のごとく新たに生きて行かんと


  快晴に恵まれた東日本、関東地方である。茜の空に昇る初日を仰ぎながら、今年一年の平和と安泰を祈念して心新たに努めていくことを、少年のような気持になって心に誓い大空を仰いだ。 澄み切った元旦の大空が目に飛び込んできた。心に決めた計画がある。着実にそれを実行していきたい。
  午後家族が一緒に車に乗って近くの田園調布の宇佐神社に初詣に行った。多摩川の流れを近くに眺め、遠く富士山の輝きと相模連峰を望むことができる絶景の地に鎮座する小さな社である。昨年もこの神社に初詣に来たが、その時もらった破魔矢を納めて、新しい破魔矢を買い求めた。今年も祈り叶って、健康にすがすがしく過ごしていきたいという平凡な祈願である。     元旦


 新年早々の事件と懸念


例年通り昭和経済の編集を終え印刷所に回し、手際よく新年号として元旦に届くよう会員各位に手配したつもりでいた。しかし発送寸前になって落丁が見つかり手続きを断念して新年になってから各位にお届けすることになった。執筆しておいた原稿はどこに行って消えてしまったか見当がつかないので、新春早々の四日に机に向かい原稿を書き始めた。いつか発表をしようと思っていた和歌の綴りが目に留まったのでそれを掲載しながら、これを機に経済誌の充実につなげたいと思って次第である。

 令和になってから和やかで平穏な年になっていくかと思っていたらさにあらず、忌まわしい出来事が続いて、さて令和のみ代と付き合っていくには可成りの心構えと決心が必要だと考えるようになった。言葉だけではうっかり信用して油断できないこともあるものだと気づいた次第である。
民生の安定と経済発展は、政治の安定こそが要諦としながらも、つい最近の出来事を見ても、新年度に向かう安倍政権の動向が心もとない気がしてならない。最長期間の持続更新というめでたい報道の一方で、政権の身辺に土台を揺るがしかねない不祥事が起きてきたりして、普段なら崩壊しかねないことも一強政党内閣が幸いして、かろうじて持ちこたえている印象である。大臣が辞職に追い込まれたり、桜を見る会では公私混同、ご都合主義の政権の内部と体質をうかがわせ、顰蹙を買っている。IR・総合リゾート施設開発に絡んだ贈収賄事件で国会議員が逮捕されたり、数で押しまくる国会運営、そしてご都合主義の議員立法が横行したりしている。野党勢力が虚弱だから、大した問題に発展しないでいる。

 年末のあわただしい中、逮捕拘留のあと保釈中のゴーン元会長の日本脱出、大逃亡事件が発覚して日本の司法がなめられた事件は、日本社会の釈明のしようのない緩みがさらけ出された感じである。近来にない犯罪容疑者の脱走事件は国際社会の大きな注目となっているが、日本の出入国管理体制の甘さを露呈して無様である。逃走経路はまだはっきりしないが、手を貸した人間がいてかなり周到に計画されたものである。プライベートジェット機を使って逃亡し、レバノンに入国した。日本はレバノンとは犯罪人の引き渡し条約を結んでいないので、犯罪人の引き渡しを求めても受け入れられない可能性が強い。それにしても小説や映画をしのぐ大逃亡劇は衝撃的であり、ゴーンの性格的人間分析を試みると興味津々の局面が分かる気がする。

 又昨日のショッキングな報道では、トランプ大統領の指令で、イランの革命防衛隊の司令官、ソレイマニが米軍の攻撃によって爆死された。殺害に使った兵器は精密なドローンであった。イラン国では英雄視されている司令官の殺害は、ただ事では収まりそうもない物騒な話である。怒り立つホメイニ師が報復宣言を表明し、米・イランとの間の緊張が先鋭化しつつある状態だ。両国とも激しい威嚇の応酬をしあっている。トランプは、アメリカに対してイランが報復することがあれば、直ちにイランの52の重要施設を攻撃すると云うし、イランの軍事高官は、それに対しアメリカの300の施設に致命的な攻撃を加えるとして、報復の正当性を誇示して一歩も引かない状態である。中露がイランの後ろ盾になって、複雑な様相である。

 一年を切った大統選挙を意識するトランプも、いったい何をしでかすかわからない。イランの報復を警戒する米は、中東に三千五百人の軍隊を急遽派遣することを発表した。四日の各紙夕刊は米イランの対立が泥沼化したと大きな見出しをもって報道している。中東に新たな火種がくすぶっているが、一色触発の状況には、すでに戦争状態に入っていると警告する論評すらあるくらいだ。大々的に火ぶたが上がらないことを願っている。朝日新聞の夕刊の素粒子では、権力は選挙を前に対外危機を仕掛けて国民の目をそらす、とこれを評している。論評が指摘するように全くの自己本位、場当たり的に問題を起こされても困る。司令官殺害について熱狂的な群衆の弔意がテヘランの街を埋め尽くしているが、冷静な時間が過ぎてほしい。互いに挑発的、威嚇的発言がなされているが、自制すべき時である。なかなか難しい事態だが、米とイランとのはざまに立つ日本の対応が注目だ。前日のニューヨーク株式市場は一時三七〇ドルの急落を演じたし、原油価格は六三ドル台に乗せて上昇して経済的不安を象徴している。原油価格の上昇は日本経済にとって不利益である。

 又、十一日には台湾の総統選挙が行われる。左右激突の様相だが、中国寄りの国民党が躍進するようだと日本に重大な影響を及ぼしてくる。香港の民主化運動で中国の干渉を嫌う市民が、再び民進党に有利に展開すれば、従来の勢力関係が保てることになる。極東地域の海洋進出をもくろむ中国にとって、今回の総統選挙が大きな政策転換を示すことにもなる。香港の騒動が、選挙の動向に大きく影響を及ぼしていることは確かである。    1月4日


     新年の歌

この年も楽しくあれと神々に祈る朝にも鳥のさえずる

初春を寿ぐ時節のめぐりきて瑞雲を背に朝日昇り来

いざゆかむ我が信念を持続して今年も歩む王道の先

多摩川の堤に立てばこの年の最后の夕日燃えて落ちゆく

世の中を乱し利益を得んとする輩の跋扈するはおぞまし

早々に米とイランの険悪化戦争を仕掛け昼寝する奴

前線に立つ兵士こそ悲惨なり銃口に向け命晒せり

平穏の生活し得で戦場をさまよふ民の貧しさに泣く

大国の金と武力の狭間にて難民と化す流浪の民らよ

ふるさとを追われ難民の家族らの飢餓の荒野をさ迷ひていく

ミャンマーのアンサンスー・チーの譬えにて貧困の上に立てる貴族ら

性懲りもなくまた戦争を仕掛けたる輩に神の天罰のあれ

赤々と燃えて落ちゆく西方の夕日に黒き富士の影かな

新玉の年ほのぼのと明け染めて初日に光る富士の白雪

見渡せば目にもさえぎるものなきに築波の山の遠くそびへし

我が意志の強く貫く在らめかし新玉の朝果てに誓へり

我があがむ三位一体の神在りて賢き思惟の岩に立つ我

瞬間に我れが判断下したり適宜を得しに動き始めり

奥の瀬の里は吹雪に荒れくれてしじ間に深く眠りけるかも

秋田県大曲てふ町に住む朋友の今いかにありしや

殊のほか吹雪く今年の寒波にて山なみ白く里も埋まると

年の瀬の空を仰げば気付かずにをるこの星の光りまたたく

満天の空を仰げば散りばめし真砂の星の見にもまばゆき

束の間に詠む我が和歌の二十五首思惟の限りを尽しかしこき

ドトールに入りて余が席に憩ふ間の思索ののちに妻の迎へ来

クリスマスキャロルの歌に思ひ出す寒夜の月の影の冴えけり
1月4日


  正月は天気晴朗に恵まれ、日本列島は東日本はおおむね好天に恵まれたが、冬型の気圧配置で、西日本や北日本では寒風に吹かれ吹雪くところが多かった。大雪に襲われたりすると、その年はおおむね豊作に恵まれるという古くからの定説である。新年早々の気象が大当たりして、農作物の生育が豊潤に過ぎると世の中の景気もそれにつれて上向くというのも古くからの定説である。異常現象が起きないように、世の中が定説通り過ぎていってもらいたいと願う次第である。

  定説通りといえば、国際社会も混乱なく平穏無事に過ぎていってほしい。定説通りということは、秩序正しくという意味合いもある。不穏な空気をもたらして、世の中を作為的に操る輩も出てくる。得てして悪童にそれが多い。作為的にはかりごとをして悪事を働く輩が世の中に跋扈しないように、それこそ監視カメラをもって未然に防ぐ要はないかと思う。抑制効果をはかれれば、願ったり叶ったりである。

  大国としての面目を保ち世界をリードすべきアメリカだが、トランプという異質の人物がアメリカの大統領についてから世界の歯車が気を狂わしたように作動したりしていることは、一面注意しなけらばならない。従来の秩序がすべて正しかったと主張するつもりはないが、例えば第二次世界大戦の痛手をこうむった世界が、平和への道筋を付けてきたものまで破壊しようとしている状況は看過できない。こうした風潮が今、世界に蔓延しつつある。国際社会が、互いに自分だけいい立場にありさえすれば、何をやっても構わないとすれば、支離滅裂で抑えるすべすらなくなってしまう。国際連盟、すなわち国連無用説まで出てくるだろう。現にトランプなどはそうした思潮を繰り返している。パリ協定からの脱退、TPPからの脱退、イランとの核合意からの一方的脱退宣言といったことが現実に行われている。それをまねたのが、そしてイギリスのEU離脱である。EUからの離脱を決めたイギリスは、これからのかじ取りが独自で上手くいくか、はなはだ疑問で課題山積の状況である。

  恩師で早稲田大学名誉教授の堀江忠男教授は大内義一先生と同様、執筆活動を通じて昭和経済会の重鎮であり顧問であったが、堀江先生が述べた斬新且つ的確なその定説は枚挙にいとまがなくすぐれたものを残している。私は教授の教えを汲んでその思想を引き継ぎ、啓蒙の努力に努めているが、基本は「世界は一つ」、全地球を取り巻いて民族の統合を目指した理念である。政治も経済も、学問的にはそれを目指したものでなければならないと遠大な使命感に基づいたものであった。今の潮流からはるかに逆行した理念であり、実現には難問が立ちはだかっているが、トランプが聞いたらびっくりするような思潮である。世界をくまなく見聞してきた堀江教授の明察は、優れた結論を引き出しており、ゆるぎない世界観から、人類愛から根差したものである。

  政治家には、理念をかざすものがなければならない。欲を言えば、人類愛に根差した哲学がなければならない。 中国のような一党独裁の例外的な国は除くとしても、一般的には多くの国々は民主主義制度をもって国家の運営に当たっている。民主主義を端的に言えば、人民による人民のための人民の政治ということである。人民の意思を反映する政治が、民主主義である。選ばれた政治家、もしくは獲得した政治家が勝手なことを行い、ひいては人民の意思に反するような行為に出れば、それは民主主義に反することになる。多くの歴史的事例にみるように、権力を乱用し一時的、場当たり的、ご都合主義的、ひいては極端な保護主義的な思想と行動が、多くの過ちを起こしている。国を指導していく政治家には、我々が選挙をもって選び、選ばれた政治家には厳粛に民主主義的な手続きをもって政治的決定を下す権限を、国民が付与している。政治家を選ぶ国民の一人一人が、またそうした自覚を持って政治に関与していなければならない。 続 1月7日


イランの報復ミサイル

トランプ大統領の指示による革命防衛隊コッズ部隊のソレイマニ司令官殺害で、米イランの間が一気に緊張が高まった。両国関係は互いに好まないとしながらも、積年の恨みが積もって米イラン関係はどこかでガス抜きに似た行動が突発的にあるかに見てきた。イランの司令官殺害で報復的にイランによるミサイル攻撃に発展した。これが両者の打ち合いで痛み分けとなって、やるべきことはやったという感じで鬱積してきた不満がはけてすっきりしたのではないか。だが幸いにも、ミサイル攻撃はイランが米側に人的被害が出ないように配慮したとみられる結果に終わった。ザリフ外相も「緊張激化や戦争は望んでいない」と明言している。米国とイランが軍事衝突をして全面戦争になったら、米軍の圧倒的な軍事力をもってイランは壊滅であることはイラン自身がよく知っている。そんな当たり前なことをトランプがあえてするわけがない。トランプの昨夜の発言にも、米国としても全面衝突を回避しようとしていおり、制裁で幕引きを図った形だ。

 トランプ氏はまた「米国人に犠牲者はおらず、基地の損傷も最小限だった」と強調した。さらに「イランは攻撃を終えたようだ。全ての関係者や世界にとって良いことだ」と述べて極めて楽観的である。なおかつ状況に配慮して、弾道ミサイルを使った今回の攻撃について直接的な非難を避けた。刺激を与えずに賢明である。ただしこうした時期にウクライナの旅客機が近くを飛行中、原因不明の墜落事故を起こしている。詳細と原因は不明だが、関連の有無は不明である。

  トランプは、戦略的には功を奏した形である。「ソレイマニを排除することでテロリストに強力なメッセージを送った」と米軍の作戦を正当化する機会も忘れない。追い打ちをかけるようにエールを送る余裕もある。イラン指導部と国民に対しては「自国の繁栄と他国との協調に基づく素晴らしい未来をつくってほしい」と呼び掛け、対話の機会を設けている。事件を仕掛けておきながら、相手に支援と激励を送っているから何ともわかりにくいし妙な話である。しかし攻守所を変え大事に至らず幸いだし、これがきっかけで和解の道筋を粘り強く続けてもらいたい。相手は北朝鮮の金正恩に近い要素があり、トランプは扱いに慣れているはずである。

 状況を好感してニューヨーク証券取引所のダウ平均は反転して終わっているし、今日の東京株式市場も四〇〇円近く値を上げて、ここでもガス抜きが功を奏した感じである。評判的にはマイナス続きのトランプだが、賭けが奏功して点数を稼ぎ、良い結果になれば万事良好となる。

  家内も、戦争にならないで良かったわと云っているし、NHKのマイクに街の人たちも期待をかけて戦争はいけないと手放しで喜んでいる。善良な市民の判断には、常に正しいものがある。早稲田大学名誉教の堀江忠男氏が下さった一枚の色紙がある。「真理は単純にして平凡である」、と書かれている。何も難しいことではない、当たり前なことを、当たり前と心得て行動することが大切である。カッとなって血が頭に上らずによかった。トランプにもホメイニにも感謝したい。無益な戦争回避、遅いかもしれないが、多くの市民にお正月のちょっとしたお年玉になってよかった。  一月九日

性能の低いイランのミサイル

   イランの撃ったミサイル17発のうち、正確に着弾したのは12発であった。着弾後の爆発、破壊力も通常通りか若しくはそれ以下の可能性である。
  問題なのはイランが在イラク駐留のアメリカ軍基地に対して攻撃を開始した直後、イラクのテヘランから飛び立ったイラクの旅客機が離陸直前に爆発事故を起こし、搭乗者全員の176名が犠牲になったことである。これは単なる航空機事故ではない。イランの放ったミサイルが誤射して航空機を直撃したものと思われた。あまりにも時間が接近しすぎた、爆発事故だからである。
   又、墜落現場の近くで見つかったとされるロシア製地対空ミサイルの部品の写真が、インターネットで掲載されているという。この事実は容易には消し難い。関係筋は直ちに調査に乗り出しており、原因究明がはっきりする。ロシア製のミサイルとすればイランから発射されたもので、イランの誤射と判れば、イランの責任は免れないし事態は流動的になる。

  このウクライナ航空PS752便は、テヘランからウクライナの首都キーウに向かって出発した。このボーイング737型機には、乗客乗員176人以上が乗っていた。発表によると犠牲者は、イラン人82人、カナダ人63人、乗員9人全員を含むウクライナ人11人、スウェーデン人10人、アフガニスタン人4人、ドイツ人とイギリス人が各3人と伝えている。カナダ人が多く、カナダ所掌はいち早く、イランのミサイルの誤爆だと発言している。周囲の状況からして、さもあらんという気がしてならない。事故原因究明のための、迅速かつ正確な調査が求められる。    
1月10日


    1月4日付けの朝日新聞夕刊一面の見出しは大き、大きく衝撃的だった。「米イラン泥沼」の文字であり、地域の緊張が極度に高まって、一触即発の雰囲気である。米軍3500人増派とうたっており、イラン国連大使、報復を宣言と、紙面に文字が踊り狂っている。見ていると身震いする感じである。
   しかし幸いにも激高した興奮は、イランの在イラク米軍基地への17発のミサイル発射が報復宣言の実行の完了を示すことで、軽微に難を逃れた感じに収まった。アメリカ軍の人的損害がなかったことで、その後両者が暗に手打ち式を行った感じである。ホメイニは、アメリカに平手打ちをしたやったと国内に宣伝し、民衆の高ぶりを抑えた。トランプは、イランの悪魔の殺人鬼をこの世から抹殺したと、戦果を強調している。戦争にならない範囲でそれぞれが強い姿勢を示し、同時にガス抜きを図った。それはそれで成功した。

   そうしたきわどい狭間の犠牲になったのが、テヘランから飛び立ったウクライナ航空の旅客機である。謎の墜落事故かと思っていたが、イランのミサイル誤射であることがはっきりしてきた。在イラクのアメリカ軍基地をミサイル攻撃を行っている地域で起きた、航空機墜落事故である。原因は直ちに解明できた。搭乗人176名全員が犠牲になる大惨事となった。イランは即座に、エンジントラブルによる爆発事故だと発表した。嘘だということは直ちに分かった。68名の搭乗客があったカナダ人、トルドー首相はイランのミサイル誤射によるものだと断じた。又、昨日のトランプの控えめな発言で、アメリカの衛星写真でイランの二発のミサイル発射の光跡をとらえ、それが上空の飛翔体に当たり爆発落下する状況をキャッチしていると発表した。テレビで流された映像でもはっきりしている。イランのミサイルの誤射をはっきりと証明するものである。
   イランの最高指導者ハーメネイは、この惨事についてどのような見解をもって対応するのか、注目したい。少なくとも責任ある謝罪をもって、素早く事態の収拾に乗り出すべきである。自らと、イラン国の権威失墜を招かぬことである。
   イランの狭隘と自信過剰をとどめるにも有効だし、これをきっかけに大胆に方向転換を図り、米との緊張緩和と和解への道筋を探るべきである。そして懸念の脅迫と暴力から世界を守り、テロを駆逐する大きな手立てになる。軽率な火遊びと無益な応酬を止揚し今や平和と繁栄を選択する、リーダーの判断と決断次第である。     1月10日


    レタスの苗の移し替え

新年の元旦から温かい日和が続いていて、成人の日を含名めて今週も気持ちのよい連休を過ごすことができた。お正月の最長9日間に及んだ休みが過ぎて緩んだ体だが、6日から始まった精勤の日もシャキッと出来ず、3日間の連休で調整してようやく体調を元に戻すことができた。

北国では雪のない冬を迎えて、生活になじめず困っているらしいが、雪が降ると直ちに生活に影響を及ぼす関東以南の都市地域では、温かいこの冬を喜んで迎えている。しかし北国では雪が積もらないために大地が凍ったままになってしまい、つまり凍土の状態で、このままだと春の農作物が根を張ることができずに今年の収穫は半減してしまうと農家の人は嘆いていた。自然の摂理とはきわめて歴然として厳しいと思った。雪が積もることで、大地が凍結せずに逆に温められるというのである。大雪の年は、豊作の兆しだという言い伝えにも納得した。

  拙宅の庭畑では、年末年始の暖冬異変のおかげで、野菜類の葉っぱの緑が春先に見る豊かな色合いを帯びて新鮮な輝きを放っている。大根、春菊、小松菜、ホウレンソウといった家庭野菜である。毎朝、庭畑に出て必要に応じて摘み取ってきたり、引き抜いてきたりして、家内は便利で助かるわと喜んでいる。小生も農薬を散布した野菜を食べることなく、新鮮な採りたて野菜を食べる恩恵にあずかっている。

三連休の最後の朝、私はかねてから庭畑の一部を耕しておいた場所に、レタスの苗を移し替えた。レタスの苗は、昨年の11月ごろに三井さんが種をまいておいて下さったもので、二センチ程の高さに育っていたので、そろそろ移し替える時期に来ていた。この場所は茄子の植わっていたところで、秋ナスを収穫した後は土を掘り返えしてしばらく遊ばせておいた。レタスの苗を植えつける前に肥料として牛糞、油粕、化成肥料など混ぜ込んで一面に十分撒いた後、土をやわらかく耕して苗を移し替えた。移し終えたレタスの場所に水を十分に与えると俄かに精気を増して、活き活きとして葉を広げていくのが魔法のように思えた。こうした光景を眺めて、小生の気持ちは少年のような弾みを覚えて、心境はしばらく光悦の限りであった。

  家内が出てきて、「あら、きれいに移し替えたわね、完璧よ」と励ましてくれた。庭畑、園芸の指導員と自他ともに認める三井さんの奥さんも拙宅に訪ねてきていて、小生の作業ぶりを見て「すっかり板についていて完璧ね」と太鼓判を押して下さった。これを以て、これからレタスが大きく育っていく毎日を観察するのが、また楽しみである。網をかぶせてあるホウレンソウは、雨風に直接打たれることなく、すくすくと育っている。暖冬の影響もあってか、おおむね生育状況はよく、中には食べごろの大きさまでになっている。

  今日は成人の日である。若者たちが夢を膨らませて、世の中に旅立つのをお祝いする日である。人生の大きな節目を作って自らを鼓舞し、社会人として認識を新たに責任ある行動を以て臨む日でもある。私が成人の日を迎えたころは、こうした教示を行って大々的に祝意を評する風潮にはなかった。ただ「派達」という字を以て二十と呼ぶことに何かしらの意味を持っているような気がする。この節目は大事だし、この都市の祝福に貴重な記憶と記録を作っておくといいだろう。あるグループに属する、参加する、そうした中で活動するという意味合いに取ると「派達」の意義がほうふつとしてくる。

  さて二人の賢夫人から褒められた小生、少年のような気持になって胸のふくらみを覚え、はとぽっぽのように胸をそらしていた。庭畑の真ん中に立って、まんざらでもなく上機嫌な気持でいたが、午後は尾山台の商店街に出て、うなぎ屋の店にでも入って鰻のかば焼きのお重でもご馳走するかと考えていた。      1月13日

正月の空うららかに澄み渡り光みちみつ我れがふるさと
大晦日より正二日裕介の家族らが来て泊まり行くなり
裕介の娘ふたりも成長し我が家でごろ寝したい始末よ
三日午後車を飛ばし近隣を訪ね遊ぶは楽しかりけり
年越しのそばを食はむと思ひたち皆して近くのそばやに来たる
暖冬の日差しの大つごもりのにて程よく蕎麦を食ひてすごさむ
嬉しさも中ぐらいなり家族して大つごもりの混める蕎麦やに
そば打ちも切るも茹でるも配膳も皆いそがしく立ち回りける

畑なかに我一人立ちあめつちの秘める力を掴みとるかな
若者の人として立つこの日をば祝ふ大空に雁の飛び行く
騒がしきテレビの音に慣れし身の感性にぶくなるに驚く
スマホ見て情報収集に明け暮れぬ人のうろつき歩く危ふさ
地下鉄の朝のラッシュにスマホ見るみな手を上げて夢中なるさま
立ち食ひの蕎麦駈け食ひて胃を満たし慌てて職場に帰る人らよ
さすらひの旅こそよけれ今日は西あすは北かと歩む森なか
人生は即旅なりとのたまへる芭蕉のうちの確かなりしや
色即是空、空即是色と人生のはなかにを問ふ僧の念仏
ひらき読む般若心経の経典に祇園精舎のかねの切なき
キリストの十字架に立ちこの世こそ愛に絆の深き知るかな
キリストのユダヤに生まるも留まらずすべての国に愛と光を
イエスこと救ひと恵みを祭祀とし悩みを説きて癒し給へり
慈しみ深きイエスの前に立ち熱きまなこをじっと見るなり
朝な夕な主のみ言葉を口承し心に刻み努めゆかまし



精鋭部隊でないイランの特殊部隊

    176名もの犠牲者を出したウクライナ旅客機の学は墜落事故は、イランの報復ミサイルによる誤射であることが判明した。それほどに制度の低い武器を誇示して使用していおることもわかってしまった。イランの国家体制はもとより、下部組織機構の貧弱さと、権威失墜が甚大である。

搭乗者の多くがイラン人であり、カナダ人が68名といってももともとがイラン国籍のカナダ人である。自国の市民を斯くも多数に犠牲にした今回の事故は隠ぺいするわけにはいかない。当初の軍の管轄高官の発表は、事故の事実関係を否定し航空機のエンジントラブルによるものだと発表した。状況からして小生は早くから、これはイラン高官による虚偽だと判断した。事実の隠ぺいを図り、正確性を軽んじた軍の発表は、国際社会から批判、顰蹙を買い、国民から政府批判が公然となされてきた。至極当然である。

   アメリカの厳しい経済制裁によってい今、イランの国内経済は混乱し疲弊尽くしてきている。国民の不満は極度に上がってきていて、各地で起こる反政府活動と抗議が、いつ暴徒化されないとも限らない。イランのソメイニ司令官のアメリカによる爆死は、イラン国民を一時、反米行動に一体化させるに成功したかに見えたが、今回のミサイル誤射は一転して反政府抗議とデモに代わってしまったきらいがある。 反米の矛先が、一転してホメイニ体制に向けられる可能性を含んでいる。最高指導部たちの、戦々恐々の胸の内を危惧している。 
   
   1979年の1月にパーレビ王朝が崩壊したことを思い出して、この国の歴史は、形は異なってもいまだに独裁者を祭りたてて、石油を武器に翻弄されている姿は、現在では宗教国家の禍の一面を現して、宿命的な運命にもてあそばされていることなのかと思うのである。 独裁政治であるがゆえに反目が増幅し、またいつ革命が起きないとも限らない。 中東の石油に依存する日本は、政策的に困難なかじ取りをいつも強いられているが、イランとは歴史的に友好な国際関係を維持しているので、国際紛争の解決は常に外交努力によって果たすべきだという主張を繰り返し強調し、現在も安倍首相が中東地域を歴訪し、緊張緩和の努力を続けているところである。  

   イスラエルの存在がネックになってはいるものの、米国と中東地域の対立構図が解消されることが望ましいが、特にイランとの関係が、1979年の革命以後険悪な状況が続いてきている。 しかし近年アメリカに、シェールオイルの巨大な埋蔵量が確認され、開発が急ピッチで進められたことによって自給率が高まり、もはや石油の輸出国に転換する状況になった今、中東産油に依存する必要がなくなってきている。これはアメリカ経済の強力な利点であり政治的抑止力である。アメリカが米中貿易摩擦を敷いてなおかつ景気が上昇傾向にあることも、石油の自給率アップによるところが大きい。これがアメリカ経済の好景気を支え、従来の産業構造の有力な質的転換を促す力となっている。     

   最近に至り、日中貿易摩擦により、アメリカ経済の底力と、中国の経済的打撃の大きさが歴然としてきている。中国のGNPが29年ぶりの減速を記録している。これ以上の悪化は、世界経済にとって大きなマイナス要因を助成していくことになって好ましくない。 
アメリカ経済には十分な余裕ができてきている。良し悪しは別にして、ニューヨーク株式は史上最高高値を更新している。ちなみに2万9348ドルを付け3万ドル目前である。アメリカ経済の状態を見れば、他国をないがしろにした強烈な自国第一主義をがつがつと打ち出すほどのこともあるまい。この際は自重した結果だと思うが、米中貿易協定について一部合意に至り、さらなる関税引き上げの紛争は一時中止になったことは前進的解決の一歩であり、世界経済の混乱を招くことを避けた成果につながるものである。  
   加えて米国が、中国の為替操作認定を取り消したことも市場では好感されている。中国の元がこれ以上下落すれば、アメリカの対中国の輸出環境が改善されて輸出が伸びたとしても、元の価格下落分だけ減殺されてしまう結果になる。もとの木阿弥となる。中期的にみて米中貿易戦争は、ひとまず小康状態に入ったとみてよい。こなれていって暫時緊張緩和に政策決定がなされていくはずである。
                                                     1月17日

    大相撲初場所

徳勝龍が今日現在、九勝一敗で星を伸ばし極めて好調である。徳勝龍をあえて贔屓にしている理由は、堂々とした体つきとその風格である。凛々しい面構えは、東大寺山門の金剛力士像に似ていて迫力ある面構えである。端午の節句に飾る、金太郎にも似ている。だから親近感が持てるのである。 その徳勝竜、前頭十六枚目である。 今場所は、三役の風格である。このまま持続してもらいたい。
   十日目、横綱不在の大相撲初場所は、若手力士の台頭で熱戦が続く土俵は気合が入りかってないほど盛り上がって、大相撲も時代の転換を思わせるような展開である。元気な土俵を見せている貴景勝、北都富士、遠藤、朝の山、炎鵬、照強、正代、豊山、照ノ富士といった力士が実力を付けて星のつぶし合いとなって人気を博している。個人的には、遠藤に優勝してもらいたいと思っているが、その遠藤が意気込みが出てきて、今までとは変わった土俵を演じてきていることが頼もしい。
   押しなべていえることは、今までの古臭い上位力士が技と力を落として後退し、下位にいる新鮮な力士の皆んが強くなったという感じである。それだから面白いのかもしれない。横綱、大関といった力士がいなくとも、むしろ土俵が熱気を帯びて張り合っている。九勝一敗の正代は、前頭六枚目である。同じく九勝一敗の徳勝竜は幕下最下位の、前頭十七枚目。その彼がもしかすると優勝候補となって、しんがりを務めているとは到底思えない。ふてぶてしい顔にも映るし、無垢でかわいらしい金太郎の顔にも見える。北の湖を連想する人もあったりする。個性豊かな力士ぞろいで、場所も連日のごとく大入満員の盛況である。横綱が破れて座布団が飛び交ったように、観衆も横綱不在の土俵の活況を受け入れているようである。横綱という万年地位に居ずわったマンネリの番付に飽き飽きした感じである。

   九勝一敗の徳勝竜は、私が若いころ商いでお世話になった昭和鋼材株式会社の社長、吉川浩さんに似ている。会社経営は、当時時流に乗って攻撃的であり、ダイナミックなところが魅力的であった。経営戦略的にみて、教えられるところが多々あった。終戦間際には中国にわたっていて、百戦錬磨の経験を持つ。一個中隊を率いていた軍人で将校ある。さすがにどっしりとした体格で、豪快な気風は、徳勝竜に生き写しである。長く親身に付き合ってきたが、しみじみ思うことは、所帯を持ち浅草から縁あって世田谷の等々力の地に映って今日まで生活の拠点を持つことができたもの、吉川さんと昵懇がもたらしたものである。男らしい気風の良さは豪快で格別であり、しばしば意気投合したものであった。 最近といっても二十年は経つかもしれないが、音信が絶えているので、どうして居られるか気がかりなところではある。 1月21日

新型肺炎の流行


  中国の湖北省武漢から発生した、原因不明の新型のコロナウィルス肺炎が猛威を振るう兆しである。新型コロナウイルスによるは肺炎の死者が26名に達し、感染者は830名に及ぶという。広大な領土と14億の人民に関する情報故に、中国の統計を俄かに信用できないが、実際にはこの十倍はあると推計される。中国の春節の連休を迎えて移動人口は30億にも及ぶとされる。武漢を事実上閉鎖するような、荒っぽい措置に踏み切った中国。実態の解明と特効薬の開発が急がれる。日本人の感染者は今のところ発見されて居ないが、いずれ感染者が出てくる可能性がある。

厳戒態勢に入った中国政府は、公的機関の閉鎖を含め、手早く情報公開に踏み切り、コロナウイルスの拡散の防止に懸命である。専門家の中には、今回の感染患者の症状は、比較的軽微な点と、感染力がサーズと違って脅威を感じるものでないといった点を指摘するが、ウイルスは感染拡大中に変容する場合があって安易な推測は禁物である。武漢に限らず新型コロナウイルスは既に、中国全土に及んでいるのではないだろうか。今日にも東南アジアにも及んでおり、いま、わが日本にも武漢から来日した中国人の発症が確認された。蔓延の可能性を秘めている。これからコロナウイルスのさらなる拡散が懸念され、わが国でも厳格な水際作戦が敷かれて、中国をはじめとする海外からの入国審査を厳しくし、航空や港湾の検疫を行い厳しく監視している。

  折角の中国の正月の祝日である春節の大型連休を控え、多くの人口移動が世界に経済効果をもたらすと期待されているのに、そうした芽を摘んでしまうような感染状況と政府の封じ込め政策が、世界経済にとってマイナス効果をもたらすようだと、事態は深刻の度合いをさらに深めていくことになり経済的打撃は甚大なものになると予測される。したがって中国はもとより、わが国においても拡大防止に全力を上げる必要があり、国際間の幅広い協議も肝要である。

  折角の国民的行事の春節の連休である。楽しみにしている人たちがいるので、わが国を観光に訪れる家族もたくさんいることだろう。万一に備えて、そうした人たちへの安全対策にも不安のないよう万全を期しておかなければならない。

  最初はこの新型肺炎コロナウイルスは、動物から人に移転するもので、人から人へは移転しないとされていたが、どうも奇妙に聞こえてならなかった。実際には人から人へと移転するようである。人間の移動によって広く拡散されるものと分かって、関係機関は俄かに慌てだしたようで、対策が後手後に回っていることは歪めない。潜伏期間も一週間ほどある疾患なので、発症が確認するまでに対策が失効してしまう恐れがある。十分な警戒が必要である。

    
私事になるが、この日帰宅した小生は、帰宅が通常より遅かったので、食事をとる前に風呂に入ったが、多少のぬるめを我慢してシャンプーで体を洗い流し風呂から上がった。食卓に着いたものの、なんとなく身震いと寒気をもようし、食事も控えて体を温めたが、次第に体温が上がりだし38度以上にもなって心配になった。所持する風邪薬などを飲んで、早めに炬燵に入ったりした。こんな症状が出るのは初めてである。夜中に目を覚ました折に体温を測ったところ37度台に下がっていたので次第に下がっていくものと安心した。
  親戚の医者に尋ねたところ、ぬるめの風呂で上がって出たのが原因かもしれないとのことであった。中途半端な入浴が体のバランスを崩し、下がった体温を逆に戻そうとする、言うなれば体温の上昇機能が自然に働いて、一時的に体温が上がってオバーランした結果でり、感冒ではなく心配ないだろうということであった。もっともな話で、わが身にそんな体温の自己管理作用の能力があるとは知らなかったので、自信に近いものを得て安心し、床に就いた。 まさかに、とっさに襲った原因不明のコロナウイルス関係かと、一瞬危惧したが、幸いなことに杞憂に過ぎなかった。むしろこうした症状によって日ごろ鬱積していた疲労が一挙に発散し、オバーホールできるきっかけになるかもしれないと、明日の目覚めを期待して安心して床に就いた。これも一つの暗示療法である。    1月23日

徳勝龍の優勝

  奇しくも期待し願望した通り、徳勝龍が大関の貴景勝を上手出し投げで土俵に下し、初場所を十四勝一敗の好成績で優勝の快挙を成し遂げた。実は中ごろから、徳勝龍の相撲に目立った重量感を感じてきた。星の潰し合いと土俵の活況で戦国時代を想定し、何が起こるかわからない面白さが出てきたので、中でも威風堂々の「徳勝龍」が勝つかもしれないと、家内に話して以来、懸命に応援してきていた。
  前頭十七枚目幕下の文字通り、最下位の番付、幕尻である。その幕尻力士が、今場所最上位の大関・貴景勝を豪快に押し倒して圧巻な土俵を見せて優勝したのだから、土俵の歴史上、世紀の快挙といっても申し分ない。取り口からしても、優勝は運だけとは言い切れないものがある。見てくれが良いと云ういたいほどに、体つきは骨格肉付きとも上位力士として十分な張りを見せ、申し分がない。それどころか気迫のこもった体格である。
 
  人柄の良さと気の弱さが災いして、今まで十両と前頭の間をうろうろして十二年、優勝の感想を一言といわれて「自分みたいのが優勝していいのですかねえ・・」はばかりなく言ってのける始末である。金太郎さんのように天真爛漫なところが何とも言えない魅力に映った。   
  
   相撲用語で幕尻という言葉を明確に使ったのは、最近ではあまり見かけなかったことである。tマリアqマリキ着慣れなかったが、今回の徳勝龍の優勝で、相撲用語として脚光を浴びてきた感がある。同時にこうした結末が、下幕力士たちの起爆剤となって、土俵上の奮起を促すきっかけになってもらいたいと思う。

酒場放浪記ではないが
 
  一杯飲み屋でもそうだが、焼き鳥を売っている店などには正肉、きも、はつ、れば、かわ、なんこつ等といろいろだが、なかに「ぼんじり」という名称の焼き鳥がある。この焼き鳥の味はコッテリしていてなんとも舌触りの良い絶品である。ちなみに、「ぼんじり」とは、鶏の尻尾に当る三角形の部分で、尾骨の周りを覆っている、ほんのわずかしか取れない希少な肉である。 鶏の中でも最も脂がのっている部位の一つで、ジューシーでとろけるような口当たりは絶品。 但し、羽の生えてるときは、この辺りに尻っぽの毛が生えている。鶏にとっては、化粧を以て自分姿の姿を見せびらかすところである。
   既に徳勝龍の33歳という年齢は、まだ33歳という風に気持ちを切り替えている徳勝龍の喜びの弁だが、見るからに若々しさがあるので、気持ちの切り替えで、これから上位進出の足掛かりになるのではないかと期待している。しかし徳勝龍からは、そうした欲望が生まれてくるかどうか疑問である。禅僧が、修行に励む心境も自然にもっている。だから、仁王様に似ているところがあると言い切れるのである。欲望を抱くのはむしろ観衆のほうであって、徳勝龍を「幕尻」「ぼんじり」から一挙に関脇か、大関「鶏口」あたりに上らせて土俵を想像しているのである。
  あの徳勝龍のもちもちした肉付きは、同時に筋骨隆々とした仁王様のような感じもするし、憎めない子供のような顔つきが、なんとなくあどけなささもあって、「幕尻」の語呂合わせにもならないが何となく、ふと焼き鳥の「ぼん尻」を思い出してしまった。長いことぼん尻を務めていただけに、取り残されていたわけだが、こんな力士が相撲界にいるとは知らなかった。下っ端に仕えていて今場所になって、突然変異みたいに飛び出してきた力士である。本人もあわてているが、観衆もあっけにとられている。
   立身出世の努力も、あながち否定してはならない。志を立て、本人の努力次第で世の中をより良い道に指導していく人物が現れてくる。 そうしたことに関連して、[鶏口となるも牛後となるなかれ]
という格言も思い出した。鶏にはぼんじりだけでない、こうした意味合いの格言も残しているから面白い。  失礼。    一月二十六日


朋友をしのぶ
那珂湊市場を訪ね魚介類セリの様子を試し見るなり
朋友の陽一君のあないにて北茨城の海の旅かな
云い難き海の青さに惚れて見る飽かず眺めし太平の果て
海浜の潮の音を聞く館にて野口雨情の調べ良きかな
聞き偲ぶ野口雨情のわらべ歌いつしか夕焼け雲の消えゆく
ささやかな雨情の住まいに垣間見るうつろい消えぬ人の情けを
しみじみと心にしみるわらべうた涙流るる時もありけり
余りにも多くふるさとをあないされ此処もかしこも思ひ偲べり
恍惚と眺むる宇宙の果てに住む人のいかにも神に在らせり
ほぼ知らぬひとより授く播磨屋のおかきの包み手にも熱きも
主の恵みとしか思ひえで播磨屋のおかき頂き教会の席
成人式愛さん会に吾輩も賜わるおかきのありがたきかな
今朝眺む相模の尾根に晴れやかにそびゆる富士の白き峰かな
成人に成りすましたる我ゆへにイエスと皆も褒めたたえけん
青年の気概も高く持ち添へてこの先も又新たなるべし
赤と白青の斜めの三色の縞のネクタイを締めてうれしき
ネクタイの良く似合ひてや成人の式の祝賀に紛れ込むとや
温かき心を込めた播磨屋のおかき賜わり嬉しかりけり
さまざまな種類のおかきを詰め入れし包みのいとも楽しかりけり
異常気象騒ぐこの地に法界の果てなき道に悟るのもあり
この夜も又綺羅星の天井に光る宇宙の謎に魅かれり    1月28日

新型コロナウイルスの蔓延を危惧す

  中国武漢の空は連日の曇天である。重苦しい雲が垂れこめている。重苦しい雲は、武漢の空から大陸に延び、海を越えて他国へと広がりを見せている。北京秋天の趣きはない。ハーウエイのような世界を席巻するような通信技術を一方で持ちながら、ただでさえ重厚長大の産業構造の既存する中、老朽化した工場のばい煙は北京の空を焦がし、人々の健康を害している。工場の吐き出すばい煙は、季節に巻き上げる黄土と見まがうほどに目を覆うばかりである。

  中国のコロナウィルスが加速して蔓延している状況に、世界が神経をとがらしている。WHOは、未だに緊急事態の宣言を控えてきているが、そうこうしているうちに感染が瞬く世界に飛び火して不人々の間に不安が増幅している。経済への影響を心配する投資家の売りが重なって世界の株式も、連日急落場面である。緊急事態が宣言されると、加盟国は感染者が発生した場合に24時間以内に通告する義務を課せられ、空港・港での検疫強化や渡航制限といった水際対策の強化も求められる。

  小生が、中国武漢で原因不明の新型肺炎が発症したという北京の発表を知って、ただ事ではないと推測したのが、現実的になってきてしまった。目に見えぬ治癒不能のウィルスによって、あらゆる被害が我々の社会に起きている。感染を防ぐために武漢では、あらゆる交通手段が遮断されてしまった。街には人影がない。直にコロナウイルスの感染者は1万人を超し、死者が相当数に及ぶという数の発表も現実味を帯びてきた。特効薬もないため、目下のところは対症療法に限られているが、早い段階で有効な治療薬ができて、ワクチンの開発にも実効性を持たせるよう願うところである。
  世界に徐々に広がる新型コロナウィルス、感染者には隔離政策をとり、新たな感染を防ぐ国々も出てきて居る。急場しのぎの収容施設だが、オーストラリアでは、一時離島に移動する緊急措置をとっている。こうした事態からして万が一にも影響が世界的な規模に発展して、人とモノの交流が制限されたりすると、経済に与える打撃が甚大なものとなって深刻である。

  日本政府は、武漢に滞在している日本人に帰国を促し、政府専用のチャーター機を飛ばした。帰国希望者は700名近くいるが、飛び立った第一便が昨夜羽田に到着、直ちに検査をして搭乗者の健康状態を確認し、コロナウィルスの感染の有無を確かめ然るべき措置をとっていた。感染者が7名いることもわかり、医療機関が対応している。二週間が観察機関という。現在、日本人の国内での感染者は14名といわれているが、症状が軽症なことと、潜伏中の感染があるとのことで、感染の拡大を防ぐために慎重な対応で臨んでいる。
 
   出勤途中の銀座通りも、いつもより人通りが少ないし、いつもは観光客でじぎわっている表通りも、デパートや店も閑散として影響の恐ろしさを感じた。 世の中の中の雰囲気が陰湿だと、繁華な銀座通りも沈みがちである。和光の店の隣の木村屋本店のみが、アンパンを求める客人でいっぱいだった。タピオカをすすりなが歩く人が消えて、木村屋のアンパンに食らいついている人が多いようだ。膨んだアンパンのはいった紙袋を以て、陽気に安上がりである。折しも銀座はコロナウィルスのあおりを食らって人通りの寂しげな感じである。東京の銀座でこれだから、地方の観光地は推して知るべしである。サーズの再来でないことを願っている。

   気温上昇で初夏を思わせるような今日の陽気である。爽快なこの気候を利用して体をほぐし、活気を付けるにはいい機会である。同時に我々は体の抵抗力をつけて疫病に打ち勝ち、錬磨に励みたいものである。   1月30日

武漢より新型コロナウィルスの肺炎発症に怯ゆ世の人

サーズより感染速度の早きゆへ軽微の症状の軽んずべからず

今むかし北京秋天の晴れやかな大地は工場の煤煙のもと 

        1月30日


期待外れの中東和平案

  トランプ大統領が発表したイスラエルとパレスチナとの和平案は、公正中立を欠いたイスラエル寄りの提案だとの酷評を買い、パレスチナ側の猛反発を受けて拒絶された。もとよりアメリカの大統領選挙をまじかにしたトランプのプロパガンダに利用されるに違いないと予想されていたことではあったが、領土問題で改めてイスラエル・パレスチナ両国の現状の難しさを浮き彫りになさしめた。

  パレスチナ自治領区に一方的に入植したユダヤ人の土地の領有を認めるといった事案、ユダヤ人による入植地をイスラエル領と認めることは、パレスチナが許すはずがない。それがわかってて敢えて発表するには、トランプのイスラエル寄りの政権を強く印象付けることによって、在アメリカのキリスト教支持者を集めるための宣伝に過ぎないと揶揄されている。世の中には身勝手な人間が多く跋扈している。トランプも、プーチンも、ネタニヤフも、その一人である。出入国管理法違反でまんまと逃亡したゴーン被告にいたってはなおさらである。だからトランプもそうである、こんな身勝手で軽薄な提案では、アメリカの仲介者としての貫禄、威信を傷つけるもので何の意味も感じない。

新たな第三者機関で以て、両国の仲介が国際社会から広く信任される者が選ばれないと結論に近い建設的な提案は持ち出せないのではないだろうか。 早い話が、堀江忠男早稲田大学名誉教授が口癖のように云ってらした言葉、「真理は単純にして平凡である」として見れば、 小生が仲介の役に出て一発、一刀両断のもと、公平にさばいてやってみるかと思わないでもない。  1月31日

令和の世代も、難問付きか

   踏んだり蹴ったりの、満身創痍の中国である。景気減速に見舞われる中国に、追い打ちをかけられている米中貿易戦争である。漸くそれに収束の見えてきたかと思いきや、今度は中国湖北省の武漢市に発生した原因不明の新型コロナウィルスの蔓延で、悲鳴を上げている。之だけを見ていると、習近平が可哀そうで、気の毒になって見ていられない気持ちである。がんばれ習近平と、激励したい。深刻な事態は中国だけに収まらない。まさか武漢発、世界的な株式急落、世界恐慌なんてことはないだろうと思うが。サーズの時とは、経済の世界規模、人と物品の移動、交流は格段の差であるから、そうしたことの制限や中止といった事態には、最大の注意を払うべきである。原因不明のコロンウィルスの病状だけに、中国にかなりの感染者が発生したとみてよいし、人とモノの流れが中国から世界に通じている世界のスキームだから、武漢からウィルスを持ち込まない対策が必要である。

   旧正月を祝う春節の連休に入った中国で発症したこの病魔。早くから公共関連施設の活動停止を含め、人口の移動を出来るだけ中止し、感染の拡大を防ぐ中国の武漢は、街が事実上の封鎖状態である。しかしながら、感染者の拡大は中国全土に及び、世界各地にも及んでいる。今日現在、日本国内の感染者は17名という。発表によると、中国では感染者数が1万人に及び、死者は147名という。こらからの発表が注目されるが、おそらく感染者は五倍から六倍のスピードで拡散されるだろうし、死者も収容と治療が不備だから発表される数字の十倍ではないだろうか。発熱、嘔吐、肺炎などの症状の出ない感染者がいるので発見しにくく、感染のさらなる拡大につながる危険性がある。拡大の影響は、徐々に広がってきている。

  WHOは今日、新型コロナ肺炎に関し「緊急事態宣言」の発動に踏み切った。国際社会が共通の認識のもと、この難病防止、蔓延防止に一致して取り組み、解決に弾みがかかれば幸いである。   早急な治療薬の開発、ワクチンの製造の見通しなど、緊急課題の解決が望まれる。隣国の日本は、中国に不足する物資の援助など、できる限りの支援が望まれる。 

そして今日、英国のEUからの離脱が決まった。キャメロンの思惑が外れ、愚かな国民投票の結果、英国の分断は深まった。三年七か月の騒動の後、英国の船が漂流していくか、しっかりした舵を取って航海することができるか。いまだ大英帝国の亡霊を引きずって、荒れた航海をこの先続けて行かざるをえまい。 英国人は第二次大戦終結後において、チャーチル首相の云った教えを忘れ切っている。愚かとしか言えない。 
   狼藉の放蕩息子が去った後、EUは結束して創立当初の理念を掲げ、初期の信念を堅持し、経済的力を発揮して世界秩序を維持していってもらいたい。1月31日
  
         

社団法人 昭和経済会
理事長 佐々木誠吾


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