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vol/17/2
剛腕のトランプさんに批判続出 さはされど そしてゴルフ親交
矢継ぎ早に打ち出したトランプ大統領令に、囂囂の批判が続出している。強力な効果を発揮して、内外にトランプ外交を打ちまくっているが、閣僚の人選がはっきりとまとまる前に、聊か功を焦りすぎた感がある。熟慮を欠いた最近の性急な発令、命令に周辺は辟易してきた。持ち前の性格とは云え、少しはしゃぎすぎである。折角考え出した政策も時と所を誤れば、混乱を助長し不安をあおる結果になって、トランプ政権にとって決して好ましいものではない。標榜する改革は既定の路線であるからいいとしても、改革には大手術が必要で、はたから見ると誇大な行動に見えるが、大時代の到来を兆すもので致し方が無い。国内は依然として反対デモが起きており、国論は真っ二つに割れている。それと云うのもオバマ政権で行ってきた内外の政策が、トランプ氏には気に入らないようである。国内は兎も角、対外的には昔の野蛮な時代だったら、意見の違いで対立しドンパン始まってすぐに戦争である。幸いにして、そうした前時代的世界は遠のいた。アメリカの打ち出す新政策は、良し悪しであるが、トランプ政権がアメリカ国民の選挙によって生まれた現実を、厳粛に受け止めるしかないだろう。その上で我々は現実となった今日のアメリカを冷静に受け止めて、これからの実現可能な対応を模索していかなければならならない。分断された国民の意志は激しさを見せつけて、不安である。とは云えもっとも本人は思うところがあって彼なりに真剣になってチェンジ・ザ・ジェネレーションの気迫に迫り、大胆に外科手術を試みているからである。
しかしながら奇才、天才の大人物の登場であるがゆえに、少し落ち着いて周囲の状況を見ながら政策を進めて行ったらどうだろうか。精力的で馬力のあるところは頼もしさがあるが、じゃじゃ馬ならしの茶番劇になってしまってはあまりにもお粗末である。我が日本の強力な同盟国、アメリカの命運を動かして行くトランプ大統領の言動の一つ一つが心配である。政権発足後に早々とけつまずいてもまずいし、少し落ち着いて政権運営に心してもらいたいものである。時代的意義を背負って登場した、とみる方が適切である。今は大変革の助走段階である。ゐや助走の準備と云って云い。トランプ政権と、トランプ大統領の使命と成果を最大限に求める所以でもある。
これから四年の任期を控えているし、本人が八年やるつもりだとすればなおさらである。急がば回れである。従来にない奇抜な発想と、果敢な取り組みは、内外のこう着した状況を打破し、大改革への突破口として必要であるが、目下は保護主義、孤立主義にありがちな疑心暗鬼が先行している感がある。
早々に会談して息の合った米英の、トランプ・メイ首脳会談でも、軍鶏が睨みあって握手しているようなもので滑稽である。前政権が構築してきた歴史的レジームを、すべて否定して新しいエネルギーを培おうとする考え方は、それなりに是認されてしかるべきである。それが余りに極端だと革命に等しく、民主主義的な政権移行に資するものでなくなってくる。その弊害は国民に直接跳ね返ってくる。革命的な変化を持とうとするトランプ政権に対しては、日本政府もトランプ政権と、彼自身の出方に細心の注意を払う必要がある。戦略に長けたトランプ氏が、理想主義者の安倍さんに得意の絡め手で挑んでくる可能性も無きにしも非ずである。二人の席で安倍さんが緻密に丁寧に説明して、理解する彼ではない。直情型で攻撃的だから、その作戦に乗ってしまうのではなく弾を受けとめて撃ち返す雅量が必要である。トランプ大統領の登場した今日のアメリカで、トランプ殿には偉大な使命を自覚して、少しでもアメリカ建国の精神である、自由と平和、寛容と和解の精神を、心の隅にでも持っていてほしいのものである。
以下にしるした私の[大和ことばの和歌]は、一首々々がそれぞれ独立した大きな課題を包み議論を喝破しているものである。従って一首を取り上げて論じれば、論文の何ページにも匹敵するものなので、味わって読んでいくとかなり充実したものと理解されるはずである。
見習いの期間があっても然るべし天才トランプに慣らし運転を
新風を吹き込む奇才天才の類ひの歴史を変える益荒男
オバマ氏の成果を全て否定して新たに一よりこれを始むと
選挙中公約したる政策を有言実行に果すトランプ氏
信念に基くトランプ政策の逆風に立ち世論を二分し
様々に打ち出すトランプ政策の大統領令てふ強力な武器にて
日本を名指しに非難すトランプ氏誤認に基づく点もありけり
日米の固いきずなを基いとし対中政策に臨む政権
中国の海洋進出に危険あり日米同盟がこれを阻止せん
中国の経済停滞の深刻に瓦解のもとに揺らぐ世界は
トランプのアメリカ政策に大変化素早き対応の日本政府は
新しき政策により世界地図大きく変わる良く向きを変え
トランプ氏に大きく期待する点も膠着状態の世界政治に
移民規制より銃規制を強化してアメリカ国内の治安安全を
国内の銃の氾濫にアメリカの治安悪化の温床のもと
日本の社会治安を範として世界が見習ふ点のありしも
アメリカの富と力を乱用しやたら連発の大統領令
奔放なり米大統領の地位につき世に怖きものなしと思はば
大変革時代の到来に心して我らも心備へ生くべし
トランプの政策手法の良しあしを問ふも難し日の浅きゆへ
極寒の夜空に光る満天の星は北斗を軸にめぐれり
気を鎮めたまには宇宙に目を転じ気宇壮大の思い抱かん
トランプが吐く一言に一憂すその責大と肝に銘じて
理念なき人が政治の地位につき何を目的に何をせんとや
トランプの睨みに会いて白旗を揚げて陣門に下るビジネス
説き伏しも効かず早々とTPP離脱表明に諦めの体
メキシコの境に壁を作る事この大統領令に署名のトランプ
メキシコに万里の長城を築き上げ満悦至極のトランプの顔
長城の壁を貿易にも築かんと勝手をごり押すトランプ外交
乱世こそ超大国の道示し世界を平和にまとめ行く術
我々は超大国のアメリカの傲慢手法にあきれ果てたり
冷静になりて前途を進むべし保護、孤立主義の落とし穴にも
難民を招く内戦を終結すこれぞ惨状の解消にあらん
豆まきに鬼を演じる童らの愛らしさゆへ豆を当てざる
豆まきに矢鱈に邪鬼のあまた出で世の怪しさも確かな
威嚇してひるむ相手の弱点を突くトランプの外交術なり
日本の暴力団の組長の恫喝に似たトランプの声
トランプを初めプーチンに習近平、鬼にも似たるいぶかしき人
プロレスのトランプ選手と柔道のプーチン選手の試合見たきも
安倍さんの努力虚しき当座にてきわめて悪ろき相手なりせば
戦争の末に得たりし北方の領土と述べて恥じぬプーチン
占領し得たる北方四島の領土と云いて憚らぬひと
戦争の勝利の結果手にしたる今やロシアの領土なりしと
プーチンのよそうどおりに豹変す北方領土の返還交渉
流氷の寄す北海の厳しさに北方四島のけふも晒さる
思い出す藤原弘達の達観に北方領土の今を見据えて
温かき春の日差しに物思ひに耽るときのも政治家の顔
トランプの移民規制は無謀にもむしろ世界の反発必至
経済の内需拡大に経済界もろ手を挙げてこれを迎へり
日本の企業に的を射て攻撃す例えへばトヨタ・ソニーなどなど
就任後トランプも未だ日の浅く試行錯誤の途上にもあり
株式の兎にも角にも上昇すこの世は明るき兆しなれると
水仙の固まりて咲く庭の辺に同じ丈にていとも床しき
ひともとの花をかざして世の人に愛和のこころを広め行かまし
矢継ぎ早や大統領令に署名して物議をかはす時もあるべし
うなる程金を持ちたる日本のあの時金で買っておればと
厳寒と過疎の四島に投資せる企業の果たして出でて来るかや
懸念さるロシア統治の占領地日ロ共同経済なるもの
有能な安倍氏に欠点の二つあり期待過剰の外交課題に
政策に北方四島の返還と北朝鮮の拉致の問題
安倍さんのと東西南北走り抜け国益のため身を楯として
トランプはアメリカ第一主義を云う安倍さんに忠言す健康第一と
北鮮のミサイル開発と中国の海洋進出の先の危ふし
安倍さんの意気込みに尚虚しさを政策転換の時期を探るも
大統領就任演説にトランプの衝撃走る内外諸国に
TPP離脱を宣言す冒頭に日本の戦略見直しの要
トランプの米国第一政策に既存の秩序の崩れゆくさま
トランプの形振り構わず保護主義に既成政治の崩れ行く音
大国の自国優先の政策におののく中小の脆弱国家は
以下三十首 二月一日
書き初めに文宝四宝を取りそろへ一の一字を書きてめでたき
掛け軸を掛け替へて我が初め書きをしみじみ眺む墨のあとかな
新しき藁の匂ひの八畳の間に鎮座して黙想の春
瑞雲に天つ衣をひるがへし匂ひ放ちて舞へる天女ら
咲き放つお花畑のひろびろと広ごる上を舞へる天女ら
豆まき
今日は豆まきである。私は出勤前に家内と二人で豆まきを行った。豆まきは通常夜に行うものであるが、成田山新勝寺でも朝から新横綱の稀勢の里などが縁起よく、豆まきを行ったりしているの。この時の炒り豆は、噴くだけを実に包んでまかれているので、お参りに来た善男善女はその豆を懸命になって掴んだりしている。朝からの豆まきはそれにならって拙宅でも行うことにした。理由は他にもある。帰宅してからだと時間の次第で出来なくなってしまうかもしれないし、闇にまぎれて拙宅と庭に鬼がうろついてしまうのも困ると思ったからである。
旧暦でいくと、豆まきの節分は、立春の前の日に当たる。立春は2月の4日、季節の始まりを意味する。つまり元日である。従って豆まきの節分は今でいう、年の大晦日に当たる。意味合いは大晦日に除夜の鐘を撞くのと一緒である。同時に節分は、大寒の最後の日である。この日は、冬一番の寒さを記録する。寒さはこれを峠に、この日から毎日が春めいて行く。日差しはきらきらと明るく輝き、蕗のとうが冷たい土をかき分けて頭を持ち上げて来るし、つくしが浮かれながら顔を出してくる。
節分のこの日は、冷たい風の吹く朝を迎えた。仰いだ空が、青春の日の様に真っ蒼に輝いていた。寒さが肌に染みてきりりとした気分である。心なしか節分の今日は、早朝の寒さが次第に和らいで、快晴の空が輝きが、春の足音となって近づいてくるようである。炒り豆のおはいった一合升をもって、家内と一緒に豆まきを始めた。家内が窓を開けて、私が豆をまくという役割分担である。家の一階から二階へと、部屋の窓と云う窓、引き戸と云う戸口の開放部分を開け放ち、元気な声を出して豆を私がまいて行った。窓の外に向かって撒く豆が、青ぞらに向かって飛んでいくさまは春の季節そのものである。ヒヨドリがさえずりながら豆の後を追っている。鬼に当たらずにヒヨドリが加えて行くのも変である。撒いた豆の幾つかは、目に見えぬ邪鬼に当たって、一目散に逃げて行く鬼どもに、私は追い打ちをかけて豆を投げつけた。豆は部屋の中を打ち抜けて外に向かって鬼を追い払っていく。追い払った後は、家内が即座に締めたりしてくれた。
やる前は何かしら躊躇していたが、大きな声を出して撒いていくうちに、それが自然に様になってきて愉快だった。寝室では部屋の端から窓にめがけて大きく振りまいた。というのも最近夢を見ることが多く、得体のしれない人物が出てきたりするので、それを念頭に余計に豆をまいておかわりしたくらいである。世の中には変な奴がたむろしているから、隙を与えないようにスライダー気味に豆を投げてたりした。「福はうち、鬼はそと」と大きな声を出しているが、お隣さんとの距離が広く広がっているし、樹木で音が拡散されていくこともあって、一向に気にならないし、迷惑をかけたりしないで済んでいる。自画自賛するわけではないが、福は神様からたくさんいただいて感謝しているので余り欲張ったりはしないが、鬼はそうでもないような気がする。かっていた鬼がまたぞろ現れたりして、隙をついていたずらをしないとも限らない。だからこうした風潮が連綿として受け継がれてきて、一種の警鐘を鳴らしているということにもなる。善人が集まっている社会に住みたいと思う野は誰しも同じである。鬼の追い出しに夢中になって、今年も豆をまいた次第である。
世のなかには鬼が沢山うごめいている。その鬼とは、人間それ自体であるのと、人間が撒き散らす災いである。災いを撒き散らす鬼、つまり人間というのは、自分のしていることに気付かないでいることが多いから始末が悪い。だから季節の節目に邪鬼が生まれやすいと云うので、その前に追い払うのである。また豆、魔目から転じて魔滅とも言っている。自然災害もそうだが、無病息災を祈る、私たちの願望を満たしてくれるように、神様に祈る素朴な行事である。
世の中が荒んでくると、鬼どもがうごめいてくる。その逆もある。鬼どもがうごめいてくるから、世の中が荒んでくる。 彼らは善人に災いをもたらし、人間を不幸にする元凶である。悪人を鬼に仕立ててみると、もっとはっきりしてくる。炒り豆を以て庭に出てみると、木の陰に隠れている鬼を見つけた。家の中で豆をまいて災難、厄難を完ぺきに打ち払った後、庭に出てみて見つけたのである。災難、厄難を背負って戸惑っている鬼どもが、庭の木の影に隠れて、旦那の打つ弾を避けてこらえているのである。私はここぞとばかり、升にあった入り豆を、隠れていた邪鬼どもに投げつけた。炒り豆で射止めてみたが、あわてた邪鬼どもは、炒り豆の弾を浴びながら庭の塀を跨いで、喚きながら慌てふためいて逃げて行った。塀を飛び越えて行くとき一瞬に見たが、赤い褌を締めた男・極道者、 赤い腰巻をまいた女・魔女、何れもどこかで見たような奴らであって、人間に化けて悪さをしに入り込んできた奴らである。 いづれも赤い下着で一物をかくしている。 赤鬼だった証拠である。
いり豆を食らった悪童たちは飛んで逃げて行ったが、証拠をつかんでいるので、いづれ立証して書類送検してやろうと思っている。そうでもしないと拙宅はお祓いを済ませて邪鬼どもを外に放り出してさっぱりしたが、逃げて行った鬼どもが、今度は他人の家に忍び込んで悪さをしないとも限らない。近所迷惑である。核の拡散、否、悪の拡散である。放置しておくと犯罪予備軍として培養され、再び拡大して悪事を起こすに決まっている。最近の報道の人気番組でもてはやされているドテウテや、トランプのどすの利いた恫喝でも効きそうにない。トランプがメキシコとの国境に塀を築くのと違って、扱いが難しい。ヒスパニックやバクテリアでもないし、目に見えない悪童どもだから、豆まきに使った入り豆が一番である。戦争ではなく、平和的手段で決着すべきだ。しかし彼らには良心なるものが無いから、平和的に話し合っても通じる奴らではない。こうしていると悪童どもの赤鬼の顔が浮かんできたようである。話は飛んでしまうが、このところ毎日のようにトランプ大統領の話題で持ちきりのテレビ新聞である。世界のマスメディアもし然り、知らぬうちに飼いならされて、保守主義が蔓延し、イギリスではないが各国の指導者が真似をしたりして、トランプ氏に似てきて勝手な政策を強行する滅茶苦茶な時代が来たりしても困った風潮だと危惧するのである。逆風もどこ吹く風の馬耳東風、泰然自若の風の堂々たる風格、口数多いのは正直なところ、次第に真価を発揮していくだろう。
今日は、核実験をしたり、海洋進出を図る、北朝鮮や中国を天敵に見立てたマチス国防長官が来日した。おりしも日本では豆をまいたりして鬼退治に躍起だが、さしずめミサイル発射をしたり、勝手に海洋進出を図る国を名指せば、そうしたところが鬼を演じていることになる。 マチスさんは今のところトランプ親分のツウィッター発信を補完して冷静であり、現実をよく見て、幸いなことに親日的である。トランプさんは今度は連発する大統領令に、中でも移民規制、指定した国からの入国禁止令などについて州の司法長官が反発して裁判沙汰になり停止命令が下った。各方面に大きな被害をもたらすことが分かって反発を食らい、名誉ある米大統領の権威失墜で困った話である。何とかうまく話をまとめてもらいたい。成田山新勝寺での豆まきは、福はうちの連呼で終わっている。 拙宅の豆まきも性善説を唱えて それではもう一度、 福はうち、福はうちと! 2月3日 続
立春
春はあけぼの やうやう白くなりゆく山ぎは少しあかりて むらさきだちたる雲のほそくたなびきたちたる。
枕草子の初めに綴られている、艶やかな文章である。のどかに、春の移りゆくさまである。これに続けて私が随筆を書いて、短歌同人誌・淵209号のあとがきに書いた。今回その文章を、同人で写真家の杉村さんが目にとめられて、うららかに光る富士の霊峰の写真に、私のその文章の一部を重ねて作品を制作されて送ってきて下さった。富士山を主題にして春の光りの溢れみつる、一枚の絶妙な作品である。写真は水彩画の様に、白と藍色に染め抜かれて清冽であり、詩的な作品に思わず溜め息をついて、家内と一緒に鑑賞していた。家内は早速、名古屋に在住の杉村さんに電話をかけて御礼を伝え、作品について感想を述べていたようである。昨日は節分である。家内と一緒に豆まきを行ったところ、直ちに上記のような文章をホームページに載せる結果となった。明けて今日は立春である。春を満喫できる穏やかな、温かい一日に恵まれている。
この時期にふさわしく、広々と広がる春の青空に向けて矢を射るような、タイミングよく的を射止めた杉村さんの楽しい会心のお便りである。おかげで私たちは、今日のこの立春の穏やかな日和を爽やかに味わって過ごしている。頂いた写真は次号に発行される昭和経済に掲載して、各位に楽しんでもらいたいと思っている。
やはらかき日差しのこの日春たちて眩きまでに変りつるかな
野に山に春の兆しの濃くなりて春風駘蕩にこころおどれり
なにもかも順風満帆に打ち過ぎて気の持ちように晴れやかなりし
諭されて鍛へんこの身このこころ喜び跳ねて我が道を行く
今は世の注目を浴びトランプの打ち出す策に踊る経済
駆け引きに長けしトランプ流の交渉に立むかふ首相の意気のあふれり
ニューヨーク株式上昇二万ドル台を固めて頼もしかりき
陽だまりに咲く水仙のそろひ立ち同じ丈にて風に揺れをり
打ちそろい立ちて咲きをる水仙に春のひざしの揺れてそそげり
立つ春の光みなぎる野に出でてつくし摘む日の恋しかりけり
つくし摘む野べにあふるる春の日の光りに妹と日なが過ごさむ
温かき春の日差しに浮き立ちてこの喜びをいかに歌はん
陽だまりに咲く水仙のなごやかに皆すがすがしきに揃ひ立ちけり
ててははにけふ立つ春を告げて皆ほほえみそろふ昔しのべり
名を問はば親しき人の夢に出て花もて追ひし川の岸辺を
水郷の佐原の里を訪ね来て潮来船頭さんの調べゆかしき
ふるさとの山川遠くかすみたちほのかに聞こゆわらべ歌かな
妻の手をたずさえへ共に登りこし長尾峠に春たちにけり
やはらかき春の日差しはこの日よりひときは光り目にもまばゆき
富士が嶺に光る白雪かすみたち眺むる果てに春は来にけり 続 2月4日
安倍トランプ会談の大成功 日米安保の確認
アメリカを訪問中の日本の安倍首相ら首脳の一行は、ホワイトハウスでの会談後、席をフロリダ南部にあるトランプ大統領の別荘にうつした。そこでゴルフを打ちながらの和気あいあいの会談をこなし、一行は今日帰途に就いた。会談には麻生副総理兼財務大臣、岸田外務大臣らが随行した。そして日米同盟の結束のゆるぎないことを確認して、共同声明を発表した。信頼関係に基ずく日米関係を盛った簡潔明瞭な文言である。貿易、為替など、選挙中と大統領就任後に至るまで日本を名指しで激しく批判してきたトランプ氏であるが、会談ではそうした懸案事項については一切触れられることはなく、意見の相違を避けて専ら両国の同盟関係のこの先も、強固に維持されていくことの確認にとどめた感じである。
経済、産業問題については、今後関係閣僚との間で逐次交渉推進していくこととし、それらは一先ず先送りとなった。協議については日本からは麻生副総理兼財務大臣、アメリカからはペンス副大統領がそれぞれ立つことになった。日本にとっての確信的成果、その基本は両国のゆるぎない同盟関係の再確認であり、例えば尖閣諸島については日本の施政権下にあると明言することが出来た。中国に対して一定の抑止力を与えることになえる。施政権の及ぶ範囲となって、安保第5条の適用を受ける事とした。固有の領土であると云い切っていないが、しかしこれは大きな成果である。兎にも角にも安倍首相とトランプ大統領との間で信頼関係を深化させることに主眼が置かれ、無事に当面の処理が出来たことは大成功であった。
アメリカでも最高のリゾート地、フロリダのパームビーチを望み、お互いに胸襟を開いて話し合えたことは意義深い成果であった。両者とも、特に安倍さんに至っては前歴を辿れば矢張り商社マンだった一時期がある。簡潔明瞭、ビジネスライクに事を片付けてから世界を取り込んでいく手法も選択肢として大いに結構である。トランプさんにしては、従来の世襲的、特化された専門的職域としての政治家から離れて、全く異色の政治家の登場であって、新感覚主義の台頭と云っても言い過ぎではない。世界の政治地図が大きく塗り替えられていくきっかけでもある。対中、対ロ、対EU,対アジア、対中東と云った地域での力学的均衡の破壊と新構築となって出て来ることであろう。言うなれば新しい歴史的流れである。それに対応して震源となっているアメリカ新政権と素早く接触したことは意義深く、将来を展望して有利に立つことが出来た。日本の置かれた状況も大きく変容していくはずである。素早く日米間の問題意識を共有したことは大きな成果である。
*
快心の振りに白球は青空に日米会談の安倍の心境
日米の基本政策の大筋を確と認める両国首脳は
結束を認めて堅き同盟の安保を含む日米両国
常夏のフロリダに吹く薫風に日米同盟の思ひ確かに
フロリダの別荘にて会ふ両首脳安倍トランプの友好の笑み
白球はコース真中に打ち飛ばし互ひに切磋琢磨の仲に
経済はのちの交渉議題にてまずは同盟の基礎を立てんと
日米の共存共栄が範となし世界の平和と栄え招かん
ニューヨークダウ2万台に連騰の暴落予想に反し連日
日米の経済大国の首脳らの和む会談に指針明かさん
共栄の道を探りてお互ひの理解を深む日米会談
常夏のフロリダの地に両首脳ゴルフ三昧に名案を得て
政治家に無きトランプ氏の感覚と才知、才覚に新味覚へし
公正と信義に立ちて日米の経済発展を築かんとすや
雄叫びの保護主義、孤立のトランプをなだめて諭す安倍のかしこき
この度の日米首脳の会談の共存共栄の世に範とせん
確執す諸国対立の輪にいりて攪乱戦法に真の収束を
アメリカの内需拡大を好感し連日高値のユーヨーク株式
目新らしトランプ政権の政策にアメリカ市民の熱き支持層
従来の政治思考より抜け出して新規の道を歩むアメリカ
民主的選挙に依りて選ばれし大統領にて兎にも角にも
行政の暴走を阻むアメリカの三権分立の健在なりし
アメリカの動きに旧態政治像おほきく変はる兆し見えて来
逆風も強く吹き寄すトランプの逆手を捉え邁進すべし
新しきトランプ政権に起きがちな失速を避け堅き人事を
日本に重大な安保政策に両者合意に達してや良し
中國もロシア、EUもアメリカの変化の力に気づき始めり
政治的勢力地図も変容すダイナミズムのアメリカ政治に
トランプの自国第一主義もよし日本も同じく第一主義にて
お互いに第一主義を標榜しウインで二国の協議なるべし
安倍首相トランプ大統領の会談の大成功裡に了し安堵す
満面の笑みを湛えて両首脳同盟結束の確認を得て
日米の国と民とが相和して世界を丸く収め行かんと
長老の麻生財務大臣のゐながらにして権威示せり
上手くいったゴルフ会談
フロリダの薫風に乗り白球の青空高く打ち飛ばしけり
トランプと安倍とのゴルフ競演に親しく成果を喜び合へり
白球を打つ両雄の爽快にフェアウエイを行く姿頼もし
両雄の打つ白球は空高く孤を描きつつスコア伸ばせり
お互ひに距離を飛ばして打ち放つ球はグリーンに確と乗せけり
ホールインワンとはいかずとも着実にグリーンに乗せてパーで行くなり
アメリカのダイナミズムの奔流に世界諸国が熱く注視す
私ならどじょうすくひをやって見せトランプ陣営を爆笑させても
この度の日米会談は信頼のもとに同盟の絆深めん
いざ会ふて見ればおほらかなトランプの機嫌に触れて分かつ友情
様々な懸念をはらひお互いに信を築きて共栄の道
手際よく日米首脳会談の成果を収め凱旋の旅
兎も角も波乱を避けて穏便に懸念払しょくに勤むこの度
快晴の大空を行くジェット機の大なる使命を担う安倍氏よ
日米の共存共栄を図りつつ世界平和の道を探らん
両雄の日米共同記者会見簡潔明瞭にていとも爽やけき
会談後成果を述べる両雄の簡潔明瞭に全て帰すなり
喜びの声を上げよと詩編にて神に仕へし我ら今在り 2月11日
兎に角、日米会談の成果を喜ぶ
その後に於いても、何かと物議を醸しているトランプ政権の政策と運営である。しかし次第に時局認識を以て、トランプ政権は持ち前の能力と才覚を発揮してくることであろう。しかし選挙中に公約した、異端児トランプ大統領の基本政策は一向に変わっていない。幸いなことにトランプ政権発足後のアメリカ国内の経済の指標は,その後も良好に推移してきている。トランプ政権に対する世界の不安な人気もまだ収まりそうもないが、人のうわさも何とやらで、ひところのアンチ・トランプのデモ騒ぎの方は若干鎮静化されてきているようである。しかし攻撃的な性格は抑えようがなく、余計なことを云って物議を醸すところがある。然るべき椅子に腰かけて机に向き合った以上は、それらしき姿勢を取ることが肝要だ。饒舌を避けて冷静を取る事、即ち大統領に素質を問われるところである。注意することだ。
そうは言っても、さすがはアメリカであって大きな地殻変動の後の地域の治安も良好だし、社会情勢と動向は良好に進展しつつある。何しろ従来の政策を大転換しようとするトランプ氏の登場ゆえに、一時の困惑は致し方ない。現実的に見てトランプ政権下の今のアメリカについては、我々は一喜一憂してみても仕方がないこと。そうだとすれば今のアメリカが不安要素をため込んでいくことが良くないことであって、願わくば選挙に勝って実現した共和党政権が初志貫徹、独自の政策遂行に邁進してもらいたい。そして選挙によって民主的に、公正に選ばれたトランプ政権の安泰と強靭さを希求してやまない。 2月17日
トランプと安倍会談の成功す兎にも角にも和気藹藹に
ドライバー・ショットは高く空に飛び距離を伸ばしてフェア・ウェイに
豪快に振るドライバーの両雄に共存共栄を堅持の日米 2月17日
連騰してやまぬニューヨーク株式
トランプ大統領の登場で、驚くほどのニューヨーク株式市場の連日の上昇様相である。トランプの画期的な経済政策を予想し、期待し、一体どこから膨大な資金が市場に奔流してくるのか、驚きを禁じ得ない。アメリカ経済の力強い潜在力と、政策運営がかみ合った結果を象徴して、資金の動きは期待に満ち満ちている。アメリカ経済史の中で30年来の高値を更新して驀進中である。ダウ平均が連続で最高値をつけたのは1987年1月(12営業日続伸)以来、約30年ぶりだ。バブルは怖いが、着実な裏付けがあればバブルとは言い切れない。しかし事は相場のことゆえあまり力を出し切って短命に終わってしまっても惜しいような気がする。ひと休止してから再スタートして、息の長い持続性のある相場展開に持っていきたいものである。そうするうちに新しい世界の展望が見えて来るのではないだろうか。このままの勢いを見ていると、いつかはしごを外されたら大変だと、逆に恐怖心すら生じてくる。バブルの塔を築き上げているのでなければ幸いと思うほどであるが、先にも申した通り、アメリカの国力を顕在化してきた過程であってもらいたい。今も日本時間で11時半から始まったニューヨーク市場をインターネットで開いてみたら、30ドル以上も高い。私はつい十日ほど前に胸を躍らせながら、2万ドル台乗せを果したと書いたばかりである。2万800ドル台を記録している。ともあれ相場のことは相場に聞けで思惑先行の世界である。行き過ぎないように持続性を保ちながら、相場の堅調が民間経済に良い効果を齎していくことが重要である。トランプ氏が大統領選挙に勝ったその日から連騰を続けているようなもので、これほどの資産効果は聞いたことがない。 2月23日
トランプ政権による大幅減税への期待から、ダウ平均株価(30種)は前日比34・72ドル高の2万810・32ドルで取引を終え、終値の最高値を10営業日続けて更新した。
今朝の地下鉄に乗りながら読売新聞の記事を読んでいた。ムニューシン米財務長官が米CNBCテレビに対し、「8月までに税制改革法案を成立させたい」と話したことで、法人税や所得税の大幅減税が早期に実現し、企業業績を改善するとの見方が広がった。この結果ダウは一時、2万840・70ドルまで値上がりし、取引時間中の最高値もつけた。ただ、税制改正の権限を持つ議会との調整が難航するとの見方もあり、上昇は限られた、との論評である。大きな指導力を発揮するトランプ政権にとったは、議会を説得して協力を得る力は持っているに違いない。ここは賢明な判断で、トランプ政権が生まれた意義などを忖度して、市場の期待に応えてもらいたいものである。思いつくことは、公約した政策を具体的に実行していく迅速さである。議論しているだけではだめなのであって、日本でも見習うべきことだと実感した。
トランプ大統領が発動する大統領令について、強権的な姿勢で対外的に不満が昂じているが、矢継ぎ早に発動すと云っても国内的に改革を推進していることを見落としてはならない。規制緩和を進めるため、各省庁に規制改革の担当官を置くよう指示ことを行った。トランプ氏は、米国内の企業による投資や雇用を増やすための大規模な規制緩和を公約してきたからである。積極的で素早い行政手腕に驚く点がある。
保護主義政策、アメリカ第一政策を標榜するトランプ政権では、今までのように、ニューヨーク株式の上昇に連動して、直ちにこれが日本の株式上昇につながるとは限らない。極端に言えば、今の状況ではフォードが上がれば、トヨタが下がると云うことだ。アメリカでは国内産業の育成に重点が置かれるわけだから、外国企業の締め出しであり、貿易立国の日本にとっては立場が悪くなる。アメリカ国内の雇用を伸ばし失業をなくし、低所得者層を失くしていくこと、そしてバイアメリカンであって、言うなれば地産地消であって、孤立主義に近い。外部を排除して国益を守り、アメリカを強くしていく、これがトランプ政治の政策である。従ってソロバン勘定だけでは歯がたたない。一国の株式水準は、その国の国力を示して余りある。トランプ大統領の誕生で株価は連日のごとくン驀進中である。資本主義経済にとって、仮に短期的であったにしても良いことであり、次のステップへの一段となるからである。しかも今回ははしゃがずにじっくりと上げてきているだけに、本格的である。二万円台に乗せてさらに上昇し、仮に大統領の国会演説を以て風格の演出に成功すれば、トランプの実力は加速し、安心感と、信頼感の増幅でさらに上昇していくに違いない。
目下は国会演説でトランプの過激な弁舌が収まって軌道修正されるようだと面白い力強い相場展開になっていくだろう。それは政策と共に国力の発揮に繋がってくる。トランプ効果は着実に発揮してきている。彼の斯くされた実力と見て佳い。アメリカ第一主義を掲げる政策には、日本の輸出企業はかなりの打撃を受けるし、今後の政策転換も余儀なくされるが、こうした時には幸いにして、日本はレベルの高い技術力を発揮して、競争力を付けて行くしかない。それは逆に云って更に日本の国力を発揮して行くことになり、同時に日本国内のインフラ投資に資金を振り向けて、日本の国土の生産性を高めて行くチャンスにすることである。あるかないか分からない数字だが、1200兆円、否1700兆円とも言われる国民金融資産の新たな活用を促していくことが大切である。アベノミクスの第三の矢を射ぬくためにも、あらゆる選択肢を考慮して推進してゆくべきである。 2月24日
トランプ大統領の好評な議会演説
トランプ大統領の議会演説は、政策の実施に当たって穏健な弁舌に終始して、強力な米国第一主義の政策推進でその全容が具体的に示されたのを共和党議会の圧倒的な支持を始め、マスメディアからも好感をもたれた。CNNの世論調査では85%がこれを支持したと報じた。こうしたことを受けて日本時間の1日11時半から始まった二ユーヨーク株式市場は寄り付きから大量の買い物が入り200ドル以上の高値更新から始まり続騰である。トランプの人気は実際的であり期待する声が日増しに高まってきている。対立と分断を避け、信頼と融和を呼びかけたトランプ大統領の信頼度が、一般市民にも理解される有利な情勢がに増しに出来上がってきている。拙者の見方も的中し、アメリカ政治が、国内はもとより世界に混乱を齎さないことを期待している。
雨降って地固まる、訴えてきた政策と信念はそのまま置くとして、トランプ氏自身の性格と、反感を買うような毒舌を排し、穏健な言い回しを以て、選挙によって支持された独自の政策と信念を貫いて行ってもらいた。。 3月1日 PM11:50
社団法人 昭和経済会
理事長
vol/17/1
謹賀新年
おだやかな日和を迎ふ元旦に良き年となる兆し示せり
皆さんに与えられた2017年のこの年が、幸い多き日々に恵まれますよう祈念申し上げます。
お正月の間、東日本は雲一つない快晴に恵まれ、年末年始にかけて日本列島が概ね近来にない穏やかな日和を過ごすことが出来ました。激震が続く世の中が来るという識者たちの専らの推測ですが、これが良い方向に向かう動きであるとすれば、我々企業家にとっても、一般消費者にとっても千載一遇のチャンスであります。チャレンジ精神を以て立ち向かい、波に乗って行動する絶好の機会であります。但し戦争のない、激動の世界に突入するということであれば、リスクを装備して立ち向かう必要もありますが、自由人として期待を込めて大いに活躍する場面が多いのではないかと信じます。昨年十一月に、アメリカは既に劇的な変化を遂げました。そのアメリカで、異端児率いるトランプ政権が一月二十日から動き出します。大きなうねりが世界を、地球儀を巡りまわることでしょう。一喜一憂する事態が起こる可能性があります。攻撃的な政策に出て来ることが気がかりです。そうした時に我々は常に右顧左眄せず、確信を得た後は信念堅持を貫いていくことが肝要であります。私は今年の年頭の和歌に、 「初め書きに一の一字を太く書き一途の意志を示す墨あと」 と詠んで、筆をおろした次第です。
私たちは更に、日本としての独自の思想と世界戦略を強靭なものとして構築しなければなりません。国際社会は激動の年となりますが、酉年の干支にあやかって、それぞれが自己の才能と個性を発揮して大きく羽ばたき、飛翔する躍動の歳となりますよう、皆さん方が健康裡に奮励努力されますことを期待しております。そしてそれぞれの道に従って邁進し、日々充実した結果を収めて行かれますよう願っております。
公益法人・昭和経済会は、一月四日から活動を開始しました。伝統として標榜する不動の精神と目的は、当会の使命が公的、私的経済の平和的発展のために尽力することであります。今年は、上記の心境を以て、各位が大きく飛躍するチャンスと心得て積極的に行動して参ります。そのための確たる布陣を以て現場に臨み、会員各位への奉仕の精神を発揮して、賢明、的確なレベルを以て世の中の動きに迅速、果敢に対応していく所存であります。各位に、一層のご支援とご協力をお願いいたします。 一月四日
*
あかあかと燃えて昇れる朝日かげ筑波の山の碧き灯しつ
とろとろと燃えて落ち行く夕日かげ富士の高嶺の青き影かな
元旦の斯くも妙なる全天の光りかがやく大和まほろま
法界の隈なき空に我があがむ神のおはして澄みわたりけ
大根を抜く庭畑に飛び跳ねて赤きみみずの勢ひの良き
中天に飛ぶ白さぎの美しく東の青き空を指し行く
三日月に近くまたたく火の星の親しく寄りてほほえましきや
何かしら恋しかるべき火の星の灯る三日月に寄りそひし夜に
初春の夜空を渡る火の星の愛しく寄り添ふ三日月の影
満天の星のきらめく天界に神の臨みてめぐる星座よ
初め書きに一の一字を太く書き一途の意志を示す墨あと
赤々と燃えて碧天を昇りくる初の日の出を迎ふ吾なり
今年又諸事万象を和歌に詠み思ひの丈を常に記さん
*
三郎の元旦つれづれ俳句日記
初日の出良くぞこの地に生まれける
初日の出富士山近く輝けり
まほろばの海を渡りて初日かな
おめでとふテレビでゑまふ明子かな
一年の経済見通し初テレビ
経済に国の栄えや初テレビ
経済の波に破魔矢を握りしめ
注連縄を腹に括りて世に臨む
良きことは既に織り込む暮相場
初富士や今年大志を果さんと
言問を渡りて巡る七福神
隅田川光る川面や福めぐり
初日の出モーサテテレビ光りけり
孫の来て自由奔放歳明ける
足蹴りし孫と対戦初サッカー
政局もお伊勢参りの神頼み
安倍さんの汲む酒美味し除夜の鐘
経済の険しき予想年初め
麗しき国に生まれて初の富士
快晴の空美しきお正月
モーサテの今年も跳ねて初テレビ
株高の大発会が楽しみに
正月や笑ふ女房の艶めきぬ
殊のほか艶めきてをり妻の春
まほろまを照らして光る初日の出
健常に今年も生きん初仕事
餅六つけろりと食べて初の酒
十億円当たるぞジャンボ宝くじ
初夢に当たったジャンボ宝くじ
白金も黄金も積んで宝船
元日と日曜礼拝に恵まれて
福笑一族郎党大広間
寂しさも楽しさもあり年賀状
床の間にめでたく活ける八重椿
年玉を集める孫の枕元
陶潜の漢詩を読みて年迎ふ
酒を飲み悠然たるや富士を見て
福寿草三つ固まり咲きにけり
注連縄の匂ひ豊かに覚へけり
羽子板や羽を打たずに飾り置く
人のため世のため生きん初詣
一の字をひと筆おろし書き初めん
書き初めに筆を下して那智の滝
褌をきりりと締めて初の酒
興発の発奮の株荒るる暮れ
金屏風背にして久し初の酒
待合を人力車で行く暮れの歳
二割ほど株価上下す暮相場
トランプが火付け役なり暮相場
内外にトランプ旋風締める年
化けの皮剥がす女の恐ろしき
トランプの踊る相場にトランペット
切炬燵下で絡まる人の足
初恋の目を忘れずに歳新た
杉葉子青い山脈春の道
思い出は近くにありて若菜摘む
彼岸花悪女の顔の崩れけり
侘助や朝鮮半島地割れして
溝鼠議会に巣食ふ東京都
どぶ鼠巣食う東京歳迫る
侘助や朴政権の崩落す
金縛り五輪と豊洲の怨念に
千両と万両重ね歳明くる
総領が屏風を背にし祝い酒
初詣皇居参賀も枠に組み
松の木も凛として立つ初明かり
五葉松背に蓬莱山の謡初め
大根を洗ひて吊るす軒の下
大根を洗ひて妻とすだれ干し
若菜摘む庭畑に立ち日と月と
侘助や朴氏のひそひそ話して
晩年の顔霜枯れて慎太郎
艶めきて山椿かな小池知事
卒寿なり向ひの女の初笑い
歳明くる富士を仰ぎて第一歩
新玉の年を寿ぎ鐘をうつ
まほろばに光射したり明けの春
三井家の孫が礼して福の春
お向かいの卒寿の上の初笑い
安達氏の主が礼して年初め
元旦や晴ればれと立つ富士の山
元日の端山の雪の黄金色
元日の畑の畝に青菜立つ
一門の皆うち揃ひ福の春
羽をつく童の声や辻の先
御神楽に酒をふるまひ除夜の鐘
年明けて早や梅一輪の明るさよ
年越しのそばに弥栄をつなぎけり
餅ひとつまた一つ足し年を越す
餅を搗く杵振りかざす若旦那
晴天の続くふるさと春盛る
干し柿を吊るし田舎を味はひぬ
へんてこな顔作りたり福笑い
蕗の薹早や出でし日の慶事かな
注連縄の匂ひのすがし裏千家
畳替え匂ふ座敷は十二畳
注連縄の匂ひめでたき佐々木宅
庭畑の土の匂ひの新たなり
大根引赤きみみずの飛び出でて
蓬莱や雲より出づる富士の山
鉢苔の築山に咲く福寿草
龍凧にうなりを付けて泳がせり
正月の福神漬けの芳ばしさ
新年の来客ありて茶をたてり
蓬莱の掛け軸かけて部屋広き
床の間に置きし水盤福寿草
米粉の散る床の間の鏡餅
床の間にどんと置きたり鏡餅
不動なり我が肝っ玉飾り臼
お祓ひに杵振り上げて飾り臼
縄を締め土間に置かれて飾臼
福藁(わら)を束ねて祝ふ飾り棚
ふくさ藁多少敷きたり庭の中
年賀状年々歳々寂しけり
初競りの大間マグロに7000万
年賀状確かに人の所在あり
節料理変わらぬ味に旨しかな
書き初めに夢と希望と未だ書き
書初めに一筆たらし画龍点晴
孫二人大きくなりし竹の午
書き初めや一字を縦に那智の滝
鴨川を跨いで上がる奴っこ凧
五反歩の土を耕しおらが春
正月や田舎暮らしの元社長
獅子舞の後につく児の五、六人
おごそかに土間に置きたる飾臼
初芝居勧進帳に折弁当
橋二つ渡り七福神詣で
墨東の橋を渡りて宮参り
高崎の村の外れや達磨市
神棚にどんと置きたる福達磨
三味線が告げる浅草年の暮
どんど焼き炎の高き宮の屋根
金はなく心豊かに酉の歳
節料理四段積めば下は酒
快晴の空に真白き富士の山
にらみ合ふ日米貿易奴っこ凧
大空に文字くっきりと龍の凧
青空に龍凧の文字鮮やかに
富士やまに飛び付く夢や初の春
トランプも金のみでなく人の為
トランプに倣ひて飛翔の酉の歳
米政権期待織り込む株市場
自分のみアメリカ第一おらが春
トランプの脅しにフォード経営陣
花道を転ぶ役者の初芝居
折詰の寿司の匂ひや初芝居
厄払い先に婆あの青き鬼
トランプの一喝に屈す経済界
こづかれてあわやバレそな夢の秘話
豆鉄砲喰らひて覚めぬ初の夢
くそ婆に追われて目覚む暮の闇
白いばら華やぐ年賀と招きあり
宵のパリ欺く銀座初の店
大銀座カルチェ・シャネルの店明きぬ
年玉にルイ・ウ”ィトンの店開きぬ
戯言のぐにゃぐにゃむにゃむにゃ夢の内
石原の三途の川も渡りくる
毒を盛り三文役者跋扈の都
足もとで山賊に会ふ真昼なか
福藁に雀下り来て日暮れけり
トランプの厳しさ睨らむ経済界
トランプのやり玉に合ふ初芝居
トランプの恫喝喰らふトヨタ陣
輸出株危ふしトランプの春嵐
オリンピックやたら騒がず年の春
年賀状今年無き人如何かや
安倍さんの更に空飛ぶ酉の歳
鼾かく習近平の捨て案山子
賀状なき人の如何におはせしと
喧嘩凧上がるトランプと習近平
米英が偉大な国と雪しまき
メルケルが一人熟慮の冴ゆる夜
英国のEY離脱の蜃気楼
うたかたの夢に過ぎたる英帝国
鮭、にしん踊る銀輪北の島
かもめ飛ぶ港に鮭の相場立つ
景気よく値を吊り上げて年の暮
安倍プーチン会談に置く鮭と鱒
安倍プーチン話は引き分け二分割
富士を背により高く舞ふ奴っこ凧
紺碧の空のかがやく三が日
羽根つきや晴れ着姿の女学生
羽根つきの音に聞きほれ数え歌
食べて飲み歌ひ踊って寝正月
プーチンの顔の歪みて福笑ひ
かるた取り憎まれ女の手を叩き
核兵器廃絶のオバマ氏に朝日影
世の平和祈るオバマ氏の朝月夜
人がらの優しきオバマ月見草
キューバとの国交果たし復活祭
トランプのカストロ目指す野焼きかな
トランプの独善恫喝蛇の穴
ヒトラーとレーニン交尾のトランプ祭
トランプの就任式や冬嵐
フォード車の横転トランプ初詣
脱俗の気分に浸り歌留多取り
歌留多取り粋に教わる人の道
羽根をつく音の響きや稲荷町
プーチンのただ乗りただ食ひ北帰行
安倍さんの肝を抜かれて歳迫る
プーチンが抜くか宝刀島返還
嘘きのプーチンにまた騙されて
終戦時ソ連の参戦冬の陣
クリントン嘘つき上手の年暮れる
書初めに一の字振って意気たかし
民進党すべて反対で年暮るる
蓮肪の意識過剰に鉢叩き
議決せず退場、職場放棄なり
陶潜の心にならひ初詩吟
多摩川を遥かに望む初の富士
独楽回し毅然と立ちて武者姿
鞭うてば回り続ける江戸の独楽
よたよたと倒れし独楽の腹を見せ
総領が威張って座る金屏風
トランプの政権人事クリスマス
トランプの意外に期して春を待つ
隅田川跨いで上がる喧嘩凧
トランプの云い放題の去年今年
出勤す眠気覚ましの初仕事
初春の舞妓姿や京の街
日本の独自の姿勢初の富士
息子より春のメールやニューヨーク 正月三日
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トランプ次期大統領の企業干渉?そして国際政治は。実は日本外交の活躍。
トランプ次期大統領が早くも民間企業への政治加入を始めた。メキシコへの工場移転を計画していた空調大手キヤリアに圧力をかけ、その計画を変更させた。その見返りとしてトランプ次期米大統領はキヤリアが約1000人の雇用を維持するとして、700万ドル(約8億円)の減税措置を受けたと発表した。米国第一主義を達成する手段として、先ず国内雇用維持のため、民間企業への政治介入の第一弾である。経済政策的には的を射ったものである。ケインズの経済学的理論を駆使したもので、景気刺激策としての公共投資を拡大採用していくものとみてよい。それによって紅葉を増大を図ると云った論法である。別に目新しいことではない。それをわかりやすく声高に主張しているわけである。加えて言うなれば、企業の国外移転には厳しい制裁を科す方針も示唆している。フォードの自動車組み立て工場の建設についても、メキシコへの進出を止めるように勧告した。フォードがそれに従った。矛先は日本のトヨタ自動車にも波及した。トヨタはメキシコのカローラを生産する拠点をメキシコに建設する計画を持っており、一部は既に実行段階である。メキシコへの投資を断念しなければ、トランプ氏はトヨタに35パーセントの関税をかけると云っている。日本にも長いものには巻かれろとか、泣く子と地頭には勝てぬと云うことが古い昔にあったが、なんだか古めかしい風習が残っているのかと頭をかしげた。行政府が露骨に私的企業に過剰に介入してくることは、自由主義経済下に置いて好ましいものではないが、こうした新政権の意向は厳しい局面を想像させるものがある。米国に投資する日本企業も、事業見直しなどの際には干渉を受ける可能性がありそうだ。
トランプ氏は大統領選挙では、鉄鋼など衰退産業が集まる中西部の票を獲得して勝利した。今月二十日の大統領就任後は、選挙中に公約した国内産業の再興、荒廃した国内産業の復活と雇用促進といった現実面での課題に着手することになる。彼は、トヨタが巧みな戦略を使って米国や北米で荒稼ぎしているとみて、国内自動車産業の保護のために、技術面、資本面で優勢を保つトヨタを一気に潰しにかかってきたとみる人もいる。こうした思考と傾向は、日本産業の各分野にわたり広く大きな打撃を与えかねないので、日本政府も神経をとがらしている。実際の状況についてはトランプも知らない部分もある故、それを理解させるためにも、日本政府は、トランプ政権発足後まもなく、トランプ首脳と会談するべく申し入れを図っている。こうした思考と傾向は、今後も厳しさを増して起きて来ると考えられるし、緊張した局面が両国の経済、産業的局面に著しく起きてくる可能性が窺える。冷静な判断と交渉が必要である。
最初に泡沫候補と揶揄されていた共和党の大統領候補であった。癒し君の共和党の推薦した大統領候補で善戦してきたのである。私はそうは思わなかったが、しかし時期を追いながら複雑な気持ちで経過を観察してきていた。そのあたりは今までの執筆や報告で明白である。異色なトランプに野獣派としての色情、冒険心と云ったものに型破りな行動に魅かれたのである。勇気と貫録は名門のクリントンをはるかにしのいでいた。それがいつの間にかトランプのクリントンにない実行力、決断力、はたまた発想力に繋がってくものであった。全くわけの分からない人物がのし上がってきたのとは違って、実業界で既に立派な経歴を持ち、大成功者の一人である。しかも共和党が大統領候補として指名した人物である。実力と実行力、信用状態も確実なところからすれば、異色である点で政治面で今までしたことのないようなことをしでかすのではないかという期待感があった。政治的には素人という点にも、むしろ違った関心を以て魅かれるところがあった。
選挙中での避難、中傷合戦も品位を欠いたものがあったが、一方ですさまじさと云う点で興味を引き、歯に衣をかけぬストレートな言動が、むしろ曖昧さを払しょくできて緩慢で過ぎるストレスが吹っ切れるものがあった。攻撃的性格からして、意見の対立者に対する弁論は、ヤンキー丸出しで当然品格を欠く点は出て来る。その彼が、アメリカ国民の相当数の支持を得た結果は、初めから優勢で当選確実と目されていた民主党のクリントン候補を撃破し、大統領の座を射止めたのである。このことを以てして、ポピュリズムに乗った勝利と断じる識者が相当数いる。政治はポピュリズムを上手に操って成功するものであるが、そこには時代的背景が歴然としてある。理念、理想を語る以前にトランプ候補は、評価としてこの大衆迎合的傾向を有する有力な政治家であることは確かである。
しからばそのポピュリズムという言葉をどう解釈すればよいか。因みに三省堂の大辞林を調べて見た。概ね二つの解釈がなされている。
第一は 「民衆の情緒的支持を基盤とする指導者が,国家主導により民族主義的政策を進める政治運動である。1930年代以降の中南米諸国で展開された。民衆主義、人民主義などと云うべきか」。
第二は、「政治指導者が大衆の一面的な欲望に迎合し,大衆を操作することによって権力を維持する方法。大衆迎合主義」 というべきか。
こうしてみるとポピュリズムとは、二つの要素がある事と、その解釈を総合したものと見ていい。このポピュリズムの波が、現代の政治を渦巻いて、傾向的に支配してきていると解釈すると、これからの世界がわかってくる。ポピュリズムは時代を象徴した政治運動である。アメリカに次期大統領としてトランプ氏が選出された裏には、このポピュリズムの波の成功例である。その意義が今後の世界の兆候と様相を表してくるかもしれない。
歴史を振り返ってみると、過去の歴史的大変革は周期的に起きている。変革は規制の政治的秩序制度の疲労化を忌避するためのもので、いずれも世の中の対立、矛盾を浮き彫りにしておきたポピュリズムの波の乗って起こされたものである。大体百年おきに起きている、歴史的社会変化である。西洋の中世の世界を長きにわたって支配してきた暗黒時代を撃破した黎明期、マルチンルターによる1517年の宗教改革。その四百年後にレーニンによるロシア革命が1917年に起きて、この国に共産主義的国家が樹立された。その間に何回かのポピュリズムの政治運動が地域的に起きたが、今度はその百年後、即ち2016年にイギリスがEUから離脱して世界を震撼させた。
そして保護主義的、民族主義的政策を掲げるトランプ政権が、アメリカ第一主義を掲げて、今回の選挙でアメリカにトランプ政権を樹立したことになる。その動向が世界に影響を及ぼす時代になったと評されるゆえんである。EUの離脱も意外であったが、各国に起きている右傾化による保護主義の台頭である。それまでの間には1989年ベルリンの壁が崩れ、1991年には共産主義的国家のソ連が崩壊するという事件が歴史的に起きている。いずれも大きなポピュリズムの体現と称して差し支えない。今年は1517年の宗教改革から、丁度五百年目にあたると云うことも何か因縁めいている。大きな歴史的サイクルの現実ととらえることが出来るのではないだろうか。
と云うのも今年にはEU内ではオランダの議会選挙に続いて、フランスの大統領選挙があり、イタリアの議会選挙、そして注目のドイツの大統領選挙がある。そして域外に当たるが中国の共産党大会が行われる。政治的特色は、EU内部に起きてきている今まででのグローバル化に反した動きである。その世界的な潮流の行方である。不確定要素と波乱含みの様相である。 こうした年に我が日本を当てはめてみると、奇しきもその方向性を覗わせるものがある。 昨年、日本では18歳の若者たちに選挙権があたえられた。そのあとにお行われた参議院選挙で、自民党が圧倒的な支持を得て、衆参両議会で過半数を占めて、安倍政権の一強政治が敷かれている。 戦後70年にして憲法改正の発議を行う体制になった。改憲派の安倍さんは慎重な姿勢を示しているが、今の憲法の根本精神は揺るがないし、日本と国民のよりどころと確信はここに尽きるはずである。これに対し野党共闘が、民進党と日本共産党との共闘で選挙戦を戦おうとしている。腑抜けの様相の民進党が頼りないが、国内政治も大きく変わりつつある。
世界を俯瞰してみると、国際政治の諸関係も、微妙な動向である。大きな波としては米・ロの接近である。ロシアによるウクライナ併合以来、米・EU対ロシア関係の悪化から、ロシアは経済制裁を受けて打撃は大きい。米ロの関係改善は、経済制裁の解除を目論む関係に発展してきている。 ここでEUとの関係でぎくしゃくするとまずいことにもなる。EU離脱を決めたイギリスも介在して情勢は微妙である。一方の米中の関係は、南沙諸島の軍事行動と、対中貿易不均衡と、中国の為替の人為的操作をほのめかしながら、少しずつ悪化してきている。アメリカの対ロ、対中の政策展開によっては、アメリカが中国、ロシアとの関係にくさびを打ち込むことになるのか、その動向が注目されてくる。
トランプ氏は、オバマ大統領によって悪化している米ロ関係の修復に乗り出そうとしているからである。これは彼の現実的な、敏感な秤にかけた結果の結論である。理念と理想主義を求めていく政治的情熱に燃えたオバマ大統領とは違って、計算高く官能的なトランプの手法とは格段の相違がある事は間違いない。懸念すべきは、国内にわだかまった民族の分断と対立を、いかに修復していくかである。トランプ政権が独自の政策を遂行していく以前に、こうしたことが原因で足をすくわれることもある。アメリカ第一主義、自国の利益優先主義と云っても現代社会に通じるものでもあるまい。対立と摩擦を惹起させないとも限らない。メキシコとの国境に壁を作るという、中国の秦の時代に築いた万里の長城を意識してるのか、誇大妄想狂に憑りつかれた発想で取りつく暇もない。連帯、連携、協力と云った理念を排除して、孤立化に進むことがむしろアメリカを脆弱ならしめることもある。トランプの品格に欠けた悪臭がプンプンするのは、人格的観点からして仕方がない。そのに期待する連中がいるから、又理屈に適った論理が通じて来るのである。こうした不透明な国際情勢の中にあって、幸い日本の政治情勢は安倍政権で安定しているので、不安な中での的確な舵取りが期待される。トラン氏の、手抜きとは云わないが、手薄にされたアジア周辺諸国に対する結束を促す日本外交の異色的な指導力を示すことにもなる。執拗に軍事力を強める中国に対するトランプ政権の厳しい対応は、我々の懸念を払しょくする力になるからだ。国内経済の停滞に悩む中国の、出過ぎた力関係を食い止めることになる。
いずれにしても、緊張続きの、劇的なトランプ政権の発足まであと十日となった。トランプ氏の不勉強な点はこれから具体的な場面を経験しながら学習し、彼自身が軌道修正をしながら経済外交政策を進めていくはずである。大統領と閣僚や議会との意見対立も、生じてくる可能性があるが、それでいいと思う。そうした対立は、外部に対して良い印象を与えるものではない。トランプ自身が気づいてくるはずである。又そうでないと知的レベルを疑われる結果になる。実業家として多くの経験を積んで成功を収めてきたことが、即グローバルナな政治と外交の世界でそのまま通じるものではないが、一面的乍ら精神的に強靭な自信が彼に植え付けられて引け目を感じない手腕を発揮できるともいえる。人の云うことを聞かずに独走すると困るが、専門的な閣僚がトランプ氏を補完して行けばいいだけのことと考えるしかない。概ねアメリカ第一主義の思想と、アメリカ利益優先主義は変わらないので、今までの連携諸国を含め、日本も経済的被害を受けないとも限らない。そして日本の外交政策のかじ取りの難しさは増幅してくるだろうが、安倍内閣としては貿易立国として保護主義と右傾化を避けて、賢明な路線を踏んで行ってもらいたい。 戦後七十有余年を経た今日、日本のGDP600兆円達成を目前の平和主義と自由主義を貫いてきた日本の実績を内外に示し、国際政治、経済の舞台で日本の指導力を発揮する機会である。 私は、斯様に認識している。 1月9日
大統領就任式前夜雑感
トランプに聊か出過ぎた癖ありて何事につけ口をはさめり
神経の細かさもありずぼらなる粗大な点もありて面白ろ
トランプの劇場演出も野暮ったく三文役者の揃い踏みなり
いらいらの募りて三文劇場の早く手を打ち幕を下ろせと
保護主義とアメリカ第一政策に対する準備の肝要なりき
英国のEU単一市場より離脱の先の行方厳しき
日本の独自の外交を繰り広げアンチ・トランプの先に立つ是や
TPPアメリカ抜きの成立を期すべし万が一の時にも
安倍首相率いるアジア連携の道を求めて行くはかしこし
右傾化と保守主義を避け日本の実力発揮の英断の時
富くじの当たりのあとに的外れ気づきて失念の哀れ結末
期待して富くじを引き大外れ国民投票の同じ結果に
利己主義と国の保護主義の同じゅうし対立、軋轢、戦争のもと
EUの発足理念を理解せず利益追求に走る英国
アメリカに新大統領の誕生すアメリカ第一の結果危ふし
欧州の戦争の惨禍を顧みてEU発足の意義の在りしに
戦争の歴史を長く繰り返し欧州指導者の反省の点なし
プーチンやアサドやトランプ如きものいまだに跋扈す愚かなる世は
愚かなる国民投票に頼りすぎ英のまさかのEU離脱に
激動と変化の中に唯一良き米ロの仲の改善テーマ
混乱のシリア内戦に終止符を米ロ和解の明けき期待が
シリアでの代理戦争に終止符を打ち難民流出に解決の策
自分からよければ他人も又よしとトランプ流の思考の拡大
アメリカの新大統領の決定を毎度ながらの茶番劇マーチ
分断と憎悪の悲劇を解消し融和に勤め範となすべし
大統領就任式の前日の厳重警戒の会場周辺
過激なるアジ演説に喧嘩腰品にかけたるトランプ氏手法
改革と破壊の意義を履き違えシュンぺターも驚きにけり
個人主義、利己主義を前面に打ち出して国際秩序を壊す大国
これほどの民族分断の史上二度一つに南北戦争の時
保護主義のいずれ軌道の修正を余儀なくされん歴史の教訓
人類のこの地に立ちて生存す即ち小さき丸き地球に
こころざし大きく抱き前進す調和と愛和の精神を以て
憎悪の際立つ選挙結果にていずこに寛容愛和の精神
目のふちの白粉が噴けど麗人の化粧と云えず怪しかりけり
わがままで人の事なぞ目もくれずやんちゃ坊主のやり放題に
金儲け富の蓄積に長けるとも社会の金は自在にならじ
トランプも秦の始皇帝の真似をして万里の長城を築かんとせり
メキシコの境に万里の壁を築く野望の現代始皇帝
危惧するはアメリカ国民の分断の対立激化の癒しがたきに
アメリカと中国とが今政策で逆転現象を示す不思議さ
保護主義を声高に言うトランプに市場経済を云う習近平氏は
アメリカが保護主義政策で中国が自由主義市場経済を推す
米・中が経済政策で逆転す狼狽気味の中小諸国よ
米英が保護主義政策で中国が自由開放のグローバルとは如何
自由主義経済の旗手を手放して今や保護主義に進むアメリカ
TPP,AFTA撤回を叫ぶ米うしろ向きなるアメリカ経済
保護主義と反グローバルかの政策のトランプ政権の誤りなりき
試し撃ちばかりのトランプ政策にリスクのありて先の危ふし
反中国、親ロ政策にトランプの世界戦略の読みの深さよ
急速に科学技術の進歩しつ今グローバル化は必然なりき
ここにきて中国経済の存在感示し自由貿易の旗手として立つ
世界史の逆転現象に驚きぬ自由開放の習近平説
開かれた自由市場を標榜す中国習氏のダボス会議は
何喰はぬ顔してジャパンは進むべし乱世に生きる初志の貫徹
就任式明日に控へて材料は出尽くす野暮なツイッターにて
大統領椅子と机に向き合えばいずれ落ち着く先と思ふべし
遺憾なく己が力を発揮して祖国のために尽くすリーダー
オバマ氏のイエス・ウイ・キャンとイエス・ウイ・ディデュ更なる発展をアメリカに期す
オバマ氏の実績、功績を覆し全く逆の路線のトランプ氏
中国の動きを封じ対峙する強硬姿勢のトランプ政権
複雑な不透明感の拭えずにトランプ政権の今後の運営
言論の自由と人権の確保こそアメリカ開拓精神のもと
アメリカが良くなりゃ世界も良くなるとその奇抜なる発想の良き
米国にトランプ大統領の誕生に何はともあれ祝意示さん
ツイッターの伝達方法も否定せぬされど如何にも軽々しきに
大統領就任演説にトランプ氏いかなる趣旨を民に述べるや
異端者の大統領ゆへ初めより反旗を示す陣もあるべし
大統領就任前のトランプ氏いまだ反旗のデモのさなかに
各国の平和のための結束を強めアメリカに範を示さん
さはさなり新大統領と国たみの先の栄えを期して祈らん
米国に再び自由と繁栄の先に世界の平和を期さむや
日本国憲法前文に人類の生き行く術をあらは示せり 1月19日
トランプ大統領の就任演説 ドライで理念なき異例の内容
賛否両論が伯仲するトランプ氏の大統領就任演説が無事に終了した。下馬評の通り、就任演説の会場となった連邦議会の議事堂前には多くの民衆が集まっが、参加者の数はオバマ氏の時の半分にも満たなかった。トランプ支持率が38パーセントと云う歴代最低の低さにあったが、冷たく降りしきる雨のなか、無事に過ごしえて幸いであった。政権発足時の最低の支持率は、トランプ政権が指導して有効な政策が具体的に発表されていく中で、それなりに評価されて38パーセントの低支持率も暫時改善されて行くだろうし、又いかなくてはならないし、そのように期待している。何しろ超大国の未だ経験し得なかった政策の、大転換を試みた米国民の選択した決断の結果である。自分に有利な行動、即ちアメリカ第一主義を採るという保護主義的勝手な行動をとっていくと云うのだから、超大国であるだけに世界に与える影響は大きい。喧々諤々に論ずるほど、アメリカ経済が世界の犠牲になってきたとは思わないが、そう解釈するのがトランプのその支持者たちの被害者意識過剰の現象であって、そこから保護主義的思想が浮かび上がってくるのだらう。オバマ政権のもとで、アメリカ経済は好調な回復を示してきているし、大きな改革を進めてきた。その実績は歴然としているが。築き上げてきた世界の調和と平和と繁栄を破壊しないように、賢明な政権の運営を期してやまない。
然し今回、世界の調和と平和と繁栄を危惧する点があるから、敢えて当たり前なことを願望する結果になってしまうのだが、アメリカが選んだ保護主義的、孤立的政策が、国際社会に与える影響があまりにも大きいことを憶測するからである。憶測し、尚危惧するからである。言うなればアメリカが第一主義を唱えることは国益重視の観点に立って、すべてを決定していき実行していくということであるから、先ずは自分さえよければ他はどうあろうと関知しないということに尽きる。つまりお互いに強調し合い、協力し合ってことを薦めていくということと逆の行動をとることである。連携し合っていく必要がないし、連携し合っていくことは国益に反することだという姿勢である。お互いの長所を生かし短所を補ってロスを最大限に縮小して行くところに連携し同盟していく利点があるのである。それが嫌だと云うのだから、経済効率を考えればトランプの発想は矛盾だらけだという結果にもなる。しかし何だかんだと云っても、選挙によって民主的に選ばれた指導者であるから致し方が無い。繰り返し述べてきていることであるが、国民の意見を大きく分断化するまでに追い詰められた国情は、何を意味するかアメリカ自体の変化を考えるべきかもしれない。
グローバル化の流れを否定するものだから、そうした政策が果たしてアメリカを偉大な国家に仕上げていくことになるか、はなはだ疑問である。内外にそうした観点と視点を持つアメリカだから、トランプ自身が選挙中に公約してきたことを、就任演説の冒頭から最大優先事項として発表し内外に印象付けた。先ずは独自色を打ち出すためである。それには前政権の政策と体制を解体することである。即ち前政権の重要レガシーであるオバマケアを第一に見直すことを指示した。そしてTPP交渉からの撤退である。これはもはや説得を試みることは絶望的となった。NAFTAの再交渉の大統領令を発動することにも署名した。就任早々の素早い対応だが、それに代わる有効な対案なるものはない。実行の後の落ち度がうかがえて、早くも心配である。それらを見極めるには、これからの時間を要することになる。
自己主張するために一刀両断、素早さは見事なものだが、演説会場周辺では、大規模な反対デモが行われ、警備にあたる警官隊と激しい衝突があって多くの逮捕者が出たりした。文字通り国民を分断する対立の様相であるが、こうした状況を早く収束して、政局運営にあたってもらいたい。
デモは世界各地に飛び火して、トランプ政権に対する抗議活動が続いているという。セールスマン、否ビジネスマン的感覚と好意的に評価されるトランプ氏のことゆえ、過激的、攻撃的言動を抑え、ビジネスマン的な、そうした長所を生かして平常心で取り組んでもらいたい。各国もそうだが、日本はこうした傾向に供えて各国と上手に連携し、国内的にも有効に対応できる体制を整えておくべきである。アジアにおいては友好諸国と緊密な連携のもと、率先してアジア外交を日本がけん引して指導的立場に立って推進してゆかねばならない。トランプ外交を見極めるまでには時間が必要である。今までに私は、こうした状況を踏まえて思いついたことを得意の和歌に自在に詠んできたが、改めてそれを読み返している。気持ちが大きく揺れて、なかなか定まらないところが窺えているので、自分でもはっきりした見通しが立たないでいるのかもしれないが、トランプ氏の言動を初め、ほどほどに難しい時代に入ってきた感じである。
トランプ大統領の就任演説を朝日新聞で読んだが、短い文面ながら、なかなか簡潔で誰にでもわかりやすく平易であり、上手にまとまっている。格調さに欠けるとしても、英文に至っては平易な言葉でつづられており、邦訳されたものより英文で読んだ方が理解しやすい感じである。さすがにツイター型で一方的主張でり、中学生程度の英語力の訓練として、内容についてはと兎も角、講読的教科書として模範的である。私も抵抗なくすらすらと読みつくすことが出来た。 1月22日
つぶやき 五十首
激動の時代到来に一線を画し身構えて事に当たらん
トランプの恫喝外交に諸外国ひたすら本音を探る昨今
堅調に過ぐる世界のマーケット自由とグローバルの規模の証しに
大観しトランプ政策の遂行に矛盾の多きことを憂へる
大時代到来に惑ふ地球上行く人類の先の危ふし
イギリスのメイア首相の超強気大英帝国の妄想にからる
トランプの政策遂行に沈黙す中露首脳の薄気味悪ろし
アメリカの経済良好は日本の企業活動のもとと解して
トランプのラリー相場の終焉す実務成果のあとを見極む
兎も角もトランプ時代の到来に株式市況の堅調なりしは
移民規制より銃規制を強化してアメリカ国内の治安安全を
国内の銃の氾濫にアメリカの治安悪化の温床のもと
日本の社会治安を範として世界が見習ふ点のありしも
アメリカの富と力を乱用しやたら連発の大統領令
奔放なり米大統領の地位につき世に怖きものなし思はば
理念なき人が政治家の地位につき何を目的に何をせんとや
トランプの睨みに会いて白旗を揚げて陣門に下るビジネス
説き伏しも効かず早々とTPP離脱表明に諦めの体
メキシコの境に壁を作る事この大統領令に署名のトランプ
メキシコに万里の長城を築き上げ満悦至極のトランプの顔
長城の壁を貿易にも築かんと勝手をごり押すトランプ外交
我々は超大国のアメリカの傲慢手法にあきれ果てたり
創造的破壊を喝破すシュンぺター教授の再び今の勢ひ
ソロバンを片手に飴とムチを持ち二か国間の交渉劇なり
トランプ氏も見えざる神の手によりてアダムスミスに依りて立つなり
ちびちびとした計算にも口を出す大統領の器小さき
混迷を深むる世界情勢に自国の第一主義に走りて
お互ひに依存しあへる経済のそうやすやすと壊しあたわず
トランプの剛腕政策に説得性ストレートに効き株価上昇
ニューヨークダウ上昇は資産価値高めて富の見せかけもよし
ニューヨークダウ2万ドルを目前にトランプ節の人気加速す
現象が良ければ実態も生まれ来る強気に徹し先に行くべし
安倍さんも難問課題の山積す国会論争の火ぶた切らるる
富士やまの天気晴朗に輝きて安寧を期す大和まほろば
瞑想と思索に英知を引き出して極めを尽くす東洋思想は
TPPいきなり撤退の表明に説得致す余地もなかりき
過激的挑戦的なトランプの思考戦略の胆略の末
アメリカの金と力を武器にしてモンロー主義の世に恐ろしき
恐ろしき保護主義の牙世を衝きて世界秩序を揺さぶりけるは
トランプの異色逸材の顕はなり世に新しきうねり求めて
アメリカの富と力を武器として威嚇外交のトランプ政権
日本国憲法の精神にのっとりて丸く治める人類の先
我がしるす「先」とは「将来」の意味なりて我が詠む和歌にしばし使へり
願はくばこの世の先の安寧と永久の栄へを神に祈らん
戦争のなきこの世をば築き上げ法と秩序と平和のもとに
革新の世を練り上げて新しき希望の型を生むもよしとす
EUに保護主義思想の台頭す摩擦対立の潮流の先
日本も独自外交を確立し今ぞ憲法の精神を広めん
独首相メルケル女史の賢明の博愛主義の務め大なり
ニューヨーク・ダウ2万ドルを目前にトランプ節の人気高まる 再掲載 1月23日
社団法人 昭和経済会
理事長