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社団法人昭和経済会

理事長室より
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理事長室より

Vol.13-2 豆まき

豆まき

   うららかな日和となりぬ豆まきの声の夕べに聞こえくるなり

   福はうち福はうちとや連呼して遠くへ豆をまきしわれかな

   鬼はそと鬼はそととぞ叫ばれて逃げ行く鬼のあはれなりけり

   豆まきの声あちこちに聞こえきて春あたたかき夕べともなる

   豆まきに無粋な人の現れて豆をあてれば逃げて行くなり豆まき

振り向いて逃げ行く鬼のふびんにて後追ふ人のあさましきかな

   木の影にひそむ鬼の児ふたりいて豆の乱打におびているらし

   福はうち福は内とは云ふ人の目をさかだててすごむけしきに

しばらくはアベノミクスに期待して経済低迷を抜けだしゆかむ

   まめまきに愛しきひとの現れてわれがやかたに招き入れたり

   積年のデフレ経済を抜け出でて明日にいきゆく世とぞなさしむ

   早くより皆に告げきて株式の連騰にわく日本列島

   107円みずほ銀行を買ふ妻の先見性に度肝ぬかれり

雲海のうねりに浮かび動かざる天下無双の高き富士やま

   天下茶屋よりながめやる富士やまの夕陽の色にうつり消むかな

   さまざまに神とほとけの居あわせておほらかなりしいかるがのさと

   おほてらの柱のかげにまぼろしのひとなつかしくたちたまひけり

                                                2月3日    
      
       画家、関根常雄さんの油絵展

   当会の会員で画家の関根常雄先生が、今、油絵展を有楽町駅前の有名な交通会館の地下一階のゴールド・サロンで開催しております。 この機会に是非、ご覧に行ってください。大小の優れた作品、四十数点を展示しています。二月の三日(日)から九日(土曜)まで開いています。会場は判りやすく、大変便利の良いところです。ちなみに会場は会館の地下一階の有名な店、喫茶ロイヤルと向き合った広い会場です。喫茶ロイヤルは私の馴染みの店の一つです。店の中からも見えていますが、大きく「 関根常雄 油絵展 」 の字幕が貼ってあるのですぐにわかります。。
   四十数点の作品は全体に、関根画伯の優しい温厚な人柄がそのまま作品に描かれていて、見る人の心を感動の世界に誘なってくれます。 関根さんは又、昭和経済会をこよなく愛してくださり、月刊誌・昭和経済の表紙の絵を繊細なタッチで描いてくださり、会員の皆さんと、これを手にした人たちを心から豊かで平和な境地に導いててくれています。月刊誌の昭和経済の表紙の絵を描いてくださって二十五年以上になります。それと表紙の絵の解説を、月刊誌の末尾に情趣こまやかに書いてくださっています。
   私は今日の昼休みに、会場を訪ねました。旅をテーマに海外ではパリ、シチリア、エジンバラなどの街や田園風景、そして国内の風景や民家など、素朴で、旅情豊かに描かれた作品で、居ながらにして旅行を楽しむことができます。気に入った作品があるので、数点ばかり譲っていただこうと思っていて、二、三日中にできれば家内を連れて鑑賞に改めて参る所存です。  皆さんもこの機を利用してぜひ鑑賞しにお出かけください。身近に感じて、絵ごころが自然とわいてきて、生活の中に大きな楽しみとして加えることができて参ります。仕事に多忙な人たちが沢山います。心身の癒しに、栄養補給に、活力回復に、健康長寿に、芸術は必要です。関根さんのすぐれた作品から、そのインスピレーションを吸収して明日への前進のために大いに活用しましょう。 
   私は関根さんの展覧した絵の中から、20号の作品を譲り受けることにしました。平和なパリの街頭風景を明るい色彩で描いたもので、一目で気に入りました。パリの画材には選ぶところが沢山ありますが、この絵は別段に特定した場所ではないと思いますが、原色の明るい色彩と、往来する人物が、関根さん特有の優雅で繊細な描写で描かれていて、関根さんの人柄がすぐにわかる作品のように思えたからです。大きいので家に飾らずに昭和経済会のオフィスに飾って、皆さんの鑑賞に供したいと思っています。           2月4日     


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北朝鮮の核実験

   5日前のテレビ放送で、北朝鮮が予定していた3回目の核実験を成功させたと報じていました。「相変わらず手におえない連中だなあ」とつぶやいていたところ家内が、「誰のことを言っているんですか」というので、「北朝鮮の旦那衆だよ」といったのですが、頓珍漢な顔をしてさっぱりわからないといった様子でした。常識のある人なら、なんで今さらといった受け止め方をするのではないでしょうか。判らないのも無理からぬことであります。ことは左様な次第で、北朝鮮の旦那衆がやっていることが、私にもさっぱりわかりません。何が得で、何が損するのかということです。そうでなくとも今、北朝鮮の経済は疲弊したままであり、国民は悲惨な生活を強いられています。
    飢餓に悩む国民は自由を奪われ、聞くところによれば共産党独裁の強権政治で、国民は絶対服従を強いられた毎日の生活であります。我々が当然と思っていることが、まったく通じない国家であります。人間としての立場は、全く無視されています。矛盾に満ちた独裁国家であり、閉鎖的で恐怖政治を敷いている軍事優先の警察国家であります。こうした国は何も北朝鮮だけではありません。国家のゆるぎない法律で定めた人間の基本的な尊厳と人権を謳って保障されている国民は別ですが、法治国家でありながら、それが実効されないでいる国はたくさんあるのが実情です。シリアのアサドなどはそのよい例でしょう。国民を敵に回して野蛮な殺戮を繰り返しています。これを止められないでいる国際社会のだらしなさには慨嘆のみです。
    北朝鮮を初め、そうした国家が、破壊力のある兵器を持つことは、何かのことで混乱したことが原因で暴発しないとも限りません。今回の北朝鮮の長距離弾道ミサイルの開発が成功して、射程1万キロを有することになれば、発射されたミサイルは、日本上空を飛び、太平洋を飛び越してアメリカ西海岸全体を攻撃の範囲内に収めてしまいます。ミサイルの先に核弾頭を搭載すれば、アメリカを核攻撃することができるというわけです。核実験の成功は、核爆弾が小型化たされて、且つ軽量化されたものだとすれば、これはアメリカにとって由々しき事態であります。アメリカを核攻撃するといってはばからない無神経さは、これまたどうしようもありません。アメリカ国家と、国民の生存に対して重大な危機を与えることになります。アメリカにとって安全保障上、看過できないことであります。
    こうした事態の展開を、北朝鮮の国営放送が鬼の首でも取ったかのように大騒ぎして、内外に核実験の成功を伝え、その意義を喧伝しているのです。狂った意義で、勝手な振る舞いを以て、これを正当化しているのです。しかし、向いている方向は正しく定まっていません。気違いに刃物とはよく言ったものです。核実験の成功が古いか、新しいかを云々している暇はありません。しかしその歴史はすでに古く、1945年8月にアメリカが実戦で、広島にこれを投下して、その威力は実証済みです。70年以上も昔のことです。つい思い出したくない昔のことが浮かんできます。日進月歩のこの今の社会で摩訶不思議なことですが、70年以上のことが、恐怖の念を以て蒸し返されています。
   ただ懸念してなお判らない点があります。一つは、北朝鮮が危ない橋を渡っていることです。国際社会がそろって北朝鮮に警告し、美辞麗句で国際社会からの孤立を叫んでみたり、経済封鎖を云ったりして、盛んに制裁をかけていても効き目がないことです。だとしたら暴発の事態を懸念する材料を、アメリカに与えるのみでしょう。アメリカはこれを看過しているでしょうか。国連決議をようやく取り付けているアメリカです。先制攻撃も制裁の選択肢の中にあるでしょう。北朝鮮は依然としてアメリカ攻撃を緩めていませんが、この点も私にはわかりません。六か国協議がどうのこうのと云ってきて、何年となく繰り返してきていますが、その間、次第に緊張の状況は高まってきているといってもいいでしょう。だとしたら、イスラエルがイランの核施設に向けて奇襲をかけて、これを破壊するといったような弁術も、さらに正当性を以て米朝の間に現実味を帯びてくるかもしれません。北朝鮮が名指しでアメリカを攻撃し、アメリカを敵に回した危ない言動は、象に向ってアブの一刺しに過ぎません。危険を承知で賭けに出ている感じですが、破れかぶれは困るので、慎重に対応すべきでしょう。いちばんの良い方法は、思い切って自らの国を国際社会に開放して体制維持を図るべきが筋であります。野暮な軍事的挑発を以て、対話に向かっても無意味でしょう。米朝の軍事力の差は、天と地との差であって赤子の手をねじるのと同じであります。
   もう一つ、わからない点があります。アメリカはなぜ、北朝鮮と直談判で話し合おうとはしないのでしょうか。私の勉強不足かもしれませんが、直節交渉が一番明確に、相手との話と真意がわかっていいのではないでしょうか。大国のアメリカが、たかが北朝鮮に怯える理由はないのではないでしょうか。何が交渉課題なのか、どうすればいいのか、聞いてやったらどうでしょう。意外と簡単なことかもしれません。お互いの没交渉は、不信を招くばかりです。中国を入れたり、ロシアを入れたりして、アメリカは辛抱強くテーブルに付けようとしていますが、今のロシアも中国も、余り当てになりそうもありません。国連の安保理事会で北朝鮮の核実験に対する非難と制裁が一致決議されたことなので、あらゆる選択肢が開かれてきたのではないでしょうか。胸襟を開いて話し合い、欲をかかずに、北朝鮮の経済援助を推し進めて、北朝鮮の国民を経済的困窮から救いだしてやればいいのです。原爆製造に国民の富の多くが消耗されていることは、無意味です。米朝のお互いの門戸解放をすすめて、従来枠から抜け出して大胆に助け合いの精神で当たってみたらどうでしょうか。解決は意外と簡単だったりするものです。

    ところでたった一発の原発のことで世界が大騒ぎしていますが、ことがプー太郎の北朝鮮のことだからで、これにはイランも含まれてくるでしょう。狼藉を働いて時に恫喝的で、勝手わがままな行動をとる人は、世の中に万とおります。国際社会でも、こうした無軌道ぶりを発揮して何ら恥じることなく、居座る無頼漢がいます。こうした者には、当たらず障らずというのが、世間の一般常識です。常識を以て、国もこれに当たってみることが肝心です。難しいことを述べ立ててみても、所詮は、相手が理解できなければ仕方がありません。長年、鎖国を強いてきた国ゆえに井戸の中の蛙で、世間のことがわからずに、又大きく進んでいる変化がわからずに、狭量な見方で勝手に決めたがる人たちですから、辛抱強く対話に応じてやるべきです。
    たった一発の原子爆弾の製造可能が報じられたこと、それが北朝鮮であったことが、世界に衝撃を与えているのです。ことばは失礼になるかもしれませんが、気違いに刃物と一般の人が考えて怖がっているのでしょう。北朝鮮にとってこれが誤解であったということになってほしいと思います。ということは今世界に核爆弾を所有している国と、その数を考えてみたら恐怖に近い現状がわかるからです。たとえば現在、中国は450発の原子爆弾を所有しています。尖閣諸島で領海、領空侵犯できわどい争いをしている日本は、ゼロです。450発を持っている中国ですが、有害物質を持った大気汚染で、国民に深刻な影響を与えています。国民は、まるで実験室に入れられて試されているようなものだと絶望的に吐き捨てて云っています。日本でも50年前に散々に経験してきています。粒子が0,025と細かいので防御することが出来ず、吸いこむと肺がんや気管支障害をおこすため、子どもたちは外出禁止です。経済大国の中国で、産業優先で進めてきた付けが今まわってきています。環境対策を怠ってきた結果で、原発核兵器の保有国の矛盾がさらけ出されて悲惨です。無駄な原曝製造で使った資金を、国民のためにもっと有益に使うべきだったのではないでしょうか。核兵器競争時代に血脈を挙げていた結果、ロシアが1万2000発、アメリカが4000発といわれている原爆の処理は、核兵器廃絶を目指して削減中ですが、その重荷のしわ寄せは甚大で、完全処理の目安は全く立っていません。
   これは、今問題になっている重要な案件とつながってきます。それは日本の中で存在する原子力発電の基地の問題です。二年前の3,11の大震災で、東京電力原子力発電施設の爆発と、放射能拡散で、国民は散々な目に合っていますが、問題は、仮に原発の安全性が確保されたとしても、使用済み核燃料の後始末で窮地に立たされて、原発に電力を頼っている国はにっちもさっちも行かない常態に置かれています。実は此のほうが深刻かつ重大な問題でしょう。電力会社の敷地内での保管能力は、すでに限界に来ております。強烈な放射能を帯びた、この使用済み核燃料の行き場を失った事態こそ、まさに危機到来というべきではないでしょうか。地球上での修羅場を想起してしまいます。
   この世で原子、分子のエネルギーの存在は、扱い方を間違えば逆に人類の滅亡までに及ぶ緊迫したものであり、存在であります。原爆製造に成功したとされる北朝鮮の対応、なかんずくアメリカに対する挑発的な原子爆弾の開発と、製造と、威嚇は、極めて危険な要素をはらんでいることを銘記すべきであります。勝手な想像ですが、アメリカがその気になれば、北朝鮮の原発製造基地を奇襲、破壊することはいとも簡単であります。その結果は混乱下の北朝鮮の体制維持は困難となり、国民はさらに貧困と無秩序の中に投げ出されてしまうかもしれません。原発製造の実験成功を派手に宣伝し、国民の高揚を盛んに高めていますが、これは逆にアメリカの国と国民の決心を促す重大な原因をはらんでいます。犬の遠吠えに聞こえてむなしいかぎりだと、アメリカが軽くあしらい太っ腹で受けとめてもらえば幸いですが、犬の遠吠えが近づいて誤解を与えたりすると、ただではすみません。挑発、恫喝に度が過ぎると、たたき返すことも無きにしも非ずです。いたずらに挑発したりしないで、此の国民の意気高揚を、もっと明るい環境作りに活用して、国民生活の向上に少しでも役立ててはどうでしょうか。そのほうが北朝鮮にとっても建設的な政策転換になって、国内の混乱を招くことなく現状の秩序を維持し、前進への道筋を描くことになるのでしょう。
    老朽、疲労化した従来の姿勢から脱却して、若い金正恩のもとで柔軟な外交政策に期待したいところです。別に実験の強行や、成功を支持するわけではありませんが、長距離ミサイルに成功し、今また核実験に成功して攻撃の範囲を敵国視するアメリカにまで及ばせた今でこそ、これを打ち止めにして、いい加減な火遊びはもうやめて、思慮に満ちた大人の外交に転換してみたらどうでしょうか。国威高揚を、軍事強盛のスローガンから経済発展と前進に振り向けて、民生の向上に努めるべきであります。すべからく門戸を解放し、人的交流から経済交流へと推し進めていく先に、明るい未来が開けてくるでしょう。井の中の蛙で、世界を知らないままに、理解しないままに時が過ぎ、世界に遅れを取って、気が付いた時にはそれこそ国と国民の惨めな姿を思い浮かべなければならなくなるでしょう。そうした局面の逆を行って、自らを国際社会の波に投じること、北朝鮮の新しい確たる国家建設はそこから始まるでしょう。世代交代を経て、清新な金正恩の存在がクローズアップされてきたこの機をとらえて門戸解放を実現し、ひいては南北統一の機運が、再び起こってくるに違いありません。テレビの画面ですが、北朝鮮の宣伝活動を見ていると、時代錯誤に犯されていて国の前途に聊か不安になりますが、喧嘩を売ることにうつつを抜かさず、できるだけ早く、われわれ国際社会の仲間入りを果たしてもらいたいと期待するゆえんであります。 2月15日

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   目と耳をさく怪物の宇宙より地上をめざしすごむ力よ

   怪物の宇宙の果てゆ落ちてきぬ爆発音の耳をさくあと 

   この地よりはるかかなたを巡る星たまたま狂い地に襲ひきぬ

   悪霊の巨大物体に憑りつきて此の世の地にそ襲ひ来るなり

   隕石のロシアの荒野に激突しくだけ閃光をほっすこの地に

   隕石の地上の飛来に尾をひきて空にひかりて砕け地にとぶ

   惑星の軌道をはずれ引力に引かれ地球に落ちるおきてに

   あざ笑ふ闇に奇怪な物体の時に放てり黒き閃こう

   惑星の時にはまどふこともあり軌道を外し自滅するなり

   隕石の地球の大気に突入し自ら燃えて滅すみちゆき

   あほぎみる冬の夜空に糸を引きながるる星のあはれなりけり

   波雲のきよし夜空にきらめきの星の間をゆくわれが思ひの

   隕石の当たればすごむ衝撃波この地に起きて悲惨なるあと

   広漠の空にちりぼふ星々の億兆と述べ及ばざりけり

   限りなく空の広さに述べることなくわが内に映しみるかな

   あの星が掟をはずれこの地にそ襲ひてくれば世は滅びけむ

   隕石の当たる衝撃甚大に地に及ぼして類いなきなり

   膨大な質量を持ち襲ひ来るすごむ隕石にたじろひにけり

              *

北鮮の全地をゆする原爆の実験成功を述べるおろかさ

   いたずらにアメリカの気を刺激して大見栄を切るさもし北鮮

   身の丈にあはせ仕事を成し遂げむ国も個人も同じとぞ思ふ

   北鮮の世界の流れに逆らひて信義を削ぎて孤立まねきぬ

   原爆の製造を遂げ無謀なる軍事強盛に走る北鮮 

   原爆のたかが一発できたとて暴徒に刃物といわれるがおち

   北鮮の暴発暴走を食ひ止めて原爆所持を無為ならしめん

いたずらな大言壮語の挑発に痛手を自ら負ふは愚かに

   くにたみの乞食同様のくらしにて我がささやかな手をば向けたし

   罪のなきわらべの暮らし惨めにて僅かな麦の穂を拾ひをり

   軍拡に要する金を民生の向上にむけ道をひらかん

   天然の力を活かしくにたみの生きるいのちに繋げ行く良し

円安と株高に皆立ち向かひここぞとばかり奮ひたつなり

   株高に資産効果を発揮して高額商品の弾む売れ行き

   指導者のたった一人の交代に半円形に代わる世情は

   安倍さんのアベノミクスの登場にエコノミクスの影うせにけり

   TPP交渉参加の是非を問ひ国を二分してさはぐ昨今

   安倍さんの勇気と英知に期待して日本の進路の誤りなきを

   自民党政権樹立に日本の先に明るき船出ともなる

   コメ作の過保護に何と関税の778てふパーセントにも

   コメ小麦、大豆、牛肉と強敵の輸入品目の目白押しなる

   けいざいの力をふたたび呼びおこし民生向上に知力そそがん

   天然の力のつきることなきにクリーンな使途をたぐり生かさん

   大なゐのしきりに起きるこの国に原発基地を築く愚かさ

   CO2削減向上に知をしぼり手じかな石炭利用のうましに

   単純な分子構造のCO2分離結合に妙手なきやと

   おぞましき犠牲を忘れ原発の起動をさけぶ愚かものらよ

   原発の恐れを忘れ論議せるNHKに識者そろへて     2月18日


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   世界に発信 安倍さんの大活躍
 
     景気回復の足音、 早春の季と啓蟄

  早春のかがやきに大地の、生きとし生ける物たちがうごめき始めました。大地の中からうごめき始めるのは昆虫ばかりではありません。音もなく静かに顔を出すのは蕗の薹です。凍える土を破ってかわいらしい芽がそこここにうかがえます。彼らは、私たちには気づかない力を以て寒さから這い出してきます。寒い風に当たりながら、枯れ木には僅かなつぼみがついています。だんだんと、日一日と、空気のあたたかさにふれて堅いつぼみが膨らんでくることでしょう。北風が去って南から穏やかな風が吹いてきて、人々の顔が明るくなって、世の中が上機嫌に変わってくるのも肌に感じるようになってきます。春よ来い、早く来いと童たちが歌うのびやかな声が聞こえてきます。
   私の通勤経路は毎朝、自由が丘駅まで車で行き、そのまま妻にキイを渡して帰ってもらいますが、私は東横線経由で地下鉄日比谷線で銀座におりて八重洲の事務所に通っています。この日は妻が所要で朝早く出たので、私は尾山台駅まで歩いていくことにしました。春が近づいてきて広々と下農園や植木畑をわたる春の風に触れていくのも気分爽快な思いです。途中、保育園の子供たちが手をつないで先生に引率されていく様子に出会いました。二十人ぐらいの子供たちですが二歳ぐらいの幼児たちで、腰ほどの背丈の子供たちで可愛いことこの上もありません。いろいろな色の服装をして、カラフルな帽子をかぶり、可愛い一団はまるで花々のかたまりのようです。歌では、歩き始めたみよちゃんが、赤い鼻緒のじょじょはいて と続いて行きますが、鼻緒のじょじょは、みんな色とりどりのヅックに変わっています。よちよち歩いていきますが,アヒルの子がお母さんに連れられて歩いていくようです。
   わたしの孫の麗ちゃんは三歳になって今年の4月からは白金台幼稚園に行くことになっていますが、今日の子供たちよりひとつ上になるでしょうか。最近はとてもしっかりしてきて電話口に出ても面白いように会話ができる様になりました。私のことをいつも爺々と呼んでしたってきます。このあいだの日曜日には、教会の礼拝中に突然やってきて、忍び足で私に近づいてきて膝元をつつくので振り向くと麗ちゃんがにこにこしながら立っていました。天使がそばに立っているような気がして、お祈りの中で大きな恵みを授かったようなありがたい気分でいました。日曜日なのでパパに連れてきてもらったのでしょう。礼拝が終わってお茶席に来た麗ちゃんは,みんなの人気者です。内科医の大武先生は麗ちゃんを見て、可愛いし、賢い子だし大きくなったらますます美人になりますよと、太鼓判を押してくれました。椅子に座って、大人たちの中に混じって一人前に話を聞いているからおかしくなってしまいます。上の子の佳ちゃんは、今年から小学校二年生になりいます。御茶ノ水女子大の付属小学校に通っていますが、何と皆勤賞をもらって、自慢の子です。朝早く目黒駅から山手線に乗って行くので心配でしたが、本人の努力で元気に通学しています。二人ともびっくりするくらいに健康で風邪ひとつひかず、こんなありがたいことはありません。私のいつも口にしていることで、健康こそが人生の宝だということです。麗ちゃんと会っていると心身の大きな癒しを得、気分爽快になって、そのあとよく人様に言われることがあります。つやつやしていてお若いですねとか、溌剌として何か良いことでもありましたかとか、あまり一人で儲けないで下さいよとか、彼女でもできましたかとか。つまり麗ちゃんから心身共に物凄いパワーをもらっているこのなのでしょう。自分にとっては、こんなありがたい授かり物はありません。


  自民党政権になって、世の中がのびのびとしてきました。手放しで喜ぶのはまだ早いかもしれませんが、日本の政治が内外に向けて、このところフル回転で前に進みだしました。政治の世界にも確信が持てる春の駘蕩の風が吹いてきたようです。
   TPPの参加交渉に向けて出発した安倍首相は、オバマ大統領との会談を成功裏に収め、喜色満面、堂々の帰国を果たしました。国内を二分するくらいに激論を交わし危惧されてきたTPP参加を巡っては、農業団体から猛烈な反対攻勢に立たされていましたが、聖域なき関税撤廃、即ち例外を認める関税撤廃のテーブルに着くということで、今回は歩み寄った結果であります。
  難しい文言が使われてわかりにくい問題提示でしたが、聞いているうちに議論の内容がはっきりしてきました。将来に向けた、国家間の関税撤廃を目指して進む各国の姿勢は鮮明であります。国と国との間にある関税を撤廃して、お互いに物品の流通を盛んにして貿易拡大を図ろうとするものです。経済的提携や連携を目指すものでもあり、英知を以て共存、共栄を図ることが目的てあります。そのために物品すべてに関税をゼロにするこが究極の理想ですが、各国の国内事情もあって俄かにこれを実行することが困難であります。各国の内部の事情に会った例外を求めようとすること、即ち聖域のあることを認めて、交渉参加のテーブルに着こうというものです。原則は、勝手な言い訳を聞かない、勝手な例外を認めないとするのが、聖域を認めないという意味でしょう。しかし今回、各国の聖域を認めて、それを前提に話し合うという原則を打ち立てたことになります。交渉の過程で、関税をなるべくゼロに近づけて行こうとするもので、急激な摩擦、対立を避けていくことに合意したことは、賢明でした。競争と自然淘汰は、世の常であります。しかし競争にはおのずと練磨が備わり、向上する状況が、将来に期待できます。
   安倍さんが、米とか、牛肉とか言った国内の農産物、畜産物を擁護する団体が一方にあって、片や自動車、電機製品といった輸出産業があって、こうした国内の経済的な対立構造を抑えながら、一任を取り付けて、オバマとの会談に臨めたのは正に快調な出足で、オバマ大統領と会談に臨めたわけであっぱれの一語に尽きます。総選挙で圧倒的な勝利を収め、政策の選択の幅を持つことができた結果であります。国民の強い支持を背景に、有利な外交交渉に臨むことができたわけで、外交交渉が、国内の政治の安定と、国民の意思の統一を維持することがいかに重要かを見極めた一瞬でもありました。
   あまり気にかけなかったことですが、ちなみにお米に課せられている日本の関税が778%、大豆が252%です。7パーセントではありません。その100倍の関税がかけられているということです。これでは外国から輸入される米は禁止に近いものです。文字通り禁止でしょう。つまり、日本のお米は完全に保護されて米の生産業者を、その分手厚く援助していることになります。日本のお米のうまさは定評が会います。外米と比べたらおいしさは比較になりません。近年欧米諸国で健康食品、ダイエット食品として寿司が大変な人気を博していますが、こうした店で消費去れる飯はやはり日本のコメであり、中でもこしひかり、あきたこまちといったブランド品だそうです。寿司にピッタリなお米には日本さんに限るそうで、にぎりに使われるお米は、すべて日本から持ち込まれているそうです。
   考えようによっては、TPPを恐れる前に国際市場に挑戦してみるべきでしょう。この機をとらえて日本市場にこだわっていないで、国際市場の拡大に臨んでみたらどうでしょうか。中国では、高級食品志向が高まって、日本米が中国産の数倍の価格でも、うまさのPRに成功して飛ぶように売れているという報道があります。又同時に、生産性の向上に努め行くことが重要です。生産規模を大規模農業に転換していけば、日本の農業技術をフルに活用して大量生産に踏み切って、国際市場に挑戦していく方策も考える必要があります。そのための制度のみ直江妹必要でしょう。そのための暫定的な国の支援を行って、日本の農業の近代化を進めていかねば、これからのグローバルな国際社会に生き抜いていくことはできません。適正な援助支援と同時に、そのための自助努力が必要であります。今の日本人は、大変割高なお米を食べさせられていることになります。   2月28日


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画家、関根常雄さんの油絵展 大成功理に終わる

    当会の会員で画家の関根常雄先生が、油絵展を有楽町駅前の有名な交通会館の地下一階のゴールド・サロンで開催しました。この機会に是非、ご覧にお出かけいただきたいと皆さんにお知らせしました。というのも、関根さんの素晴らしい筆のタッチから絵画の本質に迫った力量、才覚を実感することができると信じたからです。会場には大小の優れた作品、四十数点が展示されていました。二月の三日(日)から九日(土曜)まで開枯れましたが、ご自身が云う通り、たくさんの人が観覧に訪れて盛況だったとのことで、大成功を収めました。会場は判りやすく、大変便利の良いところだったので訪れる人たちにとっては大変助かりました。ちなみに会館の一階の有名な喫茶ロイヤルと向き合った、広い会場で、大きく、「 関根常雄 油絵展 」 の字幕が貼ってあるのですぐにわかりました。堂々とした大きな字幕で、関根さんのこれに寄せた情熱と意気込みが一瞥できるものでした。昨年の春のことです。関根さんから個展の開催と作品の展示について相談を受けたことがあります。私としては全面的に支持して、関根さんの企画が実行され、大成功を収めることができるよう、全面的にお手伝いしたい旨お伝えしました。それからしばらく沈黙の月日が過ぎて行きました。暑い夏が過ぎて、秋を迎えましたが、関根さんの創作意欲は抜群で、昭和経済の月刊誌の表紙を飾るスケッチと随筆は、ファンの気持ちを揺るがし続けていました。個展のことにはまったく触れずにいましたので、もしかすると開催を危ぶむ気持ちが私の胸にあって、話題にすら出さずにいました。ところが十二月も押し詰まってきた頃、関根さんの口から、開催の予定について具体的に話を聞いたときは嬉しくてたまりませんでした。パンフレットの構想もまとまり開催日と場所が記されていて、万事恙なく構想と企画が進行していたので、びっくりしたくらいでした。決断と意思の強さに感服して止みませんでした。一念発起した関根さんの喜びは如何ばかりかと、開催の準備も大変なことだろうと案じることでもありました。会員の人たちには関根さんから頂いた絵ハガキの案内状を郵便で送りました。大変な数で五百通ぐらいになりました。
   二月三日、有楽町駅前の交通会館地下一階のサロンゴールドが会場となり、一週間の開催期間で関根さんの素晴らしい作品展を鑑賞する機会を持つことができました。サロンゴールドはこの会館では一番いい贅沢な会場です。春の兆しを感じる銀座界隈を通り、三月四日のお昼休みに出かけました。交通会館の地下一階は私が行きなれた場所でもあります。と云うのは関根さんの会場と向き合った場所に喫茶ロイヤルと云う古くからの有名な喫茶サロンがあります。お昼のランチセットを注文した後ゆったりと昼寝をして帰るのが私のわがままな順序になっています。一週間に一度の割合でお世話になっています。三月四日の行動は喫茶ロイヤルでランチセットを済ませ、十五分ほどの仮眠を取った後、さわやかな気分で向かいの会場に参りました。関根さんご夫妻に挨拶をした後、気ままに鑑賞させてもらい、ご夫妻には訪ねてきた多くのお客さんの応対をしてもらうようお願いしました。私は、全体の作品に関根画伯の優しい温厚な人柄がそのまま生き生きと描かれていることに気が付きました。見る人の心をほのぼのとした感動と、細やかな詩情の世界に誘なってくれていました。 その関根さんは昭和経済会をこよなく愛してくださり、月刊誌・昭和経済の表紙の絵を繊細なタッチで毎回書かれてくださり、会員の皆さんと、これを手にした人たちを心から豊かで平和な境地に導いてくれていることは誠にありがたい限りです。昭和経済の表紙の絵を描いてくださって、二十五年以上になります。加えて表紙の絵の解説を、月刊誌の末尾に情趣豊かに、細やかに書いてくださっています。こうした作品だけでも大変な数に上っています。昭和経済の表紙の絵の作品展覧会を開催するだけで、大変な行事になるのではないでしょうか。原画はA3の大きさのものです。展覧会場に一面展示したら、昭和経済会の歴史をたどることもでき、以前に提案したことがあります。
   今回企画された会場は、オフィスから直ぐ近くあります。賑やかに装飾された会場では、旅をテーマに海外ではパリ、シチリア、エジンバラなどの街や田園風景、そして国内の風景や民家など、素朴で、旅情豊かに描かれた作品で溢れ、居ながらにして旅行を楽しむことができます。一つ一つ念入りに鑑賞しながら、気に入った作品があるので、その時、数点ばかり譲っていただこうと思っていたので、二、三日中に家内を連れて鑑賞に改めて参る所存でいました。二度目の翌日、私は気に入った油絵の絵画の一点を分けてもらいました。二〇号の結構大きな絵ですが、パリの街角を明るく描いた絵です。私は、関根さんの作品を特徴付けた傑作品と納得して買わせていただきました。お祝いの気持ちもあってのことですが、私の気持ちを察してくださったのでしょう、早々と売約済みのめでたい赤いマークが張られていました。景気づけにもなって、こんなうれしいことはありません。お客さんの期待以上の好調な出だしで、ご夫妻の喜びもひとしおのようでした。私はこの大きな油絵を昭和経済会の事務所に展示して、会員の皆さんに長く鑑賞してもらいたいと思っております。関根さんの画家としての人生の目標だった油絵の個展は、連日大盛況だったと聞いております。関根さんご夫妻からは、個展は大成功を収めることができましたとの、目出度いご報告があり、私も殊のほか喜んでいるところです。これを機に作品の制作にますます若々しい筆を縦横に振るってくださり、ご精進あらんことを願っております。関根さん、関根先生ご夫妻、おめでとうございます。
                                          二月十五日


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    顧問税理士    板橋徳夫先生の古希と定年退職


   当会の顧問税理士の板橋則雄先生が、今年の一月にめでたく古希を迎え、これを機に日本橋会計事務所を3月を以て定年退職をする旨の丁重な挨拶状をいただいてました。 長年にわたり公私ともどもお世話になって、歴史を振り返ってみるとたくさんの良き思い出が浮かんできます。板橋先生については、もうそんな年齢かと思うくらい若々しく、言動は正確、律義で、俊敏であり、比例して頭脳は明晰で全人格的に達していることは以て範とすべきゆえんであります。多彩な経験を積んでこられて退職など想像できませんが、実際にはまだまだ現場にて率先垂範して業務に就くことになっています。心細く思っていたところなので、片や、その知らせを聞いて安堵しているところです。会員の多くの人がお世話になっていることを思えば、なかなか引き下がるわけにもいきません。
   ところで私が感じたままの気持ちを即席の和歌にしてこれをしたため、熱い胸の思いをファックスで送りました。事務所にも、ご自宅にも送ったので、目に触れてくださったものと思っています。次にその和歌を記して、皆さんと一緒に思いを共有したいと思っています。

      はつはるの富士の高嶺のしらゆきの気高きにあり汝れの来し方

      顧みて汝が導きに栄ゑこし企業のあまたありて頼もし

      積年の労苦を踏まえ豊かなる実りを前にことほぎにけり

      税理士の務めを果たし恩恵に浴する企業のあまた数えり

      見るからに若き板橋先生のこれより先の栄えあれかし

      ことほぎて古希を迎えし先生の若き血潮のなほ溢れける

      初春の富士の高嶺をあほぐ日に思ふ先生のこころいきかな     1月20日 記

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2013.2.5

社団法人 昭和経済会
理事長 佐々木誠吾


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