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社団法人昭和経済会

理事長室より
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理事長室より

Vol.11-02  日本の国富について

日本の国富について
 

アダムスミスの国富論を持ち出すまでもなく、一国の富は、民の富の集計であります。ところが民の富の集計は、必ずしも、そのまま国の富の集計とはなりません。国が乱脈を極めて浪費を省みないとすれば、国は破産の道を転がり続けていくでしょう。それはやがて国民の富を圧迫し、貧困のどん底に投げ込むことになります。国が、民をどん底に放り出すことになります。その場合の国富とは何ぞやと云うことになります。
    近頃、子供・児童に対する親・大人の虐待が社会問題となっていますが、これは国が民を虐待するのと同じ構造であります。決してあってはならないことです。国が乱脈を極め、浪費を尽くすということは、国民の納めた税金がそれだけ無駄に使われていて、国民の目線にかなって使われていないということでしょう。不浄に使われていることもあります。すべてとは言いませんが、国が適当に理屈を立てて借金をしてことをなすときもあります。ひらたく云えば担保は国民自体であり,国民の生命と財産であります。
    国の支出には、公務員に対する給料、報酬が大きな部分を占めているといっても過言ではありません。公僕として働く公務員の果たす役割は重要であります。膨大複雑に絡み合った体系ですが、この扱い方が厄介な問題となって、何時の時代でも議論の中心となっています。近代国家の成立に、行政の膨張は欠かせませんが、必要以上の膨張は、国民経済を圧迫しかねません。量と内容の検討が必要であります。行政による硬直化は、国民経済の停滞をもたらします。社会の円滑な発展と、効率化を目指して、適正規模が賢明な識者によって考察されています。公務員の人員削減、国会議員の定数是正を初めとして無駄ずかいを省くための努力が色々となされているところです。
    亦、国や地方公共団体が行う仕事についても、非効率な業務があったり、無駄な事業があったりします。これらの大幅な見直しや統廃合も必要なことです。つまりは、それによって国民の負担を少しでも軽減し、国としての効率的な運営を図っていかなくてはなりません。国富もこうした違った見方を念頭に吟味していく必要があるでしょう。
    3日前に発表された2009年度のわが国全体の正味資産、これを以て「国富」と称しますが、前年比で3,4パーセント減少しました。日本の国富は2712兆4000億円とのことです。減少は2年連続であって、このままでは好ましい結果ではありません。国富はそのまま国力であり、民の経済力と、何となく国民の生活水準を示すものだからでしょう。そして資産が目減りしていくようでは、国の将来も、個人の見通しも暗いものとなってしまいます。国富の減少は、続くデフレと、地価の下落が大きな原因となって、その影響たるや如実であります。特に国富の4割以上を土地が占めており、この担保価値の下落は国民経済にとってもマイナス要因であります。いろいろの見方解釈がありますが、早い時期に国富がプラスに転じて、経済と信用の拡大に繋がって日本の磐石な基礎を構築していくよう期待したいところです。    2月2日

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中東に春の嵐
    チュニジアに暴動が起きて23年続いていた独裁政権が転覆し、ベンアリ大統領が国外に逃亡を図りました。強権独裁政治が長年にわたり続いて、民衆は貧困に苦しみぬいた挙句ではありましたが、その憤懣は一気に爆発しました。インターネットや携帯電話が爆発的に普及するグローバルな情報化時代は、ここでもその威力を発揮し、その意義を高めています。情報は瞬時に他に伝達され、人々の行動に直接に影響を与えています。それぞれに複雑な国情を抱えている中東諸国ですが、こうした動きが民意に叶った改革前進を目指したものとして民主化への道を平和裡に進められていくことを望んでいます。ジャスミンの改革と呼ばれるほどに、その後のチュニジアにおいて、民衆の安寧と繁栄につなげる体制が敷かれて、馥郁とした香りを周辺諸国に放ってくれることを期待して止みません。
    同じような国々が、地中海沿岸の中近東諸国に散らばっており、そうした国々は戦々兢々であり、心中穏やかならざるものがあることでしょう。原油資源を武器にして巨大な富の蓄積を果たしている国々ですが、長きにわたって独裁強権政治を敷いている国が多く、少数の支配階級と大多数の民衆との貧富の格差は大きく、底流に不満を残してきています。チュニジアに起きた改革の火は早くもエジプトに飛び火して、エジプト全土に大きなデモが発生し30余年独裁強権政治を続けてきたムバラク大統領に矛先が向けられて激しいものがあります。収拾がつかぬまま反ムバラクのデモはエジプト全土に広がり、国民から即時退陣を突きつけられています。一時カイロ市内は無政府状態となり、出動した軍隊も幸いに、デモの群集に対して高圧的な行動に出ず平静な対応をとっています。
     暴動を誘発したこうした国々は、おしなべて貧困に喘ぐ民衆が大多数を占めて、一部の支配者階級に富を牛耳られて悲惨な毎日を送っているのが実体であります。ムバラク自身は、反政府デモに抵抗をし、政権に執着して、いたずらに老醜をさらしていますが、状況は改善の見込みがなく、依然として混乱状態が続いています。ムバラク退陣後のはっきりした収拾策が見当たらないことが、事態を混迷に陥れているきらいがあります。
     エジプトは人類が誇りとする文明の発祥の地であり、ナイルの肥沃な土地に栄えた人類の英知を留める文化の宝庫であります。ピラミッドの礎石がぐらつくような政変が起きて、世界は喧々諤々といったところです。この周辺の国々の実情は五十歩百歩であり、圧政に苦しむ貧困層の不満の爆発が何時起きないとも限りません。新年に入ってまさかエジプトに政変が起きるとは誰が予想したでしょうか。昔国土の救世主として英雄的に出てきたムバラクが、欲に目がくらみ政権に恋々として民衆の統治を省みなかった顛末がこうした形で出てきたとは、イスラム世界に君臨する為政者たちに反省の警鐘として、論語の教えを伝授したい気持ちになります。いずれの国においても独裁政治が行われていた間に堆積した矛盾がそのままに残されており、とりわけ国民の間には余りにも貧富の格差が大きく存在してきているので、民衆には今まで立ち上がる力も術もなかったのでしょう。ツタンカーメンも穏やかに安眠をむさぼっているどころではありません。
     世には一党独裁政治や、王制をしいた強権独裁政治を以て民衆を支配統治する国体が未だに沢山あります。そうした国々には共通した悪習、悪癖が日常茶飯事であるといわれています。体制保持のため敢えて教育を普及させず、無知蒙昧の民衆を作り出し、意識の覚醒を断ち切ろうとする傾向すらあります。軍部を楯にした政治、官僚政治の蔓延した政治体制、特定宗教による国民支配、行き着くところはすべからく利権であり、腐敗組織であり、汚職と税金収奪の構造に浸かる少数の支配階級であることです。しかしながら今や、こうした構造は次第に洗滌濾過されていく時代に入ってきています。新燃岳の噴火ではありませんが、地下深くマグマが互いに繋がって、いつ爆発するか不穏な形勢であります。
     いち早くエジプトの政権退陣の動きを以て、イスラム世界の勝利と言い出したイランでさえ、その例外ではありません。北朝鮮も又然りです。あの暴虐きわまる風貌のシリアのカダフィイ大佐は、一目瞭然、恐怖政治に近いものを感じてきますが、沈黙に近い民衆が私の目には不思議に映ってきます。言論を統制し、民衆、国民の自由な発言を封じ込めている国こそ、危機に直面している世情だと認識すべきであります。想像することにも慄然たるものがありますが、恐らく全人大の楯になる一党独裁の中国もこの限りではないかもしれ知れません。巨大中国は今、民主化への過程にあります。情報のネット化によって、外部から膨大な情報を手にした国民が、今までの情報遮断から解き放たれて自由と覚醒の奔流に乗ったとき、国民に対する統治がきしんで軋轢を起こしたりしてくると、そうした勢力が何時爆発して他に波及しないとも限りません。中国では、沿岸部、内陸部の所得格差から来る階級対立、省、地域、部族間対立などが表面化して、中央に対して謀反のきっかけとなる可能性は否定できません。そうした事態の到来を許すことのないように、正しい方向に向って経済大国にふさわしい政策の遂行に英知を絞り、適宜改革、改善の道を進んで貰いたいと思うことしきりであります。改革の加速を進める余り、旧勢力と新勢力の対立もあります。混乱を回避し必然性にある民主化への道の軟着陸を目指してもらいたいものであります。


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             我々は自信を以て


    翻ってわが国の状況をつぶさに見たとき、政策の拙劣から20年間の経済停滞とデフレ状況になやまされてきた過程があり、その結果の国民的損失は計り知れないものがあります。しかし民間企業の自助努力を以て漸く景気の回復軌道に乗っていく自信がついてまいりました。これをさらに推し進めて持続的成長路線、拡大軌道に如何に乗せていくかが、正念場であります。資源に乏しい国の活路は、自ずと明確であります。高度な知識と、先端技術と、豊富な資本を組み合わせて、外国の競争力に打ち勝っていくより考える道はありません。それには今の体たらくな政治に頼っていたでは、国民経済は大道を歩んでいくことができません。
     色々と解決すべき課題は山積していますが、他国との経済連携を打ちたてながら、競争力を付けていくことは最早世界的潮流であります。経済交流については、二国間協定を進め、進んで多国間協定に強固な足がかりをつけて、わが国の利点を生かし、指導力を発揮しなければ国際経済に立ち遅れる結果となってしまいます。
     日本はGDP国内総生産で中国に追い抜かれています。当会では度々指摘して十年前に予測されていたことですが、破竹の勢いで進む中国は今怖いものなしの状況です。年率10パーセントの経済成長率を続け、今や世界最大の市場に君臨し、各国の羨望の的になっています。しかし日本は同じような時期を30年前に通過してきて成熟された停滞期にあることに注目して、むしろ積極的にこれからの飛躍すべき道のりを洞察し実践する時期にあります。国民生活の量よりも質の点において、大きく優位に立っていること、その特異性を誇りとして今後に生かしていくべきであります。
     日本は犯罪発生率が極めて低く、治安の良さについては世界に冠たるものがあります。銃の保持を認め規制がゆるいアメリカでは、銃が犯罪に使われる度合いが多く、乱射事件による犠牲が耐えません。当然とはいえ、日本は誠に安全な国であります。それと日本の雇用についても同様の事がいえます。失業率が社会問題としてよく取り上げられますが、日本は5パーセントの失業率で安定しています。之に比べてアメリカは10パーセント、EUでは20パーセント、他の国々については概ね25ー40パーセントと常に社会不安の遠因になっています。最近、暴動にまで発展しているチュニジアやエジプトの状況は、失業と貧困が大きな原因になって起きているものです。又特筆すべきことは日本人の長壽と健康、それを裏付ける医療制度と設備環境は世界屈指のものです。
     又、教育程度と普及の度合いは今さら云々することでもありません。国民の勤勉真面目はひたすら資財の蓄積に勤め、国民の金融資産1400兆を武器に国が成り立っていることも自慢の一つです。ギリシャはデホルトに追い込まれましたが、1000兆円の国の借金を国民の貯蓄でカバーしているといった国は他に類がなく恐らく日本だけでしょう。外国の圧力を受けずに安泰な気分で居られるのもこうした理由からですが、だからといって国債の乱発を許す理由にはなりません。早晩解決すべき課題であります。待ったなしの財政再建の問題に議論が飛ぶところとなります。渡辺喜美さんのアジェンダではありませんが、増税をする前に国自らがやることがあるのではないかと言う理屈であります。そこで無駄を省いた国の金のあり方、使い方が問題となってきます。
     議員の歳費削減、議員の定数削減を打ち出して圧倒的な勝利を収めた名古屋市長の河村たかし君は、躍如としおり国民の理解と支持を得るに充分であります。これを見ると、今の政党と議員諸君は理念不足、情熱、信念、力不足、能力不足で箸にも棒にもかからないというところでしょうか。大相撲の無気力相撲と同様、議会を土俵に仕立てた議員諸君らの馴れ合い、助け合い、即ち八百長芝居であります。恥じ入るばかりであります。日本の場合、ひとえに国民一人ひとりの弛まぬ英知の発揮と、勤勉努力を期待するしかありません。
    例えば新日鉄と住金が合併に向けて検討に入ったとの報道が今朝の新聞にありました。日本企業の潜在力を示す画期的な経営革新として評価したいところですが、政治の混乱とは別に、これこそが世界に打って出る日本企業の蘇りであり活力であります。これこそが目に見えないものの力、即ち日本の国力、国富の源泉でありバロメーターであります。     2月4日


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       エジプト ムバラク大統領の失脚
 
   正に晴天の霹靂であります。三十年もの間、エジプトを統治してきた頑強不落、強権政治の独裁者ムバラク氏があっという間に転覆されました。しかも武器を持たない民衆による無血革命に近い劇的な政変であります。カイロ市街の一隅に起きた小さなデモは、インターネットを通じて瞬く間に支持層に広がり、エジプト全土に及びました。政府側による懸命の抑圧と抵抗にもかかわらず、民衆の反ムバラク・デモはカイロを中心として各地に展開され、一時は無政府状態にまでに混乱し、ムバラクの即時退陣を求める民衆の声は怒涛の如く轟き全地を圧するに至りました。
   政府は警察、治安部隊を繰り出して執拗な抵抗を試みましたが、日を追って状況は不利に展開し百万人デモを呼びかける反政府勢力の勢いを抑えることは出来ません。警察、治安部隊の手に負えず、軍隊の出動を以て対応した政府の誤算は火を見るよりも明らかでした。軍隊は民衆に対して銃口を向けることはありませんでした。むしろ民衆の歓呼の声に支えられて、戦車の上に民衆がよじ登り、エジプトの国旗を振って、独裁強権政治打倒の自由の叫びに、街中が歓喜の渦に変っていました。政権の断末魔、阿修羅とかした状況に、政府側はデモの力に後退を余儀なくされ、やがて大統領辞任の発表に追い込まれていきました。
    力も金もなく戦い抜いた民衆の意思の表明は如実であります。世界はこの事実に驚きを隠しませんでした。落ち着きを取り戻すまでに、暫くは論評を控え沈黙が続きました。政変は中東のみに止まらず、事態の急変は世界に及び、その影響力がまことに大なる事を示すものだからでしょう。
    広大の砂漠の地に春の嵐が吹きすさび、巨大なピラミッドの礎石が揺らぎ、悠久に流れるナイル川が、大地に豊かな肥沃を運んで、今や再び緑の輝きをそそぐ時代を彷彿させるものであります。独裁者の専制と圧制に耐え抜いた民衆が覚醒し、自由を手に取り戻し、英知の勝利をもたらした原動力こそ、歴史に燦然と輝く妙なる成果であり果実であります。老醜をさらし権力と欲に執着するムバラクは、武器なき民衆の一揆に会って自滅しました。極悪指導者を追放したのはファラオでもなく、英雄でもありません。下積みの名もない貧しい民衆でした。声を合わせ、力を結集して立ち上がった多くの正直で真面目で貧しい人たちです。国のため国民のためにあるべき指導者が、真の政治を怠って、国民の生活をないがしろに己の欲望の赴くままに三昧をつくし、世の中が大きく変っていく様子に目が届かないで、権力と富の上に安住して、民衆の搾取の上にぜいを尽くして放蕩に耽るならず者は、早晩、天罰を受けて破滅の運命にあることすら判らなくなってしまうのでしょうか。
     歴史上、一様に云えることですが、ムバラクも例外ではありませんでした。、軍人で若干52歳、期待を以て大統領に就任しましたが、理念を忘れた経過は彼を凡庸な人間に変容させていきました。無謀と化した独裁者ムバラクは権力の座を濫用して、ひたすら懸命に蓄財に勤め、挙句にその座を追われ虚しくカイロを脱出する運命となりました。己が不正に得た財にしがみ付き、公僕たる地位を忘れ国民の生活状況を省みずないがしろするに及んでは、為政者としては許しがたく罪状この上なき残虐、醜態の身であります。下手をすれば、捕囚の罪人として極刑に処され、ルーマニアのチャウチェスクになるところだったかもしれません。いずれも命からがらの逃亡であります。民衆を苦しめて、なお不正に貯め込んだ資産、5兆7千億ともいわれておりますが、その影で多くの民が犠牲を強いられていたことになります。なんとも愚かで浅ましき限りであります。        2月12日

                    *
      
        落日の空を焦がして砂の地にピラミッドの影ながく曳きゆく
エジプトの強権政治の三十年今民衆の街に蜂起す
ムバラクの強権腐敗に百万のデモに加わる熱き民衆
中東に熱砂の嵐の吹き荒れて民の蜂起にひるむ独裁
中東に無知蒙昧のたみ多く困苦に生きて日々をしのぎぬ
ジャスミンの匂ひて香る中東に神の恵みの広くあれかし
        即席に詠むわが和歌にうなずきて時代の波をここにしるさん
        デモ隊のまことの声を汲み取りて改革の火を先に生かさむ
        経済の栄えに燃える中国の動きに一喜一憂のとき
        極東の地よりモンゴルの果てに延ぶシルクロードの今の賢者よ
        願わくば13億の民を得て良き指導者の先を引き行く
        暴動の勢ひ増して軍隊の馬鹿にも銃口を向ける市民に
        血迷いの独裁為政者の逃亡す市民を殺し暴虐のあと
        装甲車繰り出すカイロの騒然とされど市民に逆ふはなき  
        戦車行くカイロの街を民衆とともに自由と正義めざして
        やそじなる大統領に天命を知るオバマ氏が退陣せまる
        老醜をさらすムバラク大統領俗世に未練の末路あはれに
強欲の果てに自滅すムバラクの正義と大志を忘る罰とも
        五千年長き歴史に咲く花の国に燃え立つ革命の火よ
        エジプトの独裁政権の崩壊す動きに脅ゆ同じくにぐに
        革命の火は隣国に延焼し火消しに躍起の同じ為政者
        こわもての面に市民を威嚇して治むシリアに神の裁きが
        カダフィイのいかにも極悪非道にて強権政治の象徴なりし
        カダフィイの軍人上がりに強権の政治を敷いてやや半世紀にも
        カダフィイのマンガチックな演出の奇異にうつりて時に興あり
        カダフィイの狂気の演出おもざしに近寄りがたく肌にさはりし
そもそもが軍人上がりの指導者に仮面の裏に潜む凶器は
        おしなべて恐怖政治を旨として北アフリカを治む国ぐに


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        顧みてわれが祖国のまつりごとこの程度にてこれをよしとす       
        経済は二流に政治は三流となじるもいかし此の国の民
        此の国の平和こそ良き他の国の手本となりて安寧を得ん
        国会は猿ばかりとは吉田氏の機知のすぐれて世を見通しぬ
日米の友好固くこの国の平和と栄えのいしずえならむ
        これからの世界を見据え若者の大志をいだき外に出るべし
        中東に反政府デモの頻発す当地に及ぶなきを願ひぬ
        指導者の初めの心置きさりて己が利得に走るあさまし
        国会の議員諸侯のおこがまし猿にもおとるしぐさあへなし
        国会を猿軍団が占拠せり軍人軍部でなくて安堵す
        新興国ゆえに王族・軍人を上に奉りて民の衰らふ
        安穏に過ごすわが世の菅総理無駄に退陣を迫る野党も        
        民主主義政治を誇る日本の目まぐるしくも変る指導者
        この国の不思議と責任の無き政治直ぐにも替わる総理大臣
        この国の総理大臣のあしもとのぐらつく先のいのち危ふし
        扇動も誤報もありぬネット上さはれ正しく道を行くべし
        マニフェスト、アジェンダだと横文字をかざす人らにアッ!ダウトフル
        民主党、自民党も駄目ならば統合役のみんなの党に
        キャスチング・ボートにあらず全政党ひっくるめての「みんなの党に」
        民間の弛まぬ努力に繁栄す経済大国を質にあらはし
        国富とは人の住むべき地にありて山紫水明に富みしこの国
世の中のすさぶるなかに幸ひの道を歩みつ主を喜ぶと
       荒れ狂ふ世に幸わいの道をゆく主とともに在り今をよろこぶ
       荒れ狂ふ世にも主にあり喜びつ楽しむ身こそまことなりけり
       主にありて喜びみつる我れが身の楽しむ日々の糧に感謝す
       神さまが在られることの真実をくり返し読む詩篇三十二
       主と共に在りし我が身のうれしさと喜びの日を常に楽しむ

チェルさんの身をもくわしく伝えきて主と共にある日を喜べり
      此の国の安寧を得てわれら皆かしこく先を生きてゆかまし
この国の文化と山紫水明のきはだちて住む人も妙なり
        富士やまの高くそびえてたぐひなしよもに光をはなつまほろま
        経済に知性と感性、徳性を生かして世にも尽くす人々
        よみびとの大和言葉のたぐひなさ秘めて詠みほむ和歌のかずかず
        それぞれの道に励みてつつましく感謝とよろこび秘めてゆくなり      
        やまかわに春の嵐のすぎしあと月ほのぼのと昇るまほろま
                                      2月16日


                     *

                 狂気の指導者、カダフィイ

        アルジェリアで起きた反政府デモは、その後エジプトに飛び火して、長年の独裁政治を敷いてきたムバラク大統領を失脚させるという市民運動の快挙となって、我々を驚かせました。北アフリカにはこうした体制の国々が列挙しており、反政府デモの動向に、一喜一憂する状況となっております。
       こうしたなかエジプトに燃え上がった火は隣国のシリアに飛び火して、以来こわもてのカダフィイ独裁政権に果敢に挑んでいる民衆のデモの動向が世界の注目を集めています。こわもての軍人上がりのカダフィイは、41年前に王政を倒し自ら国の指導者について以来、軍事独裁政権を敷き、豊富な原油資源を以て、恐怖政治のもと国民を我がもの顔で支配してきました。潤沢な資金を溜め込み、その分民衆は貧苦に見舞われて過酷な生活を強いられてきたことは痛ましき限りですが、悲しいかな、これはアフリカ周辺の国々に共通した国情です。リビアもその例外ではありません。狼藉、無法者が統治してきたこの国には憲法も無く、議会も無く、一般で云う選挙もありません。変則的な国であり、政体であります。その上に自らを最高指導者と置いて恐怖と強権政治をおこない、カダフィイは民衆と領土を、41年間も我がものがおに翻弄してきました。
      カダフィイは政権と権力に固執し、徹底的に反政府デモを鎮圧する姿勢を曲げていません。
潤沢な資金を以て傭兵を使い、反政府デモの群集に対して砲弾を打ちこみ、空爆をおこなって、残虐行為をやめようとしません。最後の足掻きとも見受けられますが、これだと犠牲者は増すばかりです。もはや自暴自棄で狂気の沙汰であり、長期化するリビアの政情不安と混乱は国際経済と社会の安寧に与える影響も無視出来ません。
      こうしたなか報道によると、デモの起点となった東部は反体制派の手に落ち、一部の兵士が政権に反旗を掲げ市民のデモに加わって応戦しているともいわれております。又政府の高官も政権から離脱して公然とカダフィイ退陣を要求するといった情勢になりつつあり、カダフィイの政権基盤が揺らぎつつあります。かくしてみると、リビアの統治は分裂状態といってもいいのではないでしょうか。強気を崩さないカダフィイが内戦も辞さないとすれば妄想も甚だしく、混乱の上での退陣は時間の問題であります。すでに二千人とも云われている犠牲者をこれ以上出ないためにも、一刻も早くカダフィイの末路を確認しなければなりません。歴史に大きな汚点を残す残虐ぶりの、その正体を見抜いた以上、どのような形であれカダフィイの断末魔の叫びはさけられません。極悪政治家、醜態の末路は東西古今、戒めとなっていることに、いまだに気がつかない愚か者であります。正にチャウチェスクの二の舞といわざるを得ません。
     自由と民主々義と平和のために起ちあっがた多くの民衆に、神のご加護があらんことを。

                                   2月23日
             *
    正体を見たりカダフィイの悪魔性民衆殺戮の凄惨きはし
    独裁の正体見たりカダフィイのデモの民衆に銃弾の雨
傭兵を使ひ自国の国民を殺し悪政にたよるカダフィイ
銃弾を撃つ軍隊に石を投げ自由奪還に向ふデモ隊
カダフィイよ聞け民の声、神の声自ら絶ちて罪を償へ
    正体を見たり暴虐指導者の市民を銃撃空爆の沙汰
    二千人三千人と死者を出しカダフィイの狂気これにつきたり
    反政府デモの市民を空爆す狂気のカダフィイにわれ唖然たり
    弾圧に苦しむ民の生活に自由も希望も夢もなき日々
    反政府デモ隊に向く銃口と空爆に起つ熱決の民
    民衆の自由の旗のひるがえりシリア東部の都市を制覇す                                                                2月24日     

平成23年2月4日

社団法人 昭和経済会
理事長 佐々木誠吾


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