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社団法人昭和経済会

理事長室より
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理事長室より

Vol.9-13 鳩山内閣   そして野党自民党の責務


行政刷新会議   事業の仕分け

鳩山内閣で、国民の熱い視線がそそがれている大きな問題の一つは、内閣府に新設された行政刷新会議が行っている、国と地方の「事業の仕分け」と、投入されている「予算の点検」であります。
      即ち、国民の税金が一体何処に、どのように使われているか、また、それは正しく、適正に使われているかどうかであって、今まで国民が全く知ることの出来なかった、いわば不問の領域であります。それが鳩山政権の下で今回、見事に白日の下にさらされてきたと云うことであります。そのことは、国民の政治意識の覚醒に一大インパクトを与え、且つ「仕分け作業」の模様が公開されて、現場の模様は国民にとってむしろ異様であり、且つ衝撃的に写りました。。
      古くから民衆は「苛斂誅求」、過酷な税金の取立てになやまされてきています。しかし取り立てた税金が誰にどのように使われているかといった問題に触れるようなことは、全くといっていいほど行われてきませんでした。
       文明開化、近代化によって特に一応の国家体制が整った明治以降、永きにわたって政治家と官僚の「支配領域」に国民は無関心であったし、もともとそれが正しいものと理解し、その言いなりになってきたものであります。今回、その領域に初めて切り込んでいった鳩山内閣は、正に晴天の霹靂に写ったのであります。聖域に切り込んだ、世紀の一大改革であるといえます。
      政治を真に国民の手に戻す、この一事を以てして万事に及ぼすものとし、公正にして清廉明白な革命の運動と手法によるものであり、日本政治史上、偉業的改革をしるすものといって過言ではありません。この先とも、この理念と姿勢を是非とも貫徹していってもらいたいと思います。
     都内某所に会場が敷設され、チームごとに連日のように活発な論議が展開され、その様子が公開されました。今までは恐らく利害関係者のみで従来,前例踏襲か、膨らましで、国民の目には写らずに、極限すれば闇から闇に行われていたものでしょう。しかし今回はまだ一部でしかありませんが、画期的な手法で、その道筋が明々白々な様子で、国民の前に示されました。
     予算編成に先立ち、今各省庁の概算要求が、不要なものか、不急であるかを判定する「事業の仕分け」が始まりました。税金を使って国がやるべき仕事なのかどうか、民間がやっていくべき仕事かどうか。また同時に、国がやるにしても要求する予算が適正か、不当なものを判断する「仕分人」の検討が始まりました。彼らの職責は、大きく、国民にとって意義あるものでありました。その作業は厖大ながら、最大限の能力を尽しよくぞ奮闘していると、世の大方の人たちは喝采を送っていました。
     仕分作業を進める国会議員と市民代表、そして答弁する担当役人、職員たちのやりとりは迫真に充ちています。質問に対して、答えにもならない杜撰な答弁、国益を守るのではなく、ひたすら自分たちの利権を守死することに懸命な公務員の人間像も、短時間ながら要領よく、驚くばかりに集中的に見ることができました。要は、国民が納めた税金の使い道であります。いんちき臭い予算の要求、水増しした要求、実体のない詐欺的な要求、次々に仕分けによってその内容の一端が判明していきます。驚くべきことに、これは正に氷山の一角であります。
      野党に下ったある幹部が、これを称して、白昼公然と行われる公開処刑といった馬鹿な発言をしてましたが、何という体たらくな議員でしょうか。自分たちが犯してきた国民に対する合法的犯罪の反省なき擁護であり、国民に対する冒涜を、正当化するに等しいとしかいいようがありません。無責任きわまった時代錯誤の甚だしき証拠であります。こうしたことは構造問題ととらえるべき大きな観点で見ることが大切であります。何も今の限られた政治家だとか官僚だとかに的を絞って批判攻撃していくものではありません。日本社会の長年にわたって堆積されてきた、構造的欠陥であります。
     私たちは政権交代の意義を、まだ一部ではありますが、具体的に、実際活動の中に見ることが出来ました。旧政治家や官僚にとっては、長年にわたり営々として築き上げられてきた蓄財であり、既得権益であります。たやすく手放すはずもありません。執拗に抵抗を試みることでしょう。おじることなく、くじけることなく攻撃の手を緩めないで欲しいと思います。
     こうした作業は、時間を掛けた長い研究と調査と、検討の結果こうした、不当な状況を一日も早く糾弾し、「国民のための公正な政治と行政」を取り戻していってもらいたいと思っています。         (12月1日 記)

忍耐と,旧態脱却の自民党

         政権交代前の自民党の姿は全く私たちの目前から消えていました。否、現在の自民党の姿さえ世の旋風に埋没されて、昔日の思いは全くありません。当然とは云いながら、自民党はお呼びでないといった始末です。何を云っても、叫んでみても無視されて、犬の遠吠えにしか聞こえません。存在感すら無くなってしまいました。消滅とも思える、その断末魔は、積年のマンネリズム、隨性、怠慢、その象徴的なことは税金の合法的横領で、政界、官界に深く浸透していたのでした。霞ヶ関埋蔵金とまで云われるものです。初めはその実体すら、国民にはわかりませんでしたが、それが税金のかすめ取りであったことに愕然としました。長きに渡り、貴重な国民の税金に群がって、如何にしてこれを自分の利益に誘導していくか、これこそが正直のところ政治と、行政の根深い確執が隠然としてあったのです。
         優秀な政治家、官吏として登用されながら、いつの間にか、長い歴史に堆積された汚泥に浸かってしまい、高い志はいつの間にか失われ、悪しき慣習に染まっていってしまったのでしょう。もはや貴重な才能を充分に発揮しえずに、平然として倫理感、道徳感の欠如を煽る結果となりました。汚職、公金横領が蔓延し、秩序は乱れ、拝金主義は世を覆う状況となりました。自民党政権のあがきは、大臣のばんそう膏の記者会見、酒酔い居眠り記者会見といった醜態を恥じなく演じ、時の首相は弁解して止まぬだらしない政権におちぶれていました。自浄能力を失った政権に、国民は嫌悪感を抱いていらだっていました。しかも、長老議員は保身のみに明け暮れて、清新な気迫を以て若手政治家を指導、育成することを怠ってきました。その責任は重大です。
         そうした自民党内にも、内情を知った経験豊かな人材がいます。世直しの為に登用するところに、これからの野党としての力量を発揮し、国民の信頼を勝ち取ってゆく努力が必要であります。古き観念と、悪しき慣習を引きずってきた自民党の時代は終焉しました。これからは新しく甦った政党として、いつしか国民の前に出て来て欲しいと思っています。活力と新鮮さを感じる今の民主党を前にして、自民党の出る余地はありません。暫くは忍耐と勉強と、その結果、何時しかよみがえるときを待つしかありません。
        今、国民の目は、政権掌握後、二ヶ月余しかならない民主党政治の成り行きに固唾を呑んで見守っているところです。難問山積に果敢に立ち向かって、自民党時代とは全く違った手法と考えで、運営の舵を取りつつあります。そうしたなか、自民党の中谷 元 防衛庁長官をお招きして、野党から見た民主党の姿、これからの進んでいく方向と実体について、それなりにお話して頂くことは、重要なことだと思います。そうした意味で、敢えて自民党の中でも清潔感に溢れ、良識派であり、有能な政治家として将来を期待される中谷氏に、今の政治状況をどう見ているかをうかがうことは、大変重要なこととして認識し、お招きしました。政権交代後未だ二ヶ月余ですが、政治と世の中が、変化を求めて急速に、大きく展開しつつあります。     12月10日。


        若手起用の講演会
年末の講演会が別紙ご報告の通り十二月三日、にぎやかに有意義に開かれました。杉田主任研究員の司会で、佐々木理事の挨拶で始まった、若い役員の人の企画ながら、立派で充実しておりました。出席者は百名近くきてくださいました。ありがとうございます。
  当会も益々活気を帯びて、乱世の行く道筋を探索し、示唆して、国や行政に対して適切な助言、要望を提示し、以て我々国民各自の自力を養って行かねばなりません。そのためには、経験豊かな経営者会員各位の理解と協力を得て、若き人たちの大いなる活動の場を教授して、責務を果たしていきたいと念願しております。会員各位の企業の有能な後継者の参加を以て、先ず前進を試みたいと念願しております。
政権交代を果たした民主党は、そのダイナミックで、果敢な政治活動に、今、国民の目は釘づけになっています。その熱い視線は、良しにつけ、悪しきにつけ、好奇と期待で渦巻いています。一挙手、一投足に注目がそそがれています。テレビや新聞も熱い報道合戦を繰り広げていて、国民の間にこれほど政治意識の旋風を巻き起こしていることも珍しいのではないでしょうか。
選挙を通じて国民の政治参加の結果が、即ち国を動かし、世を変えることができる革命の主役を演じたということです。民主党に一票を投票することによって、国民の意思が国政に反映されることになりました。一人ひとりが腕を組んで協力すると、社会が裏返しにもなると云う現実を体験したのです。蟻の穴が堤を壊わし、大きな堤防を破壊し、大洪水を引き起こすのと一緒です。一票の尊さを如実に体験しました。
そして今、貴重な一票を投じた結果、政権政党が代わり議会政治の運営が、旧体質で泥まみれになった自民党から、今まで万年野党として戦ってきた民主党の手に渡りました。歴史上、革命的なので世の関心が燃え上がるように集まっているのも当然かもしれません。連立政権とは云っても圧倒的な数の民主党にはかないませんが、社民、国民新党も参加して、奮闘しています。力学的には民主党政治体制に移って国政を動かし、外交に対応していることは事実です。個々の問題の処理について、その内容と程度が重大関心であります。そのことは連日のマスメディアによって国民に伝えられ、私たちの目に、耳に、知識として提供されてきています。
政権交代前の自民党の姿は全く私たちの目前から消えていました。否、現在の自民党の姿さえ世の旋風に埋没されて、昔日の思いは全くありません。当然とは云いながら、自民党はお呼びでないといった始末です。何を云っても、叫んでみても無視されて、犬の遠吠えにしか聞こえません。存在感すら無くなってしまいました。消滅とも思える、その断末魔は、積年のマンネリズム、隨性、怠慢だ、その象徴的なことは税金の合法的横領で、政界、官如までを煽る結果となりました。汚職、公金横領が蔓延し、秩序は乱れ、拝金主義は世を覆う結果となりました。自民党政権のあがきは、大臣のばんそ膏の記者会見、居眠り記者会見といった醜態を恥じなく演じ、時の首相は弁解して止まぬだらしない政権に零落れていました。自浄能力を失った政権に、国民は嫌悪感を感じていらだっていました。
内情を知った経験豊かな人材がいます。世直しの為に登用するところに、野党としての力量を発揮し、国民の信頼を勝ち取ってゆく努力が必要であります。古き体験を引きずってきた自民党の時代は終焉しました。これからは苦渋と試練の時代が続いていくことでしょう。艱難は忍耐を呼び、忍耐は練達を呼び、練達は希望につながると聖句にもあります。いつの日にか新しく甦った政党として、国民の前に出て来て欲しいと思っています。
自民党の中谷 元 防衛庁長官をお招きして、野党から見た民主党の姿、実体をお話して頂くことは、重要なことだと思います。そうした意味で、敢えて自民党の中でも清潔感に溢れ、良識派であり、有能な政治家として将来を期待される中谷氏に、
今の政治状況をどう見ているかをうかがうことは、大変重要なこととして認識し、お招きしました。政権交代後未だ三ヶ月余ですが、政治と世の中が、変化を求めて急速に、大きく展開しつつあります。

平成21年12月1日

社団法人 昭和経済会
理事長 佐々木誠吾


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