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社団法人昭和経済会

理事長室より
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理事長室より

Vol.16.08

都知事選の勝利は小池氏の手に  その2

   予想した通り新都知事には小池百合子氏が都民の代表をつかさどり、都政に辣腕を振るってもらうことになった。画期的な出来事であり、歴史的快挙である。何と291万票を獲得して、二位の増田を100万票近く引き離した。東京都にとって初の女性知事の誕生である。女性に対して最初から都政に「辣腕を期待する」と云った表現は適切ではないが、しかしそれが現実である。彼女が選挙に立候補した時には既に自覚してのことであるから、「辣腕」と表現しても差し支えないだろうと思う。岩から飛び降りて、とのブラックボックスを暴きこれを破壊すると云った小池氏である。その勇気を讃えたい。従来型の男の政治では果たせない。「女の細腕」という言葉があるが、最近の男は頼りなくなってきた。それどころか器がせこくなって、わずかな金に目がくらむと云ったやさ男が増大しつつある。でかい腹の座った男子を見かけることが少なくなってきた。人口減少は、繁殖力さえ失ってきた男が激増している結果である。都政に辣腕が必要なように、それほどに都政の多面においてマンネリ化して腐敗しきったところがある。そのための女性都知事の登場という意味合いがある。世の中の流れも、世界を見渡しても、トップリーダーとして女性の方が華々しく実力を発揮している。男女交替の新時代である。
   選挙中に公約したように、この際都議会を解散して古いやつを一掃した方が良いという都民は多い。利権にしがみついている胡散臭いやつらを追放することが先決である。そうした残骸のその結果が、先の金で失脚した先の二人の都知事のだらしない姿であったが、それを象徴して、禍根はかなり根深いものがある。あのモンスターの建物に入ると人間が代わってしまう。ましてや蟻のような物体の人間が、旧来型の流れの一粒子とはめ込まれたりすると、見る影もない。謂うところのブラックボックス、そうした巨大化した組織と機構の仕切るこわもてがいる。そうした奴らの一掃が肝心である。急ぐ必要はないが、しかし間髪を入れず着手すべきである。改革には妥協が許されないと、都民は強く感じている。小池新都知事の健闘を祈るばかりである。
  か弱い女性に群がって都連の連中は、ドンだかパンだか知らないが、旧態然とした、前時代的な組頭みたいなやつがさっそくいじめにかかるだろうが、小池は孤立無援ではない。291万票を投じた都民がいるし、小池の孤軍奮闘の様子を見て、援軍は更に膨張するはずである。分裂選挙となじられながら、小池氏はよくぞ戦い抜いた。地方から連れてきた俄かの候補者が立たなかったら、もっと票は伸びたであろう。強力な情報公開を以て汚点をあぶり出し、白日の下に晒すことである。自分だけが報酬を半額するのではなく、無駄な議員の報酬や経費をカットして足元から行革を示し、良い結果を国家に及ぼしていけばいい。例えばオリンピック、パラリンピックにしても杜撰な予算の計上が多々ある。工事請負業者や、丸投げのブローカーや、ピンハネ会社など徹底的に洗い出してこれを排除して経費削減に努め、都民の福祉や、都民のための前向きの投資に活用すべきである。名前だけでなく、そうした検査にたけた友人は沢山いる。資金を有効に使って行くことは、今重要な岐路に立つアベノミクスを支援することにもなる。
   斯様に超巨大化した都の行政組織は硬直化しており、一朝一夕に改まるものではないことは十分承知の上であるが、それを乗り切っていかないと都民の支持と信任を得られないところまで来ている。昔大学で教鞭を取っていた吉村正教授がいた。著名な政治学者であった。教材に「現代政治の解明」とした自著の本を使っていた。目についたのは行政の膨張と云うことであった。今懐かしく目を通して見たりしているが、吉村の云ったことはその後歴然と連綿としてして続いている。予算、人口、官僚・職員の数、組織と機構、外郭団体の整理など、どれをとっても大きく複雑多岐にわたっている。行政改革に大ナタを振るうことは難しいが、敢えてここにメスを入れて行かないと、行政は膨張するばかりである。社会が情報化し、機械化し、自動化し、簡素化して行くのに、効率化されるべき行政組織が反対の方向に進んでいるのは理不尽である。行政そのものが、国と国民を丸呑みするような化け物に変わってきている。桃太郎の鬼が島の「鬼退治」ではないが、この化け物を誰が退治してくれるか、その人物こそ天才・政治家である。慎太郎が崇める男の道は誤っており、晩年を汚す亡者としか言いようがない。火に油を注ぐように今、愚かな人身攻撃を行っているが、誰も相手にしていない。出世街道を進んだがむしゃらな男を世間に押し付けたり、崇めるような風潮を以て扇動して時代錯誤であり、間違った本を出している。天才・田中角栄とは聞いてあきれる。前半は貧乏物語でよかったが、後半は土建屋の金の亡者となって利権をむさぼり、最後には巨額な賄賂を外国企業から受け取って墓穴を掘った。地方自治体も、国や中央省庁もそうだが、今や東京都が率先して、この大改革に取り組んで範を示す絶好の時でもある。行政改革は、いつの間にか忘れ去られようとしている。女性都知事の静かな、辣腕の見せ所である。それに今も、都の見合う計画も山積し膨大且つ目白押しである。
   頂点の座を占めた知事には強大な権力が付与されると云っても、それだけに内閣総理大臣にも勝るとも劣らない力量と才覚と信念がもとめられる。初志貫徹をめざし、邁進してもらいたい。今回の選挙では、都民の均衡のとれた良識を示した結果である。だらしない男では期待が持てないと、最初に手を挙げた勇敢な小池氏に都知事の栄冠を授けたのである。右顧左眄しない、実行力があると見た結果である。然るのちは都民も良く熟慮して、志高き知事に対しては、これを理解し協力していく責任がある。今日のNHKニュース・ナインに出席して質問に答えていた小池氏であるが、先の二人の知事の轍を踏むことのないよう、事ここに至っては私利私欲を離れ覚悟の上で、誘惑に負けないよう努めてもらいたいと思った。まさかの時は岩から飛び降りるどころではない、貴殿を支持した都民が崖から飛び降りる心境になってしまう。カイロ大学に学びアラビア語を得意とする小池知事に、聖書の詩編を取り出して期待しつつ感想を和歌に詠み、明日の登庁に備え、祝福と激励の言葉として贈りたい。

勇ましく詩編百編に呼びかけぬ全地よ歓喜の声を挙げよと
  
主を讃へ知恵と啓示を与へかし混迷の地に生きる吾らに     8月1日


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炎暑の8月6日


   今日は広島「原爆の日」である。原爆投下によって戦争を終わらせることが出来たのは確かであるが、投下された凄惨な地上の様子は目を覆うばかりである。戦争終結と原爆投下、この矛盾に悩む私であるが、多くの、否、人類が未来永劫に苦悩すしていく矛盾である。今日のNHKスペシャルの報道を見聞きして、アメリカのマンハッタン計画と、原爆投下までの軍と政府の意見の対立について、テレビを見ている間、終始戦慄を覚えざるを得なかった。命令とはいえ原爆の製造に加わった科学者と、実験を現実に実行しようとした軍の暴走と、政治家のあいまいな意思決定が白日の下に晒されて、戦後71年の経った今でも原爆の悲惨さと、もたらされた凄惨な被害は生々しく恐怖となって胸に迫るのである。見ていて恐怖を覚え、胸の動悸が収まらなかったのである。
   過日オバマ大統領が伊勢志摩サミットの会議閉幕後、米大統領としては初めて広島を訪問して、平和公園の原爆慰霊碑の前に立った。そして核兵器廃絶の言葉を世界に呼びかけて広島平和宣言と共に残して、意義深い歴史を刻んで帰国した。その光景を改めて思いだして犠牲者を悼み、感慨を深くしたのである。悲惨な戦争を体験してきている筈の人間だが、愚かなるかな、未だに抗争と戦闘が絶えず、テロも起きて悲劇が繰り返されている。困惑を禁じ得ない。核無き世界の実現に向けて、人類の力強い行進が着実に始まっていると信じている。

原爆の投下を指揮すグローブス鬼畜に等し軍人の業
真珠湾奇襲も悪ろし日本の軍人リーダーの馬鹿な浅知恵
原爆の投下に至るアメリカの当時の事実を知らす報道
トルーマン大統領の責任を問ふNHKの原爆報道
曖昧な原爆投下の意思決定米大統領の歴史に汚点を
凄惨な原爆投下の惨状に人類破滅の地獄絵図なり
戦争を進めし日本の軍人と時の政治家の愚かなるさま
目を覆ふ原爆投下の惨状の広島市民のあまた犠牲に
歴史的古都の京都も標的に原爆投下の画策の日よ
科学者と軍部の無謀な実験に広島長崎は火の海なりき
原爆の言語を絶する実験に怯えて立てる映像の前
凄惨なりああ凄惨なり原爆の広島の地の地獄絵図なり
核兵器廃絶の声高々と反戦運動の被爆地より
オバマ氏の広島訪問の意義深く核無き世界を目指し行くかな
オバマ氏の原爆被災地訪問の意義を世界に広め行くなり
キリストの和解と平和の教えこそ対立抗争のもとを絶つなり

                    *

今日は又、地球の裏側のブラジルでは、待望のリオデジャネイロのオリンピックが開催された。リオ市内のマラカナン競技場には史上最多の205ヵ国と地域から、約一万人の選手たちが力、と技、と美を競い合って17日間、各種目の競技を競い合うことになる。オリンピックは平和の祭典である。日本からは338人の選手が参加する。年米でのオリンピック開催は今回が初めてとなる。ブラジル経済と政情不安で心配されてきたが、開催にこぎ着けることが出来た。開会式では情熱のサンバのリズムと踊りで華やかに盛り上げられた。大会のスローガンは「新しい世界」である。今までの選手団にコソボ、南スーダン、そして中東や南アフリカの出身者で構成された「難民選手団」が結成されて参加している。平和の意義を象徴する大会である。政治の世界で注文を付けたいのが、難民の流出を食い止めることである。混乱の続く国々の内戦の収束を図ることが最大の解決策である。各地で争いの絶えない地球だが、ブラジルは多様性を誇り、他国の文化に寛容な国であるという。お互いに人間の尊厳と立場の違いを認め合い、受容の精神を発揮して今こそこの理念を実現し、五輪の精神として今の世界に広めて行く絶好のチャンスである。
   肉体と精神の、力と、技と、美を競い合う華麗なる競技の祭典。五輪の意義は、人間性の発露と、世界平和の実現にある。これから連日、競技の熱戦が繰り広げられる。日本からは水泳で早くも金メダル候補の萩野選手の活躍が、最初の競技となって期待されている。金メダルを狙って力泳する姿が頼もしく、俄然期待されるところである。萩野選手の金メダが実現すれば、日本選手のこれからの各種目の活躍に、俄然大きなインパクトを与える結果となるであろう。最初佳ければ全てよしである。併せてリオに集まった世界の熱き選手たちの幸運も祈り、各国選手の健闘も祈って止まない。

ブラジルのリオにて開くオリンピック我らが地球の裏の祭典
この世にて平和と自由と繁栄の意義高らしむリオの祭典 
人間の力と技と美を競ひ競技を通じて競ひあふよし
肉体の健康は健全な精神に宿ると云ひし人の勝れり
健全な精神は又健康な肉体に在りと云ふも善なり
普遍的教えに心、技、体を整えんとスポーツ精神の神髄に在り
夏雲の沸き立つ空に青春の躍動の日の今よみがえる        8月6日


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市井歌人のつらつら歌日記

我が妻の修善寺に行くその留守に心つかひて娘たずね来
猛暑ゆへ妻の不在を気がかりに如何にをるかと娘案じ来
そうめんを茹でて娘と食めにけり妻の不在の間をも楽しく
食前の祈りに妻の滞在す間のつつがなく勤め果さん
修善寺の修養会に出席し会長の役よく果たしけん
会長を十四年間も務めこし妻の根性も主のご加護にて
成る程と思うことあり常ながら聖書に向かふ妻の姿に
余の知らぬ間に黙想し祈りける妻にイエスへの熱き思いが
居眠りす娘の顔の妻に似ておかしき程に瓜二つなり
静かなり娘の寝顔を眺めしにさまざまなこと思いよぎりぬ
静かなる娘の寝顔を近く見ていつも子供と変わらざりしと
童顔は明子の一つの魅力にて可愛いいさまは活き活きとせる
見る親も娘の寝顔を恥ずかしく思ひて離れソファーにて居る
奥日光逆さ川にて我が家ぞく母もおわして撮りし写真に
あの時の明子は浅瀬の流木に座りて高く腕を挙げをり
夏空の光る日光戦場ヶ原明子は赤と黒のシャツ着て
訪ね来し明子を迎ふ吾なれど体調わろく申し訳なし
睡眠さえうまく取れれば体調は維持され改善万全なるに
脳天の味噌の組織が歪みけりショックの後遺症と知りつも
爆弾と硝煙のなか潜りこし我ゆえ如何にだらしなき可と
立秋を迎へし今日は猛暑にてうなぎ上りの気温とはなる
不思議なり秋立つ風と覚へしか涼しき心地いたす夕べに
若者の力と技と美を示す競技に我も奮い立つなり
懐かしく思い出多き旅の空いつしか遠く思ふ悲しき
わが家にて気安く休む娘ゆへしずかにしおり起きるまではと
テレビでの激務に耐へて頼もしく映る娘の働きを見ん
テレビでの責務大きくその道に進むむすめを誇りにそもふ
会長を務めて既に十四年神に仕へし女性連盟
修善寺の夏季修養会に従来の会長の座を務めこし妻
この年に会長を辞すると決め確と妻がその意を漏らしけるなり
十余年長きをまさか会長の座にありしとは思いよらねど
早朝に始まる経済ニュースにて夜中に起きて出社する日々
大袈裟に物云ふ我れが息子より黙して社会に尽くす明子よ
娘にもあまたの子供授からばその幸せに優るものなし
娘にも賢き子らの授からばわれら夫婦も喜びあへん
重責を担ふ明子の勤めなり知識の深さ広さ知るなり
オリンピック試合も高校甲子園野球もありて夏は忙し
じりじりと照りつける日の厳しさに宅は木陰の憩ふ風にも
パソコンを打つこの部屋の涼しさよ緑の影の風の吹き過ぐ
いかるがの里を訪ねて逍遥す夢うつつなる我が心かな
真っ蒼な空に木立の影たちて葉陰に蝉のなく間かしまし
夏空の澄む中ぞらに木斛の葉の茂るとき蝉の激しき
こんもりと茂る樫の木の大木の秋立つ風に日ぐらしの鳴く
裏木戸の茂みにみんみん蝉のなく夕べに薄き月の影かな
真夏とも思へぬさやきそよ風の表の庭に照りつける日に
熱風のすぐるあしたに吹きよぎる俄かの雨に打ちたたかれり
近頃に天候がはりの著し異常気象の一つなりしか
口笛を吹きて浅草仲見世を行けば不思議と見つる人あり
陽気なる気概溢れて仲見世をまるで神輿を担ぎゆくかと
異様なりスカイツリーの浅草の寺の大屋根突きて見ゆるは
おほらかにのびのびとたつ大寺の屋根波打ちて美しきかな
焼け跡に立ちて浅草ふるさとを上野駅より見渡せし日よ
疎開先より汽車に乗りひとり着く焼け跡を見ん上野駅より
被災者の貧しき姿うろつきてみな黙すままみなしごもいて
ひまわりの咲くころ直に思い出す袋田駅に聞きし玉音
夏蝉と玉音放送を同時聞く我が学童のおさななき頃
食うものに事欠く日々を弟と疎開先での奥の山なか
逃げ惑ふ戦火の中の苦しみも今懐かしく思ひ起こせり
学ぶ日のむしろ皆無の少年に戦火に怯ゆ事の多きに
何事も辛き思えじあのころの日々に比べて満ち足りし今
歌日記綴る日ごとの楽しさにウキウキ・わくわく心新たに
悪童の天に唾吐く輩にてやがて汝が身に襲ひかかれる
晩年を汚すは金に換えざるにいさぎよく身をわれながら処す

まろやかな意識が背より頭にのぼり血もさはやかに巡る心地す
近頃に無きさはやかな熟睡に目覚めて嬉し気分なりしも
久々に熟睡いたし心身のすぐれ我ながら驚きにけり
空襲と艦砲射撃に襲われし疎開地の水戸に夜間空襲
ちち母とはらからと手を引きあひて火炎のなかを逃げ惑ひけり
しかばねの黒焦げのあとあまた見つ朝に硝煙の中に立つ我
疎開先校舎に落とす焼夷弾またたく間にも火の海と化す
轟音を立てて低空す硝煙の空に敵機のB29の影
一面の焦土と化して街なかを呆然と行く我らはらから
猛爆を必死に逃げて火の海をくぐりて神に救ひられしに
有難き熟睡を得て目の前のすべてたのしく前向きなりき
熟睡の爽やかさをけふ味わひて我が実存を知るを覚えへり
まぎらはし障害起きて丸二年嫌な思いに過ごし来るなり
脳天の味噌の狂いを近々に覚へ来しはあやふやなりき
コントロール効かぬ精神状態に落ちて苦しむ時もありけり
さっぱりと晴ればれとして見上げたる入道雲の空に湧き立つ
連日の猛暑に明けし近頃の木立の影の蝉のなく音も
真昼まの日照りに黙すみんみんの夕べになりてしきり鳴きけり
終戦の袋田駅頭を思い出す玉音放送を聞く真昼なり
肥桶を担ぐ兄貴のあとにつき揺れを抑えて進む我なり
水戸に行く三里の道を兄二人苦学に明けし学び舎のころ
真夏日の熱き日照りにひまわりの咲く駅頭に立てるあの日よ
ててははと我がはらからと手をつなぎ火炎のなかを逃げるあの夜
生き延びて今にある身を感謝して身に鞭うちて励む日々なり
愚かなる戦いをして国たみをあまた犠牲にけふの夏の日
悲惨なり何百万てふ犠牲者を撒き散らしたる戦争のあと
NHKスペシャルに見る報道に人間無視の鬼畜らのあと
権力にすがる人間の醜態に冷血無比の業も露出す
この轍を二度と踏まじと新憲法理念を高く今に生かさん
終戦後七十余年を過ぎし今争ひごとの絶えざるを憂ふ
海行かば死すしかばねと歌ひけん万葉集の中にありしは
未だなほ戦陣に散る兵士らの遺骨の収集ならず痛まし
戦塵に散りし兵士の亡骸の未ださまよふ南海の果て
満天の星の光にいざなわれ兵士のみ霊あそびけるらし
戦中の激戦地となるレイテ島若き兵隊の皆殺しとなる
目のくらむ閃光のもと原爆の投下の地上の壊滅のあと
終戦の決意を述べし天皇の時に人間天皇の宣言
不思議なる声と口調に天皇の未だ人間になる途中かとも
御隠れになる天皇と思いしに表に出でて摩訶不思議とも
雲の上霞に住めるすめらぎの奇しき存在の不思議なりしも
神様が声を発して人前に出でし事など思ひ及ばで
自らの声と意思とで人間となりし理由を告げる天皇
原爆の被災地広島に立つオバマ核廃絶を世に訴へし
天皇の自ら退位のお気持ちを述べる夕べの蝉しぐれかな
自らの心の内を打ち明けて天皇退位を願うお話
終戦と戦後の日本復興を混乱の日を過ごす天皇
天皇の勤めを果し今になほあまたのことも多くありぬる
誠実の象徴天皇の在り方を示す天皇の自らのうち
自らの内を明かして天皇の退位を願ふ今のすめらぎ
穏やかに天皇ご自身のお気持ちを示す品格の優れしを聞く
この先の象徴天皇の国民とともに栄えの上にのぞみつ
天皇のそかいさきでの飾りなき市井の人らと暮らす良き日々
奥日光中禅寺湖のさざ波の水辺に立ちて眺む山なみ
さえずりに明けぬ湯本の湖畔にて霧たち流る白き筋かな
狭霧消ゆ戦場ヶ原の湿原に水芭蕉の花白く集まりて咲く
やま宿に浅野男体山に立つ雲を神々しきを仰ぎみるかな
いろは坂素早く上りたどり着く中禅寺湖の碧きかがやき
しみじみと箱根芦ノ湖を思ひ出す中禅寺湖の山に囲まる
和室より庭の桜の茂みにて蝉のしぐれを聞く夕べかな
秋立ちて残る暑さの何気なく夕べとなるに収まりて来し
蒸し暑く日照る昼間に泣く蝉の激しきあとの時雨なりけり
生ひ茂る桜の木より梅の木へ飛び交ふ蝉の舞ひ踊りけり
生い茂る桜の幹につく蝉の皆鳴き終へて上りゆくなり
鳴く蝉に想ひさまざま浮かび来て皆懐かしく思ひ起こせり
鳴く蝉の朝な夕なにいとほしく思ひてしばし黙し聞きつる
真昼間のみんみん蝉のなく声に一雨欲しく思いひつるかな
夕立の俄かに降りてこの町に涼しき風を残し行く雲
庭先にホースを引きて水遊び致すふんどし姿このみて
夕立の俄かに止みて夕映えの空つややかに光る街かな
等々力の渓谷を行く道行きの谷間に注ぐ蝉しぐれかな
雲の峰連なる果てに夕日さし今しも俄かの雨の襲ひ来
雲の峰蠢く色の妖しさに茜のそらにほむら立つなり
もくもくと入道雲の湧きたちて怯えし馬の目玉光りぬ
馬の背を分けて打ちつく夕立にしばらく耐へて草むらに立つ
夕立にひとり外みる女かな其角の句より想ふ下町
夕立の雲の浅間の山近く離れて宿に届く大雨

蒸し暑き真夏の空に終戦の玉音放送を思い出させり
天皇と日本国憲法の在り方に触れし事ゆへ解くもむずかし


天皇の品位を示し類いなき人間として在り方もまた
親しみをこめて常々くにたみと目線をおなじゅうされて来しなり
終戦と戦後の日本を目の当たりのちのご苦労の絶え間なき人
法律に縛られし身の限界をしみじみ感じ情け置くかな
高齢と共に限界を覚へしに公務の激務を果し能はず
公人と私人の区別の難しく扱い方のリスクありしに

我が国の立憲君主制度の根幹に触るることゆえ弊害の危惧も
天皇の意志にて国家の象徴の意味を変更するに及べる
あり得なきかかる事態の想定を今の憲法のもとにおいては
天皇の話に葬儀の負担とはこれぞ改革の余地の大なり
日大の教授が云うに意義深き生前退位の危惧するところ
退位後の旧天皇と新しき天皇との権威の二重なる危惧
天皇の生前退位がなにがしか強制さるる危惧のありしに
ご自分の意志に恣意的になさる身と国の象徴としての解釈
敗戦の廃墟より立ち繁栄の礎となる平和憲法
幾ばくの時を経て尚冷静に天皇象徴の意義を思慮せり
天皇の自身の思いを図れども切なくもなほ慎重にとも
大隈候居らばこの議を何んとせむ福沢諭吉もなほ思へばか
この度の仕組みは立憲政治国いみじきことも諮り知るべし
日本の戦後に賢く発布せる日本国の平和憲法
日本の自由・博愛精神を高く掲げし平和憲法
浅ましや日本国憲法を云々す狂人、老人、似非学者たち
忙しき公務を外し国事のみ限れしことも思いあるべし
憲法の定むる国事と公務とは自ずと違ふことと解すべき
天皇の位置と象徴とは一体にげに切り離すことの能はで
天皇の心の打ちは充分にしかるに個人的にと云はる所以に
個人的意見をはさむ余地なきと事の次第を深く思へし
天皇の生前退位に衝け入りて悪意を示すこともありなむ
天皇の地位が形式的といふ説もあながち否定せざることなり
内外に問題山積の安倍首相厄介な問題に遭遇せしと思ふ
天皇のお気持ちは確と受け止めて何が国益かしきり問ふべき
万一の葬儀はご遺志を尊重しこの際簡素になすは可なりと
被災地の訪問などのお気持ちは分かるがこれとは別の課題と
夕映えの空の真中に立つ富士のほむらとなりしうまきまほろば
雲ひとつなき灼熱の夏空に紅きほむらとなりて立つ富士
山の日に妻を伴ひ等々力の谷のこのした道を行くかな
新しき祝日となる山の日に雑木林の山道を行く

蒸し暑き日照りの続く立秋の各地に39度を記録す
熱風の過ぎる銀座の街なかを昼食に出で目のくらみけり
街なかの観光客もいずれかの影に隠れしこの猛暑ゆへ
熱風の這いずり行きぬ街路樹の銀座三越の喘ぐライオン
毒舌をかまし熱狂すトランプの次第に化けの皮のはがるる
アメリカの大統領選の品位堕ち行方に世界が不安覚へ来
トランプとクリントンにも期待なく米の将来に憂慮覚えへし
トランプとクリントンとの漫談ショウ倦みにあきたるUS市民は
トランプとクリントンとの政争の議論に飽きてUS国民
アメリカの政治に期待す民衆の意向に応へ責務負うべし
この頃はイスラムテロの沙汰なくば単独テロの犯罪化を絶て
熱戦のリオ・オリンピック・スタジアム日本選手の活躍のあと
体操の内村選手の個人戦金メダルを手に鮮やかなりき
選手らのメダル獲得に奮戦す瞬時の舞台を花と咲かせつ
次々とメダルを取りて快挙なり日本選手のリオの舞台に
金・銀・銅メダルを取りて渾身の力発揮の日本選手よ
昨今の中国艦船の尖閣の島の辺りを群がりさはぐ
山の日と位置づけ祝ふ祝日のおもむき適ふふるさとの空 8月11日   山の日


連日のリオ・オリンピックの熱戦の感動の場のテレビ中継
甲子園高校野球の熱戦も然り冠者の躍如なる日よ
この年の蝉の矢鱈とやかましき程に聞く日のいとほしきにも
立秋を過ぎて猛暑も峠かと覚ゆ爽けき風の夕べに
ふるさとで盆を過ごせし家族らの楽しき日々を里に残して
連日の日照りに蝉の声なきに真昼に代へて夕べ鳴きしく
白き筋太く描きて大雨の滝の打ちつく街路すがしき
台風の近づきをれば荒るる雲うねり激しき空を見上ぐる
昼食に出でし先にて大雨に遭ひカフェにてしばし憩へり
ハンバーグ・ライスを食めるすぐ後にでかいケーキを食べる女よ
血圧の低くなりしに粉チーズかけてパスタを食めし昼食
大雨の降り打つあとに日照り差し光る街路を行くふたりかな
カフェ銀座窓べの席に昼食を時に夕立の過ぎて行くなり
大雨に叩かれてゆく若者の流石好みつ行きし気配に


真昼間の暑さに代へて涼風の吹く夕べともなりにけるかな
雨雲の垂れこめてじき大雨となりしのちにも晴れあがる空
庭畑の隅の茗荷の蒸れに咲く花に気づきてあまた摘みをり


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終戦記念日

   8月15日は終戦記念日である。正午から日本武道館で行われた全国戦没者追悼式には天皇、皇后両陛下が出席して哀悼の意を述べられた。戦後既に71年を経過している。平和と繁栄を享受する今の日本ではあるが、世界はもとより残念ながら日本を取り巻く国際情勢は依然として緊張が絶えないでいる。そうした事態にいかに対応していくか、日本のかじ取りも自ずと変化を余儀なくされているが、根本精神は、日本国が掲げる自由と人権、平和と繁栄の理念の火を絶やさずに一貫して世界に向かっていくことである。最近になって、戦時中や戦後の事態処理について新たな事実関係が明らかになってきたことだが、時の指導者が如何に頓馬で自己本位であったかが遅ればせながら追加される意味で分かってきた。蚊帳の外に置かれた国民が、権力者の蒙昧な知識と対応で牛馬の如く扱われ、奴隷の如く振り回されて悲惨な最期を遂げて行ったか、人間性否定の残虐な思慮のもと、非業の死を遂げて行ったか、真実の歴史が教えてくれる。先の大戦で日本が失った犠牲者は310万人と云われている。なんという残酷な話ではないか。そうした悲劇の実態を細かく、例えば、NHKスペシャルをはじめとして、マスメディアの多くが努力して国民に真実を明かす努力をしている。真実の把握からそれを検証し、未来の発展に結び付けていくことが大切である。天皇の哀悼の辞でも、戦争の過去を反省し、再び戦争の惨禍を繰り返さぬことを国民と共に誓っておられる。そして戦火に倒れ、戦塵に散っていった多くの人々にたいし心からの哀悼の辞である。そこから日本の未来について平和と繁栄を願うものであった。

   折しも今、ブラジルのリオデジャネイロでは世紀のオリンピック・パラリンピックの平和の祭典が盛大に開かれている。各種目の競技を通じて、国の壁を乗り越えて信愛に結ばれた、互いに切磋琢磨の好試合が展開されている。競技の、武器なき戦いの熱戦は、すべて生への感動の場面に塗られている。これぞ平和の祭典を、政治の世界に取り込んでいくべきである。妄想で貪欲、頓馬で傲慢な政治家に、手を取り足を取りして啓蒙していかなければならない。この古代ギリシャ文化の象徴である人間性の発露の精神は、文芸復興の歴史を刻み、ミケランジェロとレオナルドダビンチによって再び開花されたが、その人間賛歌こそ、政治の世界で具現されなければならない。戦争と死の世界から、平和と復活の明日を希望し、そのための政治的指導者の自覚を促し、啓発、啓蒙が今や喫急の課題である。

国民の英知と勇気と決断に守られて来し「にっぽんの国」

「にっぽん」の姿は平和憲法の生き写しとやいみじかりけり

日本の姿をとかく誹謗する人の資格の有無を問ひたし

政治家よ世の先達の著わせる哲学思想の書にそ学べや

日本の憲法を読まず学ばずに改正論議をいたす政治屋

昆虫の如く空に飛び自由自在体操選手の内村航平

少年よ大志を抱けの教えをば常々持ちて今に至りぬ

見上げたる夏空高くわが胸に映り激しき鼓動とはなる

天よりの授かりもののこの星を良くも悪くも人がこなせり

中国の十三、四億の人民の動き一つにかかる今の世

十億の民を抱えるインドなり民主政治に掛ける大国

中国の挑発を避け対話にて十三億の民を向かはす 

ニューヨークダウ最高値を更新す自由経済の範を示せん

日銀の金融政策の剣ヶ峰出し切る案の底をつくかも

大震災東北・九州と甚大に被害受けしも復興への道

このまろき地球の星を永遠に天の掟に収め行くべし      8月15日


敗戦の歌
闘いに敗れし時の、戦前、戦後の、特にこの国の戦ひに敗れし後の世のさまを語り伝へる人たちの年を重ね、しだいに少なくなりて行きし今のころなり。戦争の恐ろしさを忘れ得まじきこと、風化されまじきやう、そのことを人ののちの世に言い残し行くつとめなりき。さればこの国のこの先のことを広く望めるに、平和と安全が人の世にて如何に普遍的なるものか、思い新たにすべきこと多し。平和と栄へは、人類に課せられたる課題なりき。いみじくもそれを重き教へとして世の諸人に理解せしめ、ことの仔細をのちに残こさんと欲す。冠者らがすべからく己がため戦争の如何にみじめきことを学び求め、自らの人生を進む的を立て行くべきことの大事なること、篤と思いはせしやと思はんばかりなり。大和国の古き時より定まりしうたの形、調べにありし短歌、和歌は、その一首がひとつの大いなる物語より多くの意味合いを含みし時のありなさばと、しばしば身に覚えけることなり。かようなる時、おのおのの、み代の歴史的諸々の起きごとなどを短き歌に書きとどめおきしは、貴重な資産として世の中に抱かれて行くことと思へし。ここに真実のまことの歌として書きとどめたゆえんなりき。思いつるままに詠みし真の歌ゆえに、後になほ改めて時を設けあやまりを正し、言の葉の訂正を出来えしは、幸いなりと思へしか。

       *

敗戦の夏の日照りの厳しさに呑まず食わずの身にも堪えし
温かき母の手を取り夏の日の日照りを受けて山路越へしも
何もなき奥山深く与瀬てふ疎開の先の何ぞこの地に
袋田の駅前に咲くひまわりの強烈に見ゆ敗戦の日に
玉音の放送を聞く袋田の野暮な駅にて母、弟と
天皇の現人神の声を聴き不思議に思ひじっと聞くなり
雲上の神様として天皇を崇め畏れしものの声なり
何万の兵士の最後の雄たけびに天皇陛下万歳と死す
進軍のラッパの音に奮起して広東軍は村を攻め行く
攻撃のラッパに村里を焼き打ちし広東軍の猛攻に死す
元中尉指揮官の言まことなり村を焼き打ちかけて攻め行く
無残なり幾十万がしかばねにソ連侵攻の激戦のあと
我ら皆天皇陛下万歳と陛下のために死すと学べし
摩訶不思議謎めきてきぬ天皇の初めて聞きしその声の謎
初めてに聞く声なればいぶかしく単に生き物の声と聞きしか
不思議なりラジオの音に混じり聞く現人神の慣れぬその声
水戸の街より真っ赤な空に燃え上がる東京大空襲のいとも間近かに
那珂川を渡る機関車の音をきき線路に耳を当てしあの時
あの夜は一家全滅に遭わんとも危険を冒し水戸に帰り来
焼夷弾夜間空襲に遭遇し九死に一生を身に経験す
学び舎の五軒小学校に焼夷弾火柱高く天に上がれり
上空にB29の影低く行き轟音重く大地揺るがし
皆父のあとに就き行く火の海をくぐりて逃げし水戸の空襲
東京と水戸の空襲に丸はだかなりし父につき暮らす日々かな
避難先よりたどり着く明け方の黒煙たちし街なかに立つ
戦塵に散るしかばねのまことかと310万人の人の犠牲に
限りなく戦地拡大に狂奔す東条英機ら戦犯のひと
食料も武器も補給なく体のみ体当たりせる日本兵士ら
白旗を降り滝兵に降伏す兵士に敵の火炎放射器
人間の全人格を否定して生死いずれかの戦場なりき
グラマンの山の峰より現れて機銃掃射を浴びせ来るなり
艦載機襲撃に備ふ防空壕いくど飛び込み難を逃れし
空襲の明けたる朝の焼け跡に焦げつき倒る死体ありけり
そこここにしかばね倒る焼跡の燻ぶりおりて匂い悪しきも
人体の炭の如くに倒れたるB29の夜間空爆に
焼け跡に燻ぶる人家の端にいて木炭と化す人の影なり
炭化せる人を寧ろにくるり巻き積み上げ行くはこれも人にて
これじただ戦争の惨禍の一言で収めうるかや思ふ惨状
一面に燻ぶり続く焼け跡にただ茫然と立つやはらから
日々めしを食うべく父が購入す九反歩の畑と百姓の身に
機関車の汽笛を鳴らし鉄橋を渡る勇姿の敗戦の日よ
百姓をしつつ通ひぬ芳野村小学校の学ぶ友らよ
敗戦の世のどさくさを純粋に正しく生きぬ我らはらから
田螺とるどじょうもとりぬ田んぼにて夕餉の糧となりるは楽しき
袋田の滝に遠足に出でしとき綴る文章の巧みなるかな
教育に暴力排除と立ち上がり授業ボイコットの我がクラスナリ
復員す青年将校の教壇に血気に燃えて立つも奇異なり
小学生四年の生徒に軍国の思想を教ふ熱血教師は
命令に反する生徒に気を付けの姿勢を命じ殴り倒しぬ
鉄拳を顔面に受け倒れ伏す生徒は直ちに起き上がりけり
黒板に軍国教育反対と書き置き山に逃げしあの日よ
敗戦を解せずに教壇に立ち叫ぶ軍国神国復活の日よ
裏門を出で裏山に共に逃げ戸田のため池に辿る我らは
生徒会にて授業放棄を決議して一致団結進む生徒ら
先生の鉄拳を受く顔面に右に大きく倒るA君
気にくわぬことの生徒に在りしかば軍国教育を用ふ教員
終戦後一年なりし社会ゆへ思想教育の乱れしままに
学級の授業放棄を扇動す責を感じて田舎離れし
学校の無知蒙昧なる対応に戦後日本の解放を知らず
学校の教員たちの蒙昧に毅然と臨むあの時の母
未塾なる我をまもりて教師らと意見を交わす強き母なり
有難き畏き母の言の葉に従ひひとり村を離れり
東京へ望みを大きく抱き発つ我を見送る水戸駅の母
からくさの模様の風呂敷包み持ち中に白米のむすび在りけり
母の云ふ言葉を信じ上京す常磐線の機関車に乗り
ひとり立つ上野駅頭に一面の焦土となりし故郷の街
浮浪者のあまたたむらふ上野駅あたりの怪しきどさくさの群れ
服装の乱れ破れし浮浪者の群れのふらつくさまのあやしき
凄惨のあと生々しふるさとのこれが戦火の爪痕なりし
B29の三月十日の大空襲十万人余の死者を出しけり
上野駅より浅草にまで見通して更にお化け煙突にまで
浅草の観音様も焼け落ちぬ跡形もなき焼け野原かな
焼け跡のそこここに見んバラックの掘っ立て小屋に父はゐるらし
戦争の暴力肯定を教育の現場に持ち込む青年将校
あのころの生徒は真面目に勉学し皆真剣に日々に臨めり
友愛を信じ生徒らは手を組みて民主日本の再建に期せり
混乱の教育現場に新旧の思想交錯の荒れし日々なり
農村の戦後の変化を理解せで新生日本の日々に迷へり
アメリカのB29の攻撃凄まじくその恐怖より解かる終戦
芳野村小学校の学び舎の今なかりせば惜しき心地す
あのころの恐怖を歌に残さむと今この頃に焦る我なり
苦しみの日々連続の時ゆえに歌の記録に残しをかんと
ちちははの苦労の姿目に浮かび目がしら熱くこもりくるかな
        *
若者の姿躍如のリオ五輪見る少年たちは幸いなりき
純粋にスポーツ精神を発揮して素手で競える公正の場は
ドーピングを強制してまで選手らにメダル獲得を強いる国あり
物品の世にあふれたる楽しさを比べて今は天と地の差にて
あの時のなぜか楽しき思いでの心に無きはさみしかりけり
引き続き三つの台風の本邦に襲ひてくれば慌てける島
おおてらの屋根を流るる大雨のとどまり止まぬ音の轟き
おおてらの梁を支へる丸柱雄々しくあまたすくみ立つなり
大寺の屋根に降りしく夏さめのとどまり知らぬ雨だれの音
願わくば千年も万年も生き抜きて望みを遂げて行かまほしけれ
入盆の宅のみぎわに茄子・きゅうり串に差し置き暮るる里かな
送り火の灯りの消えて家並みの軒に残れる音の鈴かな
あき、ゆきは如何に過ごさんこの夏をきっと受験に多忙なりきと
孫の佳、麗が拙宅に遊び来てしばらく見ぬまに大きくなりぬ
                                             続


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悪しき戦争の歌

戦争の好きな輩が有象無象地上に跋扈の荒れし世界よ
トランプの気違いじみた性格に翻弄さるるアメリカ民衆

不思議なり何ゆえ斯様な政治家の米大統領の候補者ならん
トランプが米大統領に就くとすりゃ予想つかなきこと惹起せん
大らかなアメリカ魂のいずくにかトランプ如きやから出でしに
USの大統領の品格に触る議論の下劣なるさま
大統領候補同士が言いあひて喧々諤々品も堕ち行く
トランプの何だか分らぬままに過ぎ得体の次第にあからさまにも
不動産王名だたるトランプタワーにてスターバックスのコーヒーを飲む
灰皿と金はたまれば溜まるほど汚くなりぬと良くぞ云ひしに
クリントン昔美人と謂われしに目つき次第にきつくなりし
にこりともせぬ王毅中国外相の突っ張りしまま訪日の時

ニクソンもブッシュも同じ顔をして毛沢東も習近平もそう
ヒトラーとチャップリンとも良く似合ふフィルムの上の演技力にて
冷ややかな目つき顔つき冷血漢アサドに似てくるプーチンも又
温和なりオバマ大統領の人がらの自ずと示す平和への道
有終の美を飾りゆくオバマ氏のかざすは核兵器廃絶の旗
さはさなりトランプがややヒトラーに演説口調がやがて似てきぬ
歯に衣着せぬがゆえに愚劣なりトランプが吐く政策内容
殺人狂時代の映画のチャップリン髣髴させしアメリカ社会

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リオ・オリンピックの閉幕

   17日間にわたって開かれていたリオ・オリンピックが日本時間の22日午前を以て閉幕した。 閉幕式には世界のアスリートたちが競技場に集まり、輪になって手を取り合い別れを惜しむ光景と、再会を期する様子がテレビに映った。そして、次の開催地の東京に五輪旗が渡された。4年後には東京で開催される。その東京では一か月前に都知事の不祥事で選挙が行われ、新知事の小池百合子知事が次期開催のバトンを託され、五輪旗が小池知事に渡された。東京五輪については、早くもいろいろと難問山積のオリンピック開催の準備であるが、規模の拡大だけが能ではない。コンパクトで中味の充実した企画が必要である。もうすでにその準備が着々と始まっているが、オリンピックは競技を通じて世界を代表する若者が一堂に集結する平和的祭典である。オリンピックを起爆剤として、経済効果を収めて行くことも現実の夢として、希望として国民が取り組んでいくことも肝要である。そうしたことを見事に成就させることが、四年後の東京オリンピックを成功させる道でもある。
   思うに日本選手の活躍と躍進が目立つ、今回のリオ・オリンピックであった。十七日間があっという間に過ぎてしまった感じだが、その間の、日本選手の努力研鑽のあとを十分に発揮する歴史的な活躍の舞台であった。金メダル12個、銀メダル8個、銅メダル21個となり、過去最多の四十一個のメダルを手にしての凱旋となった。20年の東京開催に向けた躍動の若者の姿である。リオ五輪の開催の時、私は、水泳の萩野選手の最初の登板で、確実に金メダルを獲得して、後続の各種目の選手たちの活躍に大きなインパクトを与える展開になるはずだと喝破して、大いに期待したところであった。それが最初に見事的中して、萩野選手が200メートル平泳ぎで見事最初の金メダルを手にした。以後、各種目の各選手の大活躍ぶりに感動しながら観戦し、日本応援のため終始手に汗を握って応援してきたのである。その結果が尊い、燦然と輝く41個のメダル獲得となって、日本に歓喜の成果を持ち帰るわけである。
選手諸君たちが既に、オリンピック競技に参加することに大きな意義があることは言うまでもない。同時にメダル獲得は、スポーツ精神を遺憾なく発揮して、日ごろの鍛錬と練習を積んだ成果が、選手諸君の健全な肉体を全回転させて、力と、技と、美を遺憾なく表現して、世界からその大いなる評価を得た結果であることは如実であり、そこに、最高の誇りと意義をみんなと喜び、分かち合いたいと思うのである。健全なる精神は、健全なる肉体に在りを以てし、この大いなる才能に触発されて、私たち自身も日頃の職務を通じて大いに自信を以て、それぞれの職場に生かしていくことが大切である。五輪で発揮されたスポーツ精神を通じて、健全なる精神の涵養に努めるべきである。その健全なる精神を以て、今こそ野蛮極まりない争いと、戦争を回避しつつ、世界平和の道を切り開いていくべきである。正義感に燃えた純粋な青年たちが、戦争を仕掛けたりするはずがない。よこしまに企てたりするのが、リーダーと称する腐った老人ばかりだからである。
   常々思うことは、若者たちのスポーツ精神の発揚を、政治の世界に広く求めて実践してもらいたいと云う素朴な気持ちであり、ひたすら念願するところである。次回の2020年東京での開催の成功を期して、再び世界の若者たちのたくましい参加を望みながら、世界の人たちとの相互理解を深めつつ、一般の人たちの大きな力を発揮していこうではないか。今回、それを勇敢に示してくれた世界の選手諸君たち、そしてブラジル国の皆さん、有難う! 。   
                                              8月22日 PM11:30

閉幕すリオ・オリンピックの華やかに大奮戦の記録続出
日本のメダル獲得も歴史上最多の41個と凱旋帰国
素晴らしき記録を伸ばし日本の選手らベストに挑む戦ひ
日本の初の銀メダルに四百のリレー競走の男子選手ら
体操と柔道などの種目にも金の快挙に起こる歓声


ようやく休暇をとれた娘から短いメールが入った。先日、キューバに向けて羽田を発ったが、その後の第一報である。真っ青に輝いた、海の景色の写真が添えられてあった。婿どのと一緒に元気な姿も映っていた。キューバはまだ物資が充分ではないが、そこには明るく優しい人たちが居るということである。一説には、カブリ海に浮かぶ楽園の島とも言われている。社会主義だというけれど、普通に考えている社会主義や独裁国家とは違う印象だと伝えてきている。遅れていることだけは事実で物資は十分に行き渡っているというようには感じない由である。長いことアメリカの制裁措置を取られてきただけに、交易は遅れがちである。色々と勉強になっているとのことである。詳しくは帰国してから話してくれるとの事である。小説の「老人と海」はあまりにも有名だが、そのヘミングウェイが愛した国である。むべなるかなと思ったりして、明子の帰りを待って、ゆっくりとキューバの旅行談を聞かせてもらおうと思っている。  8月24日     PM10:00


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台風が三つ続けざまに列島に

    台風9号、10号、11号と太平洋上に発生しさまざまに進路を取りながら、結局は日本列島に上陸する気配である。9号はそれぞれ関東に上陸して大量の雨をのこし、各地に土砂災害を齎して東北を縦断、更に北海道の釧路に上陸して、ここでも未曽有の大雨を降らせて熱帯低気圧に変わっていった。11号も列島に沿って東側を北上し東北北海道を指して進んでいった。北海道では近来にない大量の雨に見舞われて、収穫を前にした農作物に多大な影響を与え、インフラに甚大な被害を及ぼしている。8月中旬ごろまで連日、快晴と炎暑、熱帯夜にに見舞われてきたが、ここにきてお天気は一変して様変わりである。まちなかは滝のような激しい雨に見舞われている。地方では河川の氾濫や、土砂崩れや冠水が起きて被害が続出している。順番が逆になったが、残る10号の進路がもたつき、沖縄の東方海上をゆっくりと進んで日本に向いてきている。
    今年のこうした特異な現象は地球規模での気象上の大きな変化によると云われている。南に張り出した高気圧と、西に置かれている高気圧の間に、南下してきた冷たい空気の大きな渦(寒冷渦と称しているが)が出来て、その間を台風が進路を決めて北上しているらしい。10号は最初に本州の東海上に発生した。そしていったん沖縄付近まで南下した後、急に向きを変えてまたぞろ北上してきた。ところが北に高気圧があるため行く手を阻まれている間にエネルギーを蓄えて、そのまま日本に向けてきている。身動きが取れずに停滞している間に、海上の温かい湿った空気を十分に吸い込んでエネルギーを蓄えているので、でかい勢力の台風に膨張してきている。海水の温度が例年よりも5,6度高いことが、気象状況に大きく影響してきている大きな一因である。10号の動きがと進路がまた、複雑怪奇である。日本周辺の大気の気圧配置で、特別で異常な気象状況になっている結果である。気象庁の予想でも、危険な進路を示していて不気味である。
銚子沖遥かな海上の地点で、急に45度に向きを変え関東地方を狙ってくるようである。まるで野生の虎が生きた獲物を狙って居るのと同じで、文字通り虎視眈々としてひそかに迫ってくるようにおもえて不気味である。何しろここ一週間はこの三つの台風の直接・間接の影響を受けて、空の動きが実にめまぐるしい感じである。9号、11号は先に東北地方を北上し大きく東にそれていくのが、そうではなくてそのまま北海道に上陸し稚内にまで達している。台風が東北地方に上陸すること自体、今までになかったことと聞いた。台風の異常発生と進路は、今までとは違って、確かに異常である。それだけの現象を見ていると、男性的に活動する闊達な空の動きがあって、その変化を楽しんでいたりするが、状況はそんな悠長なものではなくなってきた。勢力を増しながら10号は明後日あたりに接近するらしいが、今はその余波を受けて風雨が激しく変化しているところである。
   同時に台風そのものの規模だけでなく、この特異な気圧配置で周辺に南北に帯状の前線が発生して大きくなり、大量の雨をもたらしていることである。北陸、中部地方に発生した大きな雨雲が原因である。これが東に移動してきているので、それに伴って台風と二重の雨量を降らせている。こうした現象は、専門家からすると将来にわたって観測される気象上の変化であるというから、長い目で見た防災上の対応も必要になってくるだろう。今年の気象は異常だが、これが常態化するとなると、今後の台風の発生と進路について良い研究、教訓となるはずである。台風は今まで赤道以南に発生して、それが大きくなりがながら北上してくるものであったが、今年は台風のすべてが赤道以北に発生しているという。エルニーニョ現象とか、海水の温度の上昇と云ったことも考えられる。更には地球温暖化との関連も指摘されてくるだろう。問題は複雑である。これも大きな変化である。いずれにしろ、この風変わりな正体不明な台風10号が迷走してきたが、これから銚子沖東から突如向きを変えて、関東、東北沿岸に接近してくることに気を付けなければならない。
この台風はそのまま先に通過していった9号、11号、と同じようなコースをたどっていくとなると、東北、北海道にかけてさらなる被害をもたらすことになり心配である。願わくば銚子沖海上から右折しないで、そのまま三陸沖海上を北上して太平洋に出て、速度を増して「さよなら」してもらいたい。そうはいっても太平洋側に依然と強い高気圧が控えているので、それが今年の気圧配置のおおきな特徴ある。それ故、それに進路を阻まれて東北地方に押し流されて上陸し、日本海に抜けていくコースも十分考えられる。10号の被害が軽微に収まってほしいものである。台風が通過した後は,秋晴れの快晴が訪れよう。しかしこらからが9月である。残暑が続き、それは確実に、実りの収穫を齎してくれるに違いない。

   雨が止んで晴れ間が覗けた間隙をぬって今夕、妻と一緒に買い物を兼ねて、尾山台商店街に出かけて行った。一雨過ぎた後だったので、すがすがしい風が吹いて、涼しいくらいであった。節気では既に立秋をすぎて処暑もすぎた。セミの鳴き声もみんみん蝉でなく、オーシンツクが昼間から鳴いている。夜にると、草むらで虫が鳴き始めている。台風が去った後は、又残暑がぶり返すかもしれないが、秋が静かに近づいてきていることは確かである。尾山台に行く途中、仲良くしている近所の三井さん夫妻に出遭った。三井さんは帰るところ、こちらは出掛けて行くところである。こんな格好でお互いに夫唱婦随、行きずりに出会うと云ったことは珍しく、今までになかったことかもしれない。休日の午後、元気で散歩を楽しむとは、平凡なことながら全く理想的な姿で、贅沢かもしれない。健康で、ありきたりな平凡こそが人生の幸わせであると誰かが云っていたような気がする。

           *
もくもくと入道雲の湧き立ちて怯える馬の目玉光りぬ
馬の背を分けて打ちつく夕立のしばらく耐えて草むらに立つ
近づきぬ野分の気配に気づく馬野づらに居れば風の伝へに
台風の一度に三個列島を目指してくるは驚きなりきぬ
台風の九、十、十一号と続くなか十が遅れて膨れ襲い来
夕立にひとり外見る女かな其角の一句に想ふ下町
くさむらに小さき虫の音を聞きて野分のくるを知らせけるかな
尾山台商店街への道すがら三井夫妻と相まみえけり
善人の固まりなりき人がらの信厚くして範とせるなり
人がらの良き夫妻にて頼りけり何か助けの時に甲斐あり
庭畑を専ら手伝ふ三井さん農家育ちの専門家ゆへ
夕立の雲の浅間の山近く離れて宿に届く大雨
雲の峰続きし果てに夕日さし今しも俄かの雨の襲ひ来
雲の峰うごめく色の妖しさに茜の空にほむら立つなり
干天に滋雨となりせば文字通り夏の猛暑もありがたきかな
もくもくと湧き立つ雲の大らかに大気の軌道を走りくるなり
麦を刈る畝に飛びだす鳥影にふと立ち留まる近き巣ならば 8月28日

台風10号は予想通り東北を襲って大量の雨を降らせ、各地に甚大な被害をもたらすぃている。台風10号は30日岩手県に上陸した。そして秋田県を通過して北海道の道南地方を襲い稚内方面に抜けて行った。各地で、がけ崩れや河川の決壊や氾濫に見舞われた。収穫を迎えた田畑が冠水し、農家の打撃は大きい。川の氾濫で岩手県宮古地区の高齢者施設に土砂が流れ込み、9人が死亡した。北海道を襲った台風は、これで3個、先に上陸した7号を含めると4個にもなる。日高山脈に降った大量の雨は、広大な十勝平野をを流れる十勝川に一気に流れ込み、支流の川が氾濫したりしている。
   北海道には知人がいる。昔、仕事のことで二人の知人に連れられて北海道に行った時に、初めて飛行機に乗った。羽田から苫小牧の飛行場に降りたち、札幌に向かった。その日のうちに札幌から帯広に立つ飛行機に残念ながら間に合わなかった。帯広へ行く列車にも間に合わず、仕方がなくタクシーを使って帯広に行くことになった。今で思えば乱暴な行程であった。日高山脈を越えて行くことになった。途中からすぐに砂利道となって、しかも長距離の走行となった。車に終始揺られながら山道を深くひた走りして、ようやく峠らしきところを越えて、眺めた十勝平野の素晴らしい景色をいまだに忘れることはできない。山を延々と下って行って十勝平野のたもとに就いたときは、みんなほっとして胸をなでおろした。タクシーの運ちゃんが、途中クマに襲われるかもしれないなどと云ったりしていたくらいである。嘘か本当か知らないが、日高のヒクマは物凄くでかく凶暴だとも言っていた。広々とした十勝平野を眺めながら、何時間もかけて越えてきた日高山脈を振り返って。奥深く深遠な山があるもんだとその時は思っていた。
   台風10号が北海道に上陸し、他の前線と日高山脈に折り重なって豪雨、未曽有の雨をもたらした。その雨が峻嶮な日高山脈から一気に流れ落ち、十勝平野をゆったりと流れる十勝川に濁流と化して注がれた。地元の人は歴史的にも記憶にないというくらいである。今日の新聞やテレビ報道でも、生々しく残していった台風の爪痕のひどさを終日報道している。その昔、日高山脈を越えて行った思い出を改めて思い起こし、暴風の惨状を見て嘆かわしく感じているところである。
仕事に行ったついでに、帯広に在住して地元で古くから不動産業を営む末谷女史に案内されて、上士幌に二十万坪近い、地目が山林と原野の土地を買ってきた。広大な平原は大陸的であり、気宇壮大な感じであったし、緑に輝く草原は優雅な趣きすらあった。帯広の街を出て、草原を北に向かって一直線に伸びた道を何時間か突っ走っていった先に、上士幌があった。美しい然別湖が、近くにまで迫ってきていたような感じである。買った動機は衝動的なものもあったが、そうでもなかった。原因の一つに小生が胸に抱くロマンのようなものがあった。広々とした平原と清冽な土地の魅力にひかれてである。その時の夢が大きかった。ドイツやアメリカに行けなかった代わりに、そうだ、緑豊かなアメリカ大陸の大地を買うような感じで案内された広大な土地を手に入れよう、当時はそうしたロマンがあった。気概を大きく持った、アメリカ開拓時代のパイオニア的精神に横溢する時代であった。人生に何度か訪れる漠然とした動機である。 馬を初め家畜を放牧し、農作業に従事して心身ともに大自然の中にあって、豊かな田園生活を夢見ていたのである。紹介してくれた末谷さんはまだ健在で、帯広で活躍している。台風の相次ぐ上陸で、10号の被害を見て見舞いの電話をしたところ元気に電話に出てきた。彼女からは、時折気が付いたように電話がかかってくる。台風10号の影響を心配しながらふと思い出したのである。8月31日

2016.08.01n

社団法人 昭和経済会
理事長 佐々木誠吾


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