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VOL.19.7
半期を過ぎた令和元年
G20か国が無事終了
今年もあっという間に時が過ぎて、半ばを越した。7月1日、月曜日の出勤である。気分的に溌剌として、良いスタートを切った。そしていつものことながら、今年の勝負はあと半年であり気を引き締めて勤労の日々を送って行きたいと念願している。特に今年は混乱する気候変動に振り回されて、季節感がなくなってきてしまった。入り乱れる季節感は、日本人にとって馴染めないもので、日にちの計算すら混乱してくる始末である。これが原因で金の計算も狂ってきてしまうと、真の商人としては失態である。そうならないでほしいと思っている。年末に向けていつもより心身を鍛え、抱えている二つの大型案件を上手に成約に向けて頑張っていきたいと思っている。
心身の練磨に努め精勤の日々を過ごして仰ぐ青空
心配されたG20の大阪サミットも無事に済んだし、荒れていた米中の貿易戦争も、トップ会談の結論は幸いにも一時休戦となって、今朝の東京株式も計算が混乱せずに頼もしい動きになって、1日から上昇していることは歓迎である。それにしても国際会議では終始トランプの動きに神経をとがらせている始末で、会議は踊るの中心人物はいつもトランプが牛耳っていて、そのほかの首脳は影が薄れてびくびくしている始末であった。
戦後の反省からつくられたEUのあの輝かしい姿は、一体どこに行ってしまったのか。現代の歴史の上でこそ、EUの結束とその波及が望まれるべきなのに、歯車が逆転してきてしまっている。難民問題で各国の足並みがそろわず、ケチがついてしまったことは残念である。経済的人口の移動と、難民による人口の動態とは性格が全く違う。故に、国によって対応に落差があって、問題をこじらせてしまった。英国のEUからの離脱は、さらに混迷に拍車をかけた。国民投票にかけたキャメロンのとんでもない思惑と手法で、出てきた結果は逆になって仕舞い、その対応は完璧に間違っていた。実行力のある手法を以て、手を打つべきであった。そのみじめな影は、G20の場面にも暗く尾を引きずっている。
一方保護主義を掲げるトランプの影響力は大きく、各方面に波及して勢いを増している状況である。グローバル化の反動とはいえ、そうした傾向と風潮が危惧されている。アメリカ第一主義下、絶好調の経済事情に在る力を背景に、トランプの精力的言動には弾みがついている。確かに、スタミナと行動力は抜群である。米中首脳会談では、トランプが暴れ馬にならず、中国に歩み寄って問題の解決を先送りして一時休戦としたことは賢明であった。直ちに関税の引き上げを以て報復措置を取ることなく、米中の貿易交渉に一休止して更に再開すると云う朗報であり、会議を有意義なものとした。主義主張の狭間に在って、議長国としての日本の役割は充分とは言えなかったが、G20の基本的精神を共同宣言に盛り込んでまとめることが出来立派であった。
即ち世界経済に困惑を惹起せずに、混乱を避けることが出来た。2日間で全ての協議は終えたが、トランプはその足で韓国に渡り、突如、北鮮の金正恩と軍事境界線上を往復して奇抜な演技を見せ、膠着状態にあった米朝協議の推進を図ってみせた。迅速な決断とその行動力は、胸のすくような思いであり、あっ晴れである。北鮮の非核化の実現によって経済制裁が解除されれば、国際社会に参加して国内の経済発展に寄与できるような態勢を整えることが、将来において可能である。道のりは長いかもしれないが、それは努力次第である。事務方の今後の努力によって、実りのある結果を期待したい。 7月1日
電撃的板門店の訪問の軍事境界線を渡るトランプ
正恩氏とd出会ふトランプ大統領北鮮に入る初の快挙に
信頼を示す米朝の関係の先に平和と栄えあるべし
香港の学生市民の民主的運動を汚す悪しき暴徒ら
学生と市民の正しき運動をそこなふ一部の暴徒あやしき
香港の一国二制に思惑の焦る中国の裏目ともなる
日韓の敵対意識の台頭に懸念を抱く日本の民衆
韓国の反日感情を煽るまま文政権の意図を危ぶむ
元徴用工訴訟や慰安婦問題に日本の不快を抱くちかごろ
いたずらに反日感情を民衆に抱かせる韓国政府の意図とは 7月2日
韓国に輸出規制か まさか
驚いたことに日本国が、隣国である韓国との国交断絶にも等しい不愉快な関係にあることに気が付いた。第二次大戦後、韓国に対する謝罪と補償が済んで、友好な関係に立ってきていると認識していたが、どうもぎくしゃくとして割り切れないものが潜在していたことは雰囲気として掴んでいたし、何か漠然とした感情論で相互理解にかけている部分があるように思えていた。
韓国では時の政府が、国内事情に左右されている向きもあるが、竹島問題や慰安婦問題など、品格を問われるような問題がくすぶっていて、両国の関係が暗いものになっている。国際法的にも解決済みの問題を蒸し返してきており、日本の再三の抗議に対しても韓国政府ははっきりとした回答をよこさないで、問題の処理を前向きに検討しているようには思われない。そうしたところに元徴用工訴訟問題が韓国側から提起されてきたことで、日本としても毅然とした態度を打たざるを得なくなってきた。
一昨日、日本政府は韓国に対する{友好国指定}の取り消しを決定したと云うのである。友好国指定の取り消しとは穏やかでない。要するに韓国が仲間外れになったと云うことである。北朝鮮を仮想敵国として日米韓参加国の軍事演習が、朝鮮半島で定期的に開かれていた仲である。それがいつの間にか敵対関係になってきてしまった。そして半導体材料となる物質の輸出を規制する措置に出た。我慢も限界だと云うわけであるが、随分と厳しい対応と決定である。日本国政府の小気味よいガス抜きにも思えるし、打たれてばかりいた側としては一撃の有効打をかますことが出来、さっぱりしたようにも感じる。本質は違うにしても、中国に対して行っている、アメリカの貿易交渉に似たような側面を持っている。
小職は、韓国の日本に対する姿勢をつぶさに知らないが、こんな強硬な姿勢を以て両国関係を台無しにしてもいいのだろうか。決まりや秩序を壊すことは簡単だが、外交的に復元することは極めて困難なのが歴史的通説である。一撃を放った結果、相手が気づいて思考、言動を改めてくれれば別だが、米中の貿易戦争にならって対抗措置を取ってきたりすると、これまでこじれてきている問題だけに傷口を大きくしても両国にとっては不利益だし、深刻である。産業界に与える影響も無視できない。
考えてみれば失礼かもしれないが、国として、何と大人げない陳腐な事柄で云い合っているのかと思うくらいである。未熟な国家形態と政治意識である。思想的レベルが低い上にも、自国内の政治的不始末、不都合に対する国民の関心をそらすために、敢えて外交問題を起こしたりする場合があるが、それと同じような性格を持ち続けているようにも思う。 どこの国でも同じこと、友好的に付き合える人、そうでない人は沢山いるが、周辺の人たちには不愉快になるような人は全くいないがゆえに、困惑している。
朝鮮半島の情況も、北鮮の核開発の中止に向けた交渉が米朝の努力によって好転してきている時だけに、将来を展望すると、韓国との外交交渉が円滑であることが日本にとっても望まれる。韓国にとってはもっと重視しなければならないはずであるが、冷静に考えると、如何ともしがたい混乱ぶりかも知れない。大局を見失うことが無いよう賢明な判断と外交交渉を望みたいものである。思慮を欠いた慰安婦問題や竹島問題、更には駄目押しとなった徴用工の提訴の件を始めとして、韓国の無謀な対応は不見識であり、猛省を促したい。 7月3日
小国の日本が領土問題に悩む宿命の如何しがたき
日本が抱える領土問題の尖閣、竹島、北方四島の
領土にて中国、韓国、ロシアとの帰属に関する課題の多き
宅のなり物
すずしろのゆたかにみのりならびたつたくのはたけのなつのさかりに
大根の豊かに実り並び立つ宅の畑の夏の盛りに
わがいものよろこびえみてにわはたのなりものつみてかえりくるなり
我が妹の喜び笑みて庭畑の成りもの摘みて帰り来るなり
7月4日
おほみやにたどるみちべのふるへにもふるきみやこのおもひしのばる
大宮にたどる道辺の古家にも古き都の思ひ偲ばる
みちのべのふるへののきにつるしたるほしがきあかくはへしゆふべに
道の辺の古家の軒に吊るしたる干し柿赤く映えし夕べに
さびしさのつのりてきしはかねのねのゆふべをしらすころとなりけり
寂しさのつのりて来しは鐘の音の夕べを知らす頃となりけり
ゆふさめのふるしきいしにぬれそめていかにもめだつあかきかさかな
夕雨の降る敷石に濡れ染めて如何にも目立つ赤き傘かな
ぼうたんのつやめくいろのこむらさきままにまなこにうつりけむなむ
ぼうたんの艶めく色の濃紫ままにまなこに映り消むなむ 7月5日
異常気象の実体
ていおんとにっしょうぶそくのしんこくにのうさくぶつへのいたしえいきょう
低温と日照不足の深刻に農作物への痛し影響
はいきがすみつるちきゅうのひょうそうけんたいようねつをしゃだんするとも
排気ガス充満の地球の表層圏太陽熱を遮断するとも
じんるいのおかすしわざとおもへかしいじょうきしょうのわろきげんじつ
人類の犯す仕業と思へかし異常気象の悪ろき現実
7月8日
れきしてきさんぎょうのはってんにCO2はいしゅつによるたいきおせんの
歴史的産業の発展にCO2排出による大気汚染の
ちきゅうじょうとりまくたいきのせいそうけんおせんにきこうのげんかいちにも
地球上取り巻く大気の成層圏汚染に気候の限界値にも
ちかごろのていおんたうにのうさくのきょうさくのさまあらはなるなり
近頃の低温多雨に農作の凶作のさまあらはなるなり
ぱりきょうていりだつのとらんぷだいとうりょうちきゅうのいのちをかろんじたるすえ
パリ協定離脱のトランプ大統領地球の命を軽んじたる末
ぷらとんのてつがくのしょをたずさえてせいじのみちにはげめとらんぷ
プラトンの哲学の書をたずさえて政治の道に励めトランプ
ぱりきょうていりだつはゆいつとらんぷのせいじかとしておしむぐれつさ
パリ協定離脱は唯一トランプの政治家として惜しむ愚劣さ
にわはたのすずしろをぬきおもひけむろうしてはらをみたすたっとし
庭畑の大根を引き悟りけむ労して腹を満たす尊し
古代人のロマンを再現
三万年前以上の祖先が試みた荒海の航海を再現するため、五人乗りの丸太舟が台湾の北部を出発、二十二時間の航海の末に、二百キロ離れた沖縄県の与那国島に無事到着した。
五人の漕ぎ手は時計や地図、コンパスを持っていない。地形や星、月、太陽を手掛かりに海を進んだ。しばらく風が強かったが、8日から幸いに海がないだ。太陽が真上にある8日正午ごろには方角をつかめず、一時蛇行、漂流の憂き目にも合った。深夜から9日未明は空が曇って星が見えなかったりした。そうした時は休んだりしてペースダウンした。しかしそこから北東へほぼ一直線に進んで無事に到着した。漠然とした航海で、緯度、経度を以て説明できるものだはない。頼りは昼の太陽の位置、夜は星の位置を以て判断した。希望と云うよりは、きっと不安と孤独に耐えて、専ら体力と気力が武器である。
古代に人はどのようにして日本にたどり着いたのか。いままでに、北は千島、南は台湾、そして中央は朝鮮半島、この三方向から船を使って渡ってきたと推論されてきている。それを今回、検証しようとして行われたもので、過去においてもたびたび試みられたが、途中で断念せざるを得なかった。しかし今回、改めての実験で、木彫りの舟を使って台湾から二百余も離れた沖縄県の与那国島にたどり着くことが出来た。古代人の壮大なロマンが、現代によみがえって再現された。大海原の波を越えて、二百キロと云う距離を小舟を漕いで渡りきってきた勇士たちに、大きな喝采を送りたい。そして今、古代の祖先たちが幾多の難関を打ち破りながら、光の国を求めて大きなロマンを大海に咲かせてたどり着いたことを、畏敬と感嘆の念を以て偲んでいる。 7月9日
対韓国の問題
国際間の政治的問題について論評したり主張したりすることは日ごろ憚っているが、大事なお隣の韓国との問題についてはどうゆうわけか、釈然としない部分があって、訝しく思っている。韓国の人の国民性に依るのかどうか知らないが、日本にも落ち度があるとすれば別だが、困ったものである。何とか理解し合えるような関係になってほしいものである。
幼児性を披歴するばかりになるが、そもそも日本は法治国家である。国内はもとより、外国との約束事は厳然としてこれを順守して迷惑をかけたりしないことを信条としている。韓国との間においても過去に於いて政府間で約束事をして、それによって国と両国の国民が複雑多岐な友好関係を築き上げてきている。ほじくり出すわけではないが、しからばその約束事とは何かである。
1965年に日韓両国の間で、日韓基本条約がむすばれた。その日韓基本条約に付随する形で、「日韓請求権並びに経済協力協定」 という約束事も同時に締結された。この協定の署名の日までの両国及び国民の間での請求権は 「完全かつ最終的に解決」 されるとうたわれており、日本政府は一貫してその立場をとっている。この見解は正しいものである。全ては解決済みだと、われわれは教えられてきている。なのにその後に於いて周知のとおりだが、竹島問題とか、慰安婦問題とか、韓国艦艇による日本の哨戒機派のレーダー照射事件とか、元徴用工による賠償提起とか、面目に係わる紛らわしい事柄が起こされてきている。韓国政府はこうした問題に積極的に鎮静化することなく傍観に近い立場を採ってきていることが不可解であり、国家間の信義を疑わしめるようなことに発展してきているのだろう。そして徴用工訴訟の問題については喧嘩腰であり、友好国として誠実に対応していいものかどうか、疑問に思われてくる。今回は、日本の安全保障上の事柄として、韓国を特別優遇措置として対韓国の輸出品目について、特別に取り扱ってきた事案を、普通の相手国として戻したに過ぎないと、経産省でも語っている。
ぎくしゃくとした難しい問題があるかもしれないし、まあ仕方がないかもしれない。金銭的には真に些細なことであっても、国としての面通とか体目と云ったことがあるのだろう。お隣の国の韓国とは、いろいろな面で交流を深め行き来したいと一般の人たちは思っているし、又行き来している筈である。どこでどうボタンのかけ違いが生じているのか知りたいし、改善できるものならお互いに理解しあえるよう、関係改善に取り組んでもらいたいと、われわれ国民は素朴に願っているところである。7月12日
低温と日照不足
終まってしまった置炬燵を出してくれと云ったら、妻に笑われてしまった。七月ですよ、お客さまが見えたらどうするんですか、というわけである。確かに七月には違いないが、気候の方は何となく底冷えする朝晩が続いている。花冷えをうかがわせる四月初めの陽気である。
帰宅して風呂から上がって、軽く飲みながら食事を済ませると、身体の置き場に気が悩む。ゆっくりして寛ぐには、下半身を何となく炬燵に入れたがってくる気分である。ソファーに体を投げ出していると、部屋のなかが寒くてストーブを焚きたいほどに底冷えを身に感じて落ち着かない。のんびりと居眠りする気にもなれないのである。このところのい日照不足も気になるし、どんよりした空が恨めしく感じてくる。 都心で日照が3時間未満の日が20日間の連続していると云うことだし、あと一週間はこの調子だともいう。
気象庁の見解だと、関東を中心とした日照不足は、本州の南で停滞する梅雨前線と、オホーツク海高気圧から流れ込む冷たく湿った風が原因だそうである。この冷たく湿った空気が、聊か耐えられなかった。東京都心は16日まで、20日連続で日照時間が3時間未満だったとのこと。かって東北や関東、そして北海道で、コメや果樹の生育に大きな影響が出た1988年の年を想起するが、この時が17日間に及ぶ日照不足の連続であった。今回、その記録を更新して、61年の統計開始以来、過去最長となっているとのことである。
地方によっては農業の深刻な被害の報告もあり、特に関東地区が甚だしい。一般的に農作物の凶作ともなると、家計を直撃し経済に及ぼす影響ははかりしれない。中国経済の減速がせんめいになってきて、日本への影響も深刻さを増してきている。参議院選挙のさなか、消費税の引き上げが争点の一つになっているが、之も景気の向かい風になってくるかもしれない。すっきりとした気分になるだけでも、早く梅雨明けとなってほしいと願いながら、土砂降りの外にため息をつき、黒い空を見上げている。
オフィスの空から外を眺めると、午後から、小降りになってしばらく雨が途絶えた空に、ほんのりと薄日が差してきたかに思える。このまま済んで、空の端から青空が広がってほしいなあと願ったりする。陽がさして来れば、いまわしい低温の気象からも抜け出すことが出来よう。あとしばらくの辛抱である。 7月17日
三日後になった参議院選
長く続いた低温、日照不足の梅雨?明けもまじかかと思われる。憂鬱だった暗い日々が、昨日から仕切りがついてきたように思う。暗く厚い雲に覆われていた空の端が、僅かな明るみを帯びてきた。しばらくして黒い雲に切れ間が出てきて、今度は僅かな光りがにじんできて青空が隙間を衝いて見えてきた。薄気味悪いお天気と、さよならが出来るといいなあと思いながら、それと大事な選挙を控えているので爽やかなお天気になってほしいと思ったりしている。
政治家を選ぶ一票の重きゆへ確かと握りて投票に行く
参議院選挙の間近かにこの一票決めて政治の行くへ見つめん
選挙日は気候不順の梅雨明けに政治の先を高く期すかな 7月18日
7月21日の日曜日は、任期六年の、参議院議員の半数を改選する投票日である。
選挙戦は熱気を帯びてきており、目下は、各党首などが街頭に繰り出して、候補者の応援演説に立って最後の追い込みをかけている。国内景気も含めて問題山積だが、国際情勢も複雑に絡み合って、政治のかじ取りは剣ヶ峰である。与野党にとっても、この選挙は謂わば中間選挙の意味合いがある。
安倍政権にとっては約六年に及ぶ自公民の、政策的実績の賛否を問うものでもある。国会の議席の三分の二を採れるかどうかも注目の選挙である。政治の安定は国民がこぞって望むところである。そこからくる驕り、怠惰、マンネリがあってはならない。質の高い議員が居なければ、維持できない。そこの見分けが大切である。自民党内では、安倍後の政権運営を見据えての、各派領袖の動きも活発である。
幸いに天候は、危惧するほどでもなさそうである。低温、日照不足のうとましい日々からは抜け出したようであり、精気奪還を図る天候である。怠らずに我々は心して投票所に向かい、主権者として一票の行使を果して行こうではないか。 7月19日
今年は寒暖の差が激しく、季節の切れ目が判然としない様相に戸惑いを感じている。日本人にとって一年を通じた季節感は、実に豊かな変化をもたらし、微妙な感興を持って迎えられてきた。しかし今年に入ってから天候は平板的になって、しかも逆転現象が起きてしまって、右往左往である。
6月末から7月の今日の24日にいたるまで、低温と日照不足が続いてきて社会生活においていろいろな深刻な影響をもたらしている。一日のうちで,日のさした時間を記録する間もなかった感じである。幸いながら昨日あたりから、黒く沈んだ空の殻を破って中天に白みがかった雲が覆うようになった。分厚い空の雲が、一枚ずつはがされていくように感じた。薄曇りの空がほのかなぬくもりを気持に与えてくれるようにも思った。新しい期待が、空に広がっていくようにも感じたのである。
拙宅とオフィスをつなぐパソコンが設置されているが、二台ともすでに旧式になってきているうえに、容量不足が顕著になってきていて、その分動作が機械にも不器用になってきていることが分かってきた。キイボードを打ち込んでも、その文章が記録されないままはじかれてしまう始末である。創作したエッセイや和歌とか俳句なども、せっかくパソコンに打ち込んだものが消去されたりし、やる瀬ない思いも経験した。そのため思い切って新しい器機に切り替えることにした。
昨日オフィスのパソコンの切り替えの設置が、終日かけて終日かけて終了したので、今日は大塚商会の技術者が拙宅にきて、オフィス同様、新しい器機に切り替えの作業をしてくれた。そんなことが理由で焼成は午前中、拙宅にとどまって、作業に立ち会った次第である。
雨が上がって、この日は朝から青い空が六分ほど天空に広がって、久しぶりに明るい日差しを見ることができた。気温も上昇して夏らしさがうかがえた。待望の夏の日を、やっと迎えた感じである。そんな時、裏庭に初めて聞く蝉の声である。なんとも爽快な気分になって、セミの鳴く方向に向かって両手を差し伸べ、歓迎とばかり振ってみたりしていた。夏が来た、と実感したのである。家内もセミが鳴いているわよと、庭に出てきて教えてくれた。 青葉が光って見える。 躍動的だ。季節の巡りもそうだし、何事も道理にかなった動きを見せてもらわないとタガが緩んできて、しめしがつかなくなる。
夏が近づけば日ごとに日差し強くなり、天空の雲の動きも活発になって慈雨に恵まれ、植物が盛りに色づき、 天然はもとより農家の農作物に多大な恩恵をもたらすこと必定出である。凶作などに見舞われたりすれば、消費生活を直撃し、景気に悪影響をたらすだろう。本当の季節の移り変わりが巡ってくれば、この夏も、人々の動きにも弾みがつく。行楽地にも活気が戻ってくるだろう。テレビでも取り上げられていたが、閑古鳥の鳴いていた鎌倉の由比ケ浜の海水浴場には休日、たくさんの海水浴のお客さんが訪ねてきてくれるだろう。冷温と雨模様では、海どころではない。登山客もしかりである。 梅雨明けの空を喜びたい。 7月23日
梅雨明けの宣言
7月の29日の今日、気象庁は関東甲信越が梅雨明けをしたと発表した。お昼のNHKニュースでそれを聞いた。例年より1週間ほど遅く、去年と年に比べ30日遅いということである。その兆しでか夏雲が活発に飛び交う一日だったが、恒例の隅田川の花火大会が一昨日の27日、土曜日に開かれた。気遣った台風6号の影響もなく無事に済んだし、台風が熱帯低気圧となって太平洋上に去った後の青空を見て、これで梅雨が明けたと思っていたが、正式の発表は自分の感覚より一日遅かったことになる。気まぐれ天気に悩まされがちで気の毒におもっていた気象庁だったから、慎重を期しての故だろう。今日は一点の雲もない晴天となった。直射日光は強く脳天を突きさし、気温も35度を記録している。テレビでは盛んに、熱中症に注意するよう呼び掛けている。今日の強烈な日差しが印象深く残った。少しでも低温と日照不足の続いた梅雨の弊害を、これから訪れる猛暑が取り払ってくれればいいと思っている。これからの一週間は、ほぼ控訴太猛暑が襲ってくるとのことである。呼びかけも、強烈である。出勤途上、今日は街路樹の下を選びながら、並木通りを歩いてきた。
昨日は、家内が趣味の一つに楽しんでいるコーラスと独唱の発表会が、午後一時から品川区の「荏原ひらつかホール」で開かれた。豪壮な広いホールである。 宝塚と深い関係にある佐藤友里子さん主催のジョイント・コンサートで、第一部、第二部と続き1時30分開演、番組の中には素敵な宝塚コーナーも設けられていた。妻が出演したのは、第一部と、第二部にわたってたが、身内としても音楽のすばらしさ、たのしさを十分に堪能することができた。妻は六人からなる、リリーコーラスのメンバーになっている。リリーコーラスの出た舞台では懐かしい民謡のフニクリフニクラをはじめ、月光のグリンツイングといったウイーンオペレッタなどの難しい曲なども軽快に、見事に披露してくれた。フニクラでは、テノールの男性歌手が特別に共演する場面もあって、実に楽しかった。さすがは男性の力強さである。火の山を登っていくにふさわしい堂々とした歌いっぷりである。リリーコーラスの美しく楽しい調べとのコンビネーションも、実に絶妙であった。舞台の妻も、手を振って、実に楽しそうに歌っていた。
第二部では期待の独唱の部に入って、二番目に登場した妻は、青い明るいロングドレスを身にまとい舞台中央にたっていたた。きれいな服装といでたちで申し分ないがが、肝心なのは、歌う歌が上手いか下手かの独唱力である。一人で歌うだけに、実力の程はたちどころにわかってしまう。別にプロでもなく、趣味の一環として今まで楽しんできてるのだから、滑っても転んでも気にすることもない。いなむしろ無心になって歌って見てくれと、内心ドキドキハラハラするばかりであった。ところがそうした心配をはねのけるように妻は、のびやかに、きれいな声を出して、素晴らしい声量をもって歌っているので、ほめるというよりは先ずはほっとして、あとは思う存分懐かしい歌を一緒に楽しんでいたのである。終わった後は大拍手をもって、アンコールを頼まんばかりに、勝手に拍手をおくっていた。妻が選んで歌った曲は、芭蕉布であった。
桃色のドレスをまとひ晴れ舞台リリーコーラスの素晴らしき歌
合唱隊リリーコーラスの歌を聴く加はる妻の高きこえかな
懐かしき登山賛歌のフニクラクラ喜び歌へや声を張り上げ
火の山へ登ろうみなと喜びの声張り あげて空を仰ぎつ
いつくしく心の歌をきらやかに歌へる妻の安きうちかな
続 7月29日
社団法人 昭和経済会
理事長