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社団法人昭和経済会

理事長室より
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理事長室より

VOL.21.4


桜花爛漫を湛える

  この時期、日本各地を見渡して、どこを見ても桜の花で埋まっているほどに、まさに国土は桜花爛漫を湛えると表現したいくらいである。染井吉野の花は日本の春の栄えの風景を代表し、華やかさは日本の文化と民族性を象徴するものである。

  桜百選と称して、観桜の優れた場所を紹介する観光雑誌があったが、直接桜を愛でて楽しみ眺めるのではなく、背景となる景色を一対にして、桜の花が土地柄の名所旧跡を引き立てる役割を演じている。絢爛たる花が脇き役として登場してきている感じである。これはこれで風雅に富むものがあって、一瞥して芸術性を見事に醸し出している。室町時代に建てられた日本最古の様式の犬山城や、安土桃山時代に築城された大阪城、そして大阪桜などが良く登場してくる。

又、花で有名な吉野山は、奈良県の中央部・吉野郡吉野町にある吉野川の南岸から、大峰山脈へと南北に続く約8キロメートルに及ぶ尾根続きの山稜を総称している。そして金峯山寺を中心とした社寺が点在する、広大な地域の広域地名である。 全山を一望して余りあり、たなびく花の景色は山の尾根伝いに延々としている。花は、下茂からか順を追いながら上方にかけて向かって咲いてゆくので、それぞれ下千本、中千本、上千本、そして最後に奥千本と呼ばれて名前が付けられている。奧千本は、さしずめ奥の院の桜か。毎年の事、月初めからから末にかけて、下、中、上、そして奥千本と、山のふもとから山の頂上へ順々に開花してゆくため、見頃が長く楽しめるわけである。小型ドローンに乗って、全山くまなく観桜するとしたら、これほどの贅沢はない。


  川の堤に植えられて咲く桜も、霞の日和に見通すことが出来て、見方によっては圧倒される美しさがあって圧巻である。伊勢神宮の外宮近くを流れる宮川の堤は、江戸時代から「桜の渡し」と呼ばれるほど古くから桜の名所として親しまれてきた。約1キロにわたって600本ほどの桜の木が植えられ、「一目千本桜」とも言われるほどに、薄桃色に染まった桜並木が訪れた人を魅了してくれる。豪華絢爛の気持ちを通り過ぎて陶酔し、栄華をほしいままにして圧巻である。花は、栄枯盛衰を物語るように、散り際も潔く薄命且つ、美しくその気概は堂々たるものである。打ち首すら良しとする、武士の情けを象徴するにも使われている。命を絶つに惜しまない、耽美的な極致すら示したりする。

  東京の下町を流れる隅田川の堤桜も有名であるし、江戸の猿若町で生まれ育った小生などは、地元で年がら年中遊びまくった思い出でいっぱいである。隅田川の桜の時期になると、浅草の隅田公園側からもそうだし、言問橋を渡って向島の川堤の桜の下を通って観桜する奇抜な名所である。
春のうららの墨田川、の歌い出しで有名な「花」は竹島羽衣作詞、滝廉太郎作曲の国民的歌謡曲となってる。歌っていると、子供の頃の忘れがたい思い出につながってくる。上り下りの船頭さんが、長閑に櫂を漕ぎながら、川面をのんびりと滑っていく景色である。小学校の時から馴染んで歌ってきた国民唱歌である。浅草富士小学校を卒業したので、小さい頃から富士山の美しさと神々しさを湛える気持ちを口ずさんできただけに、古くからある隅田川の桜といつも一緒の画像に映って脳裏に熱く浮かんでくるのである。

昭和経済会の事務所は、中央区の八重洲2丁目の商工中金の本店の前に所在する。首都高速を眼下にして南西の視界は開けて、事務所の窓から銀座界隈の様子が一望できている。ビルを出るとすぐにビルの前から鍛冶橋の交差点を通じ東京駅まで外堀通りの両側が桜並木になっていて、今は桜の花が満開である。通勤路の数寄屋から銀座1丁目までは柳通りだが、ここから先東京駅までは桜が植栽されている。
  
  事務所のあるビルから銀座に向かって行くとすぐの銀座1丁目どおりが通称、桜通りになっていて、桃色の濃い八重桜が時期になると見ごろとなるが、今年は天候の急な温暖化で時期を繰り上げて、今を盛りに一気と咲いている。だから異常と云えば異常だが、今年は染井吉野と八重桜を一度に楽しんでいる。但し例年だと多くの観光客でにぎわいを見せるが、今年はコロナ禍で観桜が控えられているので人影はまばらである。

  事務所からの帰途、私は銀座数寄屋橋の交差点でも桜を楽しみ、地下鉄で中目黒駅に途中下車した時にも目黒川の名所の桜を楽しんで帰っている。更には尾山台駅に降り立ってからも近くには九品仏境内の満開の花を楽しんで、家に帰れば近くの桜を居ながらにして眺めている。以前は拙宅の庭に染井吉野の古木が立っていて、家の中から、どこの部屋からでも眺めていたが、老木のため幹の一部にも腐食が進み倒木の危険性があったので浄めて、出入りの職方に頼んでやむなく切り倒さざるを得なかった。万が一にも倒木して事故につながらないとも限らない。

  花はあと数日で、落花を惜しむように薄命の時期を過ぎていくのである。どこで咲いていても、花の美しさは変わらない。今日は輝くような青空のもと、桜花爛漫の日を、心行くまで楽しんでいる。      4月1日

しだれ咲く花の川面に触れてみて月の影さえ割れにけるかな

しだれ咲く花の命の短くて人の定めの更にとぞ思ふ

みだれ咲く堤の花の華やかに行くへも知らず春の宵かも

華やかにあはれにも見ぬ咲く花の染井吉野に灯る月影

山なみの微かに触れて春の夜の月にささやく花の精かな

一献の盃をかわして友と乾す緑の酒のうましこの夜は


聖徳太子千四百年忌大法要

  薫風薫る四月三日を期して奈良の法隆寺では、聖徳太子没後の千四百年の大法要がしめやかに行われた。

悠々と千四百年のよわい経て太子の思ひ今に継ぎけり

しめやかに千四百年忌法要を初夏のみ空に塔を仰ぎつ

さくら咲く花の都にひかり充ち時の流れに浸りゆくかな

矢田丘を背に建立す優雅なる伽藍にほとけら生きて今にも

夢殿の百済観音の優雅なるさまこそ聖徳太子その人

夢殿の扉を開けて相まみゆ百済観音の優雅なる身よ

優雅なる百済観音のみ姿に恍惚として眺め入るかな

桜咲く花の都に匂ひ充ちみ霊の神輿担ぎくるなり

松ヶ枝に恵み妙なる光差し太子の偉業をしのぶ今日かな

人々の荒るる心に薫風を注ぐ太子の広きみこころ

矢田丘の山なみ青し初なつの光さやけきいかるがの里

吾もまた愛しき妻と出で立ちて古き都を訪ねゆかまし

みこころを広くこの世に湛えかし太子の遺徳をしのぶ法要

いにしへの都の空もかくあらむ太子の遺徳をしのぶ今にも

コロナ禍に病むこの世にも立ち給ふみこころ篤き法要の宴

夢殿は古くましまし今もなほ新しき世を清め給へり

寂しさに打ち出で見ればみほとけの溢れる慈悲に惹かれ立つなり

初なつの中ぞらに建つ五重のたう聖徳太子をしのぶよすがに

悠々と千四百年の歳すぎて太子の思ひ今に継がれり

諍ひとはやる病ひに侵されし世の災ひを絶てる太子よ

聖徳のみ代に臨みて国たみの安きを祈る太子立ちます

優美なり百済観音像に豊かなる太子の遺徳今に満ち充つ

うまやどにみ子は貧しく生れし身にイエスに太子も思ひ習ひて

聖徳の名を広ろしめて太平の世を治めける厩殿の君

和を目指し世のいさかひを打ち払ひ栄えと幸を祈る太子は

薫風の吹くいかるがの里にいま太子法要の千四百年忌祭

いにしへの奈良の都にさくら咲く日に祝ひける太子法要

聖徳のみ子の崩御の悲しみを今に祈りて身にそ覚へり

華麗なるみ代を映して聖徳の太子まします今の今にも

法要のしめやかに過ぐ聖徳の幾星霜に太子偲びて

麦の穂のゆらく鄙地の里にきて仰ぐみそらに眺む塔かな

萌黄たつ木の芽の道を行く先に太子の宮のあらたかに在り

つややかに振舞立ちておはす君われが心を斯くも揺するに

夢殿の扉を開けて初なつの光さやけき風の吹きすぐ

あぜ道を歩みて行けば矢田丘のふもとに栄ゆ法隆寺の地よ

幟たつ五月の節句の空青く光りみなぎる夏は来にけり

精気充ち四方に広ごる大空に緋鯉、真鯉の息を孕みて

あらたかなみこころに寄り我らみな太子の徳に習ひ生くべし

悠久におはす太子のみこころのとはの世に継ぎ明かり灯せり

目出度くも千四百年の法要忌に太子を偲ぶいかるがの里    四月三日


高値更新のニューヨークダウ

ニューヨーク株式市場は、コロナ禍に直面しながら新しい経済世界を目指して先見性を発揮して堅調な展開を見せて、実に373ドル高を演じて高値を更新し、3万3527ドル19セントで連休明けの5日の取引を終えた。期待する指標が、コロナ不況を払しょくする数値に資金が集中し、ニューヨーク株式市場の爆発的エネルギーに驚くばかりである。雇用統計の予想を上回る改善の発表をはじめ、米経済指標が堅調だったことを受け、景気回復へ楽観的な見方が広がった。

 幅広い銘柄に買い注文が入り、ハイテク株主体のナスダック総合指数も225.48ポイント高の1万3705.59と続伸した。

 米サプライ管理協会(ISM)が5日発表した3月の非製造業景況指数が過去最高となったことが好感された。

  トランプ政権時による対中国の経済制裁の激しさから、一時は世界経済の縮小が懸念され株式市場に懸念が走ったりした。米中間の経済的軋轢にもかかわらず、堅調を示してダウは1万ドル近く上昇してきた。トランプは自慢して自分の政策の成果だと称してきたが、そうではなくてこれは民間企業の弛まぬ構造改革の結果である。大統領選で敗北してから、バイデン政権下でFBRによる更なる金融緩和の持続性を維持し、一方政府による大型財政投資政策を矢継ぎ早に打ち出して、景気回復を見込んだニューヨーク市場はさらに続伸の傾向にあったというべきである。

  東京株式市況もニューヨークに連動して高値を目指してきているが、経済的背景が異なっているため、これからは一概に連動していくと派限らない。それぞれ異なった事情を背景に、日米の株価はそれぞれに強弱の特殊事情を織り込みながら乖離しつつ異なった展開をしていくに違いない。
4月6日

ニューヨーク株式市況の奔騰の高値更新に国は沸き立つ

バイデンの打ち出す経済支援にて巨額の財政額に至れば

220兆円にも及ぶ将来の投資資金に活気呈せり

コロナ禍に怯えず積極財政の史上最大の規模に達しぬ

絶妙なり財政出動の果敢なる手法にバイデンの蛮勇に期す

株を持つ者持たぬ者に明暗の貧富の格差更に広げり

株を持つ人もたぬひとそれぞれに貧富の格差更に増すなり

コロナ禍の経済回復と成長の米中突出の際立ちおりぬ

資本主義、共産主義の区別なく生きコロナ禍の社会経済

コロナ禍に株式市場の最高値つけ不条理を示すこの世は

コロナ禍に店閉めるもの開けるもの業種によりて明暗分かつ

業容の拡大するもの倒産に追い込まるものコロナ禍のあと

いざの時田畑を返へし食いぶちをつなぐ覚悟の乱世の日をも

コロナ禍の世界規模にて災ひす人のみ襲ふは何の故かと

見上ぐればここ一年の空のいろ青く輝き果てにまで澄む

明暗を分かつ業容の甚だしコロナ禍のもと格差広げり

暗き世に一縷の明かりと思ふだに株高騰の結末如何にと

企業家も構造改革を念頭に道に励みて人の身に立て

社の価値は常に株価に反映す成長性と社会貢献

和を以て貴しとなす教えをば広く世界に広めゆかまし

米中の覇権争ふ今にこそ求めらるるは博愛精神

寛容の精神こそが対立の時こそかなめと思ふこの頃

民主主義、専制主義の対立と米バイデンの思慮の如何にや

対立を精鋭化さす試みと思ひ誤るなきしも非ず

殊更に相手の弱みをあげつらい諍いあふは愚かなるかな

米中のリーダーの資質監視して世界平和の持続可能に

米中の、米ソの長きいさかいを断ち価値観を共有すべきは

朋友の逝去を悼む

  拙宅のご近所に住んで親戚以上の付き合いをしていて、互いに昵懇の間がらの親友で狩谷さんが闘病生活のあと亡くなられてしまった。残念至極である。裕福な家庭に生まれ育った人柄は自ずから慎み深く品性に富み、高い学識を以て友人仲間の中で、尊敬の念を抱かせるもので、知的な存在として私は律儀に付き合ってきたのである。昭和経済会の会員として度々講演親睦会にも出席し、切磋琢磨の間柄であった。

  最初は家内同士の付き合いに始まって、そのうち狩谷夫人の幅広い交際仲間から旦那衆がそれに参加するようになって、それぞれ夫婦がそろって歓談する睦じさがハイレベルで魅力的だった。夕餉を楽しむ会、旅行に出かけること、この年になって友達同士という感覚で気持ちを一つにして行動し合えると云った幸福感は簡単に味わえるものではない。五組ほどの気ごころの合った家族夫婦がいつも一緒になって明るく、しかも道中は互いに車を出し合っての行楽であった。箱根の金時山を登るときは、一部が小生の箱根富士ビューマンションに宿泊していただいた。狩谷さんは母校が宿敵、慶応の出身であったが、まことに気脈の通じ合った同士であった。小田急の要職にあった時、恩師の大内義一先生の「卒寿を祝う会」を八重洲富士屋ホテルで盛大に行わせてもらったが、その時に贈呈したものはモンブラン万年筆の最高級品だった。そのモンブランは、狩谷さんのお手を煩わせて購入したものであった。

  昨日帰宅後、喪服に着替え哀悼に意を表しに邸にをお邪魔したが、既に身内で葬儀を済ませご遺骨を安置する部屋で恭しくみ霊のご冥福をお祈り申し上げてきた。御遺影の前には私が詠んだ哀歌の原稿が捧げられてあった。通夜の席上、喪主がこれを読み上げて故人の追憶に浸り、感慨無量に過ごされた由である。私は一首に旅先のことや、故人の思いやり深いことなどを含めて、十五首ほどの和歌を、懐かしく思いを込めて詠んで捧げたのである。自然に浮かび上がってきた言葉を心を込めて詠歌として捧げたので、十分納得のいくもので、これを以て仏前に拝し懐かしく故人を思い偲びながら弔ったのである。    4月7日

愛犬のボビーを連れて朝まだき多摩川の土手走り行く君

白骨の身は骨壺に収まりて諸行無常の思ひ極めり

強力の勇夫を示し登り行く御岳山を目指す君かな

御岳を登るさなかに噴火せで無事に詣でて幸ひなりき

霊前の和歌をしみじみ味はいて涙をこらふ身の切なさよ 

何もかも色即是空の掟にて空に流るる星を見るかな

想ひ出をたどれば楽し事に尽き切磋琢磨の道なればこそ


悲運に弄ばれる東芝

  敗戦帆の廃墟から日本経済を立て興し、戦後の経済発展をけん引した企業の投資bは、われくぁれの消費生活の向上に大きく寄与した企業の一つである。1950年代の後半にかけて、白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫の家電の3品目が「三種の神器」として喧伝されたりしたのは記憶に新しい。1956年のに経済白書によると、「もはや戦後ではない」と明記して誇らしげである。最早戦後ではないと人々の口に云い癖がついて、その後も何かが起こると同じことが言われ自戒と奮起の念にずーと云い続けてきた気がするが、ひょっとすると未だに使われる可能性がある。良くも悪くも使われてきた気がする。しかし時代の一線を画してきた歴史に、東芝の名は歴然としている、功績は大である。

  東芝の再興をもたらしたひと時経営のトップだった土光敏夫さんは、昭和経済会の顧問を務めて下さった一時期があった。個人的には清貧に甘んじ、利他を以て良しとする思想の実践者であった。東芝を隆盛にもたらしたのも土光さんであり、その実力を買われて幾多の企業再生に取り組んできた実績は華々しいものがある。土光さんの経営改革の基本は、常に構造改革を基本としたものだった。構造改革を怠り、忘却する経営者は早晩自滅する道をだどって行ったのである。

   日本を代表する企業である東芝が、2006年に買収した米国の原発事業の巨額損失により経営危機に陥った。債務超過を回避するための主力事業売却で「解体」の可能性も出てきた。なぜこのような事態になったのか。無謀な経営に、すべては最高責任者の社長が負うべきである。世界最大の原子力発電機器メーカーを夢見て、米国ウェスチングハウス(WEC)を買収した投資に失敗したからだ。2016年4~12月期連結決算で、米原発事業の損失は7125億円に上る見通しである。その後は債務超過を避けるため、稼ぎ頭の半導体部門を売却をしたりして経営立て直しを図り、上場廃止後は第三者割り当てを投資ファンドに受けてもらい、財務体質の改善を図り、ようやうこの一月に東証二部に帰り咲いたばかりであった。然し第三者割り当てを引き受けた物言う株主の抵抗にあい、現体制の退陣を求めてられていた。

  そこに降ってわいた東芝の、投資ファンドによる買収劇提案である。英投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズから買収提案を受けた東芝は、受け入れ可否の検討に入った。株式の非公開化を見据えた前提である。東芝側の一部は「アクティビスト、即ち、もの言う株主との対立が解消し、経営が迅速になると歓迎する。しかしこれには疑問を挟む余地がある。法律家からは「経営陣の自己保身との批判を招きかねない」との指摘もある。焦点は「誰のための買収か」だ。企業価値の向上を示す説明が求められるからである。

  昨日、テレ東のWSBを見ていたが、佐々木アナの問いかけにコメンテーターの森田氏が、辛辣な異議を唱えていたのが印象的であった。車谷社長は 年に東芝のCEO(最高経営責任者)に就任する前まで CVCの日本法人代表を務めていたことから、市場からは利益相反の可能性を指摘する声も出てい。東芝の現社長は一切のかかわりを否定しているが、常識的にそうした主張が通るわけがない。八百屋で大根を買うのとはわけが違う。今日、CVCの買収提案を知った投資家はこの日一斉に東芝の買いに出て朝から700円上限のストップ高を演じ、2000万株以上の買い物を残している。CVCは時価より3割がた上値の条件を以て、TOBをかける意向だという。CVCが買収に名乗りを上げた経緯や人的関係に胡散臭いところが垣間見える現状だが、果たして上手くいくか疑問である。端的にとらえても、利益相反の疑いが早くも浮上してきている。更には国家機密にかかわる産業の範疇でもあり、国の承諾を取り付ける条件も立ちはだかる一件である。一筋縄ではいかない。民間企業とは言え、なおかつ国益を損ねることは回避すべきである。

   それにしても巨大且つ名門の東芝の運命や如何にと、激浪を超えて今日に尚、悲運に弄ばれる晩年をあわれに思うのである。  中興の祖、土光敏夫さんは草葉の陰で、この田舎芝居の寸劇を何と見ておられるだろうか。  最高責任者を任ずる土砂回りの三文役者が、どぶろくを煽って暴れまくり後ろに手が回らぬことを願っているのではと。 4月8日

東芝の戦後復興の立役者我らになじみ共に栄え来

東芝の電器産業の雄にしてすそ野の広く力及べり

弱電より重工業の進行に広く文明の発展に尽くしぬ

日本の産業経済の近代化に貢献したる東芝の偉業

日本の産業振興の発展は東芝、日立の双璧にかかる

世の中は重厚長大よりソフト化へ軽量微細の電子産業へ

情報を集積したる極小のチップに世界を動かす時代に

クローバの小さき枝に花付けて凝らすまなこに華麗さを知る

あれ草を刈らんとすれど粒ほど花を見つけて刈らず置くなり

美しき花の命を宿しける踏まれてもなほ立てる荒れ草

片足を怪我して難儀のヒヨドリを不憫に思ひ餌を与へり

ヒヨドリの番と見えて助け合ふ怪我の連れをば傍にかばひて

片足で地べたを歩くヒヨドリの不自由さの身に難儀かと覚ゆ

片足のヒヨドリが行く痛そうに留まりてはじっと空を見つめり

石炭より石油そして太陽光、エネルギーも又水素発電へと

生存の危機的ラインを飛び越えるCO2による地球温暖化の

人類の生存の危機叫ばるる二酸化炭素の温暖化の弊

脱炭素社会の実現へ産業界地球環境のクリーン目指して

万年雪が解け北極の氷山も崩れ気候変動の影響の大

生活も質素に朝食は目刺しにてJR線にて通勤致せり

愛称も目刺しの土光と呼ばれしに質実剛健の生活を旨とす

生活は地味な女房と質素なる館に住みて心満たせり

粗衣、粗食、粗妻いな賢妻に自らは貫く意志の固き紳士よ

当会の顧問就任を快諾す勇夫なる氏の天っ晴れなりき

東芝の構造改革の道半ば有象無象のやから群がる

古くからある会社をばいと易く右から左へたらい回せり

畏敬せる土光先生の教えをば心にとめて道を進みぬ


東電原発の処理水

  東京電力の原発の破壊的規模の事故が起きてから、原子炉を冷やすための冷却措置が10年間にわたり今日まで永続的に行われてきており、その為に大量の水が投与、注入されて来た。しかしながら原子炉を冷却した後の水には有害な放射性物質が大量に含まれている。これらの物質を除去した後にどうしても残るトリチウムだけが除去できず今まで汚染水として取り扱われてきた。又、人為的注入の他に、地下水が原子炉内に流れ込んで浸透し、放射能を含んで排出されるものもある。それを東電の敷地内にタンクに収め貯蔵してきたが、敷地はすでに満杯となって巨大な処理水のタンクは1000基を超えているという。そして現在120万トンの量に達している。処理能力を超えた、この水処置が現実的喫急の課題となって来たわけである。

  ちなみに汚染水のおおもとは、1~3号機の原子炉建屋で溶け落ちた核燃料の冷却のために注がれている水である。核燃料に触れた水は、セシウムやストロンチウム、トリチウムなど半減期の長い63種類の放射性物質が溶け込み、高濃度の汚染水になっている。事故当初は冷却に海水を使ったため、カルシウムやナトリウムなど海水由来の成分も含まれる。タービン用の油なども混じっている。こうした複合物の除去についても透明性を以て説明し、最終的の残ったリチウムが、日本に身でなく国際的水準に適したものであることを念頭に、確と準備に力点を置く必要がある。諸外国から、特に近隣諸国から非難されないよう国際的視点に立って事を処して行くべきである。


  政府は閣議で、福島第1原発の処理水を海洋放出する方針を決めたことをきめた。これを受けて漁民たちが猛反対をした。全国的に組織する漁業協同組合連合会の岸宏会長は13日、「7日に反対を申し入れ、慎重な判断を求めたにもかかわらず決定されたことは極めて遺憾であり、到底容認できるものではない。強く抗議する」との声明を発表した。基本的に放水は政府と漁民との対決姿勢に持ち込まれる可能性が高い。地元をはじめ全国的に反対運動が繰り広げられ、第二の沖縄の米軍基地の移転騒動になりかねない様相である。

  海への廃棄、投与についてもっと研究すべき余地があるかと思われる。復興省などによると、タンクから海に流す際は濃度を100倍以上に薄め、世界保健機関の飲料水基準の7分の1程度になるリチウムの無害性を主張するならば、そうした根拠を漁民や国民に示して説明すべきである。例えば、リチウムを含んだ水槽に金魚、メダカを入れて長期観察するとか、水質変化をたどって分析すると云った処方である。それこそ科学者による第三者委員会を設置して、結論を出すべきである。東電の敷地内に貯蔵されているタンクの中から処理水を取り出して実験してみればいい。安全性が確保されているならば、小生が進んで飲料水として飲んでも一向に差し支えないと思っている。

  又考慮されるべきは、海への放棄について、沿岸区域から遠く離れた公海上を利用して、例えば太平洋の真ん中に放水できないかである。なおかつ深海への投棄である。

原発の破壊に生ず汚染水いまや海洋放水の是非

とめどなく増える原子炉の汚染水原発敷地に貯蔵され来ぬ

汚染水貯めるタンクの敷地なく満杯となり取れぬ身動き

汚染水生じるもとを封じ込む決定打無き今を憂へり         4月13日


  漁民たちの声明は、海洋放出決定について「福島県のみならず全国の漁業者の思いを踏みにじる行為」と批判している。そして「今後とも反対の立場はいささかも変わらない」と付け加えた。そのうえで政府に対し、
1)反対意見がある中で方針を決定した理由の説明
2)風評被害への対応
3)処理水の安全性の担保
4)漁業者が漁業を続けるための方策の提示
5)福島第1原発敷地内での汚染処理水の保管継続や新たな処理方法の検討 
  などをを強く求めた決議文を手渡している。

  汚染水、即ち処理水の投棄については、漁民が理解し納得する方策を講じ、将来に禍根を残すことのなきよう配慮して処理すべきである。処理に疑問符がつかぬ事案であれば、処理水を直ちに海洋投棄できるはずであったが、疑問符が付いたがゆえにタンク内に貯蔵し長年にわたり敷地に保管してきたのである。今になって無害と断定するわけには心情的には通じにくくなってくる。それによる風評被害が大きく懸念されるゆえんである。福島県に限らず東北六県の沿岸地帯に及ぶことにもなる。リチウムの無害性について、又公海への投棄、尚且つ深海への投棄、等の確実性、正当性を担保として事を決定すべきである。 二件については簡単、明瞭に説明のつく事案である。       4月13日


幟たつ大漁旗の白布の大海原に朝日昇り来

大漁旗かかげ海原に漕ぎ出でて打ち来る波に兆す豊漁

岸壁の大漁船を出迎へて大漁を祝ひ集う人らよ

海原にわたつみの神の海彦と西に筑波の山彦の神

ゴム靴を履く子がしぶきを飛ばし行く船が横付けす岸壁のふち

旅するは北茨城の磯の果て白砂青松の巡る舟にて

黒潮の大きくうねり岬より大海原へ帯を引き行く

大漁旗掲げて海へ出漁する冠者の夢を高く孕みて

海原を行く大漁の幟たて勇夫が進む漁り求めて

大漁を夢見て船出する朝の勇夫に光る海原の影

朝ぼらけ水平線の彼方より大き黄金の日影昇り来     短歌同人誌 淵 より

菅首相の訪米の成果

   今回の菅首相の訪米は短時間に行われたもので、小型ながら迅速に終了して菅さんにとっては目立つような失敗を侵さずに済んで成功をおさめることが出来てよかった。初めからバイデン氏の心中は、対中国を意識した戦略的なイメージが強く、中国包囲網を築き上げる第一弾として日本の協力を得ることが最重要課題である。過大な要求を突き付けられず、結論として予想された範囲内に収めてきたことは良かった。文字通りコロナ対策を前面に協調して、穏便な成果をあげることができた。外交的には台湾問題も、当事国の平和的話し合いで解決を図るという姿勢を貫いてきたことになる。尖閣問題も日米安保条約で、日本の主権の及ぶことが再確認された。

   バイデン氏は外交的には同盟国との連盟強化を打ち出しており、特に以前から中国の台頭を懸念する発言が続いて中国の専制的な政治体制の攻撃が鮮明である。経済的、軍事的に大国にのし上がってきている中国と対峙するには、同盟国との結束を強化する必要がある。事実のところ中国は近年、南シナ海やインド太平洋に覇権的な勢力拡充に乗り出しており、一方的に現状を変更しつつ海洋進出を図ってきている。明らかに不法行為であり、国際法上の違反事項に当たることは自明で、中国の自制を求めたいところである。又、日本の尖閣諸島への領海侵犯はとみに顕著である。こうした威圧的行動について共同声明でも「東シナ海や南シナ海における力による現状変更の試み、他者に対する威圧に反対することで一致した」と述べている。バイデン氏は「日米は共に強力な民主主義国家で、人権や法の支配など共通の価値観を守っていくことに注力する」と語り、人権問題を含めて対中政策で連携する考えを示した。

  又、共同声明では台湾について、「日米両国は台湾海峡の平和と安定の重要性を強調するとともに、両岸問題の平和的解決を促す」と明記した。日米首脳間の共同文書に台湾問題が書き込まれるのは1969年の佐藤栄作首相とニクソン大統領との会談以来で、日米両国が70年代に中国と国交正常化し、台湾と断交して以降は初めてとなる。


  首脳会談を終えた日米首脳による、菅首相と、バイデン大統領との共同記者会見が行われたが、席上、会談の焦点は矢張り対中国戦略であり、両首脳もそれぞれの立場から中国を意識して発言した。冒頭、バイデン氏は「我々は中国からの挑戦に共に立ち向かっていく」と、中国をいきなり名指しした。民主主義に対する専制主義の「挑戦」に対し、日米が手を携えて返り討ちにするという決意がにじんだ。

 一方、菅首相は中国の「威圧」に反対する姿勢を鮮明にしつつも、「中国と率直な対話を行う必要もある」 「国際関係における安定を追求すべきだ」と、融和的な姿勢を見せた。余裕を見せた、こうした首相の発言は賢明であった。同じ調子でバイデンと一心同体であるかのごとき印象を与えずに、中国との平和的な交渉によって対立する主張を調整していく余地を残しておくことは、いたずらに中国を追い込んで孤立化させるようなことがあっては、逆効果であって日本の本意ではない。日本は中国との経済的関係がますます深化してきている、大事な貿易相手国である。又、中国はわが国に対して常に友好的な姿勢を示し、相互依存関係を色濃くしてきている。したがって中国にも日本に対する柔軟な姿勢を抱いて事に当たろうとしている側面があり、いたずらに関係悪化に進むこともできないし、その必要性も確認できるものではない。両国が、継続して友好関係と経済発展に尽くしていくことは自明の理である。

  それゆえ、中国に対して、領土覇権主義的政策や、新疆自治区のウイグル族に対する人権問題や、香港に対する強制的な統治政策や、更には地球温暖化対策と云った案件について自主的な立場から解決案を提起しうる立場に立っており、米中とも、日本が対立激化する両国の調整役的立ち位置も認識しているはずである。それゆえに、菅首相のアメリカ訪問で相手国のペースにはまらず、迂闊な言動を発せずに冷静且つ、慎重な言動に徹してきたことは何よりであった。台湾問題についても、日米の認識は、中国にとっても承知済みと受け止めるべき事案で、ことさらセンセーショナルに扱うべきではない。日米間で台湾問題を共同声明に明記したことは、57年振りに異例ではあったが、中国から仕掛けてきている問題故に致し方ない事案である。これについても平和的な解決方法を提議して余裕を残している点に注目すべきである。
                                                4月15日

羽田より月光に飛ぶ専用機アメリカに発つ菅総理よ

月光のきらめきの中日米の首脳会談に発つ菅首相ら

菅さんの平和外交の試練にて日米首脳会談の席

米中の覇権争ひの激化して日本外交の調整に期す

中国の海洋進出の顕著にて法の支配を侵す危ふし

台湾を中国領土と主張せる海峡の波激しさを増す

海洋の孤島を不法に造成し軍事基地化を図る中国

中国の大国なれば相応しき姿勢を社会に示し行くべし

広大な領土を有する中国のゴビの砂漠の緑化は如何や

海洋の進出よりもゴビ砂漠緑化五か年計画は意義あり

ゴビ砂漠緑化五か年計画を世界に示し範とすべきに

長安に一片の月光る夜の飲み干す露の酒の美味しも

北京より八達嶺の長城に万里に続く要塞を見ん

ニューヨーク沖合に自由の女神建つアメリカ建国の清新なりき

滔々と流るるマンハッタン沖合に自由の女神の明らかに建つ

碧天を衝く摩天楼のニューヨーク物質文明の象徴なりき

深刻な課題の多き米国の差別と格差と銃の乱用

バイデンも銃の規制に踏み出せり殺人犯罪の元凶はそれ

延々と続く万里の長城の専制政治の象徴ともなり

ピラミッド、万里の長城も時代的専制政治の世相映せり

人民を畜馬の如く使い捨て奴隷制度を敷く独裁者ら

革新的鄧小平の登壇に開放政策の実を成就せり

中国で巨大な富の蓄積も可能なりとは摩訶不思議にて

人民は皆平等なりの原則に違ふウィグル人の抑圧政策

マルクスの矛盾克服の弁証法あまりに多きチグハグ政策

悠然たる習近平の風貌にいかさまトランプの陳腐なるさま

締め付けの険し自由民主主義国家経済のもとの企業は

人類が勝手に二分化せし地球資本主義と共産主義とに

どちらとも甲乙良の付け難し貧富と格差の象徴なりし


 
    変異型ウィルスの感染拡大

  変異型コロナウィルスの感染拡大に歯止めがかからず、毎日感染者が増して行くばかりで憂慮に耐えない。ここに来て特に大阪を中心に関西圏の感染者が増大の一途をたどっていて蔓延防止法を発動してからも拡大が続き、大阪府はとうとう緊急事態宣言の発動を政府に要請し、明日から発令することになった。周辺に追随する県も続出である。東京も第4波をにらんで、より厳しい防止措置を取ることになっている。悲鳴を上げるのは単に飲食業だけでない。人流と云って人の行き来や流れを止めようとするもので、言うなればロックダウンに等しく効果を狙ったものである。交通手段を含め観光地もそうだが、大型商施設やイヴェント会場、デパート、映画館と云った場所での休業要請にもなってくる。人流阻止ということになれば、社会経済活動の根底の首攻めを以てとどめを刺すようなもので、息の根を止めるというところまで追い込むことになる。経済的ダメージは計り知れない。中小企業の大半は資金調達の限界に在り、倒産企業の続出は日を追って広まるばかりである。

  コロナで生活様式が大きく変わってきており、企業にとっても、消費者にとっても、これからのコロナ経済に対応する発想の転換と努力が必要である。  新型コロナワクチンの接種が始まったが、今の供給に限りがあり、順次ワクチン接種は始まっているものの、接種率は数パーセントにすぎない。世田谷区は八王子市と一緒に早くからワクチン接種が始まることになっていたが、掛け声のみで未だに役所からの連絡がない。品不足に合わせ現場の対応に混乱が生じているらしい。小生などは後期高齢者を名乗っているが、本来なら既に接種を終えているはずのものが実現していない。予定もついていない。このままコロナ感染危機を切り抜けていくしかないかもしれない。

   事務所出勤は毎日続けているが、時間をずらし人混みを避けて自己防衛に努め、感染防止を図っている。どうしてもやるべき仕事があってのことで仕方がないが、なるべくならテレワークをし、在宅勤務に徹したいところである。家を出て10時過ぎの自由が丘には、蔓延防止法の発令中にもかかわらず、多くの人出でびっくりするくらいである。いつの間にかコロナ慣れしてしまったのかもしれないが、危機意識の欠如は恐ろしい気がする。敢えて人混みの中に入っていく群集心理みたいなものがあって、閉じこもりとか、引きこもりとか言った人間の閉塞状態を想定するよりは、積極的、活動的で好ましいことながら、こうした状況では感染が心配であり不安である。しかしそうした状態であっても単純なことながらマスク着用の上、三密を避け自己防衛をしっかり励行して行動してもらいたい。勿論日常生活での健康維持は必要であり、適度な運動も励行してもらいたい。国も多くの自治体も、来たる大型連休は完全に外出自粛を徹底し、封鎖状態の生活を呼び掛けているので、精神的、肉体的健全性の維持に努める訓練が今のうちから必要である。

何事もなく今日一日が過ぎ去りて務めを果たし帰途に就くかな

迎え撃つ今日一日を完璧にとは言えねども満たし行くかな

初夏の空おほらかに輝きてあたかも希望の続く道とも

コロナ禍に怯ゆこの世のうとましく神のご意思を測り知らざる

為政者の極めて熱く訴へる外出自粛を何故に守れぬ

ヴェートーベン田園交響曲を今日も聞く夕餉のあとの我れが部屋にて

創造す己ながらの演劇の舞台を作り自作自演の

歌詠みの機会を作り朗詠す宮中詠歌の上を行くなり

コロナ禍のいまだ止まざる感染のイヴェント可能の日は遠きかも

澄み渡る初夏の天空を見渡してコロナの所在をいぶかりにけり

慰安婦問題の韓国での判決

  一番近い隣国の韓国との間が長年ぎくしゃくとした関係が続いてきて忸怩たる思いだが、両国にとってこれほど無益で、且つ不利益なことはない。戦後’&年が経過し、両国の関係改善は適宜行われて良好な関係にあってしかるべきなのに、どうゆうわけか感情問題に触れてきて釈然としない。忌まわしい記憶をいつまでも引きずりきて、慰安婦の問題などその最たるものである。

  何が絡んでそうした関係になってきているのか、判然としない気持ちがある。そうした中、韓国人元慰安婦ら計20人が、日本政府を相手取り、総額約30億ウォン(約2億9100万円)の損害賠償を求めた訴訟があったが、21日のソウル地裁で判決があった。請求を却下するというものである。良識の沿った当然の判決とはいいながら、韓国地裁で国際法上に照らして日本に有利な判決を下したことは、そのを公正と勇気を理解し両国にとって関係改善への一歩前進と受け止めて好感する姿勢を積極的に示すべきである。今回のソウル地裁での判決を韓国国民が前進的に自然な気持ちで受け止めてくれることを願っている。尚、両国の隔たりは大きく、元徴用工の問題も残っている現状である。更には竹島の領有権の問題も残っている。

是非をはっきり表明することは、関係者にとって良好な関係を維持、発展せしめる好機であり飛躍台である。今回は原告らが訴訟費用を確保するために韓国にある日本政府の資産を差し押さえようとするものであった。これについて韓国のソウル地裁は、国家の行為や財産は他国の裁判所で裁かれないという国際慣習法上の「主権免除」の原則を認めたというもので、国際法上の信義に基づいた判決で、これからもこうした理解のもとに両国の関係を発展的に築いていくべきである。

  韓国は今もなお、民族が南北に分断された状態が続いている。休戦協定は存続していても、いわば戦争状態が連綿として続いてきている。両国と、国民にとってもこれ程の不利益と不幸はない。体制は異なっても、民間の交流は自由に在ってしかるべきである。そこに良好な発展の基礎が生まれてくる。猜疑心が先走って、当たり前なことが理解されないできていることは不幸である。一日も早く南北が平和的に統一されることを強く願っている。 わが国にとっても両国の平和的統一は大きな宝であり、アジアの安全と安定と平和につながる大きな要点である。そして中国の巨大な市場を平和的発展と繁栄の享受を互いに得るような状況を後世に残していきたいものである。 

  米中対立が激化して、「小冷戦」と称するくらいに緊張が高まっていて不安材料が山積である。 こうした中、一縷の望みを託して、今日からバイデン大統領の提唱による「気候変動サミット」が開かれるれる。これに中国の習近平主席が参加することになった。習近平主席の英断に敬意を表したい。 4月21日


日韓の問題解決に一定の理解を示すソウル地裁は

両国の信義をもとに将来に希望をつなぎ努め行くべし

政治的課題はあれど民間の交流により先ず経済から

お互ひに互譲精神を発揮して経済関係を守りゆかんや

豊かなる対馬海峡の海原に朝日の差してうねる波かな


日韓の豊かな流れをさかのぼる歴史は縄文期の時代にも

波高き対馬海峡を舟出して東西交流へ進む古代は 4月22日

荒波の高ぶる海を往き来せる我が先人に習ひ行くべし

  旧石器時代から縄文時代にかけては、日本と朝鮮との長距離の交易が活発に行われ、日本の九州産の黒曜石が丸木舟によって朝鮮半島に運ばれて交易の品物になっていた。九州の佐賀県内の地域から産出した黒曜石が、朝鮮半島の釜山にある東三洞貝塚からも出土している。又、新石器時代の朝鮮半島の土器は、対馬や壱岐から発見されている。7000年前の縄文時代前期には、九州北部と朝鮮半島南部には、漁撈民が移動生活をしながら海峡の荒波を越えて盛んに往来していた。先人たちのご苦労を顧みれば、現代に生じている両国間のいがみ合いなどあまりにも小さく屁の河童である。既に戦後74年以上も経過した今日に於いてもなお細事にこだわり続けていることが如何に愚かなことか、先人は嘆いているに違いない。我々は、縄文時代の人間に立ち返って、信頼と友愛の精神に立って、もっとおおらかな諸関係を構築していこうではないか。


気候変動サミット   CO2削減国際会議

   バイデンが提唱した地球温暖化対策に関するCO2削減国際会議、気候変動サミットが開かれ、40カ国からが参加して削減目標を定めて今日を以て会議を終わることが出来た。この会議には欠席するのではないかと思われていた中国が参加し、習近平主席が出席したことで会議の重要性が大きく変わった感じである。米中関係の対立が激化して、新冷戦時代と云われるほどに最早癒しがたい重病に罹患したかと危惧されていたが、地球環境の改善という人類最大の共通課題について、米中大国が共通した認識にたって協議をすることが出来たことで、大きな意義をもたらしめたのである。バイデンも、習近平も、世界をリードする立派な政治家として実に大丈夫な風貌に見えて安堵し、貫禄十分な感じであった。

  ここに会津八一の揮毫がある。「一世の上を逍遥し 天地の間を睥睨す」 という揮毫である。 細事にこだわらず天地の間を大観し、気宇壮大にして事を決める姿勢を表している。大丈夫という言葉は古来中国に発した古人の言葉である。大人物の、習近平とバイデンの両雄である。人々のために、人類のために、仲良くやってもらいたい。    4月23日

   ミャンマー軍政権の参加

  化石であり、今どき旧帝国主義時代の遺物かと思われていた思想と権力が歴然として存在し、ミャンマーに軍事クーデターが起きて、民主主義政治体制が転覆されて、民主主義的指導者と思われていたアン・サン・スーチー氏が拘束されて軍事政権が力ずくで成立した。軍事ク―データーに反対する市民のデモが日ごとに翅しさを増していく中、鎮圧に乗り出した国軍が連日のように、銃口を民衆に向けて弾圧、虐殺行為を繰り返すようになった。最早、蛮族の侵略に等しい暴虐ぶりである。近来こんなことが白日の下にさらされる事態は前時代的であり、非人道的虐殺行為であり、許されるべきことではない。出来れば国際連合が足並みをそろえて、こうした蛮族を一掃し責任追及に乗り出すべきだと以前の論評に述べたつもりでいる。そうでないと無実の市民が弾圧に怯え虐殺の対象にされるだけであって、最早統治の問題以前の惨事であるがゆえに、世界は行動的人道支援に立ち上がるべきである。

   たまりかねた周辺諸国が結束し、東南アジア諸国連合の臨時首脳会議を開いた。これにミャンマーの軍事最高責任者が出席し、聞く耳を持ったかに見えたが、先に行われた選挙の不正を主張するのみに終わったようである。逆にクーデターの正当性を主張して終わった。逆に市民がクーデターの首謀者を告発し、生きた検察が国家反逆罪で身柄を拘束すべきであった。そのくらいの決断を下さないと、こうした連中には、そもそも馬鹿な連中だから言って分かるものではない。ASEANNが軍事政権に提議した事案についてはこれを持ちかって検討するということで、うまく逃げられた感じである。逆に弱腰のASEANN諸国に対して、クーデターを容認し、軍事政権を公認したとでも間違えかねない結果になった。国際社会が、軍事政権に対してミャンマーを代表する実質的な資格を与えてしまったのではないかと危惧されるくらいである。

   打つ手を見失っているASEANNについては致し方ないが、市民に対する虐殺行為を即時中止させ、ミャンマーに対してASEANNから公式の調査と調整の派遣団を送り込むことだけは何としても承認させるべきである。そして軍事政権の樹立の解消と、民主主義政府の復活を実行させることが先決である。民生を復活させることが急務である。700人とも800人ともいわれている犠牲者、隠れ犠牲者はもっと多いはずである。国民の生命、財産を守るべき職責を忘れ、まるで害虫でも払しょくするかのように無防備の市民を銃で撃ちまくった。そして多数の負傷者を出さしめた責任を断固追及すべきである。怒り心頭の市民たちの多くが、無法者の国軍の犠牲になってしまったことは残念である。見て見ぬふりをする大国が、おぞましき限りである。これ以上の犠牲を無くし、速やかな治安の回復を祈ってやまない。 

クーデター起こす国軍の暴虐に犠牲者多く悲惨極まる

無様なりミャンマー国軍の代表者アシアン会議に恥をさらせり

国民の生命財産を守る責怠り民に銃を撃つとは   4月25日


      世界の軍事費2兆ドル

   まるで今にも戦争をしかねない様相である。今日の夕刊を見てびっくりした。愚かな人間どもがうじゃうじゃいて示しがつかない。困ったものである。スウェーデンのストックホルム平和研究所の発表によると2020年度の世界の軍需支出の推計学が、前年比2・6%増の1兆9810-どる、日本炎にして何と213兆円だったそうである。過去最高の記録である。今にも戦争が勃発する感じだし、戦争が始まっているとでもいうのか、という驚くべき数字である。神もほとけも居ないと云った傍若無人のふるまいであり、暴走でり、狂気の沙汰である。世界を二分する大国が、このありさまでは有象無象の小国はミャンマーのような無鉄砲な状態となりかねない。

  軍需費の上位は何と米国、中国、インド、ロシア、英国の順で並んでいる。この5か国で世界の軍需費の62%を占めた。米国が突出して7780ドル、続いて中国の2520ドルで、この面でも米中の覇権争いの際立った証拠である。直ちにドンパチ撃ち合わずとも、これでは喧嘩をしたくなるはずである。どちらかが気付いて軍事費の拡大、膨張を自制しない限り、両国の軍拡は輪転機のように際限なく続いていかざるを得ない。 この軍事力を平和的に活用するには、クーデターを起こして政権を奪ったミャンマーの国軍に、それこそ今のミャンマー情勢に軍事的圧力をかけて利用するなら、軍拡の平和的利用として賛美してやりたいところではある。それにしても軍拡は無駄であり、シリアスな軍事費の支出である。バイデンと習近平が地球温暖化対策で手を打ったように、ちょっと手をひねれば簡単に収まってしまうことだろうに。 

バイデンと習近平が地球温暖化で仲良く手を結んだということは、二人の英知と決断が実を結んだことであった。軍需費の、この莫大な資金を地球温暖化の防止のために更に有意義に使って、地球環境の改善と、人類の生存と繁栄のために使ってもらったら、更には世界の貧困の撲滅と救済に使ってもらったら、どんなにし幸わせな世界が来るかもしれないと思うと、更に意気込んでお二人には活躍してもらいたいと思っている。       4月26日

三回目の緊急事態宣言

  オフィスへの出勤を控えようと思っていたが、急な所要が生じたので混雑を避け12時ごろ出勤したが、自由が丘から乗った東横線の車内は普段と変わりなく結構込み入っていた。渋谷のスクランブル交差点を渡っていく人たちかも知れない。ユニクロのような服装でバックを背負った若者たちや、一見して外国から冒険好きな若者が来日しているのかもしれないと思うくらいに、好奇心旺盛な若い男女たちで込み入っていたようである。話している言葉を聞いていても明らかに東南アジアからの旅行客らしい。仕事に出ている人という感覚ではないことがはっきりしている。中目黒駅で地下鉄日比谷線の乗ったが、始発駅なので若干空いている感じがした。銀座4丁目で下車し表通りに出てみると、確かに人通りは少ない感じがして何となく安堵した気持ちである。緊急事態宣言が功を奏して、不要不急の外出者が少ない感じで、宣言に從う人たちがいることを知って安心した。二週間後の感染者数が激減してくれることを願ってのことである。

政府は4月25日、東京・大阪・京都・兵庫を対象に緊急事態宣言を発出した。期間は5月11日までの17日間で、暫くに忍耐が要求される。宣言の発出は2020年4月、2021年1月に続き今回で3回目となる。

  観光地や飲食店の打撃は打撃は甚大である。酒類を提供する飲食店に休業、それ以外の飲食店には午後8時までの営業時間短縮を要請ている。要請に応じた場合は、大企業は売上に応じて1日あたり最大20万円、中小企業は売上に応じて1日当たり4万円~10万円の協力金が支給される。一方、各都府県の知事は「要請」に応じない事業者に対して「命令」することもでき、拒否した場合は30万円以下の過料を科すというものである。

  総理大臣の菅さんは、「ゴールデンウィークという多くの人々が休みに入る機会を捉え、効果的な対策を短期間で集中して実施することにより、ウイルスの勢いを抑え込む必要があると判断した」と説明して国民の理解をお願いしている。また、支援策については、「休業や時間短縮を伴う飲食店は、事業規模に応じた協力金で支援を続ける。宣言による人出の減少で大幅に売上が減少する事業者には、新たに一時金を支給する」とも述べいる。 お金を支給する自治体や国も、財源枯渇が加わって大変である。支給を受けるほうも焼け石に水で、踏んだり蹴ったりのありさまで、切実な悲鳴が聞こえてくる。

  誰のせいでもない、未知のコロナという人間社会を襲った感染症の蔓延で、世界中が混乱をきたしているし、コロナワクチンの開発と接種が進んで、これのみが唯一頼みの救いとなっている。インドでは、一日の感染者数が35万人という昨日の報道でびっくり仰天である。死者も多く弔う場所もなく、川岸で人々が盛んに荼毘にふす映像が流れたりしている。日本はワクチンこそ外国頼みで未だ僅かな接種しか進んでいないが、それでも何とか感染者数を少なく抑え込んできていることは幸いである。しかしこれまでの死者が、昨日の時点で1万人を突破した。どこも同じだが、コロナでは原始的防止対策に、徹底して頼っている状況である。しかし今のところこれしか防止策がないというのが実情だ。         4月27日


      今日から大型連休

  早いところでは今日29日から一週間にわたる大型連休に入ったところもある。本来なら大型連休を利用した観光客が内外から大挙して観光地を訪れ、消費を通じて経済は活況を呈するところだが、強力な感染力を持つ異種株のコロナ感染が拡大する中、一都4県は目下のところ緊急事態宣言中であるゆえに観光地はどこも閑散として観光業者の悲鳴の声があがっており、足止めを喰らった人たちは、ステイホームに徹して政府、自治体の要請に従っている。短期間で感染拡大の音を止めようと躍起であり、極力外出を自粛するよう喧伝中である。連日の好天気も行楽を予定していた人たちにとっては、恨めしい限りである。ここは忍の一字で耐えるしかない。命と健康のためである。油断してコロナに罹患しようものなら、運のよい人は九死に一生で助かるが、そうでない人にとっては苦しんだ上にお陀仏を覚悟しなければならない。仮に直ったとしても、訳の分からない完治不能の後遺症に悩まなければならない。

  インドでの爆発的な感染と死者の増大を見聞きすれば、他人事ではない。そのインドでは、昨日は感染者が38万人と云う。一日の、感染者数である。累計の感染者数は1800万人に迫った。死者数は20万1000余人となった。死者の埋葬に混乱が生じ、いたるところで焚火をするように火葬の火が上がっている。空前絶後の悲惨さである。人間社会を襲ったコロナウィルス感染は、人間の横暴極まる強欲さと、その経済活動に対する鉄槌と理解しながらも、恐怖におびえ苦痛に泣く世界の人々を救う手立てはないものかと、ひたすら祈る気持ちである。だから他山の石として、この一週間を何としても感染拡大の波を砕き飛ばし、少しでも平静を取り戻すために人流を避けるよう一人一人が自粛と云う行動をとることが大切である。


     
    対中国をにらんだバイデン大統領の演説

  バイデン米大統領は28日夜、日本時間の29日午前、議会の上下両院合同会議で施政方針演説を行った。顧みれば就任後100日間で、新型コロナなどによる危機から脱しつつあるとして、「アメリカは再び動き出した」と高らかに、誇らしく宣言した。また、中国の習近平国家主席を「専制主義者」と呼び、民主主義の優位を示して中国との競争に勝つとの決意を示した。バイデン大統領の背後には、ハリス副大統領とペロシ下院議長が座っており、議長席に女性二人が占めるという議会史上初めての意義深い光景である。

  バイデン氏は、29日に節目となる就任100日目を迎える。演説では新型コロナの感染拡大やそれに伴う経済危機を見事に克服し、景気回復と雇用の改善は顕著な数字を示している。就任前の1月6日に起きた連邦議会襲撃事件などを考えるとアメリカ民主主義の前途を憂慮するほどであったが、「危機の中にある国を引き継いだ」としたうえで、「100日後の今、アメリカは再び動き出した」と、地震を以て報告しと成果を強調したことは政治の活動と経済の活力を現実に見せつけるものとなった。

 バイデン大統領は又、国民の奮起を促して、21世紀を勝ち抜くため、中国やその他の国との競争の中にいると言及したことが印象に残った。そして習近平国家主席については、名指しで専制主義者の彼らは、民主主義は21世紀において専制主義に対抗できないと妄想していると述べた。したがって中国との競争に勝利するためにも、国内の融和が重要であり、中間層の復活につながる経済政策が必要だと強調した。また、民主主義の優位を示すためにも、分断と対立を乗り越えて、一致結束するよう国民に呼びかけたのである。

 最優先課題に掲げている新型コロナ対策では、就任100日までにワクチン接種が計2・2億回になると成果をアピール。接種をちゅうちょしている一部の国民に接種を呼びかけた。

 経済政策については、「この国をつくったのはウォール街、即ち金融界ではなく、働く中間層だとして、低中所得の労働者などに対する支援姿勢を強調した。そして今年の3月末に米議会に検討を促した総額2兆ドル、約217兆円を超す規模のインフラ投資計画について、「第2次世界大戦以来最大の雇用計画だ」と訴え、新たな雇用創出につながると強調した。

  幾多の財政出動については、富裕層への増税を主な財源に充てる方針で、議会に予算措置を求めた。増税に対する抵抗も多く楽観はできないが、政策としては格差是正を含め効果的である。1%の富裕層から税金をねん出し、99%の民衆に富を行き渡らせる政策は理に適っているはずである。又、 バイデン氏は同盟国と協力し、国際協調を重視して諸課題に対処する方針も改めて表明している。中国に対しては「不公正な貿易慣行には立ち向かう」と述べたほか、ウィグル自治領の人権問題を引き続き提起する考えを示した。又香港市民に対する政治的抑圧政策も視野に入れている。銃規制や警察改革、移民問題などの国内課題では、抜本改革のため必要な法案整備への協力を共和党に求めている。

  バイデン大統領の演説は人口14億の人民を擁し経済的、軍事的、政治的大国の中国を意識し、多岐にわたり課題を指摘し、これらの解決に精力的に取り組んでいく姿勢を示したもので、そこには中国の現然たる存在も認識した現実を踏まえたものであった。それは又、中国と対峙するアメリカの現実を直視して、国内の結束を促すがゆえに、前途に希望を持たせるものであった。それにしても79歳になる大統領の健康は確かであり、精力的実行力は如実に成果を上げていることは素晴らしい成果である。     4月30日


バイデンの精気みなぎる風貌に79歳は忘却の果て

バイデンの議会演説に髣髴す西部開拓のパイオニア精神

中国の台頭を念頭にバイデンの現実路線を確かめつ行く

政策の大胆にして巧妙のさまに信頼の高まりて来ぬ

バイデンが習近平を名指しして専制主義者と云ふも確かに

中国を競合の相手と認識し米の上位と優位確保に

勝敗でなく優劣を推し量る米中競合は斯くもあるべし

競合とは相手といがみ合わずして互ひに長所を競ふ良しとす

米中が手を組み合へば強靭な地球を宇宙に放つが如し

共生を旨とし相手の良きところ摂取、研磨の道に波なき

競合の相手とせずに中国を協合の友と呼ぶは如何にも

バイデンと習近平の結束をコロナがしきりと呼び掛けて居る

   賢明なバイデン大統領の見解に異論を申すわけではないが、対中との競合に打ち勝つと宣言していることに誤った見解を持ってはいけないと思う。体制の是非を問うとなれば、熾烈な対立を招きかねない。現実は14億の人民を統治して経済、軍事、政治的観点からして世界を二分するまでの影響力を及ぼしている中国は、その姿勢は兎も角として厳然たる事実である。

   一方に、民主主義を堅持し見事な経済発展を遂げ、経済、軍事、政治の分野で世界第一を任じているアメリカについては、人権の尊重を基礎に自由闊達な創意と実行を標榜して偉大な発展を遂げて、人民の意識も格段に成長している体制を維持してきている。その人口は3億7000萬である。

  前項で私は二つの歌を思いつくまま呼んで掲載したが、その歌とは次の二種である。

競合とは相手といがみ合わずして互ひに長所を競ふ良しとす

勝敗でなく優劣を推し量る米中競合は斯くもあるべし

  米中の体制と存立の是非については、国家の根幹に触れて権威に触れるものであるから、対峙する姿勢が先鋭化して非難の応酬となって決していい結果をもたらすものではない。自ずから時勢が必要である。小生は、レースではないが現時点から二つの体制の正しい意味での平和的存立が続いてゆけば、二者択一の考え方でなく、拡散から収れんに向かって、一つの大きな概念にまとまっていくような気がする。即ち両体制の長所を取り入れていくという、競合から協合の道を模索していく結果になるはずである。それは甘い夢だと断じてしまえば、それまでだが、しかし夢ではなく選択肢として考えていく度量があっても良いではないか。

競合の相手とせずに中国を協合の友と呼ぶは如何にも     4月30日

   

 

社団法人 昭和経済会
理事長 佐々木誠吾


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