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Vol.13.7
石炭の新規需要
豊富に埋蔵されている日本の石炭を、新技術を駆使して、思い切って活用する手立てを早急に実行すべき時に来ています。世界的に見ても石炭の燃料として用いている国は、中国をはじめとしてインドなど盛んにCO2を排出していながらも、中国は80パーセント強、インドも65パーセント、石炭エネルギーに頼っています。米国もこれに含まれており、石炭を圧倒的に自国内のエネルギー源として確保しています。もっともこの二国ともCO2の削減について国際協定には参加しておりませんが、石炭を燃料として使用するときにも、かなりの二酸化炭素を除去する科学的技術を開発してきており、従来のような先入観念からすると、最早時代遅れと云いかねられない状況にあるといっても過言ではありません。原発大事故に見舞われて原発の停止を余儀なくされている日本です。緊急事態にあるため緊急避難的に我が国の石炭掘削技術を活用し増産に踏み切るべきです。日本は今、二酸化炭素の排出量を大幅に削減できる水準に至っています。又燃焼する前に、一般炭の中でも良質の石炭に転嫁できる技術も持つに至っています。再生可能エネルギーの実現についても、これからの問題を含め投資資金と時間がかかります。東電事故の杜撰な補助金を削って、エネルギー政策の一環としてわが国の石炭開発に転用すべきであります。電力事業の立て直しには将来の国益を見据えて、大胆な決断が必要です。
シェールガスの量産拡大で、石炭価格が逆に急落してきています。むろん、この機を利用して電力各社は米国の石炭の輸入の増大を図ってきていますが、国内炭の開発に官民一体となって務めるべきではないでしょうか。ちなみに液体天然ガスの電力生産価格は、石炭の4倍と云われています。安価なシェールガスにしてもアメリカの現地での4ドルが、日本に着いて実際に利用されるまでに11ドルに跳ね上がってしまいます。石炭は一般炭の良質なものを使えば、これにCO2の処理能力の技術をもってすれば、容易に価格競争にも勝てる結果が出てきています。しかも石炭はおおむねどこにでも産出できるもので、国内においても入手は容易に可能です。最近になって原発の再稼働が取り沙汰されていますが、動き出した原発依存政策の排除は、国民の間に深く定着しているのが実情です。増え続ける原発の燃料廃棄物の処理に困った原子力発電の政策はもはや頓挫したといっても過言ではありません。このところ原発再稼働の申請が目白押しの状況になってきているようですが、国民の原発反対の運動を無視した政府と電力会社のごり押しの政策は、賢明な国民の良識と判断を欺くことはではないでしょう。原発事故で発生した無尽蔵ともいうべき汚染水は隠されたままですが、表層的な土壌汚染の処理は手付かずの状態です。こんなことで騒いでいるうちにようやく気付いてきたのが、実はそれ以前の問題で、原発で出た使用済み核燃料の後始末です。どんどん増え続けるこの使用済み核燃料は恐ろしい放射能を以て半減期何百年の代物で、捨て場所も、置き場所もありません。地下深く、海底深くと単純な発想しか持てないのです。今こそ逆転の発想が求められます。狭い日本の国土で、ロシアや中国のようなことを言っていたでは、国の滅亡を来たらすことになりでしょう。とった、取られたの尖閣諸島どころではありません。お家一大事のことにつながってきます。化石燃料の危険を云々する前に、原発事故の危険を振り返り、ましてや地震大国の日本にはらむ危険度は大と見なければなりません。
緒方貞子さんは昨年の春に、わが昭和経済に原発輸出に狂奔する経済界を名指しで非難し、自国で事故を起こして失敗した原発設備を、外国に輸出する無神経さを嘆いていましたが、国民の理性と良識を疑われても仕方がありません。このところ安倍さんのトップセールスマンとしての活躍は感銘しますが、原発輸出のセールスに関する限り、奥さんも家庭内野党を自認して、良識の高さを示して余りありますが、父ちゃんはそんなことお構いなしといったところですが、しばらくは様子見といったところでしょう。何しろ揚げ足を取るばかりの風潮になりつつありますが、晋ちゃんにも頑張ってもらって、経済財政問題に取り組んでもらわないと、以前の政局のように四面楚歌、抜き差しならぬ状態に逆戻りされては国民は踏んだり蹴ったりで立つ瀬がありません。我々もここで踏ん張りをつけて、国際競争に一歩でも、馬の鼻づらではありませんが、先んじて勝たねばなりません。
安倍さんは奥さんを連れて国際舞台に活躍中ですが、誠に大変な道中でしょう。私の母ちゃんも日本を代表して国際会議に出席のためアメリカに発って一週間になりますが、その間おさんどんを勤めて、そろそろ限界にきております。毎日そうめんばかり茹でて食いつないでいるわけにもいかず、たまに外食するにしてもどういうわけか食事を済ますと家に直行する毎日であります。山の神が羽田をたった翌々日の土曜日にはホテルオークラの山里で夕食会が小人数でありました。上等の懐石料理に食べつけぬ私は極上の冷酒「しずく」が口当たり良くかなりの量で行ってしまい、久しぶりの上機嫌で帰宅しましたが、これが病み付きになって体のリズムを壊さなければと案じております。若い時ならこの時とばかり羽を伸ばして自由行動を満喫したかもしれませんが、安倍さんのような若さを売り物に活動する時期は過ぎておりますが、とは言ってもまだまだ負けてはいられません。安倍さんの起死回生の後の馬力にあやかって、今日も己ながらに行動して仕事に精を出して頑張っているところです。山里の食事から4日が経っています。既に疲労がたまってガソリンの補給も細ってきました。蒲焼の一匹でも頬張って、高見盛で一杯やって帰ろうかと思っています。高見盛は力なく引退してしまったので、やはり飲めれば白鵬の酒がいいかもしれません。ホテルオークラの山里で飲んだ「しずく」の冷酒ならもっといいかもしれません。しかし一杯で帰れないのが悪い癖でして、飲んでいるうちに気が大きくなって素直になって、「人酒を飲む、酒酒を飲む、酒人を飲む」までにならんよう自制して正しく帰えることにいたしましょう。ボストンから家内の電話が入るころまでには無事、家に到着していないといけません。家内がいてもいなくても、全ては修行であります。
石炭への政策転換の必要性をを論じるつもりが酒の方向に脱線してしまいましたが、良質の火力発電は、体に赤々と火を燃やすように見えるので、見えない原子力の発電より安全でいかさまなしに見えることでしょう。黒光りした石炭の美しさは、その真価は、火と点火して燃え盛る火力でわかります。エネルギーとなって燃え盛るさまは、青春の火になぞられても不思議ではありません。飲む酒の先に、バラ色の世界が広がってきます。燃える石炭の火には人をだますものがありません。これをうまく使っていく知恵と技術が、今の日本にあってもいいのではないでしょうか。 7月1日
娘と楽しい会食
家内の留守中、たびたび電話をかけてきてくれたのが娘であった。一人住まいになって混乱しているのではないかとの気ずかいからである。夕方時間的に都合がつくので自由が丘で一緒に食事をしないかというのである。異論はなかったので職場を出て7時に自由が丘のロータリーの前にある本屋の辺りで待ち合わせることにした。隣にはダロワイユという高級洋菓子をうっている店があるが、早めに行って、きれいに並んだケーキのショウウィンドウを覗いてみるのも楽しい気がする。綺麗な店内だが二階に上がると洒落た雰囲気の喫茶室になっていて、一月前に家内とお茶をしたことがある。これと似た雰囲気の店に、田園調布の駅前ロータリーの傍にあるレピドールというケーキ&喫茶店がある。桜の木の大樹の陰になっているので店全体が遠くからだと見えない格好になっているが、桜の花の季節は素晴らしい景色を窓から眺めながら、お茶することができる。春の季節ばかりでなく、一年を通じて気が向くと休日の日を選んでは車を飛ばして遊びに行くことがしばしばある。鉛筆と紙を持って、つれづれなるままに好き勝手な歌を詠んでは書いてくる。レピドールの店は、自由が丘のダロワイユと一緒で高級感あふれる店なので、じっとしていると居ながらにしてパリで遊んでいるような感覚になってくる。自由人,カフカである。車は裏に駐車場があって、この店とみずほ銀行が併用しており、止める場所が必ず用意されているので安心である。田園調布の高級住宅街は樹木の中に会って、さすがに落ち着いた趣きで味わい深いものがある。お父さんはお得な性格でいいわねと云われたことがある。ダロワイユに入ってパリーにいるような気持ちになれて幸せものよと、なんだか嫌味に聞こえないこともなかった。しかし錯覚を逆に利用して、幻想を現実化することは不可能ではない。夫婦でこれからパリに行ってくるといえば、まさか自由が丘とは思わんだろう。
明子とは合理的に自由が丘の本屋さんの前あたりで会うことになったが、東横線で来れば二人ともこれ以上の便利な場所はない。三分と待たずに、明子が駅の改札口からこちらに向かって姿を現わした。普通の人と違ってどこか目立った存在である。女性を見る目は随分と養ってきているつもりである。すき好みはあるにしても容姿端麗ほど人目を惹くものである。ロータリーを越して颯爽と歩いてくる明子の姿がいち早く目に飛び込んできた。加えるに、知性と教養も女性の武器である。それと欲を言えば人として,自分の哲学を持っていることである。ファッション性もあって一緒に歩くにはいささかも憚らずに、恋人と一緒のルンルンな気持ちである。娘と約束して二人きりで会うのは、長い人生で初めてではないだろうか。会う時はいつもほかに誰かがついていて、それが当たり前で自然であった。家内は頻繁に電話を掛け合ったり、約束してあったりしているから何でもないが、良く考えてみると、父親である私は、テレビに出てくるとき以外は二人で会ったりしてことはなかったに違いない。小さい時もそうであった。テレビにしても、それも決まった時間であり、極めて規則的、機械的時間で、内容も毎日のことながら、問題意識を以て見ているゆえに、いつも何か同質の意味合いな感じがする。
なついていた小さい時の、期待を込めた思い出の写真が結構あるので、その中の何枚かを大きく引き伸ばして、事務所の私の机のわきに貼ってある。息子の裕介とあっこを両脇に庭で撮った写真である。一杯に咲いた額紫陽花をバックにして撮った写真で、実にきれいに撮れている。写真の隅の一部には、浅草の植木市で買ってきたツゲの木が写っているのも記念になるだろう。妻が撮ってくれたものである。息子は小学生4年生あたりで、娘は小学1年の頃である。なぜか父親としては絶好調の場面であろう。両手を広げ、裕介とあっこの肩をしっかりとつかんでいる姿である。息子裕介も生真面目で努力家な素質は、やはり子供の時にしっかりと現れている。いずれは自立して社会人として飛び立っていくに違いないが、過ぎ去りしあとをとどめていて、画面は気迫十分である。あどけなさいっぱいである。可憐で清らかで、優しくどことなく物憂げな、あっこの澄んだ姿のこの写真に惹かれて、二人の子供を撮った写真を傑作の一つとしてオフィスに置いていつも眺めている。そうするといつの間にか、二人の間に立って、自分が写っている写真の姿に思いを重ねて見ていると、若い時の気持ちがもりもりと湧いてくるのである。私にとって、青春の気横溢する、不思議な写真の一枚である。別に私の母とあっこが並んで、庭の桜の花が爛漫と咲く下で、きれいに撮った写真もある。いずれも思い出の郷愁に浸る感じである。
お父さんは何が食べたいのと云われてみても無粋で、特別に食べたいものもないし、浮かんでも来ないから、あっこの食べたいものでいいよと軽く返事した。するとこの近くにおいしい安いすき焼き屋さんがあるから、そこに行ってみないというので後についていった。何も安くなくてもいいし、折角の折だから豪勢に試食するのも楽しいではないか、といって勢いづいていくことにした。本屋さんから歩いてもすぐ近くにあった。しゃぶしゃぶ、すき焼き温野菜という名の看板があって、螺旋形の階段を下りると地下一階にその店はあった。面白い作りの店内で、若者趣向の雰囲気である。かといって喧しさはなく落ち着いており、ランタンの照明もいたって明るく清潔感があって気分的に先ずは合格である。若い子が感じよく席に案内してくれた。4人掛けの席であるが、二人で向き合って座っても余裕がたっぷりとあって、前にあるしゃぶしゃぶの釜が食欲をそそるに十分である。周りを見渡すと比較的若い二人ずれのお客が多いようだが、ウェイターが忙しそうに注文を受けては運んだりしていて明るく活気がある。メニューを見ながら注文品はあっこに任せて、どんなものがあるのか品がきを面白く見ていた。あっこが勝手に注文してくれているが、大体好みは同じなので食べるものには心配ない。しゃぶしゃぶ用の肉を注文して、油が切れているといけないから肉をとって栄養をつけたほうがいいという気配りであろう。おいしい霜降りの柔らかそうな肉がお皿に沢山盛られて、野菜の具もいっぱい出てきた。飲み物にビールをとって、有難うと云って乾杯した。お父さんはこの店に来たことあるのと聞かれたが、もちろん初めの店だし、逆にあっこは何度か来ているのと訊ねたが、たまにしか来ないといっていた。この上にある古本屋の文栄堂には時々来て買っていくことはあっても地下に入ったのは初めてで、こんないい店があるとは知らなかったので、これからちゅくちょく来てみることにしようと話していた。
普段は3時35分から始まる明子のテレビ放送をできるだけ見て勉強することにしているので、こうした形で会っているなんて不思議なことに思っていた。子供たちが誘ってくれて、家族ぐるみで食事に行ったりすることは度々ある。息子家族は目黒駅近くの閑静な住宅に住んでおり、あっこは代官山の高層マンションに住んでいて、会食する場所は地元の代官山か、目黒、恵比須界隈に席をとって賑やかに過ごすのが常である。しかし今夜は特別にあっこと二人きりであり、今までになかったことであり、史上初の対面しての晩餐である。こんなことは小生の記憶にもない。ありがたい感激の場面で、あの美しい富士山が世界遺産に登録されたように、今夜の晩餐は小生の記憶の話題にのせて登録しておくべきことである。毎日のテレビでは東京証券市場の終値を語り、関連した報道を行って、内外に広く発信して情報を提供してくれていて感謝している。私ばかりではない、多くのビジネスマンや、経営者が東京のこの日の株式の取引を知り、明日の動きを気にしながらエコノミストの解説を聞き、明日の仕事に準備していくのである。広く内外の経済問題を中心に、時に政治、社会の問題の解決に高度な知識を駆使して、一体いつ、どこであれだけの量を勉強してこなしているのか、私にとっては不思議なことのひとつである。毎日のテレビ番組では、取引を終えた東京証券取引所の株式市場の状況をつぶさに報道し、関連する内外の経済、政治、社会の問題の分析解説等、多方面を手掛けて課題山積を報道する毎日である。私はできるだけこの番組から、現実の世界の行動を察知して勉強することが沢山あって、おかげで毎日の仕事に的確に従事していくことができている。唯一、このテレビ番組ではグレードが高く、知的ビジネスマンに必要、豊富な情報を提供してくれて、内外に知的高さを誇れる番組だと思っている。ただ気がかりなのは、いつもながら激動を極める世界情勢とその動向である。その状況次第で、あっこの仕事は多忙を極めてくる。取り上げる課題山積の状態である。
日本のアベノミクスは幸いにして好調に推移してきている。日銀短観でも景気判断を上向きとして、企業行動の上にもプラスに転じてきている。企業の設備投資も上方修正した。物価値上がりが家計に響く前に、賃金上昇を実現できればしめたものだ。それには企業の業績アップが前提条件である。円安効果でいちはやく販売増しの追い風を受ける企業から、賃金アップの政策をとっていけば、社会的雰囲気はだいぶ変わってくる。トヨタなどを初めとして経営努力が実って実質売上アップの会社の経営者はこの際、思い切って実行する決心が必要である。そして恩恵に浴しているアベノミクスをさらに成功に導いていくべきだ。しかしこれには循環的な経済効果のタイムラグがあるから、関連企業や、下請け企業に対するコスト削減の圧力を軽減し、その企業の業績アップを後押しして裾野を広げることだ。波及的時間のそのズレを我慢する気か必要である。デフレ脱却を果たせるか、円滑な経済運営の舵取りが現在のところ大切である。
参議院選挙の公示は、昨日なされたが、低能で実行力のない政党や人物に大切な税金を使うわけにはいかない。今のところ自民公明で過半数を取る勢いだが、さもありなんである。快調な自民党の独走の歯止めに、公明党の存在感と役割は大きくなってきた。賢明な国民はそのことに良く気づいている。一昨日公示された参議院選挙で世論はだんだんとヒートアップしてくるだろう。目下は順調な経済回復過程を作っている自民党に有利な展開だが、気を引き締めて持続させてもらいたいと思っている。憲法改正、原発政策、などあるかもしれないが、こうした課題、特に憲法改正については慎重に扱かった方が自民党にとっても賢明であり、そもそもここで持ち出す機運にはないはずである。経済問題を成功裏に収める努力をした方が、国内にとってはもちろん、世界の大勢はその方向に向かっている。経済重視を貫いて、国力に本来的な力をつける努力が必要である。
そして気がかりなのはヨーロッパの政治情勢である。シリアの内乱は混迷が続いているし、昨今のエジプトの反政府デモの拡大は軍の介入をゆるし、ぬらりくらりのハッタリ大統領をクーデターで追放する事態になった。軍の政治介入は好ましくないが、大規模デモで二つに割れた国内情勢は内乱につながる。壊滅的打撃を招く前の、仕方がない選択だろう。完全にクーデターと言い切れないところに苦渋の判断だある。ポーランドの内紛も危惧されている。トルコのデモ騒ぎも収まっていない。20年開催のオリンピック候補に挙げられている国だが、実現が危ぶまれており、漁夫の利を得るのは日本になってきた。日本はもともと開催の実力はあるのだが、アジア地区での経歴が近くは北京にあったりするので、できれば他の地域にと云う配慮があるのだろう。ブラジルでも金を使うならサッカーの代わりに貧困層の救済に当てろと民衆が叫んでいる。そして大規模のデモが全国に広がって警官隊と衝突している。これは日本と逆の現象で、小生を初め日本人の多くがサッカーに浮かれているのは行き過ぎかもしれない。ただ国は金を出しているわけではないので、ブラジルで騒いでいるような要求、提言とは少し違うようである。しかし、熱に浮かれている感じがする日本人にとっても、立ち止まって考えるきっかけになるかもしれない。突き詰めるとブラジルの騒動は真意であって、事の本質を突いて、本物かもしれない。
ブラジルは資源大国、経済成長を売り物に日本でも証券会社が盛んにブラジル国債を推奨販売していたが、私は執拗な勧誘を断った。これは正解であった。買った人はブラジル国債の値下がりで大きな損を出しているに違いない。こうした政治不安は経済にすぐに反映されて及ぼす悪影響は測り知れない。国の通貨は暴落し、インフレを招き経済不安の要因となって、さらに国内政治を混乱させる結果になる。アラブの春に始まった民主化運動は、中近東では民主主義制度を受け入れるに、社会そのものが未だ未熟なところがあって仕方がないが、もう少し落ち着いた世界の状況になってもらいたいものである。こうした目先の状態を見てもニュース課題は山積で、内外の経済、政治ニュースを担当するあっこの報道活動と勉強は並大抵のものではなくなってくる。責任重大である。小さいころから明るく正直で、自立心の強い子だったから、人一倍の勉強家だった。男の子だったら、今の安倍さんみたいな人物になっただろう。これからが大いに活躍していく素質を持っているものと、親馬鹿かもしれないが、自分を大切にしていきながら、私は静かに期待しているところである。
家内が遠方に向かって留守であり、私の些細な状況を心配するどころではないだろうに、親が言うのははばかるが、しかし十分に実力を持っているので、常に自然体で職責を果たしてくれると確信している。仕事の激務からして、私よりむしろあっこの健康を心配し、健康には十分注意してもらいたいと思うのである。ところが二人でこうしてあっているときは一切そうした話題はなく、専ら健康のこと、家族のこと、友達のことなどが中心であって、至って平凡に過ぎて行くのがまた不思議に感じているのである。この日は家内が連日、日本を留守にしているので小生が干上がっているのではないかと案じたあっこが、楽しい夕食に誘ってくれたおかげで心身ともに馬力が付いた。腹が減っては戦はできぬで、専ら食べること優先で、貴重な時間を有意義に過ごすことができた。
野菜の具をとりすぎても胃に収まる量は定まっているし、すき焼きの肉も久しぶりに食べて栄養を摂取したいし、それにいろいろな種類の薬味が沢山出てきて、食事の楽しさは倍加してきた。会食の席も経済の大評論家、あっこを前にしての豪華版でもある。あっことの単独会見で優れた情報を引き出したいくらいだが、職業柄自粛する立場である。お父さん、生ニンニクのすりおろしを取り過ぎよ、と注意されても好きな生ニンニクのおろしをどっぷりつけながら食べているので、あっこが心配しているのである。ニンニクは昔から栄養精力剤で通っているし、匂いの強いのは困るが、自分の行動範囲を考えて加減しなければならない。匂いの弊害があって、普段は専ら避けているが、久しぶりにありついたこの好機を逃す手はない。しかし程度問題である。胃の過大な刺激にもなるし、あとが臭くて大変だからという忠告を無視しているのだから困ったものである。しかし薬味にはニンニクが一番いいことが分かって、そうだ夏野菜にニンニクの栽培を手掛けてみようと思った。普通の夏野菜にはほとんどの虫がついて、食い荒らされてしまう。売られている綺麗な夏野菜には、ほとんどが農薬、殺虫剤が使われているので身体への弊害が懸念されて来るので、欲しくても食べる気がしない。ニンニクならもともと臭い匂いを発するので、人間と同様、匂いを嫌って虫がつくことはない。庭畑には夏野菜にニンニクを栽培することに決心した。これは良い着想であり、今日の大収穫である。牛肉のしゃぶしゃぶと生ニンニクのすりおろしをつけて、栄養満点の会食を終えて自力再生に喜色満悦、前向きに進む馬力がついてきた。しゃぶしゃぶの店を出たのは夜の10時を回っていた。今日のあっことの、しかも初めてのデートで、経済の大! 評論家から教わった教訓と知恵が、自宅での新鮮なニンニクの自家栽培であった。あっ子もニンニクは嫌いでもなさそうである。麦わら帽子をかぶって、あっこも畑仕事を手伝ってくれるだろう。ニンニク畑でホーイホイ。愉快である。 7月4日
殺人的猛暑
梅雨明け宣言がなされて三日前から、日本列島は北海道の北見にかけてほぼ全国的な猛暑に見舞われています。その暑さは記録的で、昨日は山梨県の甲州市で39,2度を記録しました。各地でも平均36度以上となっています。今日は又、群馬県の館林で、39,5度を記録したという報せでした。甲州は観測史上初めての最高気温となりました。高周波山岳地帯の盆地ですから、石川五右衛門ではありませんが釜ゆでに会っているようなものです。この暑さは日本だけのものではなく、地球規模の現象で、今日本では地球環境に関する国際会議が開かれていて、原因究明と解決策が論議されているとのことですが、なかなか難しい相手のあってのことで難問山積のようです。
こうした中、今朝も家内の車の運転で自由が丘駅まで送ってもらいましたが、これから先も東横線の冷房の効いた車中の客となり、地下鉄銀座からはインズ1から3までの冷房中のショッピング街街を通り抜け、出た先が徒歩30秒のところが冷房の効いたオフィスのビルなので、出勤しても大体冷房の効いた場所に一日中いることになります。極暑を避けて快適ですが、果たしてこれが良いのか悪いのかはわかりません。考えること自体億劫なことなので、快適な方が良しとすべきだと自らを納得させています。体を冷やしっぱなしでいることは体にとって良くないことは十分承知したいるのですが、贅沢な生活を覚えてしまったからには、よっぽどのことがない限り止めるわけにはいかないでしょう。我慢して熱中症にかかってぶっ倒れたりしたでは、馬食に会いません。室内にいても熱中症にかかる場合もあるそうです。テレビでは盛んに冷房をかけて、暑さの対処療法と進めています。電力不足を云々されていた時を思い出すとこの暑さは愕然としますが、幸い今年はまだ節電要請がかかっていないだけでもラッキーであります。青天続きの灼熱の空を眺めて、入道雲が湧いて大きな夕立でもあってほしいと思い、特に山間部の水がめのある地帯に大量の雨が、豪雨があってほしいと願っています。気象の激しい変化に見舞われているのでゲリラ的に激しい雷雨や豪雨、そして猛暑の発生には気を付けなければいけません。
家内の車の運転に厄介になって八幡中学どおりを通っていく間、この日照りの暑さの中を、人っ子ひとり見かけませんでした。こんなに熱くなったアスファルトの道を行くだけで、熱風の中をくぐっていくのと同じだからです。熱中症で救急車で病院に運ばれた人は今日一日で1400人余いたそうで、宇土3人が死亡4人が意識不明の状態だそうです。脱水症状をも避けて、水分をよく取り日差しを避けていることが一番の良策です。個の異常な暑さは、強い太平洋高気圧が太平洋上に強く居座り、そこへチベット高気圧は広く東に張り出して、両者が重なったことが主な原因です。そして台湾沖に強力な台風7号があって、熱い湿った空気を本邦に吹き込んできていることがこの暑さをもたらしています。加えて都会に続く熱帯夜はヒートアイランド現象を起こしている状況が重なっています。いかにもわかったように述べていますが、これ常識です。しばらくは我慢してこの動きの解消されるまで待つしかありません。天体現象なので人知、人力の及ばざるところです。5日前に家内がボストンから帰国してくれましたので、熱中症にならず、栄養失調にもならず、干上がらずに済みました。あの時はすでに限界であって、あっこが助けに乗り出してくれたことは先刻述べたとおりですが、いくら強がりを言っても所詮か弱い亭主であることも自覚しましたが、いったん外に出たからには、そんな弱音を吐くことはできません。愛和の精神を以て競争社会に繰り出していく一戦士であります。背筋を伸ばして胸を張り、歩幅を大きくとって前方を向き、女性に常に視線を注いで美意識を養い、いっときも無駄にすることなく闊歩していけば、トレーニングジムに通っているも同然であります。これ若さの秘訣で、好奇心旺盛も並行して促される結果となります。 7月11日 続く
野武士の黒田総裁の自信あふれる発表
黒沢明監督の制作になった映画、七人の侍は個性あふれる役者が揃って演技を盛った名作の一つですが、中でも用心棒の侍の一人を演じた三船敏郎の強烈な印象が未だに残っています。日銀の黒田東彦総裁はその風貌からして名演技をこなした三船敏郎に二重写しになって蛮勇をふるって、自信に満ちた金融政策の運営に携わっています。7月11日に開かれた日銀の金融政策決定会合で、4月に導入した異次元の金融大緩和を轢き続き継続することを表明し、日銀の金融政策運営が、我が国のデフレ脱却を実現するための有効な手段であり、実現できるとの自信のほどを明確に表明しました。そして景気の現状判断を緩やかに回復しているとし、2パーセントのインフレ率を二年以内に実現すると明言しました。デフレ脱却は長年の願望であり、企業活動を促す動機と原動力であります。停滞しきった経済に活力を与え、再生の道を目指す糸口であります。
企業の業績回復は直ちに税収の拡大につながり、経済運営にも余裕をもたらすでしょう。これを何としても勤労者の賃金上昇に繋げていくことが必要です。家計を潤すことによって消費者の購買力を引き上げ、豊かな家計は、少子高齢化に歯止めをかけて、人口増加への突破口となるに違いありません。すべてにおいて良い相乗効果をもたらし、アベノミクスの真の成功を占うことにもなります。この先是非とも良好な経済社会生活を裏付けるものとして、その持続性をキープしていくことでしょう。
近く参議院議員の選挙が行われますが、懸命な判断を以て選挙に臨むべきです。安倍さんは仮に大勝しても慎ましく冷静になって目先に浮上した憲法改正や、歴史認識にむきになった外交に傾斜することなく経済に専念した姿勢を貫徹してほしいと思います。兎角、右傾視されて見られる欠点と申せば、それが安倍さんの御先祖様の威厳と呪縛から解き放たれて真価を発揮する事ができるのです。長年、云うだけであって誰にも果たせなかった経済課題の解決に専念していくとなると、残された三つ目の矢については、踏み込みが足りません。日本にとって、このいまこそ経済構造の改革と転換を図る絶好の経済回復の局面です。百害あって一利なしの旧態然の既得権を撤廃し、大胆な規制緩和を行う絶好のチャンスです。この好機を無にしてはなりません。そのためにも衆参のねじれを解消した安定した政権の実現が望まれます。
なお気になるのが安倍さんの原発政策です。どちらに転んでも原発基地は将来に深刻な問題をはらんでいます。将来の国際経済の競争力を考えると、原子力発電の安価性、持続性を考えれば、原発稼働の誘惑に惹かれてしまいますが、将来に対する懸念すべき課題は打消し難いものがあります。エネルギー源を安く多目的に供給を図るにも私が以前から述べている電力の発送電の分離を強力的に進めることでしょう。安倍さんはこれを忘れています。現在は内外ともに大事な時期に日本は立っています。IHIは航空機燃料にバイオ燃料を大量に生産することになりました。その原料は「 藻」です。自公民の大勝を期待して経済政策の成功を期することが第一であり、与党内野党の毅然たる良識を持った公明党の躍進が、今回どうしても必要な気がしてきました。みんなの党の、躍進も願っています。皆さんが、ご自身の冷静な判断を以て尊い一票を行使してもらいたいと念願しています。 7月12日
一橋大学 山内学長のご講演
今夕6時から富士屋ホテルで夏期の講演親睦会が開かれます。講師は一橋大学、学長の山内進先生です。ご多忙のところ貴重な時間を割いてこられますが、奥深い意味合いを以て教授を受けることが出来、深く感謝しております。
先生の講演の演題は、「経済の精神」であります。経済の精神と云う演題をいただいた時、未熟な私はこうした言葉を今まで聞いたことがなかったのですが、復唱しているうちに次第に親しみを感じて、事の本質をうかがい迫真する心境になってきました。経済の精神として相対的であったにしても的確なものがあったとすれば、ぜひ探し求めたいと思っています。そうした意味での経済の精神は、我々にとって、経済に携わる者にとって必要なことであります。モンテスキューの法の精神に習ったものとして、人々に認知されることでしょう。問題を提起しただけでも、「経済の精神」を提唱しただけでも画期的なことと受け止めなければなりません。多くの人は学生時代に世界歴史を学んだはずですが、18世紀初頭にモンテスキューという政治学者がいて、「法の精神」という名著を残しています。法の精神は、ルソーの「民約論」と一緒で、世界的に称賛されている書物の一つであります。これらの書物で展開された思潮は、自由民権論を初めとした近代民主国家の発端を成すことで歴史的に意義深いものであります。ちなみにモンテスキューは法の精神で、政体を専制政治、君主政治、共和政治の三つに分けて、時の専制政治を痛烈に批判しました。三権分立を提唱して民主主義政治の基本を打ち立てました。
「経済の精神」ということばは斬新であります。ものすごいインパクトがあります。可能であればすべての人間が所有する基本的道筋であり、信念でなければなりません。近代経済学史を遡ってみても、この経済の精神を正面から的確に説いた学説、思想はなかったと思います。アダムスミスは「国富論」を世に著し近代経済の祖とまで言われていますが、下ってマルクスが「資本論」を書いて世界を二分するくらいにまで信奉者が現れました。マルクスは唯物史観をもとに経済諸関係、分けても生産的諸関係の下部構造が、上部構造を決定すると主張して論陣を張りました。左様に、経済問題はその時々の経済、社会体制のみならず、人間が生存し活動する各種の社会分野と機構にまで及んでいくことが、自明になっております。マルクスの場合は労働価値説を唱え労働がt利子率を決定するとまでに演繹して、時の資本主義の崩壊を労働者にまで結論付けて時代の決定力を労働に求めました。飛躍しますが、その壮大な実験が旧ソビエトで行われましたが、音を立てて崩壊し、失敗の終りました。
経済の根本的様態を正確に把握し、そこの人間の価値観を具現していくことは重要であります。今夕、経済の精神を語られる一橋大学、山内学長のお話は、わが昭和経済会の活動の79年の歴史において多くの教訓を得、これを世界に知らしめていくことができれば幸いであります。今年1月4日付にて、昭和経済会は「公益」社団法人の認可を内閣府から得ることになりました。従来の教訓を以てさらに将来に躍進し、以てわが国の公私経済の発展のために尽力していく所存であります。思うに経済の調和ある発展は、豊かな文化を創造し、究極は平和を構築する道すべを示すことにあると確信したいます。経済ー文化ー平和のつながりではないでしょうか。今夕私は、一橋大学の一学生に戻って、青春の気横溢して、人としての知識を学び取り、現実の経済活動に清新の気をみなぎらせて、毎日を楽しみながら働いていきたいと念じております。こうした機運に世界の学生諸君が隊伍して、後続してくることを願っています。 7月17日
デトロイト市が破たん
自民党の圧倒的勝利を予想し、参院選挙を二日後に控えた東京の株式市況は、朝方堅調に始まったが、その後みるみるうちに値を消して300円以上も値を下げた。デトロイト市が破綻したという情報が市場に走ったからである。景気回復が鮮明で世界経済をけん引して、盤石になりつつあったと思われていただけに冷や水をかけられた思いがあった。負債額は180億ドル、一兆8千億と云われている。大した金額ではないが、アメリカの自治体ではこれまでで最大となるそうだ。デトロイト市は、今でもアメリカ自動車の大手、GMが本社を置くところであり、最近の自動車の復活が注目されていた矢先だけに、びっくりした。
自動車産業が下火になって過去に蓄積した来た設備投資や、インフラが重荷になって市の財政を長く圧迫し続けてきていた。友人がデトロイト市にいるが、街なかは寂れ、廃墟になったホテルやビルが、市の不況振りを象徴していると嘆いていた。デトロイトは五大湖に囲まれた豊かなミシガン州の東南に位置してかってはアメリカ産業の土台を築く地方であった。自動車と云う一産業に依存しきったリスクが、市の財政を破たんさせた結果である。破綻によって市の職員の年金や、市の借金の減額が大幅にあるだろう。影響力はあっても再建に向けた方策がとられればかえってすっきりして、アメリカ経済が上向き方向にあるから、その波に乗って再建は早まるかもしれない。逆流に向かう将来だが、友人はその間隙をついて、又活躍しようとしているのだろう。リスクの好きな変わり者だと自分自身で云っていた。昔サブプライムローンの破たんから全世界が震撼していたころ、カナダのケベックに入っていく時があっった。街なかは暗然とした廃墟に代わって、わずかに中心地の観光地がにぎわっていた状況を思い出した。
1950年に185万人あった人口は、昨年には68万に減少した。自動車産業の低迷で2009年にはGMが経営破たんした。治安の悪化と人口流出で市内の街灯も乏しく、夜の外出は危険であった。市ではパトカーや消防車の補修、更新もままならず、まだまだ悪循環が続いている。財政の危機は以前からうわさされていたこととはいえ、いまさらデトロイト市の破綻は衝撃であり、アメリカ経済の後遺症が続いている一面で明暗を分けている格好である。友人に、いつまでそんなところにいるのだといったが、いまさらどうにもならず貯金の食いつぶしで、これからの5年を待ってみるつもりだといっていた。アメリカの自動車産業の隆盛時代に稼ぎまくっていたが、時代が凋落に向かっても、防備に備える心構えも彼なりに立派である。だから再起に向けてチャンスをつかもうとしているのである。
日本でも北海道の夕張市が破たんに近い措置をとられ、財政再建団体となったのは6年前の2007年であった。今も赤字が322億あるという。4,5年前に経済、株式評論家の三原淳雄氏を招いてお話を伺ったことがあった。その時、発想の転換を身を以て体験しないといい結果は得られないといって、夕張市の再建計画を話していたのが印象に残っている。地方自治の独立を促すためにも必要だと称して、そのための法律の一部改正も視野に入れていた。夕張を再建を図るには、夕張に入植してくる人たちを増やすようにすることである。夕張に来てくれた人には相続税を徴収しないということを市議会で決めれば、たちどころに金持ちが集まってくる。 生活の根拠地を夕張に移してもらうことであ。「佐々木さんはまだ若いから必要ないけど、社会貢献の先兵として思い切って移ってやってくだされば、夕張の再建は確認済みですよ」と云っていたのである。飲み食いする人が移れば、それだけでなく何がしかの物は買わずにはいかない。ましてや金持ちばかり集まるから、贅沢三昧で、金は使い放題である。大きな金が落ちれば、何も落ちるのは人ばかりではない。いろいろな付随品が必要になり、生活上必要なマーケットが増加して、物品の流通が盛んになり、大きな金が次第に夕張に発生してくる。考えるまでもなく、聴けば子供だってわかる話である。そのうち夕張にカジノを持ってきても良いかもしれない。世界の金をおびき寄せることだって夢ではない。結論は発想を大逆転させて、これを実行することである。しかし通説の通り役人は硬直化した頭でしか仕事をしないから、何時まで経っても良い考えが浮かばずにチャンスを逃し、夕張の再建はできないだろう。と云う話で、最もなことだと合点していたのである。夕張は今も同じ、貧しい土地柄に放置されている。早い話が、官吏にそこをを考えろといっても、官吏は立法府で出来上がった法律を、国民に従うように半ば強制力を以て行った行くのが仕事である。だから立法府の奇抜な連中が頭を使って、国民のために知恵を絞って適宜な法律を立法化したあと、官吏、役人がこれを実行していく仕組みを理解すればいいのである。。
私は一昨日の一橋大学の山内学長の話を聞きながら、時代とともに経済は変わっていくものだし、人間の生活も考え方も変化していくものだから、これが一番だという定義づけはないと感じた。モンテスキューが法の精神を説いて近代国家、民主国家への道筋をつけてくれたが、あの時代は海賊国家、略奪国家が幅を利かしていた。その国家たるや野蛮人が天下を治めており、弱肉強食であり、略立ちは経済行為の一つで筋道をつけてやっていた。力のある者、権力があるもの、だから武器を以て暴れている輩が幅を利かしていたのである。大多数の人間は奴隷であり、商品化されて取引されていた。王様はいつまで王様であり得なかった。立場はいつでも逆転した。結果、贅をつくしやり放題の王様は惨殺され、家族もろとも消されたのである。ひどい世界であって、その残滓は今も残っているから世の中はお化けである。ヨーロッパではこの略奪経済が国によって次第に正当化され、帝国主義時代に突入していくのである。領土を拡張してそれを支配下に置き、物産と労働力をはく奪し本国に持ち帰る構図である。更には、自国民を占領下に移民させ入植政策、同化政策をとるようになる。中、インドあたりが帝国主義の餌食の対象になったことはつい最近まで続いていことである。
シリアのアサドなど良く生き延びているもんだと不思議である。昔の野蛮なあんな時代、アサドやドイツのヒトラーのそんな国に生まれていなくてよかったと思う。だからといって決して日本が清らかに澄んだ心の、神の国だったとは申せない。日本の歴史の中に生きて、略奪に行き、刀や槍を振り廻し戦国時代を生きた人、飢餓や流行病の時代に命を落した人、テレビに映る時代劇を見るにつけ、相変わらず汚い画面だが、ましだと思うNHKの八重の桜にしても、刀、槍だ鉄砲だと勝った負けたの殺しの類いである。大東亜戦争にしても、日本のアジアへの侵略がいつも問題になるが、これからはなお油断は禁物だが、戦争の悲劇はようやく犯さないで済みそうな時代になりつつある。人間としての良心の堅持によって、欲張りな人間のあさましさがどこまで続くかわからないが、所詮、馬鹿は死ななきゃ直らないで、そんな傍迷惑なまま生きる輩には早く死んでもらって、人間らしく人生を全うする人には是非ともそのままのコースを歩んでもらって、善なる全能の神様の意にまかせていただきたものである。事故の多い地球上で、人間社会で、健康に生き、自然死で死ねることは幸いな人生だと、一番幸わせな人間だと、ありがたく思わなければならない。ましてや将来のある若者が些細なことで発狂して犯罪を犯すなんて、理不尽なことが起きないような社会を作っていくことが必要である。人間社会の生きる環境の整備が必要である。広く教育を含めた啓蒙活動を以て人間社会の改善が急務である。人間、天命とは言え何が幸いするか一寸先は闇である。今のこの時を大事にして、満足して生きなければならない。 7月19日
自民党圧勝の参議院選挙
安倍首相率いる自民党が予想通り、圧勝する結果が昨日の選挙で出ました。国民の意思がはっきりと下した審判であります。衆参のねじれ現象はこれで解消されました。公明党も完勝し11議席を獲得し、自公連立政権が引き続き政権運営を担当することになりました。昨年12月まで政権を担当してきた民主党は見るも無残な結果で惨敗しました。44議席から17席に転落であります。良識の党としてその党勢拡大を望むみんなの党も善戦し、8議席を獲得しました。どうでもいいと思っていた維新の会も8議席取り、志位委員長の共産党が善戦し、東京、大阪で2議席を取ってひとり気焔を吐いていました。この国には共産党も必要であります。壊し屋の小沢率いる生活の党は人気凋落をなめた悲惨な結果です。勝手なことばかりしてきた人ですが、政治的には終わった人でしょう。選挙の結果は政治の世界に止まらず、この先悲喜こもごもの人生模様が繰り広げられていくことでしょう。落されて現職を降りた人は、これから先の生き方を考えなければなりません。今日から就活に走らなければなりません。その際問われることは、在職中、満足な働きをしたかどうかも問われるでしょう。猿は木から落ちてもサルですが、代議士は落ちてしまえばタダの人だから、仕方がありません。威張ってきた人間なので、扱いにくく、どちらかと云うとつぶしが効きません。 タダの人が昔の贅沢な生活が身について動きが取れないでもがいている姿は、何ともいえず醜態な感じがします。近くに、大臣に就いた人が落選の憂き目にあい、その後の生活に悪知恵を使って昔の顔を活かしては寸借詐欺同様の日々を送ったいる人もいるので、油断できないのが人生です。倒産会社の社長が判断を誤って終始つかずに夜逃げして、露頭に迷う姿であります。よほどのことがない限り、再起は無理かもしれません。「信は万事のもと」と云う根底を失ったからであります。実業の世界に限らず、政治家にとっては選挙は水ものですから、所属する政党が存続していれば、政治家は犯罪を犯して有罪判決を言い渡された人は別として、そうでなければ執拗に再度国民の信認を回復するべく、残された地盤に立って雄弁を振るうことも可能でしょう。議席奪還への挑戦です。
それにしても4年前に沸騰した民主党の国民の人気はなんだったのでしょうか。衆参で絶対多数を取りながら、つまり烏合の衆で国民を詐欺に賭けたような行動ばかりとっていました。国民もまさかああした体たらくで議会政治を司どっていくとは夢にも思わなかったのではないでしょうか。内部の権力闘争に明け暮れたようなもので、国民には耳を貸さずに皆が言いたい放題のこと、勝手なことをやり抜かして収拾が付きませんでした。折角まとまっている党内を分裂させ野党に戻ったり、国民の主権をもてあそぶこと甚だしき限りでした。肝心の経済は放置されたままデフレからの脱却対策もままならず、国民は景気の先を見ないまま暗然とした毎日を送っていました。泥船に乗ったような感じで、あのままでしたら暗黒の波にのまれていってしまったことでしょう。指導者が悪いと、とことんまで落ちていく恐ろしさを体験しました。いつの世の中でも悪い指導者が出てきて、勝手な振る舞いに国民が困り果てることはしばしばです。大東亜戦争を聖戦と称して権力を行使し、幾万の国民を戦場へと駆り出して尊い命を我がもののごとく使い、容赦なく殺していった者がいます。手近かに見ていることですが、NHKのドラマの八重のさくらを見るにつけ、会津藩主の松平容平は所詮井戸の中の蛙であって、状況の変化を分析し正しく判断する能力に欠けていたに過ぎません。リーダーとしての素質と能力の欠如であり、ここに会津藩の悲劇があったのです。松平は家来はもとより、女子供もわが大事な家臣だと空々しく豪語して牛馬のごとく人命を失わしめる有様を、何ら恥じることくなく、今以ってこれをドラマの悲劇的主人公としてこれを英雄視して放映している有様です。目を転じれば片方では、貧困層の地域で起きがちな犯罪事件を報道していたでは、世の中良くなるはずがありません。教育上よろしくない風潮です。狂った世の中であります。美化されたドラマですが、八重のさくらを見ていて会津戦争の実態は凄惨な、悲劇的結末そのものだったのです。その悲劇たるや、規模の大小の差であって悲劇は大東亜戦争とそっくりでしょう。その大東亜戦争の体験を語れる人も少なくなってきました。
安倍さんは今回の選挙で衆参のねじれ現象を解消し、政治的権力を掌握し、独走体制を敷くことができ、言うなれば数の上からすれば意のままに権力を行使しうる立場に立ちました。杞憂に過ぎなければ幸いですが、奢れる夢久しからずにならぬよう、アジア周辺の波浪高く厳しい中、挑発に乗らず、冷静沈着な姿勢を堅持し、日本の正しい進路を見据えて長期政権に臨んでもらいたいと念願します。ただ危惧されるところは、憲法改正論議にどう対処していくかであります。原発再開にどう向き合った行くかであります。そして経済優先主義にのっとり果敢に前進の道を進んで国民経済を根底から立て直し、衰退していく産業には勇断を以て切り捨て、これから発展していく産業には優れた指導力を発揮して、日本の産業構造を根底から変えていき、国際社会に十分に対抗できる実力を涵養すべきであります。経済社会の活性化と隆盛は、税収の拡大をもたらします。財政再建のためにも景気刺激策に転じて、金融政策の批判をかわして持続させていくべきであります。安倍さんと同様、骨太の豪傑男、黒田日銀総裁も蛮勇を振り絞って果敢に金融政策に取り組んでもらいたいと思います。ここまできた黒田さんの舵取りは絶妙であります。安倍、黒田、両者共々、世界がその行動を注目しています。先ずはデフレ脱却と景気回復の先に見る、成長戦略の確たる見通しを立てることに国民は期待しています。強い日本を取り戻すと強調する安倍さんの確信が必ず成就されるでしょう。そのためにも余計なことに手を出して軋轢を生むことのないよう、世界に先駆けて、繁栄と安寧のためプラス・マイナスのバランスよろしきを得た舵取りを切にお願いします。 7月22日
記録的な豪雨
今や常識的になってしまいましたが、今の日本上空の気圧配置は、強い太平洋高圧と、チベット方向から大きく張り出した大陸性高気圧が折り重なって大量の蒸気を上空に押し上げ、猛烈な積乱雲となって各地をゲリラ的に襲っています。このため日本全土にわたって猛烈な雨をもたらし、各地の河川が氾濫し住宅地を襲う結果となっています。皮肉ですがこうした雨が山岳地帯に大量の雨をもたらして水瓶となっている貯水池に流れ込んでくれればいいのですが、そうした地域には降らずに、専ら平野地の農村地帯や大都会に降っているので水不足の解消につながっていません。落雷や突風、竜巻、豪雨の発生等、各地をゲリラ的に襲っています。猛烈な勢いで降り注ぐ雨脚を見ながら、貯水量の減ってきた水瓶辺りで大暴れしてくれればいいのにと思っていますが、そちらではさっぱり効果が上がっていません。それどころか田畑の広がる農村地帯や、高層ビルの立ち並ぶ大都会ではヒートアイランド現象も加わって猛烈な豪雨に見舞われています。こうした地域では多くの水害をもたらして山岳地では崖崩れや田畑の冠水、河川の決壊と氾濫で多くの家屋が浸水して、犠牲者も出ています。特に山陰地方の日本海沿岸にかけては都市での河川の決壊で氾濫した水が住宅地帯を襲い、小京都と呼ばれる山口県の萩市では一時間に何と137ミリの雨が降りこれが4時間も続いたそうですから、今までに経験したことのない集中豪雨に襲われたりして被害が甚大に及んでいます。秋田、山形、新潟と云った地方でも同様の被害に襲われています。近来にない異常気象の現象に、戸惑いを禁じえません。
下町の夏の風物詩、隅田川の花火大会も、この日75万余人の人出でにぎわいましたが、打ち上げを開始して間もなく土砂降りの雷雨となり、その上に風も突風並みに強くなってきたので開始後30分後には中止となってしまいました。前代未聞の結末に、訪れた観光客や見物人の多くが、とっさの猛烈な雷雨に逃げ惑う状況でした。今年は花火大会には出かけずにテレビ中継で豪華絢爛の花火の打ち上げを楽しもうと、私は風呂上がりの夕方、枝豆とビールを前にして待機していました。打ち上げ開始後30分、怪しい空模様を気遣っていましたが、それまでの花火の豪快華麗な空での乱舞にしばし酔いしれていましたので、これからが本番とは言いながら、私は既に打ちあがった七千発余の大輪の花火に酔いしれて充分に満足、花火は中止となった結末でしたが、これで結構な思いをしたと、満足の体でひたすらビールを飲んで薄暗くなった夜の空を眺めていました。今年は五輪候補地になったことを祝って2万6000発の花火を用意したそうですが、残念でした。隅田川の花火大会は、花火師の腕の見せ所であります。残った花火はしけてしまって使い物にならないそうです。熱い中を見に行った方には、頭から冷や水をかけられることになって気の毒な感じがしました。
それでも隅田川に設けられた二か所の打ち上げ台から上がった花火は、下町の空を大輪の豪華絢爛の花を以て美しく飾ってくれました。スカイツリーに灯された七色のライトと競っても、比較にならない格段の美しさです。昔、私は早くから隅田川にかかる言問橋の中央の欄干にうずくまって、見物客の人の波の流れを避けて眺めていましたが、これは正に自分だけの特等席です。人の波に押し流されていくか、押されて橋からそのまま隅田川に落されてしまわない限り、花の舞台にかぶりつきの特別桟敷といっても差し支えありません。浅草国際劇場の松竹歌劇団のアトミックダンスや、浅草ロック座のストリップ劇場のストリップを間近かに、舞台かぶりつきで見ているようなもので迫力十分であります。橋の下を賑やかに行く屋形船よりも贅沢な観覧席です。
ふるさとの浅草から離れて40年以上たちますが、いつ、どこでも眺めて楽しむ花火には、幼いころの郷愁がよみがえってきます。隅田川の、言問橋の鉄の冷たい欄干にしがみついて江戸の大花火を見ていた冒険時代のわんぱく思想を懐かしく思い出すのです。そうすると提灯を持って正装した親父の姿や、そら豆や枝豆を沢山茹でてくれたおふくろの面影が浮かんできます。みんなが浴衣を着こんで夏の涼みのひと時を楽しんだ光景は、今では一幅の絵のようであり、走馬灯のようにすぎていきます。世田谷の等々力の方は先ほどまで降っていた雨が上がって、雲の間から月の影が覗けて見るも風情よろしきに、昼間鳴きそびれていた蝉が堰を切って盛んに鳴き始めました。昼間の大雨に代わって、いとも涼しげな蝉しぐれの大合唱です。庭に出た私は蚊取り線香を炊きながら、こんもりと茂った樹木の下で降り注ぐ蝉しぐれに当たりながら、青むらさきの夕涼みを堪能していました。7月28日
2013.0701
社団法人 昭和経済会
理事長