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社団法人昭和経済会

理事長室より
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理事長室より

VOL.21.8

コロナ禍と猛暑で迎えた8月の五輪祭典

   全国平均気温35度を超す気温で連日の猛暑のもと、五輪での白熱した熱戦が続くなか、懸念されたデルタ株のコロナ感染拡大も続いて、昨日は東京の感染者が四千人を超し、全国でも一万人を突破する勢いである。コロナに関するデータはこの先も増加の一途をたぢっていくに違いない。事ここに至っては猛暑も、コロナも穏やかに収まってほしいと願うばかりである。五輪の競技はもっぱらテレビ観戦を旨として、連休は在宅でくつろぎながらの贅沢な身の程である。この暑さと炎天下では、休日だからと云って気まぐれに外出したところで、熱中症か日射病を負うが落ちである。まさに飛んで火に入る夏の虫を、地で行くようなものである。デルタ株とは名前からして薄気味わるく逃げたくなるが、まるで重戦車か、大きなカブトムシを連想するほどに威圧感がある。実際にも攻撃的であり強力な感染力を持っていて、今の感染拡大の原因となっている。コロナウィルスの感染拡大を阻止するための在宅は、今や政府と東京都をはじめとする各自治体と、ほぼ全国的である。そしてコロナ禍は、日常的に常態化してくる可能性が十分あるので、それに備えた生活様式、活動を独自に考案して備えていく必要がある。これは又、医師や専門家の一致した意見と要望に応える我々の責任でもある。  心して在宅時間を過ごすべく、忍耐と努力に徹して、独自の在宅生活、活動をそれぞれに工夫して今のコロナの感染状況を一掃したいものである。

炎天の日差しに向ひ矢を放つ五輪の意義に勝るものなき

若者の勝る心・技・体の表現の歓喜の声の今の世にこそ

さはされど五輪祭典に気が緩み高ぶるさなかコロナ蔓延

医師団の使命を果たし夜を徹しコロナ患者の命救へり

災難の絶えざる世こそ連帯を深めん世界の五輪を契機に

人類を襲ふコロナウィルスの克服に立つ五輪の選手よ 

みことばの道に進みて全きの日々に生きるは楽しかりけり

思ひ出は尽きぬ青春の日を追ひて世界大思想全集を積む          8月1日


東京では36度を記録する連日の猛暑に襲われている。街なかをサイレンを鳴らして救急車が走っていくが、熱中症、日射病で倒れた人たちである。日射病、熱中症で高熱を出しているのか、コロナウィルスに感染した高熱なのか、医者は見分けがつかないほどに奔走である。そうした炎天下で今、一方で勇ましく世界の大祭、五輪大会が連日熱戦を繰り広げている。昔の事、笠置しづ子が盛んに歌っていた買い物ブギの「てんやわんや」の歌ではないが、盆と正月が一緒に来たような騒ぎである。賑やかで結構だが、陽気に過ごして「万事を益となす」との神のご託宣にすがる気持ちで我が胸の中もいっぱいである。
  
   トランプが大統領に就任した時、パリ協定は科学的根拠がないとして直ちに脱退したことがあった。自分の頭がおかしいことを棚に上げて、同じようなことを国際社会でやたらと乱打して孤立状態になったことを良しとする低能大統領がアメリカに跋扈して四年間、世界の人々は弄ばれたことがある。気狂いに刃物ではないが、絶対的な権力の刃物を持たせたアメリカは、彼に、原子爆弾のボタンを押させないで済んだことを以て幸いとしなけらばならない。地球温暖化はものすごいスピードで地球の気象変動をもたらして、この生きたルビーの球体を破壊せんとして襲ってきている。

  話を日本に限定してみよう。昔は北海道と云えば寒さの代名詞であり、夏になれば涼を求めた避暑地と心得ていたが、今はそうではなくなってしまった。この頃の気温は北海道の旭川で36,7度を記録し、北海道全体の気温が本邦とほぼ横並びである。東京も然り、山梨も36度を記録して当たり前になって来た。新潟の三条市では何と40度を記録する異常さである。異常であるが、これが気候変動の一環であろう、通常の話になってきている。山梨、長野と云えば八ヶ岳や北アルプスの霊峰を望み残雪のきらめく避暑地であるが、最近の気温上昇はここでも例外ではない。
  日本の列島は南北に細長く、海洋性気候で四季に応じて寒暖の差が歴然としていたが、今は概ね気温が平均化して、高温化してきている。二酸化炭素が地球全体を丸ごと覆うようになるから、気温上昇と相まって、気温の一元化が到来してもおかしくはない。二酸化炭素の排質量をゼロにもっていかないと、宇宙で唯一の緑の球体、地球の危機は避けられない。

  干ばつもそうだが更には異常気象を反映して、突発的豪雨に見舞われて大洪水を起こすのが当たり前となって来た。ドイツではかって経験したことのない史上最大の洪水に見舞われている。復旧に見通しが立たない。洪水は、五百からのら犠牲者をだす歴史的にも未経験の大被害を出し、メルケル首相は「地球温暖化のなせる業」と云って警鐘を鳴らしている。彼女の科学者としての経歴から、鋭い先見の明を言い伝えている。
  パリ協定を否定したアメリカのトランプのおひざ元でも、大洪水や山火事が頻発し大災害をもたらしている。そのトランプは未だに大統領選挙の結果は不正であり無効を叫んでいる体たらくであり、ミャンマーの軍事政権と同じことを言っている。さすがは米国である。だからと云って議事堂を襲撃して議会転覆を煽った張本人だが、皮肉にもその法律で本人の身元が確保されているが、これとて確かなものではない。脱税容疑で検察が検疑不十分として再調査を下してトランプ自身の身辺を洗い出している。

  色々と障壁は尽きないが、炎天下で記録に挑む選手たちに、心身の不調が起きないことを念じ、五輪の好機をとらえベストを尽くしてもらいたいとの一念である。一つ一つの競技は迫真的で感動を覚えて止まないが、尚、強いて期待するゆえんは陸上競技である。アスリートたちの戦いは、新装なった五輪スタジアムで無観客の競技になってしまったものの、その分、おのれの肉体と神経を競技の一瞬に集中させて瞬発力に転嫁させて少しでも有利に記録に刻んでもらいたい。 8月3日

    五輪競技の躍動感

若者の勝る心・技・体の表現の歓喜の声のわれの胸まで

裏窓の澄み切る夏の大空を眺めつ大気の風に乗り行く

在宅の今日の務めを良しとして自由気ままに時を楽しむ

感染者一万台も聞きなれて列島封鎖も聞き及びけり

ひむがしに漆黒の雲の迫り来て西に真っ赤な夕日落ち行く

周辺に一斉に鳴く夕蝉の声に崩れる雲の峰かな


  五輪競技のテレビ観戦も半ばを過ぎて、アスリートたちの熱戦も佳境に入ってきて、ここまでくると幾何の寂寥感が生じてくる感じである。競技の熱戦と立ち舞の、度々襲うクライマックスに、居ながらにしてサーフィンの大きな波のうねりに乗っていく感じで爽快であり、躍動感に心身溢れる気持ちである。一瞬に賭ける選手たちの奮闘は渾身の力がこもっており、噴き上げる火山の噴火にも似て、壮烈そのものである。

  今日は夕方7時半から始まった、日本対韓国の野球の熱戦に釘付けになって妻と一緒に観戦した。2対2の同点で迎えた8回、2アウト満塁から1番の山田哲人選手が走者一掃のタイムリーツーベースを打って5対2で競り勝ち、決勝進出を決めた。快勝は痛快の極みである。韓国チームの健闘もたたえたい。
  テレビの画面を追っていく小生も選手と一心同体であり、心身の消耗の激しさを感じながら観戦を続けている。この心身の消耗が、己の身体にとってエネルギーの発生源ともなっているに違いない。心身の活力を、若者たちから頂戴しているのである。そう感じることが、幸せなことである。
                                              8月4日

夏草の蒸す匂ひして早や十日五輪開催に燃えるこの夏

山梨に40度を超す熱波きて日本列島になべて及べり

米作る人の笑ひの止まらぬと日照に豊作確かなりしと

新記録出すアスリートの歓喜ありコロナ病床のなき悲鳴あり

開幕と閉幕の期待の錯綜す東京五輪のコロナ禍のもと

熱帯地と化す列島の厳しさに音なき街となりにけるかも

銀色に光る太陽のまぶしさに日傘をさして乙女過ぎゆく

陽炎のやなぎ通りを見通せばビルの狭間をカラス飛び行く

ユニクロのビルより黒きマント着て通りを行くは異様なりけり

若き子のファッション・スタイルの素っぱだか挑発的に街なかを行く

灼熱の陽に陽炎の銀色にゆらゆら立ちて眩暈するなり

在宅の家に大きな音のして五輪にテレビ観戦の日々

      *

今日の焼けつくような日照りと、熱風の過ぎる銀座中央通りである。あまりの暑さに人通りが少なく、見通すと中央通りは銀座一丁目から7丁目までがゆらゆらと陽炎がたって、街全体が茹であっがって、猛暑日である。

  人流を避けながら時間を見計らって、軽井沢に行こうと思っていたが、人流を気兼ねして躊躇した。ふと北原白秋の詩を思い出した。異常気象の仕業で、軽井沢も東京と変わりない暑さであるが、夕方になると気温も昼間と違って多少は涼しくなる。昼間の暑さが今日みたいに上昇すると、昼の暑さがそのまま残ってしまい、軽井沢と云いながら、熱帯夜ともなりかねない。軽井沢で暖炉はつきものだが、冷房をするとなるとやはり異常気象である。家にいて周辺の木立の影を見ながら、冷房に当たっている方が労せずして軽井沢らしい。

  富士山の長尾峠に立つ、富士ビューマンションのほうが涼しいかもしれない。先週の週末を利用して家内と行って来たばかりである。家を出て東名道路を快走し、五時間30分後にはマンションに着いた。富士山から吹き付けてくる風は、涼味満点である。
  


朗らかに明け行く朝の空のもと現代社会の人の住む地は

富士の嶺のたなびく雲の染め映えて夕べの空に鎮みゆくかな 

白秋のカラ松のうた読みほめつ我に青春の気のよみがえる

カラ松の林を過ぎてま昼間の浅間の山に煙り立つ見ゆ   8月5日


原爆記念日

忘れまじ犯した人類最大の原爆投下の悪しき仕業を

灼熱のゆだつキノコ雲の下あまたの人が焼けて亡くなる

一瞬の閃光に天地の地獄絵図となる広島の原爆投下に

生き延びて未だ苦しむ原爆の後遺症にも国の罪悪

漸くに原爆手帳を交付さる戦後76年を過ぎし此の頃    8月6日

    夏の月


殺人的デルタコロナと灼熱の日差しに眩む東京の人

夏の夜の月の明かりのどんよりと赤くにじみて怪しかりけり

東京の五輪祭りに騒ぐさま月にも見えて姫ら眺めむ

コロナてふ怪しき影も映りけむ地球を包む如く月には


竹取物語

  コロナウィルスが蔓延し、地球温暖化で異常気象が頻発するような混乱の自負台に、気でも狂ったのかと疑われがちだが、高等学院時代に学位周した古文に竹取物語がった。古文と云っても大変に読みやすく、且つ内容の興味津々の恋愛物語でもあったので、熟読を重ね、この期末の学期試験では優をもらった記憶がある。「今は昔、竹取の翁と云ふものありけり。野山に交じりて竹を取りつつ・・・・」 で始まるが、ある日のこと、竹筒の中に小さな姫を見つけた翁夫婦は喜んで家に持ち帰り、大事に育ててきた。かぐや姫と名付けたが、いとも美しく育った姫の姿にあこがれて、五人の貴公子がかぐや姫をめとりたいと申し出てくる。昔が今なら、小生もきっと貴公子の間に紛れ込んで、求愛の手続きを踏んでいるに違いない。そうした下りの物語である。

どんよりと赤く滲みて夏の夜の月にも暑く照り返しけり

竹取の翁が青く光る竹はやしに見つけ月の影かと

無粋なり宇宙飛行士の月面に立ち観る地球をば闇の中にて

青竹の筒を開けばやんごとのなき小さき姫笑みて居はしぬ

おもひごの無き翁らの夫婦ゆへ姫を神より授かりし身と

月に住むかぐや姫らに便りして思ひ悩むることの多けれ

月に住むかぐや姫ゆへ眺めつる影こそあはれ映りけるなれ

かぐや姫迎える月の恥じらひて雲に隠れて潜みけるかな

月に立つ宇宙飛行士の難儀せるましてや月に住むに叶はで

    東京五輪の閉幕

    コロナ禍で一年延期となって再開された17日間の東京五輪の祭典に、終わってしまえば何のことはない、有ったのか、なかったのか判然としない漠然たる思いで、それまで日本が丸ごと騒いできたガタガタが一体何のためだったのか、無駄に過ぎてきて去って行ったような、しかもホッとした得体の知れない虚無感に苛まれる感じである。こんな感興に思い悩むのも珍しい気がする。6年、7年と云った歳月と、それに要した莫大な資金が、むなしく消えていったような気がするから不思議である。無理して拗らせながらやった結果である。

   と云うのも、五輪大会の一方では現在、多くのコロナウィルスの患者が入院できずに自宅療養と云う美名のもと、満足な治療も受けられずに苦しんで、何時死の宣告を受けるかも知れない状況にある。特に最近ではインド型のデルタ株が猛威をふるって執拗である。戦果の朗報に湧く五輪競技が早く去って、現場はすでに崩壊している医療体制の立て直しに、全力を傾注したいと云うのが本音である。日本のg3円嬢を見る限り、無駄に時間を浪費している暇はない。

   例えば、代々木の旧国立競技場をぶち壊して、同じ場所に、同じような多目的な大きな箱モノを作ったりして、その後どう利用していくのかもしれない蒙昧とした姿が、同じ場所に、同じように残って、過去を繰り返す亡霊に等しい。今回の東京五輪を、象徴的に物語っている。意味あいまいで、はっきりしない印象である。メダルは多く撮ったが、その分外国の選手たちがはじかれたに過ぎない。と云ってしまえば、身も蓋もないが。これから五輪の総決算として、金の問題が浮上して、責任のなすり合いが始まるが、いずれにしても国民の税金として付けが回ってくることがだけは、はっきりしている。

  そう考えてくると、これからの五輪はどう変形していくか、東京五輪をきっかけにして進むべき道について是正すべき点を暴いてくれたものと理解し、従来の旧態然とした権威主義の、組織と運営を自省し、いみじくもコロナ禍が、広く多岐にわたって、人類の祭典の将来の指針を示してくれたかも知れない。 開催を辞退する都市が出たりしてきているが、健全な五輪精神を、逸脱し過ぎている感がしないでもない。 

何はともあれ、世紀の平和の祭典が我が日本で行われ、コロナ禍のもと幾多の困難を乗り越えて大会が無事に進行し、世界各国、各地域から集まったアスリートたちが遺憾なく、力と美とスピードを発揮して、喜びを共有し、相互の平和の連携を確たるものとなしえたことは大きな成果であり、大会自体、意義深き事であった。 大会に関わった多くの関係者諸氏に対し、深甚の感謝の意を表する次第である。  8月8日

コロナ禍の東京五輪も恙なく閉会式を迎ふ今日の日

懸念さる東京五輪も最終日競技を迎ふ台風近し

夏雲の湧きたつ空に若者の五輪祭典のにぎわひ過ぎぬ

日本のメダル獲得の最多に手五十八個とは恐るべきかな

日本の金のメダルの二十七燦然として光る頭上に

日本の野球チームの米・韓を破り世界最強となる日

日本の米韓チームを撃破して野球王国の陣頭に立つ

日本の冠者の活躍顕著にて大谷選手の名もむべなるかな

コロナ、テロ、猛暑だ何だによく耐えてあっ晴れ五輪を終了せしは

良くやったよりは終わってホッとした胸撫でおろすオリンピックに

選手らを乗せるジェット機の大空へ白き翼を風に広げて

挨拶に橋本とバッハの自画自賛をも良しとして引き取り願ふ

今やっと我は正常の生活と勤務に着けりジェット機の発つ見て

何ごともなく五輪が終了す世紀の祭りの今日を祝へり


お昼のニュース

  NHKのお昼のニュースで、新型コロナに感染して在宅療養を強いられている患者が1万7,365人に達しているとの報道に驚いた。病院に入院すべき状態にもかかわらず、病床が満杯で受け入れが不可能なためである。まさに現場は医療崩壊の状態である。デルタ株のコロナウィルスは人によって症状がさまざまであるが、急変すると重症化しやすく、直ちに死に至る病だから、常に危険にさらされていると云って過言ではない。この在宅患者の数字はこの先、急速に増えていく可能性があると専門家、識者が云っている。と云うのも、緊急事態宣言が発出されていても、若者、中年層の活動が活発であり、感染の度合いがますます増加する傾向にあるからだという。又、外出自粛を盛んに言っていても、人流が増加傾向にあって少しも減少する気配がないという。

  それに若年層におけるワクチンの接種速度が鈍く、ワクチン不足がそれに拍車をかけている。担当の田村大臣や河野大臣の、そして西村大臣の二転三転の記者会見も国民の信用を失ってきている。まだ若いのだから、もたつき加減の菅首相の手足となって、頭脳明晰を生かし迅速に事に当たってもらいたいものだ。NHKの世論調査だと、国民の、菅さんの内閣支持率は29パーセントであり最低を記録更新中である。一生懸命やっているのだが、気の毒に思う。説明力、発信力の欠如にもよるが、宿命的に前の安倍内閣の亡霊みたいなものを背負って、未だにその残骸処理に当たって印象を悪くしているからかもしれない。組閣当初、菅内閣の独自のカラーを打ち出して行けと小職は申し上げたが、それが実行されないできている。まことにもって気の毒である。

  ワクチンの信用性については疑う余地がない。接種を受けた場合と、受けなかった場合と秤にかけて、受けていた方が受けなかったより利点が多いとすれば、納得して受けるに越したことがない。若者の間でワクチンに対する信頼度が薄いことは疑問だが、感染して軽く済んだにしても、いつ何時憂鬱な後遺症に悩まされないとも限らない。最近は感染後に回復した経験者の中で、後遺症に悩まされる人が相当数出てきて、医者も対応に苦慮している由である。先ずは感染しないに越したことはないので、ワクチン接種を速やかに進めてもらいたいし、ワクチン供給が適宜行われるよう当局にもお願いしたい。     8月10日


富士やまも赤茶けて見ゆ灼熱の気温41度の異常気象に

一点の雲なき空にジェット機の銀翼光る猛暑日の今日

選手らを載せて帰国の途に就きぬジェット機高き東京の空

さよならと手を振る外国選手らのその美しき金髪の子よ

讃美歌の又逢う日までと歌ひつつタラップに立ち手を振りにける

恙なく東京五輪も相済みてホッとする間に猛暑襲ひ来

無観客ステージに立つ選手らの渾身の技と力発揮し

コロナ禍と猛暑を避けて外出もままならぬ世となりにけるかな

街路樹に鳴く蝉の音の大きさに汗を拭いつ先を歩めり

人通り無き銀座大通り猛暑と見えぬコロナ怯えて

一陣の涼しき風に立ち止まる銀座ティファニーの店の前にて

デルタ型新型コロナの感染拡大

  今日の東京都の発表によると、東京都のコロナ感染者数が4、989人と発表されて再び感染拡大の兆候が表れ始めたようである。そして全国の感染者数も1万9000人近くに増えて過去最大となった。東京の感染の拡大が地方に及び、特徴としてワクチンの接種を受けていない若者層に影響が及んで事態は深刻である。政府分科会の会長を務める尾身さんが、以前から警鐘を鳴らして注意を喚起してきているいるように既に医療崩壊が現実になって、国民の一層の外出自粛を連日呼びかけているが、一向に人流の減る気配がない。

  考えてみると昨年春に緊急事態宣言が発令されたときは、街から人影が絶え、駅のホームも電車になカモガラガラであった。皆が新型コロナの感染をそれて外出を控えていたことがわかる。しかし今日の状況は打って変わって第五次の緊急事態宣言で深刻の度合いが増しているというのに全く逆である。国民が慣れきってしまったのか、政府をを信頼しなくなってしまったのか、人出には全く影響していないしむしろ多くなってきている始末である。五輪開催の余波がまだ残っているのだろうか、小生と家族は。原則的に不要不急の外出を控えているが、人混みを避けているので切迫感を感じてはいないが、通勤者の話によると、朝のラッシュアワーはどうしても避けがたい状況である。小生の場合は朝の10時半ごろに家を出、退社時間は4時過ぎと決めているので、実質の稼働時間は午前中の一時間、午後の3時間と云うわけで電車のなかは空いている状態で通勤できているため三密を避けているので安心している。勿論、日常の外出先からの手洗いや、うがいと云った原則的な予防対策は厳密にルールに従って順守、励行している。

  本邦には昨日あたりから秋雨前線が停滞し、地域によっては線状降水帯が発生して大雨をもたらして災害を起こしている。活発な前線の影響で、特に九州を中心に大雨になっている。土砂災害の危険度が非常に高まっている地域が出てきており、厳重な警戒が必要だ。前線の停滞で、その間、猛暑の日照りは緩和されたものの、今度は水害対策に追われる羽目になっているが、一難去って又一難である。地域の人たちには十分に気を付けて自然災害に注意してもらいたい。

  地球温暖化に異常気象の影響が多分にあると思われるが、世界では異常と思われる気温上昇の地域が多く発生している。イタリアの南部、シチリア島では48,8度の気温を記録したとうことである。府付近の地域では、広大な面積の山林に山火事な絶えなくなってきている。    8月12日

お盆の休日 外出を控えて
                                              
   申し合わせたように、デルタ株の新型コロナウィルスの拡大が恐ろしいくらいのスピードで全国的に広がってきた。一都三県の感染拡大がそれまでの記録を更新し、傾向が全国に及んできている。感染者も二万人台乗せとなって医療現場のひっ迫が続いている。新規感染者は施設に収容しきれず、自宅療養を強いられる。回復の見込みのない感染者は保健所と連絡を取りながら命との戦いである。そのまま急変して重篤化し、間に合わずに亡くなる人が出てくる。医療体制の崩壊を目の当たりにして、戦慄である。

   新型コロナウィルスが中国の武漢市から発症し、瞬く間に全世界に広がったのは二年前の十一月である。それから各国はこの新型ウィルスに立ち向かって新規感染者の拡大を食い止めるためあらゆる手を尽くしてきた。アメリカやイギリス、中国は早くから予防薬としてワクチンの開発に乗り出し、製造に踏み切り、可能な限り国民に接種を実施して感染拡大を食い止めている。日本は、ワクチンの開発はおろか、接種すらままならず外国頼みの状態である。命と健康を守るために、ワクチン接種を盛んに呼び掛けるが、接種所に行けばワクチン不足だと云うし、感染して病院に行こうとすると満室で受け入れられないという始末では、最早敗戦国に等しい状況である。 ミャンマーやアフガニスタンの状況と同じと云われても仕方がない。 

  国民は自衛手段を講じて、自からの命を守らなければならない。これが近代日本、先進国の実情である。政治の貧困に他ならない。迎え盆に入って、本当に迎えられて、葬儀を省略し、送り盆に送られて行った感染者もいると聞いて、愕然としたのである。息も出来ずに、悲惨な身支度だったに違いない。南無阿弥陀仏と、念仏を唱えるしかない。医者は何のために居るのか、医療制度は何のためにあるのか。政治家、行政官僚は誰のために働いているのか、国民は何のために税金を払っているのか。全く体を為していない現実に、怒り心頭である。     


     アフガニスタンの米軍撤退と反政府軍の政権奪還

   20年来の泥沼戦争からようやく戦火を本格的に聞く必要がなくなって、未だ尚混沌とした地域の情勢だが、銃火がなくなったそれだけでも平和な生活に一歩近づいたと云っていいかもしれない。無力化した政府軍に、素早い攻勢を強めた反政府軍が首都カブールを包囲した。ガニ大統領はいち早く大量の現金を持っててカブールを脱出したと云われている。

  9・11の同時多発テロの勃発以来、テロ組織の首謀者アルカイダウをかくまっているという理由で大量の軍事力を以てアフガニスタンに侵攻したアメリカだが、戦況は一進一退の結末は、遠くヴェトナム戦争と同じような道のりをたどって逃走的撤退と云うべきか、敗北の道を選んだに等しい。軍事介入して巨額の戦費と2500人からの兵士を失ってアフガニスタンから撤退、アフガニスタンの政権を反政府軍に手渡すことに情勢が急変した。アフガニスタンからのアメリカ人の救出を促し、バイデン大統領は6000人からの兵士を送り込んだ。しかしアメリカを信じ新しいアフガニスタンの再建に協力してきた現地人を置き去りにしてはならない。アメリカをはじめとする民主主義国は、そうした国際人を救出する責任もある。

  カブールの大統領府を制圧した反政府軍の幹部は、アフガニスタンの市民に対し安全を確保し、人権を保障すると発表して動揺と混乱の沈静化を図っている。又一部ではタリバンの主導者が、が融和強調し、「女性尊重」 「誰にも報復せず」 とも発言している。政権を奪還したものにとって、素晴らしい事実として穏健主義を評価し歓迎したいところである。彼らはこれを確約して、市民の生命と生活の安全を保障する行動をとってもらいたい。今まで通りの恐怖に近い思想と行動を表し、旧態然の印象を民衆と国際社会に与えることは、政権奪還は一時的なものとされ、将来の混乱と無秩序を尚且つ惹起せしめることになり、本質から外れて彼らにとっても無益である。外国勢力から自国を解放し、民衆の自主独立精神の涵養に努めることが反政府組織の目的であるはずだし、今後は閉鎖的でなく諸外国と対等に付き合っていくための努力を払うべきである。それが20年の長きに至り、政府軍と対峙して戦ってきた目的と、意図の戦いと理解すべきものであってほしい。

  アルカイダの指導者たちは以前とは、20年前とは違う思想と民主化を堅持する集団に変っていることを期待し、又そうあるべきである。聖典コーランの記述、教えにそのまま沿った統治をおこなおうとすることの純粋性が、いろいろな制約を課し、現代社会の意識に適応しないことが最大の欠点である。バット刑と呼ばれる厳しい刑罰がそれを象徴している。結果、自由と人権を無視し劣悪な恐怖、恐喝状態で蛮性を確保してきた低劣な統治を以て、民衆を支配下に置こうとする思想は人道に反し、今の国際社会では国として認知されない。詳しくは知らないが、イスラム経典の立法の範囲内で、女性の解放を主張するつもりかもしれないが、具体的にどのような範囲内か知りたいものだ。

  そもそも男女平等の世界観が普遍的な考えが当たり前な現代社会である。議論すること自体、違和感を覚えてならない。願わくば国連の指示に従って、政権自立に努めるべきである。そして周辺の国々との平和と安定を願い、民主的に行動していかなければならない。それが将来のアフガニスタンの平和と発展につながることを深く考えてもらいたい。イスラム主導者と、現地の戦闘員との理解と認識の差も埋めていかないと、戦闘員の恐怖が現実のものと知った時、市民が混乱するばかりである。 暫くは反政府グループの政権の構成と組織、それによる統治能力を注視し、厳しく監視して行く必要がある。             8月17日

荒れ模様の天気

  前線の停滞で、上空の寒気に南からの温かい風が入り込んで、本邦全体に荒れた天気となって局所的に大雨をもたらしている。土砂崩れの災害や。河川の氾濫があったりして被害が全国的に及んでいる。午前中在宅勤務を決め込んで12時か内に自由が丘まで、何時ものように家内に車で送ってもらい東横線経由で恵比寿に出た。そこからJR山手線に乗って、乗り継ぎながら、信濃町の慶応病院に向かった。改札口を出たら、雨は降っている様子もなかった。交差点を渡って慶応病院の入り口までは、今大改装を行っているので、迂回しながら行くため結構な道のりである。交叉点を渡り切ったころ、にわかに雨足が強くなって、これはまずいと思いながら小走りしていったが、追い打ちをかけるように頭から雨脚がひどくたたきつけるようにまで降って来た。雨宿りする場所もないまま、そのままストレートに病院の玄関にたどり着いてほっとしたが、傘なしなものだからびしょ濡れである。

  この日は以前手術したあとの定期検診に当たる日で、久しぶりに慶応病院を訪ねた次第であったが、着替えがあるわけでもなく、病棟に入って乾くのを待つより仕方がなかった。幸い小走りしてきたので雨の遭遇は短時間で済んだが、横着して傘を持ってこなかったことを悔やんだ。勿論、傘などはどこにでも便利に打っているものだが、突然の雨にたたってしまったものだから打つ手がない。こんなこともあるものだと、タイミングの悪さに気が付いたのである。今日は超音波検査と診察があったが、結構時間がかかってしまい、終了後は会社には出勤せずにそのまま帰宅した。今のお天気の変わり具合はまことに気まぐれで厄介な状態が続いているが、豪雨に悩まされている地域は大変な難儀をされている。人命第一に避難されるように万事の無地を祈っている。


病院に入れば組織と機械化のベルトに乗りて疲れけるなり

マスクして顔半分を覆ふ目の皆うつくしく活き活きとして

病ひもつ人らの並べて美しきまなこ映して生きる証しに

車いす乗るおさなご子の明らかに足切断のあと痛々し

年寄りと子供が多き病院の障害を持つ人の悲しき

医師の皆触診せずに画像のみ睨み病ひと向き合ひにけり

触診もせず聴診器も当てずして画像診断にて薬飲まさる

渡さるる薬が効くか効かざるか知らねど飲まずにいても騒がし

杖をつきよろめき歩く青年の先の永きを如何に生き行く

疾患を持つ年寄りと子供らのあまたに居りて心寄すなり

吹き付ける秋雨のなかを兎も角も急ぎ病院に慌て着くなり

皮肉にも秋雨の過ぎて薄日差しおもての黒き雲の飛び行く

コロナてふ得体の知れぬ黴菌に世が真っ暗に侵されて来ぬ    

感染者二万五千人を越えにけりこの一日の数に怯へり

さはさなり在宅治療を強いらるる患者も二万人を軽く突破す

治し得る患者の治療もままならず只いたずらに死に至らしむ

われが身の健在なるを感謝して今日の診察結果を良しとす       8月19日 


八月十五日の終戦記念日を迎えるころになると、ことのほか疎開先の田舎の生活を思い出す。ちち、ははには子供だった小生には、両親のご苦労を知り、理解するには乏しかったが、食糧難の時期を元気いっぱいに遊びまくっていたことしか覚えていない、否、子供なりに辛かったことを覚えていても、思い出そうとしないできている。生活のこと、学業のこと、兄弟のこと、農業のこと、思い出すときりがないが、そうした時に田舎で一緒にした友達から今日、手紙をいただいた。小生が親しくしていた二人の親友青山、大場はなくなってしまっているが、他に実名を列挙して、その三人は元気にしているということ、小生が送って差し上げた昭和経済を楽しみに回し読みしていることなども書き添えてあった。純粋で気持ちのいい友達ばかりで、ありがたく心が満たされる思いだった。お互いに達者でこの先も元気に生きていきたいと、一日いちにちを、有意義に過ごすべくまだまだ努力したいと、少年時代に抱いた夢と希望と、生き甲斐に戻った次第である。

列島の東半分は猛暑日に西半分は大雨洪水とは

人間の科学技術の活用が自然の秩序を蝕みにける

猛暑日を避けて日傘に太陽の光はらひつ急ぎ行くなり

本邦の東北地域の晴天に西南地方の集中豪雨に

晴ればれと空ほがらかに晴れ渡り実りの秋の畑に立つかな

疎開先田舎の友の便りきて思ひ出はるか身にそ浸みける

袋田の滝の流れに逆らひて岩場をめぐり泳ぐ夏の日

猛暑日にいささか涼しき心地して会堂に入る蓋し祈り会

玉川の神の教会に専任の牧師の未だ決まらずに在り

場当たりに時を稼いでおこがまし身内に話をさせて済ましぬ

あれ草も日照りに茂り放題に荒れたる畑を手入れする妻

朝まだ気時に勤しむ庭畑の手入れに妻の姿在りけり

稲の穂の重く実りて広びろと波打ち返し秋の風にも

猛暑日といふ毎日に覚へける秋立つ風のひそやかな波 8月20日


   短歌同人誌、淵の幹事の渋谷さんから連絡をいただいた。心を痛めて経過を見守っている同人の高橋きよさんの、その後の状況である。高橋さんは先月の熱海伊豆山の土砂災害の被害を受け、今日現在、未だに家にかえられない状態である。災害発生後は一時は避難場所に緊急避難していらした模様であったが、渋谷さんの話によると、その後は近くに住むご子息の家に身を寄せているとのことである。ともかく安全を確保している由が分かっただけでも安堵している。

  大雨が続いて言える最中、突然の轟音とともに上流から大量の土砂が逢瀬川を下って、下方の伊豆山海岸にまで達していった。逢初川の川沿いに立っていた沢山の住宅は、大量の土砂に飲み込まれて下流へと押し流されて行った。凄惨な濁流のあとだけが生々しく、風光明媚の伊豆山界隈のあとを虚しく映し出した。

   インフラの破壊された伊豆山一帯は、通信が途絶え現地との連絡はつかなかった。高橋さんの安否が気遣われたがどうしようもなかった。私は短歌同人誌・淵の印刷をしていただいている大木さんに住所を教えてもらい、速達の郵便はがきを以て高橋さんあてに差し出したが、現地の混乱からしてお手元に届くはずもなかった。土砂災害の逢った人たちの救援活動が直ちに発動されたが、崩壊した後の泥流は物凄く捜索は難航を極めた。死者、行方不明者の懸命の捜索が行われて、雨のなか連日1000人以上からなる救助隊たちの捜索活動が続けられた。消防隊、警察、自衛隊の人たちによる救援である。一週間たっても被害状況が判明されないままに過ぎている。依頼しても東京からの見舞い品など、申し出ても現地の混乱ぶりで受け付けられないでいる。一日で着くであろう郵便はがきですら、幾日も漂流している。

   二週間程が経過したある日、高橋さんから電話が入った。その日に短歌同人誌の淵の233号と、小生の速達便のはがきを受け取った由で、無事に居ることが確認できて喜び合った。逢初川は川上を2キロ云ったほどの狭い渓流である。その上流地点に、かって大量の土砂が投棄され、軟弱な地層を堆積させていた。今回のかって経験したことのない大雨に、その土砂が崩れ出し、周辺の山を削りながら土石流となって逢初川を猛烈な勢いで濁流していった。石垣を積んだ高橋さんの宅地は、更にブロック塀を積み上げていた。土石流は猛烈な勢いで隣家を飲み込み、ブロック塀の脇をすれすれに猛烈な勢いで下の方に下って行った。幸い僅差を以てご自宅の被災を免れた。それだけの話を伺って、電話を切ったのである。

   そして三週間あとの今日、渋谷富子さんから、同人の高橋さんと電話がつながって無事の様子と、今はご子息のお宅に身を寄せているという知らせを頂いた。被災地の現状の回復までには、まだまだ時間がかかるとのことで、さぞかし不自由な生活を強いられているに違いない。コロナ禍にも煩わされずに、お元気に過ごされんことを祈るばかりである。次回に投稿する短歌は既に創作して原稿を送ってくださったとのことで、短歌を詠むことが大いな励みになっていることで、何よりの朗報と受け止めて安堵した次第である。     8月22日


轟音の濁流を避けて間一髪命を救い給ふ神なり

便り無き不安の友はご無事にて知らせて来れ安堵致せり

速達の葉書は半月の戸惑ひのあとに手元に届きける由

如何かもと野茂災難に遭いし今久しくなるも案じけるなり

泥流は悪徳業者の仕業にて産廃廃棄の場所が元にて

行政の怠惰と悪徳業者との合作ゆえの人災のあと

伊豆山の土砂災害の甚大にいまだ復旧の目途の立たざる

逢初の渓谷を埋め泥流の激しく下る下の海へと

喧騒の熱海を避けて伊豆山の温泉に行く若き日の頃

かがり火の月夜に映る伊豆山の青き海もに揺るる夜かな

千秋てふ名妓が居りて伊豆山の宿の座敷のゆかし席かな

千秋てふおなごが部屋に酌をして火照る思ひに夜はくだちゆく

大学の恩師を招き伊豆山のゆかしき宿に泊まる秋の日

ヒックスの財政学を学習す平田教授の学び舎の席

伊豆山にたどり着くなり平田師と湯河原温泉に一泊のあと

口ずさむ無法松と王将の酒一献のあとの余興に

月影のあはれに見えし秋の夜の胸に触りてとめどなきかな

早大のゼミの平田教授とも伊豆山温泉に誘ひ遊び来

ケインズにサミュエルソンとヒックスへ尚シュンぺターに学ぶ学び舎

今もなほ達者におわすと思ひけむ平田教授の優しおもけげ

若き日の吉永小百合に面影の宮本姉妹の教会の席

帰らざる青春の日の思ひ出の虚しと知りつ手繰り寄せけり

幾たびそ楽しく過ごす思ひ出の伊豆山温泉の巡る面影 8月22日


    
コロナ野戦病院

子供の頃に読んだ絵本の一つに少年倶楽部があった。同じ発刊所から、戦地の激戦を描いて民心を鼓舞した奨励の絵本であった。「肉弾三勇士」だったかと思う。戦火の中を、丸太を抱える三人の兵士である。丸太の先には大きな弾薬の筒が括られてある。戦地を走って攻撃してくる敵の戦車にめがけて、三人の兵士がこの丸太を抱えて肉体もろとも戦車に体当たりして、兵士もろとも爆破させる壮絶な激戦の絵である。鉄兜をかぶった日本兵の、皇軍の勇士を映したものであった。戦争の画を得意とした画家の藤田嗣二が、戦時中に書いたものであったと記憶している。有名な画家が当時の戦時態勢で軍から要請されて、従軍画家として戦争画をたくさん書いていたのである。

   特別攻撃隊とゼロ戦の様相は、特攻隊であるが、しばしば情報として未だに提供されて、青年たちの尊い命を落として行った悲劇が未だに我々の心を締め付けて止まない。将来を望まれて幾何のものか 計り知れないが、鬼畜同様にいとも簡単に空へ飛ばさせ敵陣めがけて体当たりを慣行して帰らざる人となってしまった多くの青年たちの姿は、何としても消しがたいものである。

  陸、海、空の多くの戦傷者を収容して医療体制に臨んだ当時の医師や看護婦の献身的な報道も幾多となされた。当てもない戦場の激務に耐えて、医療従事者の人たちも、戦場の戦士とともに犠牲になっていった。戦場で敵の攻撃にあって身体に傷を負った最前線の兵士たちを直ちに収容し治療した、文字通り「野戦病院」と称されていた。今新たに違った形で、等しい使命を帯びた「野戦病院」が登場しようとしている。小生は、謂わばコロナ禍の臨戦態勢ではないが、早くから病床不足に対して緊急時における野戦病院なるものを早急に設ける必要性を述べてきた。皮肉にもそうした機運が高まりつつあるような気がしてならない。容易に一掃できるものでないと分かって来たコロナとは、今や臨戦態勢であり、戦いは、かっての一億総動員ではないが、それに似たような深刻さである。

  と云うのも、五輪を強行したのも、うがった見方をすれば「一億総動員」的なところがあった。しかし今回はコロナ禍の現状が余りにも深刻の度合いを増してきており、医療崩壊は現実のものとなって、犠牲が余りにも膨大だからである。コロナに感染して、病院に入れずに自宅待機を強いられて治療に当たる患者が増大の一途をたどってきている。去ればと云って自宅で療養し治療する手立ては確保されていない始末である。東京都の場合、今や自宅療養の件数は2万件を超すに至り、深刻である。全国では10万件近くにまで増大してきている。デルタ型コロナは、病状が急変する特徴があって、死亡する事例が沢山出てきている。そして後遺症の事例が長く深刻である。

  早急に、現在の視点から「野戦病院」を構築、組織すべきである。感染者を収容し、治療に当たる大規模な具体的施設である。横浜市長選挙は、立憲民主党推薦の山中竹春氏が勝利と決まった。山中氏は大学教授として専門の研究を使って重要性を説き、主としてコロナ対策を重要課題として前面に出して、横浜市民に訴えた。大臣をやめてまで立候補した自民党の小此木氏であったが、しかし小生は最初から自民党の小此木氏の勝算は低いとみていたが、皮肉にも当たってしまった。そもそも威張り腐ったような姿勢が良くないし、本人のうぬぼれと、戦況を誤った結果である。これが現実である。

   コロナ禍を、政治的思惑で処してはならない。科学的根拠に基づいて、対処しないと将来に禍根を大きくし、国家的資源の喪失であり、敷いては国民の犠牲を大きくするばかりである。

今回の横浜市長選挙の結果の教えは正に 「新しき酒は新しき革袋に盛れ」 を地で行くものである。新しい思想や内容を表現するには、それに応じた新しい形式が必要である。      8月22日


東京のロックダウンも止むなしと狼藉、放蕩の冠者たちゆえ

コロナ禍の戦場となる日本の前線基地に野戦病院

感染の蔓延防止に打って出ん野戦病院の緊急建設

一億の総出動の予防策マスク着用とうがい励行

コロナ禍の猛威をふるう東京にパラリンピックの明日の開催

自民党議員諸侯よ積年のよどみを拭ひ奮起致せよ

横浜市市長選の争点にコロナ感染対策の議

横浜市市長選挙に山中氏、小此木に勝ち自民完敗

    相変わらずの猛暑である

   昨日終日、慶応病院で時間を費やしてオフィスには出勤できなかった。以前から予定していた検査があって、明日も検査とその後の診察を受ける予約になっている。 この件では一年前から予約していたものであり、いずれも関連した施術で、9月1日の診察を早朝から受ける予定にもなっている。このところの猛暑で、タクシーを積極的に利用している。日射病にかかったりしないように、体力の消耗も避けたりして、コロナにも気を配ったりして体を動かしている。いい塩梅に仕事が良い方に重なったりしてきているのできぶんてきに陽性であり、調子に乗ると何ごとも苦にならず、むしろ心身ともに快調な方向に刺激されて良好な結果である。 

  脳神経外科との関係で眼科の検査も受けている。三年前に下垂体の腫瘍の摘出手術を受けている。病状が悪い方向に走ると視野が狭まっていくらしい。名医の完璧な手術によって、そうした傾向は全くないので安心している。特に視力は両方とも1,2であり、執筆、読書、パソコン等目を酷使している割には驚くほどの良好な状態である。良いかどうかは分からないが、自己流で目を水で洗う癖があるうえ、睡眠時にはぬれタオルで目を覆って寝る癖がある。しかし以前「たんぽぽ診療所」の所長から聞いたことに確信を強め、生活に取り入れて癖でやっている。それは目を冷やすといいということ。明かりがついて眠れないときに濡れタオルで目を覆って休むと気持ちがいいし安眠できるが、眼球の機能にも良好な結果をもたらすというものである。

  勿論いたずらに目を酷使することは避けるに越したことはない。最近は子供たちが意外に小さい頃から眼鏡を掛けたりする傾向が多い。受験勉強の結果かもしれないが、近視、乱視が増大している。それと日常茶飯事となったスマホのゲーム遊びである。画像のスピード、「乱動」より、光の「乱動」である。あれは目に良くないし脳に対しても、特に発達時期の少年少女にとって極めて悪い障害を将来に残す可能性がある。気づかずに疎かになりがちだが、目に栄養を補給することも大切だし、休養を与えることも重要である。小生は眼鏡をかけたことがないので何とも評し難いが、眼鏡をかける煩わしさは一生を通じて物凄い障害だろうと思うのである。

   慶応病院の正面口から徒歩にして僅か5、6分のところだったが、今まであった正面入り口の病棟を解体中なため迂回していかねばならない。タクシーを降りて交叉点を渡る距離を含めて、暑い日照りのなかを歩いて行ったが、直射日光の影響は恐ろしいくらいである。日射病の恐ろしさを間接的にわかったような気がした。頭に受けた日射によって病院に入ったあとふらついて、めまいがして気分が悪くなったため、暫く椅子に座って休養を取らざるを得なかった。軽かったから良かったものの、度を越すと体全体に倦怠感を催して、脱水症状を起こしたり、体内臓器の機能不全状態に至ったりするに違いない。倒れたまま緊急搬送されても死に至る人もあるくらいである。 農家の人が野良仕事中に倒れて、他の人に気付かれたりすることがある。今年はこの日射量が強く、多いことに気を付けなければならない。

  お天気お姉さんの予報だと、このところ連日の猛暑が続き熱中症には十分気を付けるようにとの忠告である。今日も相変わらず強い日差しである。学校も夏休みだし、普段なら海や山の行楽日和だが、コロナ感染防止の緊急事態宣言で山開きも閉ざされ、海開きもなく、行楽地は閑散とした有様である。昨日は、自民党の総裁選挙の告示がなされた。菅さんの立候補は最初からはっきりしており、二階さんや、麻生さん、それに安倍さんらの会派が支持を表明している。 そして今日、岸田さんが立候補を表明した。これで政策論争がはっきりとして自民党らしい姿が国民に表明されることになって望ましい形が出来た。論争なしで密室で手打ち式があったりするようだと、衆議院選挙になった場合に国民からの信頼は半減してしまう。 ただでさえ危ない自民党の現状である。今のような有様だと、横浜市長選のように、野党の諸君に惨敗の憂き目にあうこと必至である。  

   今回の総裁選は国会議員と、党員の選挙数によって決まるわけだから、成り行きが極めて流動的である。 国会議員の票固めは大体把握されるが、全国に散らばっている党員の数は開けてみないと判明しない。自民党総裁選は「9月17日告示、29日投開票」が決定した。立候補者はまだ確定的ではないが、事実上、菅義偉総裁(首相)と岸田文雄政調会長との一騎打ちの公算が大である。 今年一年で一番熱い日がやって来そうである。まだまだ暑い日が続くわけだ。  その間も、コロナとの戦いは息も途切れることなく続く。そして、いつまで続くかわからない。 


民主主義政治の動向に注目す総裁選挙と総選挙とに

人類が地球資源の乱獲に自然の秩序を乱し破壊す

コロナてふ名の猛毒の細菌が人類攻撃の訳を問うふなり 8月25日   続


東京2020パラリンピックの開催

   日本列島をくまなく覆う独特な熱い気象状況である。いよいよ開始される東京パラリンピック2020では、炎天猛暑日の中、8月24日から9月5日まで、22競技539種目にわたって選手て地の熱戦が繰り広げられる。障害をン乗り越えて強靭的に鍛えられ心身の活動に、賞賛のこうぇを送りたい。同時に、悔いのない戦いを積んで、将来の活路を更に開いてもらいたいと念願している。我々も選手たちから、多くの教訓を学び取ることが出来るはずである。出来るだけ観戦して、感動を共有したいと期待している。 

   コロナ感染状況は今や情報に慣れついて、緊急事態宣言中ながら人出は相変わらずかっぱつである。不急不要の外出を承知の上で、町中に繰り出している人が多い。 窮屈な住宅事情にある若者にとっては尚更のこと、エネルギーのはけ口を求めて外出するのも致し方ない。ワクチンの接種を忌避する若者が多く、そのせいもあって最近は高齢者よりも若者の感染者の増大が顕著になってきている。そして意外にも重症化へのペースが増してきている。若者たちに是非ともワクチン接種に積極的に望んでもらいたい。幸いなことに若者たちの理解が得られて、若者のなかにもワクチンの接種を希望する人たちが沢山いることが分かった。 

  ワクチンの接種を若者たちに呼び掛けて居ながら、一方でそのワクチンが不足しているという矛盾した事態がこのところ続いている気がしてならない。 いったいこれはどうしたことか。政府関係者に猛省を促したい。この一事を以てして、行政能力の欠如の明かな実態を見せつけられている感じで居たたまれない気持ちである。  8月25日


社団法人 昭和経済会
理事長 佐々木誠吾


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